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【R18】寄生されたシンフォギア

未確認ノイズ発生、襲来――――。 その報せを受けた時、S.O.N.G.本部から出撃できるのは3人だった。 「あれは……!?」 現場へ急行するヘリの中で、映像に映った姿を見て翼は驚く。 「風船……か……これ!?」 クリスもまた、その姿を見て素直な感想を言葉にする。 既存に確認されたノイズたち――――ではあるのだが、まるで空気を入れたかのように膨らみ、宙に浮いているのだ。 それが都市圏全体に広がって、太陽を隠す勢いであるほど無数にいるのだから、装者としてどう対応するかよく考えなければならない。 「この風船みたいなノイズ、妙に柔らかそうですよ!?」 「あたしの銃弾が通用しなかったら……!!」 既に、自衛隊の戦略兵器が攻撃をしている模様だが、どんな銃弾も弾かれているようだった。 響の握りしめた拳でさえも、その弾力の前に効かないのではないかという危惧が生まれる。 「案ずるな――――私が翔ぶっ!!!!」 誰よりも早く、翼は交戦空域に飛び降りる。ヘリから飛び降りながらシンフォギアを纏い、風に髪をはためかせながら、剣を構えた。 それらは手や足、四肢だけではなくそれらから伸びた刃にも付随する、ごく小さな結晶のような鋭利な刃物だ。 「風船ならば…………これはどうだ――――っ!!!!」 無数の欠片が光りながら飛び、空を覆い尽くす風船ノイズたちに触れる。その瞬間、キラキラとした粉を撒き散らして破裂していった。 「はぁぁぁぁぁっ!!!!」 翼の高速回転はさらに苛烈になり、空を一掃するかのように瞬く間にノイズたちが消えていく。 ――――と、その時。 ひと際大きな風船ノイズが翼目掛けて覆い被さって来た。 「私の間合いに――――っ!!」 空を裂く一閃を放つと――――翼は破裂したノイズから、間近で輝く粉を浴びてしまった。 「…………――――っ!?」 突如、ぐらりと翼の視界が揺らぐ。 「翼さんっ!!!?」 「行くぞっ!!!!」 響とクリス、ギアの通信が聞こえたのは翼が意識を失う直前。 多くのノイズを葬りつつ、翼は空中で戦闘不能になったのだった……。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 「翼の容態だが、今はエルフナイン君が診ている。命に別状は無いそうだが、念のために精密な検査を受けるということでな」 S.O.N.G.の活躍により、事態が収拾した後のこと。 本部指令室にて、響とクリスが風鳴指令から翼についての説明を受けていた。 「あたしたちの武装じゃ何もできなかったのを、センパイがどうにかしてくれたから解決したようなもんだ」 「今回のノイズは新型……特に衝撃に強く、翼のアメノハバキリが無かった場合はさらに苦戦したことも考えられる」 「マリアさんたちがいない時を、ノイズが狙って来た……ってことですか?」 「その線もある――――マリア君、調君、切歌君にもすぐに日本へ戻って来るよう通達した。装者は緊急事態に備え待機、各々疲れを癒すように」 平和になった世界でなお、ノイズを駆使した何者かが暗躍している……響とクリスは神妙な面持ちで顔を見合わせ、お互いの闘志を確認するのだった……。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ S.O.N.G.本部、エルフナインの研究室――――。 脳領域の研究に余念がないエルフナインらしく、その設備は施設内でも特に充実していた。 現在はベッドの上に眠っているだけの翼だが、彼女はそれまでエルフナインに様々な機器を取り付けられ、意識の波長などを診られていた。 「翼さんほどの人が……ここまで深く意識を失っているなんて……」 病院の患者が着るような、身体を覆うだけの布に包まれた姿の翼から目線を移しつつ、ベッド横にあるモニター画面を見ているエルフナイン。 未知のノイズの襲撃、そして翼に起こった症状――――新たな脅威が迫りつつあるのは明白であった。 そして、それに対抗し得る手段を考案できるのもまた、エルフナインだけだった。 「もう少し、翼さんの戦闘時に発生したことを見返してみよう――――」 複雑な生体図式から、記録した交戦時の映像に切り替わる。 少しでも、エルフナインのヒントになるようなモノが映っていれば……そう思ってのことだ。 その画面を見ている時、ピクリと翼の指が動く。 それだけではない。当分の間は意識が無いと結論が出ていたにもかかわらず、眼が開いたのだ。 青紫色をした瞳は、戸惑うようにして天井を――――そして、横にいるエルフナインを見た。 その瞳に、光は無い。 「…………」 まるで、言葉も失っているかのような翼は……突然、上体を起こした。 「――――翼さんッ!? 目が覚めたんですか……っ!?」 専門であるエルフナインも驚くような、翼の突然の覚醒。 思わず驚いた様子で視線を向けた時、エルフナインのことを翼がしっかりと認識する。 「…………ぁ……」 「翼さ――――んッ!!!?」 何も言わないかのようにして、翼はエルフナインに向かって唇を重ねる。 モニターの前にある椅子がギシリと悲鳴を上げて、翼とエルフナインの体重を何とか支えていた。 「んぐ……んぐッ……んん……んぷッ❤」 「んんッ!? んん――――んんんぅぅぅううぅぅぅううぅうッ!!!?」 手を掴まれ、唇で繋がり、何かを翼から流し込まれるエルフナイン。 何かを訴えようとしてもがき苦しむが――――研究のためにあらゆる外部からの接続をシャットダウンしている空間から、声が届くことはなかった。 やがてエルフナインの苦しそうな声も途切れ途切れになり…………止んだ。 ドサリ、と翼が倒れ込むような音がした後、再び研究室には静寂が戻っていた――――。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 「…………ん…………」 翼が目覚めたのは、エルフナインの研究室――――そのベッドの上でのことだった。 ムクリと身体を起こすと、すぐ傍でモニターに向かって何かを打ち込んでいるエルフナインがいる。 「私は……」 「あぁ、目が覚めたんですね翼さん❤」 頭の中が妙にスッキリしているが、まだ言葉が上手く出て来ない翼に、エルフナインが朗らかな笑みを覗かせた。 その瞳にあるはずの光は、翼と同じように無くなっていたが――――そんなことは、翼にとって些細なことだった。 「ご自分のことは分かってますか?」 「あぁ、私は――――……風鳴翼、シンフォギアの装者、アメノハバキリを使って……ノイズと戦って……」 記憶を辿ろうとすると、いちばん最後の記憶から思考に雑音が入る。 次の言葉を口にしたら、風鳴翼という人間がこの世からいなくなってしまいそうな危機感があったが、迷わず紡いだ。 「私は、ノイズに寄生された」 自分で言ったにもかかわらず、翼はひどく冷静だった。 憎むべき存在、忌むべき敵に、身体の中に入り込まれたというのに、不思議と怒りが湧かない。 そんな翼の様子を見て、エルフナインは拍手して悦んでいた。 「はい、その通りです! あの新型風船ノイズは、ノイズに寄生したノイズの仕業だったんですね!!」 モニターに映る画面を拡大していって、嬉々として物語るエルフナイン。 「よく見ると、既に確認されているノイズを無理やり膨らませたような姿をしていますね!」 「あぁ、確かに言われてみれば……」 「それを翼さんが斬り破った時、キラキラした粒子が出ていたと思うんですが、あれひとつひとつがノイズの卵なんです!!」 「なるほど、それを私が近距離で浴びたから……ギアの防御機構でも防ぎきれなかったというわけか……」 映像を見る限り、翼はモロに浴びているがクリスや響も浴びていないこともない。 シンフォギアが持つ装者を守る機能を上回る程、翼の奥深くにまで食い込むようにノイズが寄生したのだと理解した。 「そひぇ――――んあぁぁぁッ❤ ほれはひゅははひゃんほひへひひゅうへふ❤」 エルフナインは唐突に、口を大きく開けて――――それでもなお足らずに、自分の指で無理矢理左右に引っ張る。 人間ではない、ホムンクルスの口内から飛び出して来たのは、ミミズのような形をして細長い、薄紫色をした不気味な何かだった。 それが飛び出して来ても、翼は特に驚きもせず凝視している。 「私の身体に入った寄生虫が、私の中で分裂してエルフナインに入っているのか」 「んごぇッぷ❤ はい、そうです❤ 今はボクの脳領域まで及んでますから、安定した状態で寄生してますよ❤」 モニターの画面を切り替えたエルフナインは、自分の肉体をスキャンしたかのような画像を出す。 小さな躯体の頭部、まさに脳みそという形にびっしりと根を張った何かが映し出されていた。 「ここまで見事に寄生するモノなんだな」 「はいッ❤ ボクもヒトの脳を研究していますが、元に戻せないレベルで寄生して、意識まではっきりとしているなんて……驚きです!」 淡々としている翼とは対照的に、エルフナインは興奮気味に話していた。 翼としては、特に危機感や高揚感は生まれず『あぁ、寄生されているんだな』くらいにしか浮かばないのだ。 「特に、翼さんの肉体で分裂して増えたというのが面白い力ですね!」 「私もよく覚えていないんだが、どうやってエルフナインに寄生したんだ?」 「あッ、やっぱりよく覚えてないんですか!? 翼さん、いきなりボクにキスしてきて寄生虫を渡して来たんですよッ!?」 「――――そうか、その方法がいちばん好いと判断した寄生虫が、私の身体を動かしたんだな……ふふッ❤」 寄生虫に乗っ取られつつあった翼の身体を、無理矢理に動かした結果がそうだったのだろう。 エルフナインに寄生虫を渡した後は、どうやら1時間程眠っていたようだ。 「今はどうですか?」 「調子は戻った――――と言うよりも、風鳴翼の意識と完全に融合した……と言った感じかな」 「寄生虫の意志は感じますか?」 「ん…………うん、分かる……私の脳にも、エルフナインと同じように根付いているのを感じるよ」 防人として、装者として、そしてトップアーティストとしての風鳴翼に、更なる強い存在が思考にバイアスを掛ける。 寄生虫という存在。 これからはすべてにおいてそれが優先され、また寄生虫としての考えが風鳴翼になるのだ。 「どんな感情が確認されますか?」 「『繁殖』……かな。強い肉体、特に私たちのようなシンフォギア装者の肉体を得て、何者にも侵されない体制を整えたいようだ」 「ボクの中の寄生虫は、とにかく強い個体のサポートをするようにと命じていますね」 「私たちの繁殖には、エルフナインのサポートが必要不可欠だ。ぜひ協力してくれ」 「もちろんですッ❤ ボクはこの星に寄生虫を溢れさせる手段を考えますねッ❤」 翼はおもむろに、エルフナインを画面の前から引き剝がして抱き寄せた。 エルフナインもまた、その行為を咎めもせずに力任せの行為に従う。 「……んッ……ちゅッ……❤」 「はぁ……んッ❤ ください……強い寄生虫のキス、くださいぃぃ……ッ❤」 翼の喉奥から飛び出して来た薄紫色の寄生虫を、エルフナインもまた寄生虫を飛び出させて応じる。 人間のキスではない。寄生虫同士の確認行為のようなモノだ。 これによって寄生している個体同士の繋がりがより強固になり、肉体も寄生虫自身も強化されていくと、ふたりは脳で感じ取っていた……。 そして、エルフナインはボタンを操作し、研究室に設置されている監視カメラの映像を切った。 後日提出される映像は、まるで何事も無かったかのように編集されたそれだったのである……。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ その日の夕方、S.O.N.G.指令室にて――――。 「この通り、無事に復帰したぞ」 翼は任務の制服に身を包み、響とクリスの前に立っていた。 気品と自信に溢れる姿に、その場にいる誰もが『体内に寄生虫がいる』とは思わない。 「よかった~~~~! 心配したんですよ翼さん!! クリスちゃんなんてめっちゃ思い詰めてて……」 「ばっ、バカ言うなっ!! センパイがこの程度でやられるかって思ってだなっ!!」 「心配をかけたな、すまなかった」 安心させるように微笑む翼の肩に、風鳴指令が手を置いた。 「エルフナイン君によると、まだ定期的に観察する必要があるそうだ……ノイズの脅威はまだ終わってない、警戒を怠るな!」 「はいっ!!!!」 3人の声が重なると、指令室にも緊張感と安堵感が漂った。 それほどまでに、風鳴翼の存在というモノは組織にとって大きなそれであるのだ。 (――――こいつらにも、やがて寄生虫をくれてやろう) 翼が帰って来たことを素直に喜ぶ響とクリスを前にして、その思考は邪に染まっていた。 装者であるという以上、他の人間よりも遥かな力を有している。 彼女らが翼と同じように寄生されれば、全人類の支配など容易いこと。 (立花響……ガングニールの装者。デカいケツを振り乱して戦う肉体は、むしゃぶりつきたくなるくらいいやらしいな❤) それまでの思考ではまったく浮かびもしなかった考えが、脳内と肉体を駆け巡る。 響を見て、性的な興奮を覚える程に翼という人格が変わってしまっているのだ。 (それに、雪音クリス……イチイバルの装者。その生意気な乳は、寄生虫のために捧げてこそ存在価値があるぞ❤) 慕ってくれているクリスですら、翼からしたら餌食でしかない。 顔以上もある胸の膨らみを見て、表情は変えないまま内心では笑みを浮かべている翼なのだった。 (……だが、新たな個体を分裂して産むのはかなりのエネルギーを有するらしいからな) 翼がエルフナインに寄生虫を与えた時、虚ろなままに動いていたので意識が無かったが……実際に戦闘で負うダメージと同等らしい。 つまり、誰もかれもと寄生するわけにもいかず、慎重にターゲットを選んで寄生に及ぶ必要があるのだ。 せっかく手に入れた風鳴翼という肉体を酷使して、うまくいかずに滅ぶことだけは、寄生虫としては避けたいところだった。 「指令、マリアたちが帰って来るのは……?」 「3日は数えるだろう。それまで対応は我々だけで行う、翼は万が一に備え本部待機。エルフナイン君の処置が終わるまではな」 「分かりました」 「毎日来ますからね!」 「それじゃ、あたしらは一旦戻るから」 風鳴翼という人間の思考に寄生虫が混じった結果、次に寄生するべきはマリア・カデンツァヴナ・イヴであるという結論が出ていた。 何故そうなったかは、寄生虫自身にも分からない。翼自身の奥底にあった感情に従った結果、だろうか……? 響とクリスを見送った後、指令にエルフナインの所へ行くと告げて本部内を歩く翼。 ――――その時のことであった。 ドクンッ!!!! 「…………うッ……!!!?」 今まで受けて来たどんな痛みよりも、強い痛みであった。 まるで身体の中で何かが暴れているように、その場に膝から崩れ落ちそうになるほどの衝撃が走る。 「こ、これは……――――何だ……ッ!!」 辛うじてエルフナインの部屋の近くまで来ていたので、歩みを止めなければ辿り着ける。 「翼さんッ!? しっかりしてくださいッ!!」 どういうわけか、エルフナインが部屋から飛び出して来て翼の補助を買って出た。 肩を貸すと多少は動きやすくなり、翼とエルフナインが部屋に入った後、厳重なロックが掛かったという電子音が鳴る。 「はぁ……はぁ……うぅぅッ!?」 「お腹の中で、寄生虫が繁殖しているんですよ❤」 「私の……胎……で……!?」 エルフナインの部屋に備わっている、分娩台のような器具。 単なる研究室だった部屋の中が、あっという間に実験室のような体裁に変わっていた。 怪しげな液体が並んだ中に浮かぶのは、ふたりに入り込んでいる寄生虫の幼体だろうか。 翼が大股開きで分娩台に乗せられると、多少は心地が和らいでくる。 「ボクには人間の子宮が無いので繁殖できなかったんですが、翼さんにはありますからね❤」 「私の遺伝子を持った寄生虫が、産まれて来る……のか?」 「ボクと翼さんが持っているのは、ノイズが直接寄生していたそれですけど……今から翼さんが産むのは、そうなりますね❤」 当然、歌女である翼は出産の経験などない。 生涯初めての出産が、おぞましい寄生虫をひり出す行為となると――――。 「エルフナイン、記録してくれ。後世に伝えるために、私の寄生虫出産を映像に残して欲しい」 「はいッ、バッチリ撮ってますよ❤ 翼さんのおマンコも、固定カメラで何アングルも❤」 まるで翼の意志がすべてエルフナインに伝わっているかのように、至れり尽くせりであった。 お腹こそ膨らんではいない、筋肉質な翼の肢体が映像に刻まれる。 「さっきからどうして、私の考えていることが分かるんだ? 部屋の前から……」 「寄生虫が段々馴染んで来て、寄生したモノ同士ならテレパシーのように会話できるようになったんですよ❤」 (ほら……こんな風に……❤) (ん……なるほど――――これはいいな、便利だ) 脳みその深い所にまで寄生された結果、人間が本来使い得ない力にまで目覚めつつある。 思考を研ぎ澄ませて集中すれば、エルフナインの考えていることが伝わって来るのだ。 これがあれば、言葉が無くても協力して襲撃することもできるし、まさか寄生されていると感付かれる心配もない。 「だ――――だが……私の肉体の快感は……はぁぁぁッ❤ 声になってしまうぞッ❤」 「わぁッ、おマンコがヒクヒクして……クリトリスもおっきくなってますねぇッ❤」 ぶるぶると震えながら、翼は大粒の汗を浮かばせる。 世界を魅了する歌姫の処女出産に、エルフナインも涎を流して映像に撮っていた。 「だ、出す……あぁッ、出るッ❤ 新しい寄生虫が……出るッ❤❤ 出るぅぅぅぅうううぅぅうッ❤❤」 「出してぇッ、出してくださいぃぃぃッ❤ うひひひッ❤ 翼さんの寄生虫出してぇぇぇッ❤❤」 ――――ドバァッ!!!! 翼の局部から、それらが決壊するように出て来る。 処女膜を内側から破るという痛みも、今の翼は痛覚を操作してショックを受けないようになっている。 むしろ、出産の悦びと快感、そして種の繁栄が約束されたという栄誉が、彼女を支配していた。 「出た出たぁぁぁぁッ❤ 翼さんの寄生虫ッ❤❤ 一匹残らず保管しますからねぇぇぇッ❤❤」 「ふーッ❤ ふーッ❤ あぁ、頼むぅ……くぅぅぅ、この疲労感と解放感は、クセになるな……はぁ、はぁぁ……❤」 処女膜ごと吹き出した寄生虫は、小さいミミズのようなモノがほとんどだった。 少しも零さないように大口のビーカーで受け止めたエルフナインは、その生命の誕生にうっとりとした表情を浮かべている。 「はぁぁぁぁッ、翼さんのエネルギーを吸収した寄生虫がこんなにたくさん……ッ❤ 実験も捗りますよッ❤❤」 「そうか、よかった……❤ 私も定期的に出産するだろうし、エルフナインもどんどん研究を進めてくれ❤」 人間のそれとは異なる子宮へ改造された翼は、徐々に増える寄生虫を産み堕とす器官を得た。 優れた個体へは翼が寄生して、ただ繁殖するためだけに増やす個体へは、こういった小さな寄生虫が活躍するのだ、と脳内から伝わる。 「まずは、ボクたちが何不自由なく動けるように、本部内部から寄生させていかないと……❤」 「あぁ、そうだな❤ 私も協力できることがあったら、何でも言ってくれ❤」 エルフナインも翼も、もはや寄生虫を繁殖させることしか考えていない。 肉体も思考も、立場も力もすべてが寄生虫のために存在していると心の底から理解しているのだった……。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ エルフナインが考えた本部寄生計画、それは『水』による支配だった。 S.O.N.G.本部は巨大な艦であったが、内部に存在するすべてのモノが水を利用する。 そのろ過装置、循環装置に――――翼から産まれた寄生虫を混ぜたのだ。 小さいミミズのようなサイズの個体を、エルフナインが小さい卵状のカプセルとして封入する。 それを混ぜた水を飲めば、勝手に身体の中で卵が孵るように、寄生虫が入り込む。 意識がある内に寄生するのは個体も望まない。身体に含まれた状態で一睡でもすれば、次に起きた時は寄生虫だ。 エルフナインは研究室――――いや、実験室をさらに拡張し、本部内にいくつものプラントを設ける。 そして、そのことについて咎めるモノもいなくなっていった……指令でさえも、オペレーターでさえも、何も言わない。 翼の寄生虫出産の周期はまだ分かっていないが、既に人間ではないので常識は通用しないだろう。 肉体の疲労からエネルギーを整えるまで、翼はいつも通りに生活する。 寄生虫が行動原理になっているので、『擬態している』が正しい。 ――――そして、世界を変える3日が始まった…………。 (つづく?) ―――――――― 「AIのべりすと」という、文章を打ってAIが続きを書いてくれる機能を最近知ったのでずっと遊んでました。 この文章はそこに打って出て来たモノを調整して作ったモノでしたが、最近の技術ってスゴいなぁ……と思いました。また遊んでみたいと思います。 ご支援、ありがとうございました<(_ _)> 2022年 7月 15日 サークルPLUTO 不動心

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