~3日目の朝~ この日、早朝であるにもかかわらず、S.O.N.G.本部にあるエルフナインの研究室には、翼・響・クリスのそれぞれが集められていた。 もはや本部の指示系統は外部をあざむくための隠れ蓑に過ぎず、この部屋にいる存在が中枢を担っていると言っても過言ではない。 薄暗い、モニターに映し出された光だけがある部屋で、エルフナインが画面を背に座りながら切り出した。 「まずは、クリスさんにも寄生虫が寄生したようで、何よりです♪」 「……ああ、これであたしも晴れてお仲間ってわけだ」 どこか誇らしげに胸を張るクリス。 その脳内に寄生している虫が、このカラダに相応しい強化を施したのだろう。 私服がパツンと張り出すような、ひと目で分かる胸をしている。 それを見て、翼と響は顔を見合わせて笑っていた。 「ふふ……っ♪ もう、そんなにおっぱいが大きくなっちゃったら、足元見えないんじゃない?」 「まったくだ、雪音はいやらしいな……❤」 「へんッ、これでいいんだよ……これであたしらしくなったってもんだ♪」 からかうふたりを、クリスは笑いながらいなす。 元から互いを信頼し合い、背中を預けられるような関係だった装者たち。 その身体に入り込んだ寄生虫が、それぞれの関係をさらに強固なモノにしている。 仲睦まじい寄生虫たちの様子を見て、エルフナインも微笑んでいた。 「さて、皆さんには改めて、寄生虫としての活動をしてもらいます。今朝は、そのために集まってもらいました」 エルフナインがキーボードに向かって操作をすると、それまで何もない画面だったモニターが切り替わる。 映し出されたのは、拡大された寄生虫のスキャン画像だった。 「これが、ボクたちの脳内に入っている寄生虫です。パラサイトノイズ……とでも言いましょうか」 エルフナインの言葉と映し出された画面を、3人は真剣な眼差しで聞いていた。 それぞれの意志というよりは、彼女たちを操っている寄生虫が見ているような、奇妙な光景だった。 「この寄生虫は、他の生物に寄生し、遺伝子情報……つまり他の生物のいいところを吸収し、進化する力を持っています」 「ノイズに寄生し、ノイズの力を得た……ということだな?」 「はい。まずは翼さんに寄生し、そしてボクに。それから本部全体、この東京一帯の都市圏にまで、広まっています」 寄生虫の画像を映しつつ、データ化した航空写真の高度を上げていくエルフナイン。 本部の潜水艦がある港湾地域から、都市部、関東圏に至るまで、寄生虫の紅い点がうぞうぞと拡大していた。 その様子を、翼とクリスはニヤついた視線で見ていた。 「素晴らしいな。これで日本という国はほぼ掌握したようなモノではないか♪」 「それに見ろよ、まだまだ拡がってる……もちろん、リディアンなんて一瞬だろうな♪」 クリスと響が通う学び舎など、その波に一瞬で呑まれていた。 シミュレーションとはいえ、守るべき人々が冒されていくことを、響もとびきりの笑顔で迎えている。 「はいはーいッ!それは私がやりましたぁーッ!!未来と一緒に、パラサイトノイズのタマゴがたっぷり入った水を、本部からご案内!!」 リディアンに運び込まれた、エルフナイン肝いりの『歌水』……それに含まれたタマゴは、飲んだモノの肉体で孵る。 すぐに効果がある人間もいるが、大抵は休んでいる間に孵り、脳内を支配する。起きた頃には、寄生虫の一員だ。 その侵略を引き受けたのは、元気よく返事をした響であった。 夏らしく、肌を露出したノースリーブに、足が長く見えるホットパンツ。私服にしては、やや派手過ぎる印象だった。 その服装を好むのは当然、彼女に寄生している虫の影響であり――――そして、響の着る服を勧める小日向未来でさえ、既に寄生されているということを示唆していた。 「響さん、ありがとうございます♪働く要因が増えたら、ボクたちは彼らに任せればいいですから♪」 「うんッ、あとは未来たちに任せるつもりだよッ♪」 響はあくまで、シンフォギアの力を使える装者である。 寄生虫を広める役目は、手先となった存在に任せ、本部に携わる必要がある。 それが、この早朝から集められた意味でもあった。 「地帯の掌握は十分ですから、今日のことをお伝えしますね……」 もう一度、エルフナインがキーボードを操作すると、寄生虫が映ったまま、右半分が切り替わる。 そこに映っていたのは、マリア・カデンツァヴナ・イヴ、暁切歌、月読調の画像だった。 それぞれ、S.O.N.G.の制服に身を包み、証明写真のような真剣な顔で映っている。 「マリアさんたちは今、日本――――こちらに向かっている最中です。午後3時頃に着く予定になります」 「……マリア。お前は必ず、私が直に寄生してやるからな……ッ❤」 舌なめずりした翼が見据えているのは、共にアーティストとして活躍するマリア・カデンツァヴナ・イヴだった。 この中でいちばん長く寄生虫の支配を受けている翼は、その意識まで既に寄生虫と化している。 ノイズ的な思考を辿れば、マリアは翼にとってエサ……恰好の獲物だった。 写真に映る強気な顔を歪ませ、自らに屈服させたいという邪な黒い感情が渦巻き、翼はぶるりと震えた。 より筋肉質になった身体を、ごく薄い布だけで包んだような、青いワンピース姿をしているが、その獣性は隠しきれない。 大きく開いた胸元と、黒いレースがあしらわれた短いスカート部分が、翼の変容を伝えていた。 「じゃあ、私たちは切歌ちゃんと調ちゃん……だねッ、クリスちゃん♪」 「あぁ、今のあたしらにかかれば、こんなヒヨッ子ども……どうってことねぇ♪」 この場にいる寄生虫の始祖でもある翼の意志を尊重し、誰も反抗はしない。響は当然のように、そのターゲットを定めた。 クリスもまた、翼に異を唱えることなく、自然と発せられた脳内からの指令を快諾する。 ふたりもまた、ゾクゾクするような感覚を背筋から覚えていた。 ((ああ、早くあいつらをぐちゃぐちゃにしてやりたい……ッ)) 既に寄生虫に感情や決定権を委ねている、同じ穴のムジナであるふたりは、揃って唇を舐めた。 そんなふたりの反応を見て、満足そうに微笑むエルフナインだったが、ふとモニターに目を落とすと表情が曇った。 「ただ、ちょっと気になることが……」 エルフナインが見せたのは、寄生虫のスキャン画像だ。 何ら不思議な点が見当たらない3人は、次の言葉を待った。 「ボクたちの遺伝子を吸収したパラサイトノイズですが、いわゆる……『進化』が訪れるかもしれません」 「……進化?」 腕を組んだ翼が、怪訝そうな声を出す。 エルフナインが静かに頷くと、3人にはあまり理解できない、DNAの螺旋構造のような画像が出た。 「普通の人間が持っていない、シンフォギアに適合するような要素があるとしましょう」 「そういうのが私たちにあるんですか!?」 「しッ、黙って聞けよバカ」 「その要素を取り入れた結果、パラサイトノイズもまた静かに変化していきました。ノイズすらも適合してしまったんです」 3人から分かれた何かが、寄生虫に入り込むと、その色が変わっていく。 それぞれのギアの色をしたような、元からグロテスクな寄生虫が、やたらカラフルな色へ変貌した。 あくまでシミュレーションだが、3人は驚いていた。 「つまり……?」 「これから発生する寄生虫は、それぞれの力を持った寄生虫……パラサイトノイズになります。どういう力があるかは、まだ……」 「何だ、いいことじゃねぇか。あたしたちの力を持ったのが生まれたら、マリアだ何だ、どんな連中も敵わねぇ存在になるだろ♪」 「どういう変化があるか分からない以上、新しく寄生させるのはいささか疑問があります。ボクの、研究者としての見解です……」 エルフナインの言葉もまた、3人には理解できた。 それぞれの装者の身体を気遣っているのではない。寄生している本体のことを慮っているのだ。 脳内にいるパラサイトノイズが予期せぬ進化をした時、肉体がどうなるか分からないことを危惧しているのだろう。 「なーんだ、そんな心配いらないって、エルフナインちゃん!」 「立花の言う通りだ。我々はこれでも、今まで幾度となく苦難を乗り越えて来た」 「どんなことになろうと、あたしたちは寄生虫として生きるからよ♪」 響、翼、クリスの言葉に、エルフナインに笑顔が浮かぶ。 「そうですね……!ボクも皆さんを信じます!!」 エルフナインも、すでにこの3人と同じ存在になっていたのだ。 それぞれが互いに協力し合い、宿主と共生していくという選択肢を選んだのだった。 「……では、今日マリアさんたちが帰って来る時のプランをお伝えしますね」 マリアたちが帰って来るのは、民間機などではない、S.O.N.G.専用の特殊機だ。 ノイズ発生の際には上空から出撃できるよう、急襲機能まで携えた高機能を備えている。 本部がある関東一帯が既に寄生虫に支配されているとはいえ、マリアたちはまだ警戒すらしていない。 襲い掛かるのは簡単だが、まずは共通の脅威としてノイズ発生を打診、翼たちも出撃する。 パラサイトノイズで発生させたノイズを、マリアたち、翼たちで協力して駆除。 その際、マリアと翼、響・クリスは切歌・調……といった具合に分断し、行動をする。 もちろん、本部等の指示系統はすべてエルフナインが掌握しているので、その辺りの抜かりはない。 ノイズとの戦闘で消耗した装者たちを、あとは寄生して平らげるだけ――――という作戦だ。 「――――と、いう感じです」 「なるほど、分かった。その通りに動こう。雪音、立花、いいな?」 「おうッ、任しとけ!」 「外で思いっきり暴れるのも、楽しそうですねぇッ♪」 寄生された3人は、各々納得した様子だった。 特に、マリアと一戦交えそうなことになるであろう翼は、身震いしている。 「ふふ……どうも落ち着かないな。少し、寄生虫を産み落とした方がいいかもしれん♪」 「あッ、翼さんがやるなら、私もやりますよ!」 「あたしもだッ!」 「実は、今日こんなに早く呼んだのはそのためでもあったんですが――――寄生虫を新しく産んでくれるなら、嬉しいです♪」 定期的に、ヒトの胎を使った寄生虫が産まれて来る身体になっていた。 特に、翼はこれがクセになっているようで、エルフナインの部屋に来ては新しく提供している。 響も、産み落とした最初の中から未来へ寄生させたし、クリスもまた、寄生されたばかりの段階で眠るまで産み落としていたのだった。 「じゃあ、用意しますね♪」 エルフナインが立ち上がると、拡張に拡張を重ねた研究室を案内する。 3人が付いて行くと、そこにあったのは寄生虫のことだけを研究するような、巨大な機械仕掛けがあった。 「おいおい、これおっさんに許可――――は取ったよな、当然」 「はいッ、快く許可してくれましたよ♪よいしょっと、はい、こちらにどうぞ♪」 太く、長い透明なチューブを引っ張って来ると、エルフナインは3人に差し出す。 産むといっても、ほとんどタマゴの状態で産むので、虫が溢れて来るといったことはない。 女体の愛液で表面を保護しているので、そうそう息絶えることもないが、エルフナインがすることに疑問を持たないのが3人だった。 「じゃあ、私はこれで……んッ❤」 翼は立ったまま足を開くと、服を着たままショーツをずらして、装置と繋がったチューブを自らの股間に当てる。 産み落としやすいように、女性器を刺激する機材までご丁寧に付いているので、翼はこの行為が好きだった。 すぐに感じ入ると、喉を反らして甘い声を出す。 「へぇ~~面白そう♪じゃあ、私はこんな風に……あはッ、これ気持ちイイ~~ッ❤」 足にホットパンツが引っ掛かったまま、響は後ろからの体勢でチューブを望む。 膝を着いて秘部を晒すと、まるで機械が意志を持ったかのようにうねり、響の感動を誘った。 初めてのことであったが、それでももたらされる快感は段違いだ。 出産行為にも拍車がかかり、元気そうな喘ぎ声が漏れた。 「あたしはこうだな……おぉッ、これは……確かに、きッ、気持ちイイ……んっぉぉおおッ!?」 クリスもまた、大きな胸を揺らしながら床にへたり込んで開脚する。 可愛らしい女性のオナニーのような体勢だが、自ら誘ったのは無機質なチューブだ。 すぐに接続が完了すると、直接的な快感に頭から震え出す。 そして自ら腰を振り、胸を揉みしだきながら、性感を昂らせた。 寄生されたばかりとはいえ、既に何度も産卵しているからか、子宮口が開きやすくなっているようだ。 「あはッ、クリスちゃんてば……うぅん、スゴい声……エッチだよぉ……♪」 「おほッ❤お、お前だって……えへぇッ、これイイ……産みたくなるぅぅッ❤」 「装者の力を受け継いだ、強い子を産むぞぉ……おぉッ、これだぁ……私が望んでいたのは、これぇ……ッ❤」 クリスは翼よりも強く感じているのか、その快楽は大きいらしい。 既に腰が抜けており、ガクガクと震える度に、乳首やクリトリスからも汁が飛び散っていた。 そんな3人の痴態を、エルフナインは恍惚とした表情で眺めていた。 (みんな、とっても気持ちよさそうにしてるなぁ……❤) この光景を見るために、わざわざこの3人を呼び寄せたのだ。 ひとりひとりの表情を見ながら、エルフナインはうっとりとしていた。 しかし、いつまでも眺めているわけにもいかない。 3人へのサポートも必要なので、エルフナインは手を叩いて注目を集めることにした。 「みなさん、そろそろですよ!頑張ってください!」 その言葉と共に、3人も表情を引き締めた。 もう何度か経験しているが、やはりこの瞬間だけは緊張してしまう。 「あぁ、分かっている……強い子を産むぞッ!」 「よぉぉし……イクぞぉぉッ!」 「あぁん、もう……もう来ちゃうぅぅ……あたしのお腹から……ああぁぁぁあッ!!?」 同時に声を上げると、それぞれ思い思いに姿勢を取る。 3人とも、お腹に手を当てると、そのまま下腹部に力を入れた。 3人の身体に宿った寄生虫たちが蠢きだし、激しい苦痛を与える。 「ぐぅううううッ!?こ、この感覚は……くはぁああああぁあぁああッ!!!」 「あ゛ぁぁあぁあああぁあ゛ーーーーッ!!!?」 「きたきたきたぁぁぁぁぁぁぁあ゛ぁあ゛ッ❤❤❤❤」 3人は揃って絶叫を上げる。 痛みだけではない、強烈な快感もあったからだ。 それは決して悪いものではなく、むしろ心地良いものではあった。 だからこそ、彼女たちは悲鳴を上げてしまうのだ。 「ぐひぃいいぃいいぃぃーーーーーーーーッ!!?!?」 「ぎぼぢいいぃい゛ぃぃい゛ーーーーッ!!!!?」 「イグぅううううぅぅぅ~~~~~ッ!!!??」 断末魔にも似た叫びを上げながら、3人は激しく絶頂した。 凄まじい勢いで愛液を噴き出すと、チューブの中に、大量の寄生虫たちが産まれ落ちる。 翼が産んだのは、やや紫がかった青色のタマゴ。 響が産んだのは、オレンジ色と黒が混じった、マーブル模様。 クリスが産んだのは、ピンク色と赤色が混じった、やや攻撃的な模様……。 それぞれは快感と共に、自らが産んだノイズのタマゴを確認し、その場に倒れ込んでいた。 「……はぁ……はぁ…………っぁ…………」 「……ふぅ……ふひ……」 「……んぅう…………ふぁ…………」 荒い呼吸を繰り返しながらも、その表情はどこか満足げだった。自分たちと同じ姿をしているモノが、自分たちの胎内から生まれたことに、悦びを感じているのかもしれない。 やがて呼吸が落ち着くと、3人は再び立ち上がる。 「よし、無事に産まれたな……!」 「はい……ちゃんとタマゴになってますねぇ……♪」 「いやぁ~、それにしてもスッキリしたぜぇ♪やっぱり産むのは気持ちイイなぁ♪」 スッキリとした表情を浮かべ、それぞれの感想を口にする。 チューブを辿って、エルフナインが作った機械へタマゴが集められていく。 その中で、あの『歌水』や他の水へ加工・封入され、寄生虫は世界中へ広まっていくのだ。 清々しい表情のまま、3人は衣服を正した。 「皆さん、ありがとうございました♪おかげさまで、もっと強い個体のデータが取れそうです♪」 「いくらでも提供しよう、また必要になったら……んッ、言ってくれ♪」 「私も、もっと産みたいからいつでもいいよ、エルフナインちゃん♪」 「あたしの寄生虫がいちばんだろ!?何度でも試してくれよな♪」 冷静に振る舞おうとする翼、元気が取り柄の響、自信と実力に満ちたクリス。 三者三様のシンフォギア装者たちだが、その共通の思考は『寄生虫』ということだった。 エルフナインは、それぞれの変わりようと、これから起こるであろう愉しいことに、自然と笑みがこぼれる。 「はいッ――――それでは、マリアさんたちのこと、よろしくお願いしますね♪」 エルフナインの言葉を聞いて、3人もまた……同じように微笑む。 だが、その笑みはそれまでと違い、ひどく攻撃的な笑みだった――――。 (…つづく?) ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ☆風鳴翼 シンフォギア・アメノハバキリを扱う装者。 未確認のノイズと交戦中、寄生虫のタマゴが身体に入り込んでしまう。 意識を失っている中、タマゴが孵り脳内へ侵入。 翼の類稀な身体を利用して増殖した寄生虫は、看病していたエルフナインにまで寄生。 その際、翼の意識は失われるが、次に目覚めた時は寄生虫の思考へと変わっていた。 それ以降、寄生虫の存在を第一として行動する、新しい翼へと変化する。 肉体の行使はすべて寄生虫に委ねられ、翼はそれに沿って行動している。 その行為に何ら疑問も覚えないし、むしろ誇らしいとさえ思っている。 寄生虫であることを看破されないため、『他人が望む風鳴翼』を演じつつ、寄生虫を広めている。 かつての仲間や、守るべき存在という概念はすべて『寄生虫として使えるかどうか』になり、平然と裏切るようになった。 組織どころか、国や世界すら染め上げることにためらいもなく、装者とトップアーティストとしての立場を利用する。 また、寄生虫に支配されたことによって、その肉体も強化されている。 心象が描く歌は自信と覇気に満ちて、振るう力は刺々しく、刺す、斬ることに特化したギアを身に着けるようになった。 ギアインナーはさらに過激さを増し、身体の前面をギリギリ隠すだけのような際どいモノに変化している。 もちろん、寄生虫に仇を成す存在を決して許さず、たとえシンフォギア装者であろうとも一刀のもとに斬り伏せる力がある。 刀の部分には寄生虫のタマゴが付着しており、傷口から侵入されたが最期、パラサイトノイズのしもべになってしまうだろう。 普段の衣装から、肌を見せることを特に好むようになった。 翼の体温が寄生虫の影響で上がったのか定かではないが、人目につかないところでは特に薄着を好む。 トップアーティストとして身体の維持には注意しているが、寄生虫を宿すようになって心なしか、筋肉が浮き出るようになった。 見せつけるようなこともためらいなくするようになり、その精神の変容まで普段から窺える。 極めつけは、その身体を利用して寄生虫を増やすことを日課としていることだ。 強烈な快感を刻む、寄生虫の出産。その行為を日常とし、寄生虫たちの始祖として高圧的な態度を取ることもしばしばある。 立場、実力、経験……それらを兼ね備えた上で前に立つ、寄生虫にとっての憧れの存在と化しつつある。 ☆エルフナイン 翼から寄生虫を受け取り、瞬く間に生まれ変わってしまった。 研究者タイプなので前線に立つことはないが、主にS.O.N.G.本部の掌握と、寄生虫の研究に没頭している。 エルフナインがまず行ったのは、水に混ぜた寄生虫のタマゴを広め、知らずの内に支配を浸透させることだった。 エルフナインという、まず疑われない立場を利用し、本部はあっという間に掌握されてしまう。 その上で響やクリスを罠に嵌め、反抗すらさせないまま寄生させることに成功した。 専ら研究しかしていない上、ホムンクルスの身体である以上、新しい寄生虫を産むこともできない。 装者たち、また寄生されて変貌していく人間や地域一帯を観測しつつ、それらを少し羨ましいとさえ思っている。 ☆立場響 シンフォギア・ガングニールを纏う装者。 何も知らないまま翼との戦闘訓練に臨み、その後寄生虫を与えられる。 快活だった精神は寄生虫と同化し、本来の明るさに邪悪が混じっている。 寄生された影響で身体能力が向上し、ギアの性能も相まって非常に強い力を手に入れた。 ただ、その代償なのか性格までも変化し、他者を見下すような言動が目立つようになる。 ギアの特性もあり、近距離戦においては無類の強さを発揮する。 さらにギアの形状変化によってリーチを伸ばしたり、投擲武器のようにして投げつけることも可能になった。 そのすべての攻撃に寄生虫のタマゴが含まれており、手数の早さと抉る強さで、寄生虫の侵入を防ぐのは非常に難しい。 ギアインナーは露出度が高くなり、乳房は半分も曝け出されているし、腰回りに至ってはほぼ無防備になる。 それを誇らしげに見せつけ、寄生虫のために戦うことを常に肯定している。 寄生されたその日に、同じ部屋に住む良き理解者でありパートナーである小日向未来にも寄生虫を与えた。 守るべき未来という存在ですら、今の響にとっては都合の好い道具であった。 次のターゲットである雪音クリスを抑えるために、既に寄生されている本部と結託し、リディアンにまで寄生虫を運び込む。 それに際し、未来も積極的に響に協力していた。彼女もまた、寄生虫となった響を心酔しているのだ。 響が開放的な服を好むようになっても、未来はそれを尊重していることが、何よりの変化である。 クリスへの寄生作戦では、翼と協力してクリスを戦闘訓練で圧倒し、その力に酔う。 寄生虫からの刺激を常に求め、寄生虫の望む姿になり、寄生虫のために戦い抜く……それが、今の響の信条となっている。 ☆雪音クリス 最後まで抗っていたが、未来によって寄生虫を与えられ屈服した。 シンフォギア・イチイバルの装者。 寄生虫としての目覚めはいちばん遅かったが、特に問題なく翼たちに受け入れられた。 寄生されたことにより、おっぱいが3カップほど大きくなっている。クリスはこれを悦び、ブラジャーが合わないなどと言って下着を身に着けない。 だが、決して垂れなどせず、むしろ寄生虫の力で盛り上がっているかのようにハリがあって、乳首も常に勃っている。 身長も相まって明らかな性の対象として見られるだろうが、寄生虫の精神と同化したクリスにとってそれはむしろ嬉しいことであった。 寄生虫は多くの遺伝子を求めており、またより強い存在に進化しようとしている。 そのために多くの子種や交わりが必要であるし、クリスもまたそれを望んでいるのだった。 纏うシンフォギアもまた、一風変わったモノになっている。 銃火器を得意としたクリスだったが、放つ弾丸にはすべて、寄生虫のタマゴが含まれるようになった。 何か動く度に大きく揺れる胸は、ギリギリ乳首が見えない程度のインナーでしか防がれていない。 少し激しく動こうモノなら、確実に乳房が露出して鮮やかな乳首の乳輪から先端まで見えることであろう。 強化された肉体は走る、歩くというよりは腰の飛行ユニットで制御され、どこにでも飛来する急襲性を身に付けた。 逆に言えば、寄生虫に支配されていない存在からしたら、いつどこから銃口で狙われるか分からない恐怖が襲って来るのだ。 マシンガン、ライフル、バズーカ、ミサイル……あらゆる火器をイチイバルは扱うが、寄生虫に支配された今は圧倒的な攻撃力を誇る。 地域一帯どころではなく、単騎で都市を制圧できるほどの火力を持った、寄生虫の急先鋒と化したのだった。 当然、その攻撃の興奮や刺激は、クリスにもダイレクトに伝わる。 おっぱいを刺激するオナニーを非常に好み、形が変わるほど強く揉むこともよくある。 寄生虫の出産は既に何回も行っており、その快感と共に母乳が吹き出すことも。 クリスのミルクは寄生虫にとって理想の栄養源となっており、エルフナインによって搾乳され、寄生虫の成長に使われる。 もちろん、響や翼といった、既に寄生虫として覚醒している存在たちが飲んでも、大きなパワーアップが見込める優れモノだ。 傷付いた身体や喉を潤し、より寄生虫のために戦えるとして、クリスも誇らしい思いで搾乳や授乳を望むのであった。 ☆寄生虫 エルフナインによって命名された存在、パラサイトノイズ。 他の存在に寄生し、乗っ取る力を持っている。 本来はごく小さなタマゴのような形をしているが、寄生できる身体に侵入すると、孵化。 一気に支配中枢である脳みそなどへ達し、その神経から根を張り、支配していく。 本来は意識を失っている間に精神を乗っ取るが、それは痛みを伴うためあまりしない。 あくまで肉体を維持し、寄生虫のために利用するのが目的だからである。 孵化した寄生虫はミミズのような形状をしている。色は定かではないが、肉体ごとによって違うようだ。 『その身体の色が出る』とでも言えばいいだろうか、寄生虫ごとに特色がある。 乗っ取った肉体からはほとんど離れないが、口を開いた際に喉から見えたり、耳から現れたりすることもある。 女性の身体に寄生した場合、子宮までの神経までをも掌握し、寄生虫を新しく産むための肉体へ造り変える。 子供を産むように、寄生虫のタマゴを産ませ、新しい寄生先を増やすことができる。 また、産まれる寄生虫も、母体のエネルギーを色濃く反映する。 遺伝子を吸収し、より強い個体へと進化、そして反映することが、声なきパラサイトノイズの命題なのだ。 翼たちは、寄生虫の代わりに声を出しているに過ぎない。 それほどまでに、この寄生虫の力は絶対で、不変なのである。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 今回もご支援、ありがとうございました<(_ _)> 不動心