voreへのつなぎ回?
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夜になって、残ったハスキー犬の彼と卓についた。その彼もまた、裸になっている。
名前は、アルフレート・エーリオというらしい。
裸の二人は最後の食事を、黙々と食べた。どこかの海軍基地から横流しされた、カレーチキンの缶詰。それを二人とも、船で一番豪華な皿に盛り付けてある。
その皿は最後には洗って、海に投げてやろうと二人で話してある。
「セティオくんはさ」
「うん」
「僕を食べて、ここを出たら、何をするの」
「んんー……学校。学校へ行くの。 ――サン・サタン海洋学校」
「聖なるサタン……って意味か? なんだ、それ?」
「悪魔学についての学校なの。堕落することが良いことなんだって。えっちな事もできるかも」
セティオは、もぐもぐとチキンを頬張りながら言った。
「ドクター・ホリンジシュコーヴァーっていうキツネのおばさんがね、僕に依頼してるの。この船のみんなを食べたらね、学校に行けるの」
「カナダ……いや、イギリスの依頼だな? ……いちばん怒らせてたから。船長」
「バチが当たったね」
「そうだな」
セティオはカレーチキンを飲み込んだ。喉が動いて、小さな食事をするりと飲み下していく。
「ただの暗殺だったら誰も怖がらない。でもヘンな消えかたをしたなら他の海賊は怖がるんだって。そう言ってたよ」
「違いないな」
ハスキーのアルフレートは、かちゃん、とフォークを置いた。
「僕……いや、俺たちはな。 ……殺されて死ぬのは、覚悟して来てる」
「でも……みんな最後の顔は」
「怖い、って顔だったんだろうな。覚悟してても、実際に来るときが来ちゃあ、そうなんだよ」
「ふうん」
「お前には、縁が無いだろうけど」
「……気持ちよさそうな顔にも、なったけどね。みんな」
「……」
アルフレートは目線をそらした。
「あのさ……あの」
「うん」
「……もう食事って、なかったのか」
「もう無いよ。全部カラ」
「お前は、俺たちの事食べられるだろ。――たくさん食べて、まだ腹、減ってんのか」
「食べ足りないよ」
ハスキーのアルフレートは、そう言ったセティオをにらんでいた。
だが……ぐう、とその腹が鳴った。
「腹ぺこなまま、死ぬのかな、俺」
「魚、取ろうよ」
「……」
「腹ぺこはまあ、よくないから」
アルフレートにとっては、セティオは意外な反応を示した。他人の空腹ということに対しては、ひとかけらの同情を寄せるらしい。
「お前を食べてやることって、俺にもできるのかな」
「できなくはないと思うけど……すぐ抜け出ちゃうよ? きっと」
「……」
「釣り竿、あるよね」
「ある。船倉だ」
セティオが隠していた小型ボートに一糸まとわぬ二人が乗って、満月の下、海釣りをする。
ゆらゆらと揺れる波の間に、月の光が写って輝いている。
アルフレートが、釣り竿の糸の先、ルアーを見つめて待っていた。
「釣れないね」
「ああ」
セティオもゆっくり待っていた。最後の命に対する余裕なのか、哀れみなのか。今ではハスキーの海賊にはわからない――捕食者の気まぐれ。
「僕……俺、さ」
「うん」
「海賊としても、ダメだったんだ」
「そうなんだ……釣れないし、そうかもね。うふふ」
「ああ。普段から全然。 ――腕っぷしもこの通り強くないし。銃を撃っても、反動でアバラ骨が痛むありさまだし。昔、骨折して傷跡が痛むんだよ」
「略奪の時、人は殺せたの?」
「殺した。この間は4人くらいかな」
「やるじゃん」
「褒められても嬉しくねえ。お前には特にな。 ……反動の少ない銃を、船長が買ってくれたからかも」
「……あの船長さん、優しかったんだね。あの人、初めておちんちんでヒトを呑んで、ちょっと泣いてたもん」
「そ、そうなのか……」
対話が続く。
ルアーが揺れたのは、そんな時だった。
「うおっ……」
「手伝おうか?」
「いやっ……俺一人でっ……ああ」
「逃げられたね」
針を確認してみれば、釣り餌は食べられている。彼は、がっくりとうなだれた。
「……メシが。最後までダメなのか俺」
「ルアーが揺れたの、気づくのが遅かったよ」
「そうか?……そうかも」
「貸して」
セティオが釣り竿を受け取る。
すぐに魚がルアーを揺らしたが、またしても逃げられる。
「夜だから、見えないね」
そう言うと。
セティオは左手でペニスを持ち上げる。
セティオはそこに、右手に持った釣り竿の柄をゆっくりと挿入した。
「ひゃあっ……んっ、んっ」
「バッ……バカか!? ふざけてんのか!?」
「違うよっ!! ……大まじめだって。こうしたほうが気づけるもん……」
ぴくぴくぴくんっ、と揺れる、セティオの巨根。
釣り竿が挿入されて、ゆらゆらと揺れながら、固くなっていく。
「水面でルアーが揺れるのをさ。こんな暗いのに見ないでもいいよ」
「だ、だからって!!……なんでっ!!」
「針の先に、エサつけて。こうしたらルアーが揺れるとわかるもん」
と、おちんちんと挿入された釣り竿を揺らしながら、言う。
「細かい作業でもミスりそうだぜ。ふざけた眺めだよ……」
「ああっ……ひゃああっ」
「声出さないでくれよっ……こっちもムラムラしちまう、やめろっ」
「でもっ、でもっ……はうあっ!」
――びゅくびゅくびゅっ、と、漏れ出すような射精が釣り竿を伝った。その勢いの弱さを見るに、我慢していたらしい事がアルフレートにも読み取れた。
「本当にオナニーのつもりはなかったんだな」
「そっ、そうだよ……」
――そんな釣り方の発明から。ものの数回試しただけで、魚が釣れていった。引っかかるたびにセティオが嬌声をあげるので、暗い中でも魚が釣れたことがわかる。
びゅくびゅく、ぶびゅるるるっ、という射精もセットとなっていた。
「……」
「ひゃううっ……小魚なのにっ」
「……大物が釣れたら、どうなるんだ?」
「そ、その時はっ、その時はやばいかもおっ」
男もまた、ギンギンに勃っていた。
「あっ、ひゃあああっ、大物っ!!」
「なっ……」
そのペニスと釣り竿が、ぐいん、と引き寄せられた。釣り竿が抜けそうになり、危うくセティオは両手で取り戻す。
捕食者として屈強な男も捕まえてしまうその力は、大人よりも大きな魚を釣り上げた。
落ちた魚がびちゃあっ!!と音を立て、ボートを大きく揺らした。
セティオも後ろへ倒れると、腰をかくかくと動かして、たくさんの精を噴水のように出した。
「あっ、あ、あああああっ……きもちっ、んっ、んっ」
「……」
「はあっ……はああっ……はずかし」
「……恥ずかしい?」
ハスキーの男は魚とセティオとを夢中で見ていたが、今更な言葉に驚いた。
「恥ずかしいよ。恥ずかしいから、いっぱいびゅーびゅー出ちゃうんじゃん」
「……変態め」
「できたら、乱暴されたり好き勝手されながら、たくさんの人の前で出したりしたい」
セティオはそのまま竿をしごきはじめた。
――ぼびゅるるるるっ!!!
「……でも、はあっ、……はあっ!!」
「……」
「はあー」
セティオは出し終える。
「……でもさ、はあっ……みんな弱いよね」
「ん……まあ、そうかもな」
「乱暴にされたいし、ひどいことされたい。でも……みんな弱いから、燃えないよ」
「食べるから?」
「うん。食べられるから。みんな――サン・サタン海洋学校って言ったでしょ。悪魔学についての学校。そこなら、もしかしたら、僕よりすっごい捕食者さんに、会えるかも」
「お前、それが目的なのか」
「……ぼくの事、いじめながら犯してくれる子もいるかも。わくわくしてる」
「ダメな俺には、一生縁が無い場所だな……」
「ダメなわけじゃないよ、きっと」
ボートに散らばった魚の数々と、先の大物が、びちゃびちゃとまわりで跳ねている。
「俺は、お前に食われるんだぞ。もう諦めたさ」
「うん。そうだけど。……学校への縁が無いって言ってるけど、君にも『堕落』ってことの才能くらい、あるかもしれないじゃん。みんなエッチだよ。みんな隠してるだけだよ。自由にやってないだけ」
「お前みたいなヤツには、なれないよ」
「おちんちん、出して」
セティオは、小さな魚を拾い上げた。
「え?」
「ぼくみたいなヤツに、なれるかもしれないじゃん」
ハスキーの男は、魚を見た。言わんとすることに気がついて、表情が固まった。次に、自分の股間のそれに目をやった。
「お腹減ったって言ってたよね。おちんちんで、もごもご言わせて、もがくヒトたちはね」
「や、やめろ!!」
「どろどろにしてさ、自分で口から飲んでもおいしいんだよ。栄養も取れてるみたいだし」
「やめてくれ!! ……ああっ!!?」