やまもこです。
まずは、光る美少女展に来場してくださった皆様、オンラインで見守ってくださった皆様に心よりの感謝を申し上げます。現場では無愛想で偏屈おじさんですが、あれは人見知りで照れ隠しなのでお許しください。サイン会場の裏の控室にほとんどいたのですが、サイン会に参加された皆様の絵師さんとの会話で感無量になってました。
あの筋書きのない魂のやりとりは、SNSにありがちな「魂のこもってない罵詈雑言」の対局にある、魂のぶつかり合い。他には代えがたい極上のコミュニケーションです。あの清らかなエネルギーを吸収するためにイベントをやっていると言ってもいいすぎではありません。憧れの絵師さんに会えて何を話そうかモゴモゴする方、考えてきたセリフを感情のままに発する方、絵師さんの感謝の言葉。すべて最高です。おなかいっぱいです。元気が出ます。素晴らしい体験をありがとうございました。
それでは、本題。
会場のライティングについてネタバレ記事です。
けっこう理屈っぽい文章なので、この世の真理を探求したい変態の方々以外はおすすめしません。あしからずご了承ください。
本展示では、一般的な美術館よりもさらに暗いライティングを採用しつつ、ジークレー作品の背面に淡いブルーのLED光を配置する特別な設計を施しました。
この独特なライティングを生み出すために、この一年、全国を飛び回り、国内の様々な美術館、美術展、写真展を視察してきました。
この独自のライティング設計により、「ちょっと暗くない?」という感想持った方が多くいたと思います。
以下に、この効果の科学的根拠と意図をご紹介します。
1. 背面LEDによる間接光の効果 – 視覚的奥行きと幻想性の創出
淡いブルーの間接光が作品の周囲を照らすことで、イラストが壁面から浮かび上がっているような錯覚を生み出します。この設計は、ブルーライトの波長が穏やかでリラックス効果をもたらすことに着目しています。また、ブルー系の光は、自然界では月光や水面の反射に近いイメージを与えるため、幻想的で落ち着いた雰囲気を鑑賞者に提供します。
たとえば、深夜の湖面が月光に照らされる情景は多くの人に幻想的な印象を与えます。同様に、背面からの淡いブルーの光は、作品全体に奥行きと静謐な美しさを与えるのです。「なんか幻想的だった!」という感想を持った方が少なからずいらっしゃったのはこの効果によるものだと思っています。
2. 視覚的コントラストの強化 – 天文台やプラネタリウムの事例
暗い環境は、明るい部分と暗い部分のコントラストを極限まで引き立てます。例えば、天文台やプラネタリウムでは、星や銀河を観察する際、光の干渉を最小限にするために暗闇を利用しています。これと同様に、本展示ではジークレー作品の細部や色の濃淡を最大限に引き出すことを意図しています。
本当は会場全体を闇にしたかったのですが、あの広さの会場ではどうしても他のライティングの影響を受けてしまうため展示会として成立しなくなるためそれはあきらめました😂
3. 視覚の順応効果 – 映画館の暗所演出
映画館では、暗闇に目が順応することでスクリーンへの集中が高まるよう設計されています。実際のスクリーンの明るさは実はかなり低めなんですね。小牧のミッドランドシネマでトップ・ガン2を見ていたときにそれに気づき、「これだ」ってなりました。
これに似た効果が、本展示の暗いライティングでも得られます。低照度の環境では、目の桿体細胞が活性化し、視覚が微細な光の変化や繊細な色彩に対して敏感になります。ジークレーの色彩やディテールに没頭しやすい環境を意図的に作り出しています。
引用:参天製薬HP
つまりあの低照度は最高の色を見るために、目をチューニングしたかったというのが一番の意図になります。じーっと作品を見ていると目が慣れてきて色がはっきり見えてきたはずです。研究を繰り返し、そのギリギリのルクスを発見しました。
#こんなことしてるから儲からない
あの暗さが意図的であったことの証拠がこの写真です。実は入口に近い2作品。おにねこさんとイコモチさんの作品にはスポットライトで「通常の明るさ」に調整がしてありました。明るい屋外から暗い会場に入ったときに、いきなり暗いジークレーを見ると「照明ミスってない?」って感じやすくなるので。最初の二枚は目を慣らすために通常照度にしてありました。
#このライティングは割と神業です。
2. 「暗い環境×淡い光」の組み合わせによる没入体験
低照度の環境で淡いブルーの光が作品を包むことで、鑑賞者の視覚は光と影の微細なコントラストをより敏感に感じ取ります。この効果により、ジークレー作品が持つ繊細なディテールがより鮮明に浮かび上がります。
もう一個の理由が「スマホ撮影の最適化」です。
露出が比較的高機能な最新のアンドロイド系スマホ(シャオミすごい!)やミラーレスカメラと違って、iPhoneは正直露出性能がアタマ悪くて、通常の明るさでイラストを撮ると露出オーバー(色が飛ぶ)になりがちです。
それを防止するために、ライティングを少し落として、「自動調整」ボタンでちょうどよい明るさになるようにしてあります。
自動調整↓
iPhoneの方は試してみてください。
せっかくならきれいな写真を残してほしいな、SNSでにアップしてほしいなと思ってこのようにしています。
カメラの知識がある方ばかりではないので会場側である程度コントロールする必要がありました。一方高機能な最新のアンドロイドや、ミラーレス、一眼レフを使用される方は撮った写真がアンダー気味になるのですが、そのような方々は露出や18%グレーの概念も常識的に知っていると思いますので「うまく調整してくれるだろう」という希望的観測があり、iPhone最適化調整にしました。
このように様々な意図があり、ライティングを綿密に調整したのが今回の光る美少女展です。それ以外にも例えば入口から入ってくる外光を調整するためにドアと壁の隙間に板を入れたりして遮光していました。
つまり、この暗さは、目の暗順応を利用して「色を感じる能力」を最大限に引き出すことと、暗いのでよく見ようとして鑑賞者が作品の前に長く留まり、細部をじっくりと楽しむための仕掛けだったのです。
暗い環境に入ると、人間の目は徐々に光の少ない状況に順応し始めます。この過程で、網膜内の桿体細胞と錐体細胞が活性化し、微細な光や色彩の変化を感じやすくなります。この効果を活用することで、 ジークレー作品の緻密なディテールや繊細な色のグラデーションが、通常の照明では見えないレベルまで浮かび上がる のです。
さらに、この暗順応が進む環境は、鑑賞者が自然と作品に向き合う時間を長くする効果もあります。目が慣れるにつれ、作品に込められた微細な表現やイラストレーターの情熱が少しずつ見えてくる仕掛けとなっており、 「こんな細かい描写がここにあったんだ」といった新たな発見の連続 を生み出します。
この空間設計は、イラストレーターが魂を込めて生み出した作品を鑑賞者に深く感じ取ってもらうためのものです。作品の一筆一筆、色彩の一層一層に宿る思いを丁寧に受け取り、作家の想いと対話する特別な時間を提供すること――それが、この展示空間の真の目的なのです。
「これが印刷物の色だなんて信じられない」
「ここまで細かく書き込んでいたなんて信じられない」
鑑賞者がそう感じる瞬間を作り出し、アートと心が通い合う場を作る。それがXARTのこだわりであり、この展示空間の真髄です。
この楽譜が読めるようにA0サイズのHIKARUEを展示しました。
おにねこ先生が頑張って手書きされたこの譜面。
意味がわかった方、いらっしゃいますか?
皆様がオンラインストアで購入してくださればくださるほど次回の感動が大きくなります。XARTは利益は全額絵師さんとイベントに突っ込んでいます。
過去の皆様のグッズ購入資金で今回のイベントが完成しました。
過去最高に良かった!と言っていただいた方もいましたが、それはみなさんが過去最高にグッズを購入してくださったからにほかなりません。
今後につながるよう何卒何卒ご高配をお願いします!
エックス
2024-12-06 09:06:51 +0000 UTC絵守未來® - Miku Emori
2024-12-06 09:02:30 +0000 UTC絵守未來® - Miku Emori
2024-12-06 09:02:00 +0000 UTC絵守未來® - Miku Emori
2024-12-06 09:01:08 +0000 UTC絵守未來® - Miku Emori
2024-12-06 09:00:30 +0000 UTC絵守未來® - Miku Emori
2024-12-06 09:00:05 +0000 UTCryo.sakisita
2024-12-02 11:52:25 +0000 UTCユイ
2024-12-02 06:14:53 +0000 UTCエックス
2024-12-02 05:24:13 +0000 UTC凛音
2024-12-02 04:57:13 +0000 UTC凛音
2024-12-02 04:53:08 +0000 UTC痲亞
2024-12-02 04:33:45 +0000 UTCふっかやどん
2024-12-02 04:26:19 +0000 UTC