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高級M性感 不知火 前編 《5,000文字》

「挨拶はどうした、マゾ」  こつ、こつとローファーが床を叩きながら近づいてきて、やがて男の額が床に強く押し付けられた。後頭部にのしかかるは、重み。それは決して踏みつけられる物理的な力のみならず、洗練されたドミナの重圧だった。上から注ぐ抑揚のない声色によって、ちいさく身体を折り畳んだオスマゾの背筋が粟立つ。 不知火さま、出来損ないのマゾめに貴重なお時間を割いていただき、ありがとうございます。ご調教よろしくお願いいたします。  咄嗟に口をついて出た感謝の言葉は、心からのもの。普段はプレイルームに先入りして準備を済ませ、彼女が入室しお呼びがかかるまでそのままの全裸屈服姿勢で待機する。それが暗黙のマナーだ。不知火は土下座で自らを出迎えるマゾを気に留めることはなく、隣を素通りして用意が整ったらベッドに呼ぶ。まるで興味がないからだ。 「気まぐれです。道端に小石が落ちていたので蹴飛ばした程度の。それにしても、看過せざるを得ない認識の誤りがあるようですね。お前には」  未だ義務教育を終えていない年頃の少女が、だいの大人を足蹴にする。元から抑揚の薄い声色に冷ややかさが宿り、後頭部に感じる硬い靴底によって絨毯との接吻を強いられた。明らかに大人を舐めきった…否。この男のマゾを人間としてすらみなしていない、圧倒的に見下した精神性が言動の端々から滲み出ている。 「私はお金を引き出しに来ただけです。お前は睾丸の中身と一緒に、財布の中身まで空っぽにされたくてのこのこやってきた性癖破綻者であり、不知火の便利なATM。違いますか?」 ち、ちが、ちがいません、不知火さまのために、お、お貢ぎ搾精をっ…していただきにきましたっ…。  常人が聞いたなら、耳を疑うような言葉。心からの屈服台詞を吐露しながら、自らの告白の情けなさと惨めったらしさに、性的興奮を催してオスマゾは縮こまる。びくびくと痙攣して恭順の意、屈服の姿勢を示せば示すほど、不知火は嫌悪感を抱く。彼女が他のドミナたちと決定的に違う点はそこにある。 「お行儀が良くても気持ち悪いだなんて、まったく理解できませんね、気持ち悪い。不知火はお前が嫌いです」 ※※※※※※※  ぴちん、と鳴る音。不知火がゴム手袋を装着した合図に、オスマゾの腰がカクつく。幾度とない搾精によってすっかり条件付けされてしまった彼の身体は、これからふりかかる刺激に期待してしまっていた。ドミナ不知火によって精液を搾り取られるということは、すなわち比例する量のお金を巻き上げられることを知っていながら。むしろ、その破滅感によっていっそう下半身に血液がまわり、怒張した分身がぷらぷらと揺れる。実に間の抜けた情けない絵面である。 「マゾはみなゴム手袋の音が好きなのは、どうしてでしょうね。不思議です。まぁ、知りたいとはかけらも思いませんが」  ドミナの中には、オスマゾをベッドに上がらせないものも珍しくない。床の上で辱めに塗れた射精を促したり、それこそ不知火のように身分の違いを思い知らせたり。けれど、不知火は合理的である。マゾを徹底的に見下してはいても、自身の目的のためなら、それを優先する。  ピンッッ♡♡♡ 「…まぁ、いいでしょう」  不意に不知火の人差し指がしなり、彼のペニスを打った。破裂と聞き間違う音を立てて、陰茎が振り子した。射精機能に障害が出ない程度に加減しているとはいえ、デコピンの衝撃は激昂した成人女性のビンタを凌駕するほどの威力。四つん這いで悲鳴を上げるオスマゾの額には瞬時に脂汗が滲む。それでも、かろうじてマゾの前足が崩れ落ちなかったのは、それが予感できていたからだ。 男性器にすっぽりと装着されたもの。ともすれば避妊具に見えなくもないが、本来空気溜まりがあるはずの先端からはゴム管が伸びている。今の不意打ちデコピンはそれがプレイ中に取れたりしないかを確認するための所作だった。ゴム管の先はところどころ、逆流を防ぐ弁を擁しながら、メモリ付きの透明な容器へとつながっている。つまりは搾り取った精液の量を計測するためのメモリ付き使い捨て精液ごみ箱兼お貢ぎメーターといったところか。 「指をあてがっただけでこの吸い付き。さてはお前、自分で拡張しましたね。ただの排泄孔をこんなにして、恥ずかしくないのですか。…あぁ、恥ずかしいのがいいのか、マゾだから」  尻穴に潤滑油を塗り込むゴム手人差し指。侮蔑の視線を向けられている気配と、底冷えするような声色が、男の背筋を粟立たせる。四つん這いになりながら、義務教育真っ最中の女学生に尻穴を差し出し、徹底的に見下されている羞恥心と圧倒的敗北感。精神を嬲られ、自分が欠陥品のマゾであることを自覚させられるたび、じくじくと燻ぶる被虐心が興奮の燃料になる。括約筋をほぐす指先が腸の入り口をかきまわすたび、男の尻が無様に揺れ、甘えたような嬌声を断続的に漏らすようになる。 「はぁ…。チッ」  男をカーストの最底辺に見做した嫌悪塗れのため息や舌打ち。図体では勝っている成人男性が心の底から少女に屈服しているさまは哀れであり無様。 「顔はしっかり枕に埋めて、お尻だけ捧げなさいマゾATM。お金だけじゃなく、ゴミ精子も搾り殺してもらえるのだから、お行事欲よくマゾ土下座してろ。お前の不愉快な鳴き声を不知火に聞かせるな」  恭しく返事をして、全裸土下座の状態から尻だけを持ち上げ、不知火に差し出すオスマゾ。ぴたりと隙間なく閉じた太ももの間から、パンパンに張った金玉と管付きゴムを装着された陰茎がぴょこんと後ろに飛び出している。普通の女の子に見られれば、幻滅されるか見下されるか嗤われるか。ともかく社会的立場を一瞬にして喪う、生き恥ポージング。  ドミナ不知火との出会いがきっかけで縦割れ型に拡張されてしまったアナル。期待感を秘匿できずに、ひくひくと蠢いているさまはなんとも浅ましい。あてがわれた不知火の指先をほとんど抵抗なく、ぬぷぷっと受け入れてしまった。それが恭順を示すJCご主人様の御指だからか、はてさて何でもよかったのか。内側へ飲み込もうという意図がはたらいているようにすら感じる、まさに淫孔だった。どちらにしても不知火にとっては不快なことには変わりないのだが。 「指に吸い付いてくる甘えたがりな尻穴は相変わらずですね。…入口にすこしゆとりができています。自分で開発するとはいい心がけですね。搾取しやすい、便利なマゾアナルです」  ピンクゴム手袋を装着した左手で淡々とアナルを触診する不知火。枕に顔を埋めながらも羞恥心を煽られ、あっ♡あっ♡と尻を左右にくねらせるたび、尻たぶをぴしゃりと一発ひっ叩く。艦娘の膂力での平手打ちは強力だ。惨めにも男の尻には紅葉の跡がつけられる。 「さて、お貢ぎ吐精の時間ですよ」 くちゅくちゅと肛門を弄りまわしながら無感情に吐き捨てる不知火。相手の承諾や確認など不要。必死に枕をかき抱いて嬌声を吸い込ませているオスマゾに目もくれず、さらに第二関節までを咥えさせたところで、指先はあえなく彼の弱点へと到達した。  前立腺。射精管を取り巻くように存在する、アナル狂いオスマゾの致命的な欠陥部分である。射精に快楽が伴うのは射精管を通過する精液が周囲の器官に圧を与え、前立腺が収縮することによって生じるという説が濃厚である。ではそんな、射精の快楽を司る内臓器官を直接指圧されたとしたら。 ぎゅむっ…♡♡ぐぅ、ぐにっ♡ぐにぐにぐにっ♡♡♡  声にならない叫びは、まるで長い長い射精に浸る動物の唸り声のようだった。指の腹がほんの少し押し付けられるだけで陰茎の根元を駆け抜ける疑似射精感。否、そんな生易しいものではない。さながら電流。射精のために下半身中の神経と快楽が貯蔵されていくように錯覚する、その集積地が。小娘の指先ひとつによって、無抵抗に蹂躙される。いい大人がアナル差し出し土下座の体勢で、なすすべもなく。 「もう一射目か、ザっコ…。まだ指の腹ですり潰しているだけですが」  真っ赤に晴れた尻たぶには発汗。背筋は波打って、限界が近いことが身体全体でわかる。爆竹が蓄えられていた資材集積地に水爆でも撃ち込まれたような、圧倒的な性感濃度の違い。ペニスを扱いての射精とは比べ物にならない、強いられる“射精”。快楽刺激を処理する回路を一瞬でショートさせる厚みのある情報量を無理やり流し込まれて、ただで済むわけがない。不知火の指の腹による摩擦によって、前立腺がぐにゃりとひしゃげてふるえた。 「びゅー、びゅー。びゅるびゅる、びゅー。…さすがに勢いがありますね、それに粘っこい。しかし、量だけは立派ですよ。…それにしても」  無感情な声色で、射精音を呟く不知火。往々にして、オスマゾは射精音を囁いてやりながら搾ってやると吐き出す精液の量が増えるからだ。案の定、不知火の飼うマゾ家畜はみな平坦な囁きを流し込まれると、見下されていることを自覚してあっけなく白旗を振って降参する。 「射精の予兆があれば、申し出る。そんなこともできないなんて、これだからマゾは。…もしや、その汚い鳴き声が射精を知らせる意思表示のつもりだったのですか?すみません、不知火はマゾ言語は解さないもので。ほら、強めに乳首抓ってやるから、さっさと次の精子装填しろ」  手持無沙汰な右手で適当にオスの乳首を摘まみ上げると、そのままなんの技量や配慮を込めずに引っ張る。無論、前立腺のすり潰しなでなでは止まらない。ゴム管を伝って容器の中へ滴っていく白濁はマゾペニスの涙だ。アナル開発の弊害として、勃起もしない状態での射精に慣れてしまったことで、竿を扱いて精液を出すことはほとんど不可能になった。不知火という一回り以上年下のドミナさまによって、生殖機会すら奪われてしまったのだ。 「こんなちみっこいペニスをぶらさげて、もう交尾は無理でしょう。使い道のない金玉からゴミ汚物を搾り捨ててやっているのだから、お礼くらい言えないのですか」  ぬちぬちぬち♡♡ずりずりずり♡♡ぎゅむっ♡ぎゅむぎゅむっ♡  ぎゅぅぅ~~♡♡♡  淡々と、しかし的確な指遣いでオスマゾを攻め立て、その苛烈な責めで男の思考力は手心の一切をかけられず殺される。頭の中が真っ白になり、呂律が回らない舌ったらずな震え声で不知火への謝辞を繰りかえす。まるで壊れたテープレコーダーのようだ。勃起も奪われた芋虫のようなマゾペニスはただの蛇口と化し、数十秒に一度、びゅっぷ♡びゅぷっ♡と勢いのない精液が漏れ出てくる。これのどこが射精といえるだろうか。人間や男としての尊厳ごと、精液に溶かされて搾り出されているにちがいなかった。  時折、いい角度で不知火が指を曲げる。するとどうだ、腸内の収縮痙攣だけで、前立腺の側から不知火の指の腹へ強く押し付けられる。自分から押し付けてきて、押しつぶれて、ペニスからとぷ、とぷ…♡と負け汁が流れ落ちる。つぶしてくださいっ♡不知火さまのためにお金を搾り取ってください♡と媚びてきては、瞬殺されているさまは実に滑稽である。 「ほら、不知火は人差し指を曲げているだけですよ。お前が勝手に弱いところに押し付けて勝手に負けているだけ。…はい、また一万円。アナルに指を入れて曲げるだけで、精液とお金を空っぽになるまで吐き出し続けるマゾATM。憐れですね。一か月、アナルオナニーはしても射精は我慢していたのも、汗水たらして一生懸命はたらいたのも全部不知火に貢ぐため。どうですか、お前の数百時間の苦痛が不知火の数分に、あっさりと搾取される気分は。泣くほど嬉しいのですか?」  多様な搾精方法がある中で、不知火がアナルほじりを採用してるのは単位時間あたりの搾精効率がいいという理由の他に、プレイに強い中毒性を持たせることができるからだ。いくら搾り取っても、いくら屈辱的な言葉で心を嬲られても、この快感の深さはマゾの心深くに根付く。いくら他の快楽へ逃げ込もうとしても、あれには及ばないと、あの破滅的な敗北感の前では取るに足らないと、男の心をがんじがらめにする。 年端もいかない女子中学生に屈服し、完膚なきまでに叩きのめされながら、精液ごと財布の中身を空っぽにされるという、強烈な敗北体験。マゾの中でも最底辺に叩き落とす、お貢ぎアナルアクメ狂いマゾ。 「やっぱり不知火はお前が嫌いです。残りもとっとと吐き出せ」 《終》

Comments

破茶滅茶丁寧にご感想ありがとうございます…。。。ご返信遅れてしまいましたが、お褒めに預かりむず痒くも、とても嬉しく拝見させていただきました…☺️ 侮蔑が尻穴からねじ込まれているような気分に打ち震え、お詫びにお金を吐き出す機械として見做される仄暗さに興奮したい気持ちを前面に押し出したので、そのように読み取っていただけて感謝です…。ぼくも大すき…。。。

おはこ

不知火様の表情や声色、姿勢に指先の感覚まで細かく表現されていてプレイルームの空気感まで文章から伝わってきました。搾精していただくための滑稽なポーズに嫌悪感を隠そうともせずにその指をねじ込んでいく瞬間、どれだけオスマゾが狂喜に震えたことか……オナ禁や自己開発、そして"貢ぐ"という行為によってよりリアルに感じられました。 終始侮蔑の言葉を投げかけてくるのかと思いきや、漏れ出る精液の量を唯一認めてくれるところは、その後の前立腺押し付けによる搾精懇願という最も尊厳のない行為のエロさを引き出していると思います。 読んでいて「彼女のようなドミナに敗北を刻みこまれたい、精液もお金も、一人の人間の雄としての全てをその手で掌握してほしい」という気持ちにさせる文章だと実感できて、非常にマゾ度が高いお話でした。

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