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Yasutaka Iida
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"FATAL TWELVE" Happy Birthday Keiko! & character's inside story (The text is written entirely in Japanese)

みなさんこんにちは、あけおです。


桂子さん、お誕生日おめでとう!!

今日は、『FATAL TWELVE』より瓶淵桂子の誕生日です。


というわけで、今日は桂子さんについてのキャラクターアフタートークです。


桂子さんを一言で言うと、生きるのに必死な、根は優しくて強いお母さん。

そしてあえてこの言葉を使いますが、ものすごく普通な人です。


※春樹くんとライオン館を訪れたこのイラストの印象が個人的には強いです。


最初の印象は、正直良くなかった人が多いんじゃないかなと思います。

いきなり現れて凛火を問い詰めたり、嘘をついて駆け引きを持ちかけたり……と。

でも、さっき普通と書いた通り、≪女神の選定≫という特殊な状況において、桂子さんのような人にできることは凄く少ないと思うんです。

でも、生きたいという気持ちに差はないはず。

だから必死に、ああいう行動に出るしかなかったんだと思います。

アランの前で自らの≪死因≫と≪未練≫を話した時のこのイラストも、印象深いです。


作中においては、桂子さんの存在が『FATAL TWELVE』という物語の方向性を決定づけたのだとあけおは思っています。

いわゆる『普通の人』が≪女神の選定≫という言わばデスゲームに巻き込まれたどうなるか。

無慈悲で残酷な結末が待っているに決まっています。

でも、そこにある心というのは、必ずしも絶望だけではないはず。

理不尽を目の前にした時の人間の弱さ、どんなに辛い状況でも失われない人間の強さ……そういったものを描けるように心がけた本作の方向性というのが、選定3週目、桂子さんのエピソードで伝わればいいなと思いました。


ライター視点で裏側のことを書くと、これは意図した設計でもあります。

もうひとつ意図したことは、≪女神の選定≫でその人を示す≪氏名≫が何故必要なカードの3枚の内に含まれているのか、を読む方に理解して欲しかったということです。


親から子への最初の贈り物、希望。

人を縛る鎖。


桂子とアラン、それぞれの考え方がぶつかった瞬間です。

脱落したのは桂子でしたが、このどちらかが正しいとは思っておらず、どっちも正しいとあけおは思っています。

そういうことを考えながら作品を読んで欲しいなと思ったので、「選定のルールをわかりやすく伝える2週目」に続いての3週目は、桂子のエピソードになりました。


氏名の話は海晴やユウのエピソードなどに、家族の話はユウやアラン、オデットのエピソードなど色々なところで登場します。

そもそも、これらは『FATAL TWELVE』という物語において一貫して描かれているテーマのひとつです。


桂子さんというキャラクターが生まれなければ、『FATAL TWELVE』が他のデスゲームものと一線を画すテーマ性を持った物語にはならなかったと思います。

※『FATAL TWELVE』はいわゆるデスゲームものとくくれないと自分で思っているだけで、良い/悪い、優れている/優れていない、の話ではなく、あくまでジャンルの話です。


瓶淵桂子を演じてくださった森中葵さんは、一時活動をお休みしていたとのことで、この作品が復帰作だったとTwitterで語っていらっしゃいました。

収録の際はブランクがあったとは思えないほど、必死なところ、優しいところ……ひとりの母親である桂子さんとして完璧に演じてくださいました。


最後に、以前にも掲載した桂子さんのイラストを。

これは、旦那さんと結婚する前のデートシーンを描いた一枚です。

イラストが綺麗なだけに、幸せそうな笑顔が結末を知っているとどこか切なくも見えてきます。

誰しもが、今に至るまでの人生を経てそこに存在している——あけおにとって桂子さんはそういうことを思い出させてくれる人でもあります。


……というわけで、瓶淵桂子のキャラクターアフタートークでした!

書いた当時は自分の幼少期や親のことを思い出しながら書いていましたが、書いていてどんどん辛くなっていったのを覚えています。

もっとも、それは本作の8割くらいに言えるのですが……そういう苦しみがあったからこそ、多くの人に響いたらいいなとも思っております!

描かれていることは、辛いことばかりではないはずなので。


親になったいま、あらためて桂子さんというキャラクターを振り返っても、変わらない想いがたくさんありますね。


ではでは、あけおでしたー。

"FATAL TWELVE" Happy Birthday Keiko! & character's inside story (The text is written entirely in Japanese)

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