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指揮官「俺は実は強いオスなのかもしれない……」vsベルファスト「本日はご主人様に強いオスごっこをさせてあげたあとで童貞卒業セックスをオアズケしてみようと思います❤︎」《16,000文字》

「この部屋にあるものは、すべてベルファストの私物。すなわち何もかもご主人様のものでございます。ですから、思い通りにならないものなどないとご理解くださいませ」  見目麗しい女メイドが、深々と腰を折る。その弾みでほとんど剥き出しの胸元がされるがまま、重力におもねった。ただでさえ窮屈そうに密着した谷間が縦に伸び、丸みを帯びた曲線となってたわむ。上から見下ろすその光景は圧巻だった。  この女は畏まった態度を取っているが、実際はその規格外に重たげな乳を見せびらかすために頭を下げているのではないか。本気でそう勘繰りたくなる気持ちを生唾ごと嚥下し、聞き逃しかけた言葉を頭の中で今一度反芻する。  ――ベルファストの私室にある全ては俺のもの。どう扱おうが俺の自由。  一息のうちに心拍数がどくんと跳ね上がるのを感じた。胸の奥を軋ませるほどの、下卑た欲望がみるみるうちに膨れ上がっていく。お家デートならぬ、お部屋デートだというから、普段はなかなか見られない私服姿をお披露目してもらおうかなどと考えていた自分がばからしい。ここで言う『全て』には、無論、彼女自身も含まれていることに相違ないからだ。 「なんなりと、お申し付けくださいませ」 「なん、でも」 「はい、構いません」  柔和な笑みを浮かべながら、真っすぐにこちらを見つめる瑠璃色の瞳に気圧されそうになる。だがそれでも怯む女の私室へ招き入れられ、望みたいものを望んでよいという千載一遇のシチュエーションが俺を大胆な告白に踏み切らせた。 「せ、セックスっ、したいっ……」  成人しておきながら、女性との性行為の経験どころか交際経験すら皆無。人には言えないそんな俺の童貞コンプレックスを散々弄んできたメイドに、初めての相手をねだる。なんとも情けない話ではあるが、ベルファストの身体を好きにできるなら、もう恥なんていくらかいたって良いと思えた。 「はい、お望みのままに。 どのような体位がお望みでしょうか。向かい合って前からの挿入、後ろからの挿入、他には、私がお膝の上に載せていただく、というのもございますが……」 「っ、え、ぁ……」  そうは言ってもベルファストは俺に恥まみれの射精を施すことを愉しんでいるきらいがある。悔しいかな、結局はいつも通り適当にあしらわれてしまうのだろう。内心、そのようにタカをくくっていたものだから、目の前の女が一分の迷いが生じる隙もなく首を縦に振ったことが、にわかに信じられなかった。呆気に取られている俺をよそに、平気な顔でもう体位の話をし始めている。 「いかがいたしますか、ご主人様」 「っ、ぁ、えと、後ろ、から」 「ベッドにうつ伏せになったベルファストの上に、覆いかぶさるような格好でよろしかったでしょうか」 「っ、ぁッ……❤︎ そっ、それで……」 「くすっ……♪ かしこまりました」  きっと裏に何か魂胆があるはずだと疑って、勢い任せに口走った要望をすぐに後悔した。本当は前からが良かった。好きな女性の顔を見ながらお互いに身体を触り合ったり、キスをしたり。手を繋いだり。しかしそんな童貞の理想のセックスそのものである正常位を望んだら、おちょくられてしまうのではないか。そうやって気を緩めたら、なぜだか今は俺の手の中にあるこの場の選択権、すなわち主導権を取り上げられかねない。そんな焦りから、咄嗟の判断に困ってつい見栄を張ってしまったのだ。もし彼女の言葉が本当で、とうとう身体を許してくれるのだとしたら、きっと忘れられない一生の記憶に残る行為に及ぼうとしているのに。 「後ろからとは、男性優位の支配的な体位をご所望なのですね。なるほど、ごもっともだと思います。これまで、このメイドめはご主人様に対して数えきれないほどの不遜な態度を取ってまいりましたから。この機に二度とご主人様に逆らえぬよう躾ける意味もこめて、というわけでございますね?」 「う、ぁッ……いや……っ、そ、そうだっ……」 「はい、女を従わせる強い男性に相応しいご立派なお考えです。どうかこのベルファストめの『初めて』を奪ってやってくださいませ❤︎」  予期せぬ方向へとんとん拍子で展開が進んでいく不安をよそに、興奮で心臓がドクドクと痛いぐらいに暴れまわっている。女性優位の射精にいくら慣らされようとも、今改めて『ベルファストを手籠めにしたいか』と問われれば、俺は迷わず頷く。普段は腹の底に追いやられている、メスを組み伏せたいと願う乱暴なオスの衝動が、その勢いを増したように思えた。 「お先に、ベッドの上を失礼いたしますね。……ご主人様もどうぞ、お上がりくださいませ」  一言断りをいれて自分の寝台の上に寝転んだベルファストは、その身を翻してうつ伏せになると俺を傍へと招いた。言われるがままべッドに足をかけると、ふたりぶんの体重を受けたスプリングがぎしりと音をたてて深く沈む。自室とは野生動物でいうところの巣穴。安全でプライベートな空間であるが、発情したオスに侵入された途端、巣穴は逃げ場のない強制交尾の場と化す。  無防備に横たわった極上の女体を前に、俺は思わず息をのんだ。一抱えが頭部よりも大きな乳房は彼女の身体とベッドとの間で押しつぶされ、行き場のなくなった乳肉が腋の下からたんまりとはみ出ている。顔の下に枕を抱いていなければ、乳が邪魔すぎてうつぶせになることすらできないのだろう。しかし爆乳が潰れてなお生じる高低差のせいで腹部はベッドから浮き、隙間ができてしまっている。視界に収めるだけでオスの勃起を唆すアングルだった。  慌てて視線を逸らすと、くの字型にくびれた腰つきから下が目に入る。オスを発情させるためには手段を問わないと言わんばかりにたっぷたっぷに実った反則気味のデカ乳とは裏腹に、ロングスカートの中からは長く美しい足がお行儀よく並んで伸びている。男の俺の足よりも長いとは一体どういう了見だとキレそうになったが、これはきっと自分よりも身長の低いオスでは届かないように、地面からできるだけ交尾穴を遠ざけようとしてつくられたにちがいない。しかしそれは裏を返せば、この身体は地べたに這わされて犯されることなどてんで想定されていないことを意味する。  オスのどす黒い欲望をすべて叶える豊満な肉つきは本来、見て愉しみ、触って愉しみ、抱き寄せて愉しむものなのだろう。なのにそんな肉質の良さを無視しひっくり返して後ろからなど、まるでこの女体をただの『まんこ』として扱う軽々しさだ。とんでもなくもったいない真似なのではないか、という気持ちに駆られる。  だが一方で、俺を散々童貞だの、いくじなしだの焚きつけてきたメイドを、身体の下に敷いて逃げられなくして犯す真似を想像すると、視界の端がぼんやりと霞むような高揚感に包まれた。 「それでは、恐縮ではございますが……スカートをめくりあげていただいてもよろしいでしょうか❤︎」  生まれて初めて女の衣服に手をかけることを許された。それも自分が思いを寄せる女から、だ。何らかの思惑がはたらいていると分かっても断れるはずがなかった。  この生意気なメイドの尻を白日の下に晒したい。その一心で裾を手繰ってゆく。身を翻すたびにふわふわと踊り、足元に優雅さを振りまくメイド長のロングスカート。レディの足元を守る絶対防御の羽衣が、こんなにも容易く捲り上げられるものだとは思いもよらなかった。  上に上に捲り上げるにつれて、白いニーソックスに包まれた足は、どんどんそのむっちりとした太ましさを増していく。細いのに、太い。対極の位置に存在するはずのふたつの事象が、矛盾なく成立しているこの女体は、男を誑かすために物理法則の理への反逆を特別に許されたのだと、本気でそう思えてしまうほどだ。  やがてスカートの中が大きく膨らんだ太ももと尻との境目に差し掛かり肌色が見えると、堪え性のない俺はもう逸る気持ちを抑えられず、一息にこれをめくりきってしまった。  ――――たっぷんっ❤︎ ぷるるぅんっ❤︎ 「あっ❤︎ ……ふふっ。ご主人様からこんなふうに扱われるのは初めてで、少々驚いてしまいました❤︎」  手荒に剥かれた勢いのまま、まんまるな尻がまろび出た。たっぷりと実った尻たぶは下着にヒップラインを引き上げられていてなお、ぷるんぷるんと波打って揺れている。真っ白なシルクに見劣りしないくすみひとつない肌は、まだ誰のものでもないことを物語っているようだった。 「ふふっ、お尻見過ぎですよ、もう……❤︎」  そうは言われても脚線美から目が離せない。彼女の身じろぎや、呼吸のリズムに合わせて、とんでもなく淫らにたわむのだ。足に少し力がこもるだけで尻がきゅっと引き締まりパンツの食い込みが持ちあがって、太ももの間の深みが増す。そうしてわずかな身じろぎにすら意識を奪われていると、今度はこの分厚い尻たぶが左右へゆらゆらと揺らされ始めた。 「くすっ……❤︎ やぁん、お目目こわ~い❤︎」  俺にしか聞かせない、わざとらしい猫撫で声。日中の、優雅な振る舞いを心掛ける上品なメイドぶりとは打って変わって、女の甘ったるさが滲み出ている。なるほど、今まで俺のそばに付き従い執務を手伝っている時も、ロイヤルレディの茶会の給仕をしている時も、エリザベス陛下の公務を涼やかな顔で補佐している時も。そのロングスカートの下ではこうしてケツがぷりぷり揺れて、近くのオスに交尾をねだろうとしていたわけか。ひょっとするとこの足元までを覆うスカート丈は、万が一にも自分の淫らなメスの本性が俺の目に触れないように包み隠し、棚上げしておくためのものだったのかもしれない。  そう思うと、メイド隊が掲げている優雅さや美しさを、まるっと裏切られたような気分だった。金玉にゾワゾワと苛立ちが募り、仄めかされた初体験への甘い期待を荒々しい性欲が塗りつぶしていく。 「お尻をくねらせて挑発する女に苛立つのは、男性としてごく当然の反応です。 ふふっ♪ 強い男性ならば、女性の手綱を握ることにも慣れていただきませんと」  この期に及んで、未だ自分が上位に立っていると信じ込んでいるかのような言葉が、いっそう神経を逆撫でする。そうして俺を焚きつけることがおそらく彼女の魂胆なのだろう。しかし、ベルファストはどうやら加減を誤ったらしい。荒々しい気持ちを女性に——この女に向けることに対して、俺の中の躊躇いだとか罪悪感はもう随分と薄まってきている。  お前は今「どうせ手なんか出せやしない」なんてたかを括っているのかもしれないが、今日という今日は許さない。揶揄うつもりでできないものだと挑発してきた旨を、本当に実現してやり返してやる。  そんな思いで俺は内心息巻いていた。 「この部屋にあるものは、すべてご主人様のもの。そう申し上げたにも拘わらず、この不束なメイドはご主人様に不遜な態度を取り、素直にへりくだらない始末。……どうか躾けのなっていない端女に身分の格差を思い知らせていただけませんか」  いよいよこのメイドに思い知らせてやれる。長年の悲願が叶う興奮に逸る胸を抑えながら、恭しく自分の尻を撫でるベルファストの手つきに息を呑む。下着を剥ぎ取れというなら膝まで一気にずり下げてやるし、セクハラが許されるなら心ゆくまで揉みしだいてやる心意気——のはずだったのだが。 「ご主人様の所有の証に、ベルのお尻を痕が残るくらい、おもいきり引っ叩いていただきたいのです……❤︎」  そんな妄想よりも遥かに手荒な仕置きの提案に、頭の中をガツンと一発ぶん殴られたような衝撃が走った。これが想定していた手荒な真似とはレベルが違う。それはもはや女性をメスとして格下に位置づけ、服従させて虐げるための暴力だ。いくら挑発されたからといって、そんな真似をロイヤルが誇る見目麗しい迎賓歓待の顔役を務める、あのいじわるメイドに施すだなんて。  良心が好きな女に手をあげるのかと叫ぶ一方で、征服欲は何のために男に生を受けたのだとがなりたてる。息が詰まるような葛藤に苛まれている目の前では「ご主人様がかねてからずっと召し上がりたいと申されていた据え膳を、せっかくご用意いたしましたのに❤︎」と言わんばかりに尻がくねくね揺れている。 「これは理由のない不当な乱暴ではございません。今まではご主人様が立派な男性になれるよう、ベルファストがリードさせていただきましたが……ここでその関係を清算し、本来のあるべきご主人様とメイドの間にある絶対的な主従を今一度築き直そうというのです。いわばけじめであり、メイドの躾け直しの一環にございます❤︎」  唇に人差し指を添えての余裕綽綽な笑みを浮かべるベルファスト 。彼女にとって、俺は無害なオスに過ぎないからそんな思い切ったことが言えてしまうのだ。 「ですが、童貞のご主人様には少々ハードルが高かったでしょうか❤︎ ふふっ❤︎ 今日はできずとも、焦らなくてもよいのですよ。私は何度だってお付き合いいたしますので……❤︎ ひとまず今日は性行為の予行演習ということで、ローションをご用意いたしております。後ろから太ももを――」  ベルファストの甘やかで弾んだ声が何か話し続けていたが、脳に身体中の熱が集まってしまったようで、その言葉の意味をかみ砕くことができなかった。ぎりぎりで張り詰めていた我慢の琴線が、ブツンッと音をたてて千切れてしまったらしい。  ブレーキの役割を完全に放棄した理性を投げ捨てた俺の両手はすっかり手持ち無沙汰の、やけくそになって、目の前にあった尻肉を力一杯鷲掴みにしていた。 「っ!? えっ、ぁ、あっ、あの、ご主人様……?」  誘っておきながら、男に触られるなどこれっぽちも想定していなかったのだろう。そんな困惑の声とは裏腹に、ベルファストのやわらかな尻は俺の手のひらをすんなりと受け入れた。ちっとも力を籠めずとも、むしろもっと弄ってほしいとばかりに、何の抵抗もなく指先が埋まってゆく。  あれやこれやと屁理屈をこねて俺を誘惑するいたずらメイドの下半身とは思えないほど、この尻は素直で従順で、オスへのへりくだり方、礼節の尽くし方を心得ているようだった。今にして思えばベルファストに抱く劣情といえば、もっぱらあの歩くたびに弾むほとんど剥き出しの爆乳に誘われてばかりだった。だが、尻のほうも絶世の女の身体の一部だという事実を差し引いても、神が手ずからこさえた極上の逸品に仕上がっている。それは例えばその他の身体の部位が残念でも、下半身の造形だけで、周りの男の繁殖欲を独り占めできるように、と天から与えられた一物といわれても納得できる。  男の気を惹きつけることを天命として授かった尻なのに、今まではお上品なスカートの奥に大事に大事にしまわれてきたのだ。誰にもセクハラしてもらえなかった反動で、こうして俺の手のひらに甘えているのかもしれない。ヒナ鳥が初めて目にした存在を親鳥と認めて鳴くように、このでかい尻もなんとしてでも俺に気に入られるようと一生懸命に求愛をしているのかと本気で思った。  すこし捏ね回すと簡単にふわふわと揺られ、わざと平らかにするように均してやっても遠くにやった尻肉がすぐに戻ってきて山の形を取り戻す。それが無性に愛らしくって、無我夢中で撫でまわす手が止まらない。 「ひゃ、ぁっ、そ、そのようにっ、優しくされますのはっ……❤︎」  戸惑いで声が震えている。顔を背けられているため表情はわからないが、時折ぴくぴくと身体をのけぞらせ、指先はぎゅぅっとシーツを握りこんでいる。背中なぞ、びっしりと鳥肌まみれだ。これは演技の、作られた反応ではないと確信した。  ベルファストを恥じらわせている。それだけで、えもいわれぬ優越感が胸の内を満たしていった。普段は絶対の自信に裏打ちされた悩ましいほどの肢体を堂々と見せびらかしていると言うのに、いざオスの手に直接触られれば初々しい生娘の反応を返している。  いくら態度を恭しくし、見てくれを麗しく着飾ったふりをしていても。ロイヤルの栄光と繁栄を象徴する格式高いレディ・メイドも一皮剥けば、品の良さとはむしろ真逆な、ただチンポの気を惹くためにたわわに育った、孕ませがいの身体つきを自覚せざるをえないのだ。 「でっけぇケツ……やわらけー……」 「っ、ぁ、ぅぅっ……❤︎ ふ、ぅっ……❤︎」  他人に触られたことのない真っ白な臀部はくすぐるように扱ってやると、腰がくねくねと動き、羞恥心のこもった熱っぽい息をこっそり吐き出した。飄々とした口ぶりで俺をからかって弄ぶ女の正体が、こんなままごとのような尻揉みセクハラで甘い声を抑えきれなくなるほど、あっけなくメスだったなんて。自分だってクソ雑魚処女のくせに、よくもまぁ俺ばかり童貞童貞とバカにしてきたものだ。  ――ベルファスト、お前はこれが『新しい主従関係を築くための、メイドの躾け直し』だとのたまったな? なるほど、確かに俺もようやくお前がまったく正しく男に遜るべき、格下の端女に見えてきた。いいだろう、お前が手荒に扱ってほしいとねだったのだ。覚悟はできてんだろーなコラ。あん?  胸の内に残った一抹の迷いを振り切るように、利き手を肩の後ろまで振りかぶる。そうして腕をしならせると、弛緩しきっているぷりっぷりの尻めがけて思いきり手のひらを打ち下ろした。  ばちィんッッッ❤︎❤︎❤︎ 「ひぅ゛ッッッ!?❤︎❤︎❤︎」  一度たりとも聞いたことのない甲高い悲鳴があがった。だが俺はそんなベルファストをよそに、謎の感動に満たされていた。片方の尻たぶに打った平手打ちの衝撃が、尻の境目を超えてもう片方にまで、その波紋が伝わったのだ。長い手足とメリハリのある身体つきで自らの全身像に美しさの自負を持っている女の全身には、いったいどれほど男を誘惑するためだけのまったく無駄なエロ肉が肥えているのか、その本性を詳らかにしてやった気分だった。  また、思いきり打ち付けたはずの手のひらにはなぜだかほとんど痛みがない。一方で平手打ちを受けたベルファストの真っ白な尻たぶは、みるみるうちに赤みを帯びていき、ものの数秒と経たないうちに俺の手に重なる紅葉の痕がくっきりと浮かび上がった。 「ふぅ、っ、う、ぅぅっ……❤︎❤︎」  ああ、女の身体とは、男にとってなんと都合良くできているのだろう。俺の手のひらに跳ね返るはずだった衝撃は、すべてこの性欲と暴力を受け止める淫猥なサンドバッグが代わりに吸収してみせたのだ。  そればかりか暴力をはたらいた初めての男を忘れまいと、自らその身に印を入れる従順さ。さながら心酔した主人の証を奴隷紋として刻むような、生まれながらの劣等種気質である。  健気で愛らしい服従の作法を前に、今度はなんだか無性に愛おしさが湧いてきた。そのまま真っ赤にヒリつく尻を撫でさすってやっていると、甘い嬌声が耳に届く。 「あっ、ぁぁぁっ……❤︎ ひゃ、ぁっ❤︎ ぁ、あの、ご主人様っ、その、もう、十分ですのでっ……❤︎」  嘘をつけ。ならばこうして俺の手に頬ずりするみたいに、擦り付けてきているのはなんだ。今お前、引っぱたいてきた男の手のひらに、尻揺すって甘えてるんだぞ。  そんな言動不一致っぷりを今更改まって説明してやるのも億劫で、つい眉に皺が寄った。俺はたった今、生まれて初めてベルファストを、愚図な女め、と見下したのだ。そうして言葉の代わりに、もう一度手を振りかぶり。 「え、ぁ、ぁの、まっ――『ばちィんッッッ!!❤︎❤︎』――ひぃ、ぁッ!?❤︎❤︎」  ぷるぷると揺れる尻たぶにスイング。このでかいケツはひたすらに愛らしいが、なにぶん女の方は物分かりが悪いので暴力で理解させる。そうして邪魔が入らないよう黙らせてから、征服した女が戦利品とばかりに好き勝手に揉みしだく。 「ふぅっ……❤︎ あ、ぁっ……❤︎ ご、しゅ、じんさまぁ……❤︎❤︎」  次第にうわずった声色へと潤んでゆく様は、気高く振る舞う女の浅ましい本性を暴き立ててやったようで、とんでもない全能感と高揚感が指の先まで漲っていく。  ひとしきり肉質を堪能すれば、次は自然と薄絹一枚で守られた気になっている部分へ関心が向いた。尻肉をかきわけるように股下へすぼまっていく下着の線は、谷あいでぷっくりと膨らんだ丘陵を包んでいる。それを指先でまとめてたぐると、パンツが細っこい紐のようになってT字型に食い込む。それを思いきり引っ張り上げれば、ベルファストの腰から下がパンツに持ち上げられて宙吊りになった。 「あっ、やぁっ……❤︎」  彼女はきっと生まれてこの方、女性用下着の形状を今ほど恨んだことはあるまい。男の戯れに無様な恰好を強いられ、淑女としての矜持を下賤に踏み躙られたベルファストは、足をばたつかせて抵抗する。あとほんの少しずらせば、女性の大切な部分が尻穴ごと無体に晒されてしまう。その瀬戸際だというのに、彼女の抵抗はとても弱弱しい。  胸の中で鎌首をもたげる、僅かな懸念。もしこの展開が彼女にも想定外のことで、本気で制止をかけるならばそろそろのはずだ。しかしこんなに無体をはたらいても、そんな気配は一向に伺えない。俺は唆されたとおりの粗野な振る舞いを続けながらも、はたしてどこまでこの乱暴が許されるのかとベルファストの限界を探る猶予がまだあった。  正直なところ、何も本当に素行を改めさせたいわけではない。これは最低限のオスの見栄が「好きな女に舐められっぱなしは癪だ」というので、たまには懲らしめてやれ、くらいの気持ちに端を発したものだ。しかし今俺は原始的で強い興奮に押し切られるがまま、男尊女卑に埋没している。このまま続けていれば、本当にこれまでの関係性を根本から書き換えてしまいかねない。  えもいわれぬ興奮と形容しがたい不安との間に板挟みになった俺は、ベルファストの思惑も含め、なんだか訳がわからなくなって不意に責めの手を緩めてしまった。 「はーっ……❤︎ はーーっ……❤︎ ふぅぅぅっ……❤︎」  ただの惰弱な女に剥かれたベルファストの身体は虐げられる悦びにふるえていた。いくらメイドとしての矜持を積み上げてきても、俺と同じく根源的な本能に逆らえずにいるらしかった。今やこの女は真っ赤な手痕がついた世界一美しい駄肉でしかない。  俺たちは、ただただひどく呆然と興奮していた。ここが一線を越えるか超えないかの分水嶺。俺だけでなくきっとベルファストも、器から水が溢れるぎりぎりを、表面張力がかろうじて押しとどめている状況だろう、どちらかがどちらかを刺激すればきっと俺たちは、サカった動物のように言葉を交わすこともせず、ぐちゃぐちゃになって繋がってしまう。そんな確信があった。  ベッドの上に漂う、緊張を孕んだ空気感。交尾前の静寂の最中、ベルファストの眼差しがこちらを振り返る。 「あ、ありがとう、ございましたっ、ご主人様っ……❤︎ 惚れ惚れするような力強い平手打ちで、ベルはメロメロになってしまいました❤︎」  昂ぶり潤んだ声色が、股間のテントにいっそうの屹立を促す。茹るように頭の中が厚くって、もうどうして我慢しているのかすらわからなくなってきた。ガチャガチャと慌ただしくベルトを外し、下着ごと乱雑に足からひっこ抜く。 「あっ……❤︎」  もう見慣れているはずだろうに、視界に収めた瞬間、その目尻が一切の抵抗を諦めたようにほつれた。純情を貫いてきた乙女そのものの、初々しい反応だ。ようやく『これ』が女を犯すためのオスの武器であり、自分はそれを受け入れるための『穴』に過ぎないと思い知ったらしい。 「どうか、ご主人様のしたいように、なさってくださいませっ……❤︎」 「っ、本当に、いいんだな……?」 「はい。ご主人様の意を叶える……それが、私の喜びですので……❤︎ ……ただ」  許されたならばこのまま背にのしかかり、この女をただの穴とみなして肉竿を突き立てていたことだろう。だが、恭しく付け加えられた言葉の続きを、俺は未練がましく待ってしまっていた。 「こんなふうに、女にしていただけるのは……とても嬉しい気持ちも、嘘偽りないものなのですが……私はかねてから、ご主人様との一生の思い出になる、初めての夜を綿密に計画しておりました……。たった一度しかお贈りできないものですから、今ここでお渡ししてしまうのは、なんだか、その……処女を無駄遣いしてしまうように、感じてしまって……すこし、残念に思わずには、いられず……❤︎」  心の底を晒すような告白を受けての『処女の無駄遣い』を躊躇ういじらしさに、ドクンと胸底が熱くなる。脈があるんだかないんだか掴ませない態度で俺を振り回してきたくせに、今になってあからさまな言葉を吐くのは卑怯ではないだろうか。 「ですから、とっておきのご奉仕をお捧げするつもりだった『初めての渡し合いっこ』の夜が潰えてしまうと思うと……その、ほんの爪の先ほどではありますが……」  顔を枕に埋めて潤んだ目線だけ俺のほうへ寄こしているのは、恥じらった頬の赤色を隠すためなのだろう。けれど、そこにいつも通りのいじわるな笑みを隠していてほしいと願ってしまうくらいには、俺は―― 「ベルは拗ねて、ご主人様のことを、嫌いになってしまうかもしれません……❤︎」 「くっ、う、うぅ~~ッッ!!❤︎❤︎」  ――女メイドに手のひらの上で転がされてしまうのが、どうしようもなく好きなのだ。  その諫言は本来、全くもってなんの力も持たない。相手が無理やり行為に及ぼうとするオスなら、犯す相手の抵抗などかえって興奮を煽るスパイスになる。そうでなくても歯牙にもかけない程度しか、嫌われないのであれば肉体関係へと押し切ってしまえばいい。  しかし、いくら強いオスのふりをしてみても、好きな女性から欠片たりとも嫌われたくはないと思う我儘なエゴだけは取り繕えない。そんな純情童貞にのみ存在する弱点に、事に及ぼうという瀬戸際で、ベルファストはつけ込んだのである。  強固に塗り固めた鍍金が、女のいじらしい言葉一つで、ぺりぺりと剥がれ落ちてゆく。  己が身を内側から支えていた大黒柱を正中からぽっきりと真っ二つに折られ、中から樹液が漏れるみたいに自らの弱みがとろとろと流れ出てしまうような思いだった。もはや性欲と羞恥心に圧力に自重すら支えきれなくなった俺は、ベルファストの上に覆いかぶさる。そして我慢も限界なペニスを、色濃く濡れそぼった下着に向かって――ではなく。幾度となくセックスごっこをさせられた、むちむちの太ももにあてがった。 「きゃっ❤︎ ……ふふっ❤︎」  乳のせいで浮かびあがった腹の下に腕を回し、真っ白なうなじに鼻先を埋める。腕の中に女を抱いている感触と鼻腔を満たすメイド女のあまい香りによって、全身から荒くれだったオスの力強さがふにゃふにゃと抜けていく。 「せっかく据え膳をご用意しましたのに、すんでのところで躊躇ってしまわれるなんて……❤︎」  尻を引っ叩いていた時に、女体がいかに男に都合よくできているのかと首をひねったが、今や真逆の感想を抱いている。男の身体とは、いったいどうしてこんなに簡単に女の身体に誑かされてしまうつくりをしているのだろう。 「でも、そんないくじなしのご主人様が、ベルは大好きですよ……❤︎」  女を虐げていた興奮よりも、こんな甘ったるい囁きなんかで、ゾクゾクと喜んでしまう自分の身体がとんでもなく恨めしい。そんな言いようのない悔しさを奥歯で噛み潰しながら、腰を前へと突き出した。 ぬぷっ……❤︎ にゅぷぷぷぷぅ……❤︎❤︎ ぱっっっ……ちゅんっ❤︎  我慢汁をでろでろに纏い、溶けかけのアイスキャンディーのようになったペニスが太ももと尻との境目に飲み込まれていく。あっという間に根元まで咥えこまれると、俺はベルファストのでかい尻に甘えるようにして下半身を密着させた。 ぐり、ぐり……❤︎ ぐり、ぐりぐりぃ……❤︎ 「体重を完全に預けてくださって大丈夫ですからね。腰を深くうずめて……そう、そのまま、クッションのように扱ってぐりぐりと……❤︎ ふふっ❤︎ はい、戯れに腰を左右に揺すってみるのも、よいかもしれませんよ❤︎」  唆されたとおりに腰を二、三度、左右に動かしてみれば、だだっ広い尻たぶごと大きく揺れた。まるで俺のペニスとベルファストの下半身が一体となって繋がっているかのようだった。ところが二、三回だけ腰を回したつもりのはずが、男の本気のビンタすら受け止めるデカ尻はやわらかすぎるせいで勢いを逃しきれない。与えられた振動に弄ばれるがまま、俺のペニスを太ももに挟んだまま、四回、五回と揺れ続ける。ペニスが尻を揺らしているはずなのに、どちらが手綱を握っているのか、その優劣が逆転してしまっているのは火を見るよりも明らかだ。  ベルファストは尻にへこついた男がまんまと焦ってゆく様子がよほど面白かったらしい。上機嫌に俺の無様をからかってくる。 「女性のお尻はちっとも筋肉が入っていないくせに、どうして男性よりも大きくて、まんまるで、たぷたぷと柔らかいのか、ご理解いただけましたでしょうか? こうして、男性の荒々しい腰遣いを受け止めて差し上げて……気持ちの良い性行為を愉しんでいただくためですよ❤︎ ……と言われても童貞さんには実感が沸かないかもしれませんね❤︎ ふふっ❤︎ 性行為とは、先ほどご主人様がベルに嫌われたくなくって手放した機会のことです❤︎」  先ほどで犯されるはずだったあの恭しさはどこへやら、普段の調子を取り戻した意地悪メイドの本領が遺憾なく発揮され、オスの神経を逆撫でする舐めた口をきいてくる。もうすっかり、先ほどまでの強弱関係から逆転した気になっているらしい。  ――こ、このメイドっ、今更になってつけあがりやがってっ……! お前だって尻ぶっ叩かれてよがるマゾメイドだっただろーがっ……❤︎ なのになんでご主人様相手に調子乗ってマウント取った感じ出してんだっ……❤︎ もし俺がブチ犯していたら、今頃そんな余裕なかったんだぞっ……❤︎ 処女膜に温情かけてやったことをもう忘れやがったのかっ……❤︎❤︎  口の中で怒声を唸り声に変えていると、ベルファストは自分(の太もも)を犯す男の神経を逆撫でする、とっておきの台詞を呟いた。 「ラブラブマゾカップルごっこ、お愉しみいただけたようで何よりでございます❤︎」  不意打ち気味の種明かしに全身が総毛立った。腕に力がこもり、ほそっこい腹を強く抱きしめる。そうやって再び男の狂暴さを思い出させてやることぐらいしか、もう一矢報いてやる手段が俺には残されていなかった。  しかし最後の悪あがきすら裏目に出て、「やんっ❤︎」っと楽しげな悲鳴が跳ねただけ。この取り繕ったような反応こそ、先までの一連の流れがベルファストによって演出された『ごっこ遊び』であったことを裏付けに他ならない。  それでも俺のちっぽけなプライドは「さっきのあれが演技のはずがない」と納得を拒んだ。自らの意思でマゾ女の振る舞いをやめさせたことを心底悔やみ、今一度このメスをへりくだらせようと諦め悪く腰を打ち付け続ける。 ぱっ……ちゅんっ❤︎  ぱっ、ちゅっ❤︎ ぱちゅっ❤︎ ぱちゅんっ❤︎ 「ふふっ……❤︎ 可愛らしい音でございますね❤︎」  平手打ちした時のような痛烈な音はもう鳴らない。俺の腿とベルの尻が甘え合うリズミカルな音は、俺の稚拙な腰振りを「セックスのごっこ遊び」と囃し立てておちょくっているようだった。この女メイドの腹の中に流し込むつもりで作った金玉の中身たちがゴポゴポと怒り狂い、ただただもどかしい。 「ご主人様はダイドーやシリアスのミニスカートには気を取られてくださいますのに、ベルファストには、いつも、この胸元を覗いていただくばかりでしたから、つい……❤︎」  何が『つい』なのか分からないが、気付かれていないと思っていた下心までもあっさりと指摘され、なおのこと苛立ちに拍車がかかった。この場にはいないダイドーやシリアスに対しても、だ。真昼間からチンポをイラつかせるような恰好をしているほうが悪いだろ、と内心詰らずにはいられない。 「ふふっ❤︎ ロイヤルメイド隊のメイド長はロングスカートを着用する習わしなのですが、他のメイドたちの衣装には特に規定はなく。それをいいことに近頃はあの子たちったら、ただでさえ短いスカート丈をぎりぎりまで引き上げていますし、両脇からは紐パンのリボンをこれ見よがしに垂らしているのが、本当に、もうっ……❤︎」  ため息をつくベルファスト。最近のメイド隊はやたらと色目を使ってくることは薄々感づいていた。やたらと尻を振って歩いたり、膝を曲げないで腰を折って物を拾ったり。いたずらに勃起を促してくるのは本当にタチが悪い。その点で言えば、このメイド長も色めいた振る舞いに困り果てていたのかもしれない。  一瞬でも、そう考えた自分が馬鹿だった。 「くすっ❤︎ ご主人様にお尻を追いかけてもらえるのが、羨ましくって❤︎ ですから、今日は情熱的に求めていただいて、ベルは嬉しゅうございました❤︎」 「っ!? こんのぉっ……!❤︎」  ぐつぐつぐつぅ~~ッッ❤︎❤︎❤︎  つまり俺はまんまとこの女の思惑通りに『強いオス体験ごっこ』をさせられていたのだとでもいうのか。調子に乗せられていたのは俺のほうで、主導権は最初から微塵もこちらの手に渡っていなかったと、お前はそう言いたいのか。  ぐりぐりと下半身を押し付けてどやしつける真似をしてみても、肉を打ち付ければ打ち付けるほど、俺ばかり追い詰められて、限界へ、射精へと押し上げられていく。 「上手上手❤︎ ぱんぱんなさるのが、大変格好よくていらっしゃいますよ❤︎」  未だベルファストを孕ませる気満々の下半身は、力いっぱい獰猛な生殖欲をぶつけている。だがこの女はそれを分かっていながら種付けを応援するような言葉を投げかけ、適当ほざいてあしらおうとする。妊娠の恐れが一ミリもない寝そべり太ももコキで、大人童貞の主人を懐柔する余裕綽々な態度が本当に本当に、嫌いで仕方ない。 「本日はご主人様に温情をたまわり、処女喪失も妊娠も見逃していただいたのですから、せめてベルファストのお腹の中にもお子種を注ぎ込む気分だけでも、お楽しみくださいませ❤︎ 耳元に唇を寄せて、力強いお言葉でどうぞご命令なさってください❤︎」  ばちゅんっ❤︎ばちゅん❤︎と乱暴な腰フリで台詞の続きを急かす。もうろくに頭が働かない。いや例え追い込まれていなかったとしても、性行為未経験な大人に交尾の最中に女は囁くべき言葉など、知っているわけがないのだ。  ——教えてくれなきゃわかるわけないだろっ……!❤︎  ——こんだけ好き勝手したんだから、お前がちゃんと最後まで面倒見ろっ……!❤︎  ——気持ちよく射精できる台詞っ、はやくっ、はやく教えろッッ……!!❤︎❤︎  駄々をこねるようなピストンを何度も何度も受けとめて、ようやくベルファストは口を開く。 「女を組み敷いている最中に、男性が囁く言葉など決まっております。孕め、孕め、と。女の潜在意識に染み込ませるように命令するだけでいいんですよ❤︎」 「っ、ぁッ、くそぉっ❤︎ 孕めっ、孕めっ、ベルっ……❤︎ 孕め、ベルファストぉッ……❤︎❤︎」 「くすっ……❤︎ あら?変ですね、何か違和感がございます❤︎ ご主人様、もう少し女性に妊娠を『おねがい』するような口ぶりにできますか?」 「っ。く、ぁッ❤︎ なんでっ、そんなぁッ……!❤︎」 「そちらのほうが、きっと気持ちよくお射精できると思いますから❤︎ ね?」  射精欲の高ぶりはもうチンポの根元までせりあがりつつつある。後戻りできないのをいいことに、真新しい傷跡にこの女は遠慮なくつけ込んでくる。女に強く言いつける命令口調は強いオスにのみ許された口ぶりだから、俺には相応しくないとして、自分好みの表現に挿げ替えさせようというのだ。 「孕っ、めぇっ……!❤︎」 「孕んで、ですよ❤︎」 「孕んでっ、孕んでぇっ……!!❤︎❤︎」 「赤ちゃん産んで、って❤︎」 「孕んでっ、赤ちゃん産んでぇっ……❤︎❤︎」 「ベルお願い、って❤︎」 「おねがいっ、ベルぅっ、べるぅっ……❤︎❤︎ 孕んでぇっ、赤ちゃん産んでぇっ……❤︎❤︎ べるぅぅっ……❤︎」 「ふふっ。やはり、そちらの『おねがい』のほうがよくお似合いでございますよ。ご心配なさらずとも、従順なメイドすら召し上がれないご主人様のために、ベルファストがとっておきの筆おろしをご用意いたします❤︎ ベルの処女が『あーん』される時を、お腹を空かせて、お口を開けていい子で待っていてくださいね……❤︎❤︎」  ベッドのスプリングがぎしぎしと悲鳴を上げるくらいの激しさで、ばちゅ❤︎ばちゅ❤︎と腰を振る。ベルファストの尻の感触を味わっているために、脳はほとんどもうこれがベルファストとの性行為だと勘違いしてしまっている。だったらそれは本気交尾と同義だ。  生殖欲に童貞コンプレックス。オスのプライドを貶された悔しさや、もどかしさ。最後にベルファストへの恋心までもが渾然一体となった激情が、ペニスの根元からぐぐぐっっと込み上がる。今にもそれを解き放とうという俺の頭に後ろ手を伸ばしたベルファストは—— 「でも、今日はまだだぁめ❤︎ 孕んであげられません❤︎」  ——自分がねだらせた告白を心の底から楽しそうに断りながら、よしよしとあやすように撫でつけてみせた。  びゅるるるっっっ❤︎❤︎  びゅくっっっ❤︎❤︎ びゅ〜〜っっ❤︎  びゅぅぅぅ〜〜〜っ❤︎❤︎ びゅっ❤︎ びゅくぅっ❤︎ 「はぁい、びゅるびゅるびゅるぅぅ……❤︎」  オスがメスを力で組み敷いて無理矢理種付けを行う、そんな支配的な体位であるはずなのに。肉厚な尻と太ももの間でぐちゅぐちゅに揉みしだかれたペニスは、好きな女の女性器の、ほんの目と鼻の先で精液を大量に漏らした。  初めて女の腹の中に注ぎ込むつもりで作った孕ませ液は、童貞特有の粘っこさに拍車がかかっていてまさに本気汁と呼ぶに相応しい。そんなものが尿道を内側から押し広げるようにドクドクと脈動する。これが本当の性行為だったら、ベルファストを孕ませてモノにする達成感と合わさって、格別の至福を堪能していたことだろう。 「引っ叩いて好き放題していたお尻に、種付けごっこさせられてしまったお気持ちはいかがです?❤︎」 「くぅ、うぅぅ……❤︎ うっ、ふ、ぅぅ……❤︎」  射精直後で敏感なのをわかっていて、太ももを交互に擦り合わせてくるせいでろくに言葉を返すこともできない。せいぜいベルファストの尻を思いきり押し潰してやろうと、ぐりぐり押し付けるくらいでしか激情を発散できない。 「ふふっ❤︎ もう、ご主人様ったら❤︎ 本当にベルファストにいじわるされるのが大好きなんですから❤︎」  だが渾身の種付けすらも求愛行為の一種と捉えやがるので、俺はもう二度と手加減なんかしてやるものかと思った。次こそは、次こそは絶対にベルファストを屈服させる。泣かせて、喘がせて、俺だけのものにする。諦めたわけではない。今だけ一時的に負けを演じてやっただけ。  だから射精の最中、しきりに「すきっ、すきぃっ……❤︎」と口走ったのも、この後、仲直りの恋人べろちゅーをねだったのも、朝まで抱きしめ合いながら寝かしつけてもらったのも、何もかも来るべき時までこのメイドを油断させておくための作戦なのだ。 《おしまい》

Comments

ほんと大好きです。ありがとうございます…!

ららら

素晴らしい御作に不意打ちを貰いました……この夏一番のラッキーですね! まんまとつよい男の子ごっこさせられちゃうのも、絶対嫌われたくなくておあずけを自然に受け入れちゃうのも凄く素敵…… そして何より素晴らしかったのは、「孕め」を「赤ちゃん産んで」に矯正してもらうところですね!常々産んでもらうのだから男の子の方からお願い、というかおねだりするべきなのでは?と考えている私にはクリティカルな一節でした 事後の寝かしつけまでパーフェクトな珠玉の作品をありがとう……ありがとう……これでお盆が迎えられます!

matto


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