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【R18】寄生されたシンフォギア②

◆あらすじ◆未確認ノイズの迎撃にあたった響、翼、クリスだったが、翼が攻撃した際に破裂したノイズが身体へ入り込んでしまう。実は、新種ノイズは他者に寄生し、繁殖するということのためだけに生きている寄生虫のようなノイズだった。翼は自身の対応に当たっているエルフナインに、自らの身体で分裂させたノイズを渡してしまう。次に起きた時、既にふたりの意識は寄生虫第一主義へと変わってしまっていた。寄生虫を守るためにも、シンフォギア装者である存在を支配し、戦わせる手駒にしようとする翼たち。その毒牙は、既にS.O.N.G.全体にも及びつつある。果たして装者たちに、抗う手立てはあるのだろうか…? ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ~0日目~ S.O.N.G.本部には、装者が待機する特別区画がある。 その一角に風鳴翼がいた。 便宜上、何かあった際にエルフナインの処置を受けるという名目で、監視の目は取り払われている。 それをいいことに、翼は与えられた部屋で全裸になっていた。 「…………暑い……?」 うっすらと感じていた気配に、空調の設備の温度設定を確認する。 見ると、温度調節のボタンが圧し込めなくなっていた。 見上げてみると、エアコンには『減電』という張り紙が貼ってある。 政府の要請をいち早く飲まなければならないのが、この組織の悪いところでもあった。 「…………まぁ、いい」 どうせすぐに――――暑くなるのだから、と翼は目尻を下げる。 手は、既に乳房に寄せられていた。 細い指で大きく全体をなぞり、頂点にある乳首へ這わすと、思わず感じ入る。 「はぁ…………んッ……❤」 翼自身、自分とは思えないような艶のある声だった。 人前に出て歌い、踊ること。そして戦うこと……すべての命の燃える感覚よりも。 この自慰という行為、動物としてただ気持ち良くなる行為が何より好きになった。 翼の脳内には、今まさにその快感を貪っている寄生虫がいる。 寄生虫ノイズ――――エルフナインはそう名付けたが、名付け親にも寄生している。 ただ繁殖することを望み、ヒトの肉体に寄生して精神まで同化するのだ。 シンフォギア装者という稀有な立場、実力を持つ翼ともあろう存在が、寄生されている。 自慰行為を当然のことのように思い、先程は新しい寄生虫を産み堕としたばかりだ。 「ふふッ……私の乳首も、マンコも、すべてはこの寄生虫のためにある……❤」 そう思わされているのではない。翼自身が、既にそう望んでいるのだった。 這わした手も、男を誘うようなみっともない開き方をした長い脚も、その基部にある女性器も。 すべて――――翼のモノではない。 寄生虫のモノなのだ。 「うっふぅ……イク……イクゥ……ッ❤」 悦びを噛み締めながら、翼は寄生虫と共に絶頂へ達する。 肉体は疲れを知らず、そして欲望は留まることはない。 結局、翼が落ち着いて眠ったのは……日付が変わってからだった――――。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ~1日目~ 翌朝、いつも通りに朝7時に起床した翼。 全裸のまま起き上がり、頭の中に感じる寄生虫を感覚で掴む。 一度寝たことによって、より深層へ根付いたようだ。 「あぁ、私の肉体を強化してくれたのか❤」 鏡の前に立った翼は、自分自身を見てそう言った。 元々、女性的な丸みを帯びた身体というよりは、闘うための引き締まった身体をしていた。 それが、昨日とは明らかに違う――――細身でありながらも、肉質が異なる状態へ変貌していたのだ。 無論、これは寄生虫の力が加わった証拠だろう。 ギラギラした眼は精力に満ちて、身体の内側から寄生虫のフェロモンが湧き出るようだった。 「ふ――――ん゛ッ!」 握り拳を作り、グッと力を入れてみると……鍛え上げられたような筋肉が浮き出る。 元から美しかったシルエットに、さらに妖しい雰囲気が漂い、翼の変化を物語っていた。 「この力で、寄生虫ノイズに抵抗する存在を黙らせてやる……❤」 既に、昨日までの本来の翼の思考は備わっていない。 与えられた力はすべて、脳内に寄生している存在のために使われるべきだと誇っているほどだった。 (翼さん、おはようございます❤) その時、脳内にエルフナインの声が聞こえる。 寄生されたモノ同士、特殊な波長を放って離れていても意思疎通ができるよう、進化しているのだ。 (おはよう❤ 起きたら、私の身体が強化されていたぞ) (それはきっと、寄生虫が翼さんの身体を強くして、守ってもらおうと考えたんでしょうね❤) (そうだな、宿主である私の肉体に何かがあったら、寄生虫は滅んでしまうわけだし……それは避けねば) 寄生虫には、宿った身体を変異させる力がある。 こうして種を増やし、本体を守らせ、繁殖していくという能力があるのだと翼は肉体で理解していた。 (ボクは、一睡もしていないんですが頭がスッキリしていますよ♪) (大丈夫なのか?) (はいッ❤ どうやらボクの身体は研究者として利用するよう、強化されたみたいです❤) エルフナインは、自身の疲労も省みず作業に没頭することがあった。 それが寄生された今では、人間でないことをいいことに常に情報と行動を実践するようになったらしい。 (それはよかったな、エルフナイン❤ 共に寄生虫のために、邁進していこう❤) (もちろんですッ❤ それで、昨日から作り続けて完成した装置があるんですが――――) エルフナインの提案に、翼はほくそ笑んだ。 それは、翼を知る誰もが見たこともないような、邪悪な笑みだった……。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 「おはよーございまっ…………あれ?」 未確認ノイズ襲撃の翌日、その夕方。 制服姿のまま指令室へ入って来た響が思ったのは――――違和感だった。 「なーんか……暗くないですか、この部屋……?」 いつもは映し出されている、船外の様子の映像。通信機器の画面。 それに指令の顔も、S.O.N.G.の制服姿の翼の顔も、どこか暗く見えた。 「政府からの緊急要請でな……こういう時に真っ先に削られるのがウチみたいな予算なんだ」 「節電ですって。緊急対応時以外は」 「ひえぇ~~それで何となく、この艦の中も暑いんだ……」 空調は回っているようだが、設定されている温度が高いようだ。 特に、シンフォギアを身に纏うモノとして日々鍛錬を欠かさない響は、熱量もある。 夏服とはいえ、閉ざされた空間で感じる蒸し暑さはイヤな感情を覚えた。 「そこでだ!」 「これはっ!?」 風鳴指令から響に向かって突き出されたのは、1本のペットボトルだった。 無骨な透明のパッケージに、大きく力強いフォントで『歌水』と書かれている。 「……『うたみず』……?」 「少しでも電力分を稼ごうという、エルフナイン君のアイディアだ。艦内の濾過循環装置……それを使って精製した」 「私のライブ会場で売ろうという話よ」 どこか得意気に腕を組む翼に対し、響はキョトンとしていた。 「濾過循環装置……って何ですか?」 「……響君……この艦内の水は、海の水を利用できるようにする装置を通しているのを知らないのか?」 「全然分かりません!」 「蛇口をひねって出る水、飲料水、シャワールームなどの水は、すべて装置を通している」 「まるで違和感無く利用できるというわけだけど、こうして電気代くらいは稼がないとね……」 なるほど、と頷く響は、実はよく分かっていなかった。 「そういえば、クリス君はどうした?」 「それが、突然の学校行事で……今日は来られないみたいなんです。緊急時以外は……」 「何もないことを祈るしかない。今日は翼と響君で、緊急時の対応訓練を行う。そこの電気は確保しているからな」 「よろしく頼む、立花。昨日の失敗は繰り返さない……!」 「はいっ、分かりました!!」 トレーニングルームに駆け出す響と、それを追って歩き出す翼。 そんな様子を、エルフナインは監視カメラでつぶさに観察していた。 「……いいですよぉ、響さん……存分に、訓練してくださいね……♪」 エルフナインの部屋に取り付けられた、巨大な濾過装置。 それを振り返ると、ごく小さな寄生虫のタマゴが浮いている。 エルフナインの意志に応えるように、タマゴは透明になって見えなくなった――――。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 「――――そこだッ!!!!」 「翼さんっ!!!!」 轟音と共に、爆散するノイズ――――の映像。 作戦終了の機械音声と共に、見慣れたトレーニングルームに戻っていく。 ガングニールを纏った響が、マフラーをなびかせて翼へ駆け寄った。 「スゴいですよ、翼さん! 戦ったことのないタイプでも、バッチリ対応できますね!!」 「あぁ、昨日の教訓が活きている。エルフナインの想像で作ったモデルらしいが、未知の存在であることは確かだ」 刀の露を払うように納刀の仕草をすると、翼のアームドギアが消え去る。 (なんか今日の翼さん、引き締まって……る……っていうか……カッコいい……) 響と同じように、激しい訓練で息を荒くしている翼。 インナー以外の部位は、それこそ同じように素肌を晒しているが、その艶が輝いて見える程だ。 響には無いヒールの部分も相まってか、ギアを纏った際には翼の方を見上げる形になる。 引き締まった身体には筋肉が浮かび、女性のフォルムに力強さが加わって妖艶ですらあった。 それが汗を垂らすのだが、インナーを押し上げているかのような胸の一部を響は見ないようにした。 心無しか、アメノハバキリの下半身の食い込み部分がより強調されているようで、響は目のやり場に困った。 「……どうした?」 「いっ、いえ! なんでもないです!!」 「訓練は終わりだ、立花もしっかり休め……」 すれ違った時に、まるで豊潤な花が通ったかのように、響の鼻を翼の髪がくすぐる。 力が抜けてしまいそうな程の心地良い香りに、響は一瞬で虜になりそうだった。 「あぁ、そう――――水分補給、忘れずにね」 翼がふと思い出したかのように、トレーニングルームの出口に配置された机の上を指差す。 大量の『歌水』が置いてあった。 訓練の興奮を冷ますように、翼はそれを1本取ると、ギアを解除してインナーだけになり、部屋を出る。 「あっ、待ってくださいよ翼さんっ!!」 響もそれに倣い、1本――――その水を取るのだった。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 響のシャワータイムは至って簡単で、翼よりも早く出て来るのだった。 ステージに立つ歌姫と、色気より食い気の響との違いだ。 誰もいない、普段より灯った電気の数が少ない着衣場にある長椅子に、響は腰掛けた。 「いやぁ~~さっぱりさっぱり♪」 タオルを頭に乗せただけで、何も着ていない状態でリラックスする響。 髪を乾かすのも後にして、そういえばと思い出したように手を伸ばす。 「これ、どんな味がするんだろう?」 『歌水』は、常温でもすんなり飲めるという触れ込みだった。 せっかくだからと備え付けの冷蔵庫で冷やし、この風呂上りという状況で飲んでみようと思っていた。 蓋を開けてみると、特段不思議な力は感じない。炭酸系でもないようだ。 「――――んっ…………んんっ!?」 一口飲んでみた響は、驚愕に目を見開いた。 「うっ…………――――美味いっ!!!?」 口当たり爽やかで、飲み心地は透き通るよう。 ただの水かと思いきや、フレーバーのようなモノが入っていて……何かは分からないが爽快感がある。 「ぷはーっ、あぁ……一気に飲んじゃった……!」 歌いながら力を発揮するシンフォギア装者にとって、喉を潤すアイテムは最重要項目だ。 これから、この『歌水』を常備しておいてほしいと思うくらいに、響の中でお気に入りになった。 まるで風呂上がりに飲むコーヒー牛乳のように、仁王立ちで腰に手を当てて飲み干したのだった。 「――――立花、飲んだのか、それ……どうだった?」 着衣場に入って来た翼は、響の手に持っていた『歌水』に気が付いて、声をかけた。 筋肉質になった身体が水を弾き、濡れた髪も相まって、裸になるとより艶やかに見える。 「あっ、翼さん! この水、めっちゃ美味しくて――――」 「気に入ったか、そうだろう♪ 寄生虫のタマゴがたっぷり入っているからな❤」 翼の方を振り返った時、響の動きが一瞬だけ止まる。 それは、翼の言葉に望外の衝撃を受けたのではない。 まるでその言葉がトリガーになったかのように、響の瞳から光が消えたのだった。 「――――あッ、は、はいッ!? き、寄生……虫が……入っていて……!?」 「落ち着け。まずはその肉体の心臓や神経、脳みそを掌握していくんだ。ゆっくりとな」 「翼……さん……ッ!?」 ゆっくりと近付いて来る翼に対し、響は力無くペットボトルを落としてしまう。 微かに震えているようで、しかし抵抗できないまま、翼が響の左隣に座るのを待っていた。 翼は濡れ姿のまま妖艶に微笑むと、響の耳元で囁き続ける。 右手は肩に回し、左手で響の胸を揉むが、まるで抵抗の意志は見せない。 「立花……お前の身体もすぐに、寄生虫のために捧げられるんだぞ❤ こんなに素晴らしいことはない❤」 「あはぁ……はッ、はい……私ぃ……あ、頭の中に……ぃぃぃいッ!?」 「まだ立花本来の意識が抵抗しているようだな……ふん、ムダなことを❤」 「あぁぁッ……おマンコいじっちゃあ……ダメ……いえ、イイですぅ……翼さんに……いじってもらえて❤」 翼が胸だけではなく、少し開かせるように促した響の脚、その女性器にも手を這わせ、くちゅくちゅと動かす。 時折、額や喉に血管が浮かぶのが確認できるほど、響の身体に力が走る。 まるで、残された響の意識が最後の抵抗を見せているようだったが、翼にとっては蔑むようなことに見えた。 寄生虫の支配を受け入れず、結果の無い行動を見せられても、怒りのような負の感情しか浮かばないのだ。 共に戦ったシンフォギア装者でさえ、今の翼にとっては引き入れるべき獲物でしかなかった。 「抵抗するなッ❤ 寄生虫を受け入れろ……この快楽と繁殖のために生まれ変われッ❤」 「あーッ❤ 翼さん……翼さん……私……もう――――ッ!!」 「脳みそに根を張れッ❤ もう二度と切り離せないほど深くにまで同化するんだッ!!」 「あ゛ッ――――お゛ぉぉおおお゛おおぉぉぉおおぉおッ!!!!!!?」 響はだらしない表情を浮かべ、頭の頂点にいる何かを見るように瞳を裏返して絶頂した。 そのエネルギーは、シンフォギア装者らしく全身を駆け巡るような電撃であり、響を文字通り生まれ変わらせる。 翼の目の前で、健康的な響の肉体が引き締まり、より強く殴れるよう、蹴ることができるよう、筋肉が隆起した。 膨張が収まり、響らしい身体に収まっていくと――――新しい存在となった響の出来上がりだ。 クタッと首を下げ、絶頂の余韻に気を失っている響。 「――――起きろ❤ 生まれ変わった気分はどうだ、立花?」 立ち上がり、全裸で腕を組む翼が声を掛けると、響の身体がビクンと反応する。 響が反応したというより、寄生している寄生虫が反応したようにも見えた。 「…………ふぁ……♪ あぁ、なんか――――スゴく、スッキリした……気分です❤」 翼の顔を見るなり、伸びをするように立ち上がった響。 いつもの快活さの中に、悪戯っぽいような無邪気な色気が加わっていた。 自分の身体を見下ろすように凝視して、腕を上げたり、身体を触ったり……胸やお尻を揉んだりしていた。 「これでお前も、寄生虫のモノになったな❤」 「はいッ! でも、あの水の中に寄生虫のタマゴが入っているなんて……誰が考えたんですか?」 「エルフナインだ。この本部で使われている水を、ほとんどタマゴ入りの水に変えつつある」 「うへぇ、みーんな寄生虫になっちゃう、ってコトですね……えっぐいなぁ❤」 響の脳内に入り込んだ寄生虫へ、翼の寄生虫が無意識の内に情報を伝達していた。 違和感無く、寄生虫の繁殖へ繋げるための進化した機能だ。 ふたりはヒトではなく、寄生虫の尖兵として生まれ変わっている。 事実、エルフナインが考案した方法を受け入れ、その作戦を称賛している程だった。 「私以外に、誰か寄生虫じゃない人がいたんですか?」 「いや、ほとんどの人間には寄生虫が入っていたよ。指令も、オペレーターも、裏方も……ほとんどだ」 「あらら、じゃあ私がノコノコ来たってことで……さぞかし皆さん、手ぐすね引いてたでしょうねぇ❤」 「まったくだ。訓練中も、そのデカいケツを振り乱して戦うのだから、困ったモノだったぞ……早く寄生したくてな❤」 それはごめんなさい、と響は翼に抱き付いて来る。 濡れた身体同士が触れ合い、互いの体温が感じられる。そのままふたりは、眼を閉じてキスをした。 これが本来の状態ならば、大スキャンダルだろう。だが、今は志を同じくする寄生虫同士だ。 特に、響の身体で覚醒した寄生虫は、翼から分裂した特別性ではない。 あくまで立場は翼の方が上、響は下なのだ。 「んんちゅ、んう、んむぅぅ……ぷはぁッ❤ 立花、分かっているな?」 「んえぇぇ……はぁーい❤ 次はクリスちゃん、ですよね❤」 「雪音は妙に勘が鋭い。小日向も使って、警戒感を薄れさせておけ」 「分っかりましたぁ❤ あの水、寮にもいっぱい運んでもらいます❤ お風呂にでも一緒に入れば、すぐですから❤」 響は、守るべき存在である未来を寄生虫の毒牙に掛けることに何のためらいもなかった。 翼が望むことを提案して来たので、可愛いしもべに熱い抱擁を交わしてやる。 それだけで響が――――いや、脳内にいる寄生虫が歓喜に震え、肉体が軽く絶頂するのだった……。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 「立花響ッ! 寄生虫のためにシンフォギア装者として戦いますッ!」 S.O.N.G.本部、作戦指令室に響の元気の良い声が広がる。 敬礼するような仕草を見よう見まねでやっているが、その相手はエルフナインと翼だった。 全員、まるで作戦前かのような制服姿でいるが――――。 この艦を支配しているのは、実質このふたりだ。 指令、オペレーター以下はあくまで外部用に寄生されているだけで、下の位置に控えている。 響たちの様子を、頼もしく見守っているほどだった。 「これで、響さんもボクたちと同じようになれましたね♪」 「歓迎するぞ、立花❤ 共に寄生虫を繁殖させるために戦おう❤」 「はいッ、よろしくお願いしますッ♪」 響の肉体は、ガングニールを身に纏って戦う装者。 それが寄生虫の力によって支配され、強化も施されている。 こうなれば、いくら正気の装者と戦っても――――相手も無傷というわけにはいかないだろう。 「マリアたちが帰って来るまで、まだ時間はある。雪音にも寄生虫を与えてやろう」 「私みたいに、水を飲ませてタマゴを孵らせますか?」 「……それなんですが、クリスさんはもしかしたら……ボクたちの異変に気付くかもしれません」 エルフナインも、雪音クリスという存在が稀有な運命の持ち主だということを知っている。 何かに守られているように、あらゆる事態が彼女に向いて追い風となるのだ。 響も翼も、それは身近で感じていたことだったので、押し黙るしかなかった。 「ですが、おふたりの力があれば何とでもなりますよ♪」 「未来にも寄生虫、あげちゃおーっと❤ きっと悦んでくれるよねッ❤」 「私も、また寄生虫のタマゴを産み堕としておこう❤ 数で勝れば、雪音如き……ふふふッ❤」 響が悪戯っぽく微笑むと、翼も自身の子宮の辺りを撫で回していた。 思考まで寄生虫と化したモノは、凶暴性までも強化されるのか。 ――――こうして、響までもが寄生された1日目が、過ぎていった……。 (つづく?) ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ☆久しぶりにテキストを書いてみたところ、とても面白かったので次々に書いてしまいました。支援プランの加入者もとても多く、反響に驚いております。皆様のご支援、ありがとうございます<(_ _)> 不動心

【R18】寄生されたシンフォギア②

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