「くそ・・・ボンドルドのやつ、オイラにいったい何しやがった…?!」
全身がふわふわの毛に覆われ、うさぎのような耳を生やす異形の者。一見するとぬいぐるみのような愛らしい見た目だが、しかしその背丈はゆうに20㎞を超えている。
この巨大生物の名はナナチ。
ナナチの足元には直径約1000m、推定深さ20,000mの超巨大な縦穴“アビス”があり、その縁に沿って町のようなものが築かれているのが確認できる。かなり歪な町ではあるものの、建物の数は相当数あり、全体で見れば10万人以上は住んでいるだろうことを考えるとなかなかの規模の町である。
とは言っても、ナナチのその巨躯の前では指先で軽くなぞるだけでも消えてしまう程のちっぽけな存在だ。
突如出現した超巨大生物を前に、町の住人達が阿鼻叫喚の大パニックに陥る中、しかし、その混乱を齎したナナチ自身も状況が整理できずに困惑している様子だった。
(あいつが“アレ”をオイラに接触させた瞬間、こんなことになっちまった…あれはいったいなんだったんだ…?)
遡ること1時間前。
ナナチはその時、まだアビスの中にいた。ナナチは“ボンドルド”という探窟家の度し難い実験によって、異形の身体“なれ果て”に作り変えられた実験体であったが、成れ果てとなった今でもボンドルドに逆らうことはできず、深層四層にある彼の拠点で実験の手伝いをさせられていた。
おそらく今回もその実験の延長線上だったのだろう。ボンドルドはナナチを呼び寄せると、突如、手に持っていた結晶体をナナチの額に押し付けた。
その瞬間、結晶体が眩く光ったと思ったと同時に、ナナチは全身に強烈な激痛を覚えすぐに失神。そして、気付いた時にはアビスの外で、こうして巨大化した姿でアビスを見下ろしていたわけだ。
(これ…元に戻れるのか…?)
ナナチが触れた石の正体。それは特級遺物の中でも特に大きな影響力を持つ奈落の至宝の一つ《愛に血を流させるもの(ラヴラッド)》だ。
その力は触れた者を、その者の“価値”の大きさに相応しい姿に変貌させるというものだった。
ナナチがその成れ果ての身体に変化した過程には、ナナチの親友ミーティと、そしてボンドルドの二人、方向性は違えど二つの純粋な愛が大きく作用しており、存在自体が奇跡と言っても良い。その価値の重さが今のこの20㎞という巨躯で表現されているのかもしれない。
特級遺物といえば、世界を変える程の力を持つことで知られているが、今まさにその驚異的な力がこの世界に顕現したのだ。
アビスを有する“オースの町”を丸ごと覆い隠す巨影。しかし、その影にニョキっと何か棒状のものが映っていることにナナチは気付いた。
(んなぁ…なんか股間がむずむずすると思ったら…)
あろうことかナナチの股間には巨木のような陰茎が垂れ下がっており、それが今まさに天を衝くように勃ち上がろうとしていたのだ。
チンコの血管だけで一級河川並の大きさがあり、ドクンドクンと鼓動の爆音を町に響かせながら、ミシミシと海綿体が膨張し、バキバキの裏筋がくっきりと浮き出る。
(勃起が止まらねぇ…!そもそもなんで勃起してるんだ…?町のみんなに見られているからか…?オイラ露出欲求なんて…)
頭の整理がつかないが、しかし流石にフル勃起ちんこを何万という人間達に晒すのはかなり恥ずかしいようで頬を真っ赤に紅潮させる。
手で隠そうとしても、到底覆い切れない程のサイズで、海に潜って隠そうにもナナチの巨体の前ではどこも等しく浅瀬のようなものだ。それにあまりバタバタ動き回ると、それだけでオースが津波に沈んでしまいそうなスケールだった。
ナナチは一旦冷静になり、ふぅと溜息をつくと、そのまま勃起チンコを晒したまま改めて周囲の状況を整理しようとした。
雲を超えるナナチの視界では、オースの孤島を囲む南ベオルスカ海と周辺諸国を簡単に一望できたが、どの島も一踏みで簡単に消滅しそうな程で、改めてナナチは自分が今どれほど力を持つ存在なのかを思い知る。
そんな中、やはり視線を吸い込まれそうになるのが、アビスだ。巨大化した今でも、やはり島の中央に大きく穿たれた大穴は異様な雰囲気を醸し出している。
(アビスの直径が確か丁度1㎞くらいだったよな…ということはオイラの今の身長は10㎞…いや20㎞といったところか。そして、なぜか異常なまでにパンパンになったこの肉棒…これだけでも4㎞強、直径は…アビスと同じかちょっとデカいくらいか…)
アビスと同じ太さの陰茎。あくまで状況整理の為の側尺のつもりだったが、そのとんでもない自分のブツのスケールにナナチは思わず息をのんだ。
それと同時に頭の中に度し難い発想が思い浮かぶ。
“もしアビスにちんこを突っ込んだら気持ちいいのか”
ほんの一瞬魔が差したように頭に浮かんだ発想。しかし、一度考えた瞬間その劣情は頭を離れなくなった。
もともと別の意味で魅力的で多くの探窟家の命を吸い込んできた大穴だが、今のナナチにはアビスが性的にも魅力的に見えていた。
まさに巨大な膣そのものであるかのように、大穴からメスの匂いのようなものが漂ってくるのを確かにナナチは感じ、ビクンと脈動した怒張陰茎の鈴口からは大粒の我慢汁が落下し、アビスの奈落へ落下していく。
もし落下地点が少しでもズレていたら、オースの町が蹂躙され、万単位の死者が出ていただろうことを考えると、結構な大事なのだが、あまりにも急なスケールの変遷でそんな細かいことまで配慮している余裕はなかった。
(オイラどうしちまったんだ…興奮が…止められねぇ!)
徐にナナチはオースの町の真上で四つん這いになった。《愛に血を流させるもの(ラヴラッド)》の副作用なのか、それともアビスが“誘って”いるからなのか。ナナチは自らの性的欲求が抑えられなくなっていた。
「んなぁ…我慢できねぇ…ちょっと挿れさせてもらうぜ!!」
大穴の周囲に町が築かれており、何万という住人が息衝いていることを知りながら、しかし、アビスに爆根を挿入したい欲求にナナチは抗うことができなかった。
「か、怪物のちんこが…巨大な亀頭が…落ちてくる!!!」
「た、助けてくれ…まだ死にたくない!!」
「町の外に…は、はやく町の外に逃げるんだ…!」
迫りくる亀頭メテオに人々は悲鳴をあげたが、しかし、もはや誰一人死の運命からは逃れられなかった。
大穴に食い込むように建て増しされた岸壁街に亀頭が衝突し、滅茶苦茶に粉砕したかと思った時には、大穴の周囲に苔のように張り付いていた町は瞬く間に巨大なカリで刈り取られ、そのままずぶずぶとアビスに爆根が吸い込まれていく。
その圧倒的な暴力の前では人も町も何もかもが粉々に砕け散り、オースの町人は皆一瞬で即席の血肉ローションに変わってしまった。
亀頭の体積だけで深度1350mの深界一層の空間ほぼすべてを埋め尽くしてしまう程の圧倒的雄のシンボル。ゴンドラや風乗り風車、アビスに住む独自の生態系をすべて蹂躙し、そのまま深界二層、深度1350~2600mに広がるネズミ返しのような特異な地形や木々が逆さまに生える“逆さ森”を物ともせずどんどん掘り進んでいく。
(ん…?なんかナカがギチギチだな…大断層まできたか?)
陰茎の半分くらいが挿入ったところで穴が急激に狭くなる。深界三層は深度7000mまで続く長い層だが、他の層に比べて直径がかなり狭い。
しかし、ナナチは気にせずそのまま腰に力を入れ無理やり穴を亀頭で拡張していった。
そして…
ナナチの陰茎が根元まですべて収まったと思ったのと同時に巨大睾丸が激しく海面を叩きつけ、星を揺らすほどの衝撃が発生する。
多少水が衝撃を和らげただろうが、それでも海底にクレーターを生成するほどの睾丸メテオであり、これにより生じた人知を超えた津波と地震は、オースだけでなく周辺諸国を滅茶苦茶に蹂躙するには十分だった。
「挿入った~!!♡」
もはや性器で人間達を大量虐殺していることに気を止めることもなく、アビス姦に夢中になるナナチ。
しかし、本当の意味で心を奪われるのはここからだった。
腰を動かした瞬間、今まで感じたこともない程の性的快感が股間に集中したのである。
「んなぁ~!!!!!!♡」
それは単純にアビスの膣壁の形状が優れているとか、血肉ローションが巧く機能しているだとか、もはやそういうレベルの代物ではなかった。
この謎の快感の正体は“上昇負荷”。探窟家を散々悩ませてきたアビスの呪いは今のナナチの超根の前ではただの性的刺激に過ぎないのだ。
更には、逆さ森がヒダのように股間に吸い付いてゴシゴシと扱いてくるのだから悶絶ものである。
ナナチは激しいピストン運動で何度も何度も睾丸を地面に叩きつけながら、ピストンの数だけチンコに発生する上昇負荷を楽しむ。
このままナナチがすんなりイってくれれば、まだ世界は立ち直れたかもしれない。しかし、この星の未来はもっとずっと絶望的で悲惨なものになろうとしていた。
上昇負荷がもたらす呪いと祝福。ナナチの巨大な睾丸に何億何兆と蠢く精子は、この時、まるで“カートリッジ”のようにアビスの呪いを肩代わりしていた。
まさにミーティを犠牲にナナチが完璧な形で成れ果てたように、精子を犠牲にしてナナチの身体は再びアビスの祝福を受けているのだ。
そして祝福によって、更に価値を大きく高めていったナナチの身体は急速に《愛に血を流させるもの(ラヴラッド)》の効果で巨大化していく…
大断層を深く深く掘り進みながら、同時に穴を開発していくナナチの爆根。
ついにはナナチの陰茎長は7㎞を超え、大断層を突破した。
大断層を超えた先、深界四層“巨人の盃”にはダイラカズラという最大長800mにもなる超巨大な植物の群生地があり、ここを訪れた探窟家はその壮大な光景に呆気にとられるものだが、そんなダイラカズラも今のナナチの巨大亀頭の前では、もやしのように貧弱だった。
(あぁ…このちんぽの先っちょが濡れる感覚…てことはアイツがいた研究室も諸共全部オイラがこの股間の化け物で喰っちまったってことか…)
ダイラカズラの捕虫器のような葉っぱにはなみなみと水が張られているが、ナナチもそれを亀頭の先で感じ、あれだけ恐ろしかった深界四層がこんなにも簡単に自分のチンコで亡んでいく不思議な感覚をしみじみと感じていた。
もはやオースの町の10万人の命や四層までのアビスの様々な生命でできた血肉ローションでは、広大な表面積を持つ肉棒全体には行き渡らなかったが、ダイラカズラの水と我慢汁が混ざり合ったものが亀頭を覆ったことで、多少は滑りが良くなった。
この時のナナチの全長はゆうに60㎞を超えており、陰茎では毎分40回近くのピストン運動で四層の上昇負荷が掛かり続けていた。
深界四層の上昇負荷は「全身の激痛、穴という穴からの流血」であり、普通の探窟家にとっては致命的なものとなるが、ナナチのカチカチの怒張陰茎はビクともしない。
それどころか、上層の“祝福”とは比べ物にならないスピードでナナチの価値が高まり続けているからなのか、巨大化スピードも加速度的に速くなっていた。
(んなぁ…早くイけよぉ!!このままだと気持ち良すぎて…き、気が触れそうだぜ…!)
ピストン運動が更に激しくなる。
踊り狂うように暴れる巨玉が何度も何度も星に打ち付けられることで、数㎞級の津波を発生させ、ベオルスカ海に点在する複数の島々は国ごと海に沈み、睾丸地震は地球の裏側の地域ですら観測される程になっている。
もはや世界全体で億単位の死者が出ていることだろうが、ナナチはすっかり快楽に溺れ、腰を振るのを止める気配がない。
ついには深界五層“なきがらの海”にまで達したナナチのオスのシンボル。五層を満たすなきがらの海の粘度の高い液体をまるでアビスの愛液かのように扱いながら、ナナチは絶界行“ラストダイブ”ならぬ絶界性交“ラストレイプ”に挑む!!
「んなぁ~~~~!!!!腰降りが…止められねぇんだ!!!」
人間性を損失するほどの上昇負荷がナナチの陰茎に掛かり、“睾丸カートリッジ”として億単位の精子がアビスの呪いを受け成れ果て精子と化す。
と同時にその分だけの祝福がナナチの陰茎に返ってくるという恐るべき自家発電無限超強化。
深層六層“還らずの都”を瞬く間に粉砕し、深界七層にひょっこりと顔を出した亀頭。丁度そのタイミングで漸くナナチは絶頂を迎えた。
「んな…い…イく…ッ!…んなぁああああああああああああああああ!!!♡♡♡」
長さ20㎞に到達したナナチの超根。その鈴口から大量の成れ果て精子がぶちまけられる!
注ぎ込むはアビスのナカ。深界極点“奈落の底”!
…その日、世界はたった一匹の成れ果てのアビスセックスで人類史上類を見ない規模の激甚災害を経験した。
死者は25億人。
その命の代償に誕生したのはナナチという究極の価値。
即ち神だ。