※本作は「災厄のキューティーマークを持つ者」のサイドストーリーです。
邪神エビルディザスター。
“印なし”のしがないポニーだった彼が紆余曲折を得て災厄のキューティーマークを顕現させ、世界を支配する神となってから数年の月日が経過した。
彼の魔力は日増しに高まっている。当初世界を蹂躙して回っていた時はまだ彼の背丈は4㎞かそこらだった筈だが、今では300㎞を軽く超えている。
勿論そんな巨体で好き勝手暴れ回れば、星自体の存続が危ぶまれることは彼自身も良く分かっているので、日常生活においては魔力をセーブし、身体の大きさをコントロールしている。
蹂躙虐殺が彼の性的嗜好であるとはいえ、別に彼もポニーを絶滅させたいわけではない。適度に殺し、適度に生かし殖やすことで自分のオカズを絶やさせないことが何より重要である。
しかし、そんな彼の性事情がありながらも、年に一度だけ盛大に魔力を解放し、超巨大化する日を彼は設けていた。
「超・蹂躙祭」
新年、1月1日限定で行われる凄惨な大虐殺だ。
これは現在の自分の最大パフォーマンスがどれほどであるかを量ると共に、ポニー達への見せしめ、恐怖政治の一環でもあった。
かつては新年を祝い、希望に満ち溢れていた正月は、今や「UNHAPPY NEW YEAR」として、毎年1月1日がくるのをポニー達は極度に恐れて毎日を過ごしているのだ。
—そして、今日がまさにその新年1月1日。ポニー達は皆、自分の町が標的にされないことをただ静かに震えながら祈っていた。
星を揺らす重低音が鳴り響く。
あまりに巨大故にこの星のすべての生命の耳にその足音は届いた。
緊張の瞬間だ。ポニー達は皆、足音が近付いているのか、遠ざかっているのか必死に耳を澄ませている。
勿論、邪神が標的まで移動する間に、ただ通過するだけの町もあるが、しかし、それらの町が無事であるとは限らない。
むしろ、大半は壊滅することだろう。なんといっても300㎞の巨体である。蹄だけでも直径50㎞はある以上、どこを踏んでも最低でも小さな集落程度なら複数個消滅するだろうし、そこそこの規模の町でも簡単に足の裏に収まってしまう。
どれだけ人口密度の少ない場所を踏んでも簡単に万単位の死者が出てしまうのだ。
そして、当然ながら邪神である彼が、わざわざ町を踏まないように配慮してくれるわけもない。
「……今年はここにするか。」
世界を物理的に揺るがす彼の歩みが止まり、眼下に広がる無数の都市に影が落ちる。
彼ほどの巨神となると、もはや標的は単一の村や町などではなく「地方」単位だった。
ファブール地方。
広大な穀倉地帯を有し、また物流の拠点としても発展した中央都市は人口100万人を超える大都市であり、その周囲にも数万規模の都市が点在している。
ここで生産された作物は全世界に供給されており、その世界的な役割からも流石に邪神もこの地方は襲わないだろうと住人達は楽観視していた。
というのも、ここを襲えば邪神を崇拝する邪教徒達も食うものに困ることが予想されるからだ。
エビルディザスターが邪教徒達を可愛がってるのは周知の事実であり、彼らを苦しめるような選択はしないだろうという確信があったのだ。
そのことから近年、ファブール地方とその近隣地域には世界中から移住者が集まっていた。
それどころか、世界が「UNHAPPY NEW YEAR」に恐怖する中で、ファブール地方だけがいつも通り普通に新年を祝っていた。
それが逆に邪神に目を付けられるきっかけになった形だ。
「やぁ生意気な虫けら共の諸君、新年あけましておめでとう…!よもや自分達だけは殺されないと高を括っていたのかな?」
邪神はニヤリと悪い笑顔を浮かべながら、ポニー達に語り掛ける。
勿論、それは暴力的な音の塊でしかなく、ファブール地方全都市の建物の窓ガラスを滅茶苦茶に粉砕し、全住民の半数の鼓膜を破り、5%をショック死させる程の爆音だった。
ポニー達はあまりの恐怖にただ茫然と立ち尽くすことしかできない。
「ふふふ、可愛い奴らめ。この僕、エビルディザスター様の逞しい身体をその目に刻むが良い」
そのまま邪神は腰を降ろし横になった。雲が邪魔して彼の膝より上がほとんど見えない虫けら達への彼の有難くない心配りだ。
そしてそれは300㎞という彼の巨体全身で広範囲を更地にする行為でもあった。
彼が横になったことで一体どれだけの町が消滅したことだろうか。そして、立て続けに何か巨大なものが地面に叩きつけられる轟音が鳴り響く。
それは…彼の股から垂れ下がる雄のシンボルがゴロンと地面に転がる音だった。
不気味に黒光りするソレはもはや生殖器と言うにはあまりに凶悪な代物で、何かロードローラーのような重機を思わせるほどの迫力があった。
実際、ソレがただ地面に横たわっただけでも小規模の町が一つと、13の集落がその巨根の下に消え、10万人以上の命がミンチになっている。
「きゃああああああああああああ!!!!」
「こ、この町は安全じゃなかったのか…?」
「死にたくない…!死にたくない…!!」
「せっかくの新年なのにこんな……神様……」
「み、みんなが……いやああああああああああああああ!!」
辛うじて漆黒のローラーに均されずに済んだ町の一画は阿鼻叫喚の大パニック。直接的な破壊は免れたものの爆根が地面に着いた時に起きた大地震で家屋は滅茶苦茶に倒壊し、死者、重軽傷者共に凄まじい数が出ている。
(ふふふ……僕のチンコがデカすぎるせいでみんな大変だ。この新年の「いやあああああ」って絶望してるのを見るのが本当にそそるんだよな~)
邪神は魔法の力でダニのように小さな彼らの断末魔を聞きながらご満悦の様子。アンハッピーな新しい「いやあああああ」を聞くのが彼の正月限定の極上のオカズなのだ。
(ああ……それ以上、泣き叫ぶな……勃起してしまうだろう!!!)
そう、数十万を引き潰した肉の塊はこれでもまだ“萎えチン”だったのだ。
股間の拍動がダイレクトに大地に伝わり、地面が波打つ。建物の基礎から崩壊させる地の津波の前では、あらゆるものが形を保っていることすら難しい。
ビル群は新年恒例行事のドミノ倒しのように倒壊し、山はその標高を減らし、川も池も湖も地面と混ざり合いただの泥となる。
しかし、本番はこれからだ。
300㎞という巨体の全身を巡る膨大な量の血液が今まさに一斉に雄のシンボルに集中しようとしているのだ。
ドクン、ドクンと拍動するたびに見る見るうちに膨張し、勃ち上がっていく巨大な肉の塊から逃げる術はない。
あれよあれよという間に、地面を擦り潰しながら進む爆根が次々と町を呑み込んでいく。
邪神にとっては数秒かけてゆっくりとフル勃起している感覚でも、小さなポニー達にとっては時速72000㎞で迫る超巨大なロードローラーだ。
マッハ53。地球をたった2分で一周するくらいの速度で迫る彼のチンコの前では、もはや彼らには恐怖する暇すら与えることができない。
広大な穀倉地帯も、中央都市も、点在する周辺都市もすべてが邪神の黒い巨塔に磨り潰される。抉れた大地にはただ点々と馬挽肉が転がっており、そこに数秒前まで文明が存在したとはとても思えないくらいほど酷い有様だ。
大量虐殺兵器の鈴口からは我慢汁が滴り落ち、抉り取った大地の縁をなぞる様に線になっている。
死者2,026,000人。邪神がその巨大な拳を振り下ろしたわけでもなく、恐るべき禁呪を唱えたわけでもない。勃起という殺意すらないただの生理現象が一つの地方を地図から消滅させ、これだけの命を奪ったのだ。
そして、これはまだこれから起きる本当の地獄の始まりでしかない。
これだけパンパンにフル勃起しておいて彼がそのままナニもせず帰るなんて有り得ないからだ。新年の祝砲に向けて、これまでの大量虐殺が児戯に思えるほどの壮絶なオナニーに興じ、星に傷が付くほどの衝撃がポニー達を襲うことだろう。
死者は2026万か、場合によっては2億260万を数えるかもしれない。
しかし、その先に放たれる生命の神秘、大量射精の存在があることこそが、今回彼が、ポニー達の生命線である穀倉地帯を躊躇なく蹂躙した理由でもあった。
穀倉地帯を失ったことでポニー達は長い飢餓に苦しむことを覚悟するだろうが、いや違う。
逆に世界は消費しきれないほどの肥沃な資源で潤うのだ。
そう、邪神の睾丸は穀倉地帯の生産量の何万倍もの精液を生産する超巨大工場。そこからひとたび精液が放出されれば、少なくとも次の新年までは栄養に困ることはない。
ただ、とんでもなく雄臭いのでそれを本当に飲むのか、という問題はあるが、少なくとも邪教徒達は有難く頂くことだろう。
邪神は盛大に射精して最高に気持ちの良い一日を送り、邪教徒は有難くその恩恵を享受する。そして、ポニー達は自分達を殺戮する脅威の存在がぶちまけた雄汁に縋るしかない。
そんな地獄のような構図が新年早々世界に示されたのだった。
おわり
深淵ネコジャラス
2026-02-04 15:56:56 +0000 UTComeggga
2026-01-30 00:38:43 +0000 UTC深淵ネコジャラス
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