みなさんこんにちは、あけおです。
『FATAL TWELVE』の世界を彩る背景美術。
そこに隠されたこだわりや、どのように制作されたのか、気になりませんか?
今日もまたひとつ、そのベールが紐解かれていくのです。
本日のテーマは、凛火の部屋。
主人公の自室ということで、出てくる頻度も多いです。
本作においては、≪女神の選定≫が終わった朝に決まって登場する背景でもあります。
今週も生き残ることができた……凛火にとっては、月曜日の朝、窓から差し込む日差しを見るたびそう思っていたことでしょう。

基本的には普通の女子高生という評価の凛火ですが、かなりいい部屋に住んでいます。
東京の新宿・四ッ谷間ですから、かなり家賃相場は高いところ。
ライオン館は広くて立派な建物ですから、実はかなり……。
ですがライオン館は先祖代々受け継いでいる土地なので、心配ありません。
窓から新宿御苑の緑も見えるので、ロケーションも最高。
凛火の部屋は、ライオン館が昔からあるということを印象づけつつ、凛火にとって居心地のいい空間であることを表現するため、古い物と新しい物両方を意識して配置しました。
たとえば画面右側のドレッサーは、おそらくおばあちゃんのおさがり。
凛火は普段、薄化粧をしているという設定がありますが、基礎化粧品はデパコスとのこと。
こだわりが強いわけではないので、おばあちゃんが買ってきているらしいです。
少し歩けばマ○イや伊○丹があるので、その辺りで買っているのかもしれません。
たぶん凛火は値段をあまりわかっていないはず。
ほかにも画面中央のローテーブルは、凛火がおばあちゃんに新しく買ってもらった新しいものですね、きっと。
画面左奥にあるランプは、おばあちゃんが子供の頃からあるランプだと思います。

凛火がおばあちゃんと家の掃除している時に見つけたランプを、かわいいと思って自室に持ってきました。
(このランプ、夜になると光ります)
他にも、画面右奥の棚にはさりげなくペンギンがいます。

PC版では水族館デートが省略されていたいので、触れられることなく、PS4/Switchの追加シナリオでは単に触れるのを忘れられてしまい、とにかくなぜかペンギンがいるという事実だけが存在していました。
水族館でのデートイベントの時に、「子供の頃に行ったことがある」というようなことを凛火が言っていましたが、このペンギンのぬいぐるみはその時に買ったという裏設定がありました。
ベッドをベッドメイキングされたかのように整えすぎていないのも、生活感が出ています。
(右奥の洋服棚の最上段、たぶん凛火は届きませんね。ドレッサーの椅子の上に乗ったり、あるいは見えないところに踏み台があったりと想像できますね)
部屋の家具の配置や小物類は、主に塩こうじさんが考えて決めてくれています。
簡単に家具を配置できるソフトを使って、大体の間取りなどを設定します。


イラストにする段階で家具の配置やデザインなどは、背景制作のVISMODELさんと打ち合わせてどんどん詰めていきますが、こういった資料があるかないかというのは、やりやすさがかなり変わります。
凛火の部屋も、最初は3Dで作ってもらいました。

この時点で、ほぼ完成形が見えていますね。
3Dなのでぐるぐる回していい角度や見え方など、理想の構図に決めていきました。
さて、凛火のお部屋の小話、いかがでしたでしょうか?
あくまでキャラクターの後ろに表示されるものではありますが、本作ではかなりこだわって制作しました。
ゲームプレイ中は背景をじっと見る機会はあまりないと思いますが、作品の世界観を生み出す大事なものなのです。
こういった背景の話はまだまだありますので、来月もちょこちょこ記事にしていこうと思っております。
よろしければご意見ご感想や、こんな話が聞きたいというリクエストをお聞かせくださいませ。
ではでは、あけおでしたー。