怪文書「すべては人間性に帰結する」
Added 2024-06-29 14:51:11 +0000 UTCちょっと真面目なお話。
結論を先に言ってしまうと“何事も本人に魅力がなければ意味がない”というあたり前の話になってはしまうのですが、最近それを改めて再認識させられることが多くありました。
例えば、AIイラストでいいね、フォロワーを荒稼ぎする人(しかもAIであることを明記しない)。
始めに断っておきますが、AI絵をSNS上で公開する行為自体を私は別に否定するつもりはありません。AI絵の何が問題なのかを理解した上で、クリエイター達の心情も慮った上で、誰かに嫌われる勇気と、どうしても掴みたい目的があるなら、そこに時間を投資する価値はあると思います。
(AI生成画像の諸々の問題に対して、私がどう考えているかは今回の議題ではないし、冗長になってしまうので割愛します。)
一度でもAIをがっつり触ったことがある人なら分かると思いますが、AIは既存の絵を千切って再構成したパッチワークのようなものなので、“ありきたりな構図のありきたりな綺麗な絵”は簡単に生成できますが、今までにない独創的なアイディアを形にするには、技術力と時間を要します。
そう、結局のところAI絵においても行きつくところはセンスと独創性の勝負になるということです。
大好きなシリーズなので例に挙げるのはちょっと心苦しいですが、長らく美麗グラフィックで勝負してきた「ファイナルファンタジー」も、世間が“綺麗な映像”に慣れてきてしまったこともあり、売上は低迷し続けています。そして、既にAI絵でも同じことが起きていると思います。
ケモノやサイズフェチといったもともと供給が少ないジャンルにおいては、多少は長生きするかもしれませんが、ただ綺麗なだけの絵にあまり将来性は感じません。結局のところ重要なのは手書きにしろAIにしろ本人の表現力、独創性だということです。
(というか絵の綺麗さを売りにしていた絵師さんにとって今の状況は迷惑すぎる…)
何が言いたいかと言うと、AIに自分の貴重な時間を投資するのって、実はとんでもなくコスパが悪いんじゃないか、ということです。
前述の通り、AIはその手軽いイメージとは裏腹に一瞬で時間が溶けます。また、ある程度こういう絵を出力したいという方向性は指定できても、生成された中で一番そのイメージに近いイラストを選ぶという性質上、手書きに比べるとガチャを引くような受動的な側面があります。
受動的にAIでガチャをやっていても本人は全く成長しません。しかし、一度AIで背伸びすると、簡単にいいねやフォロワーを稼げてしまうので、承認欲求が満たされ自分がどんどん成長しているように錯覚してしまう。
どんな料理でも「美味しい」だけで片付けてしまう人を“貧乏舌”と言ったりしますが、同じように“貧乏眼”の人から評価をもらってるだけで、数値以上に中身はぺらぺらです。
ただ承認欲求を満たしたいだけならそれでも良いと思いますが、将来性のない部分に時間を費やしてもその未来に待ってるのは虚しさだけです。
ここで言う「将来性がない」というのはAI技術のことではありません。表現力を磨き本人としての魅力を向上させることをせず、代わりにAIで承認欲求を満たす行為のことを言っています。
AIで楽してフォロワーを増やしても、ではその先、例えばマネタイズや次の展開を考えた時、思った以上に上手くいかないことに気付くでしょう(そもそもAIでのマネタイズは規制が進む一方)。
なぜなら、そのフォロワー数は本人の魅力に伴った数字ではないから。やろうと思えばだれでもできるAI生成絵にわざわざ高い金額を支払う変人はそういません(事実、FANZAなどではAIイラストの単価は10円にも満たない)。結局、AIの世界においても絵師の世界と一緒で独創性やセンスに秀でた者のみが勝ち残るのです。
これ、何かと似てると思いませんか?
そう、インプレゾンビです。
「インプレゾンビがなぜ湧くのか」と言ったら、Xのマネタイズの条件に直近3カ月のインプレッション500万以上という条件があるからです。
なのでゾンビ達は必死になってトレンドやバズポストに張り付いて意味のないリプを呟く生産性のない行動を繰り返しているのです。
しかし、残念ながらこれも実は全く意味のない無駄な行為です。なぜならば、インプレッション500万以上というのは、マネタイズの資格を得る為の条件に過ぎず、実際の広告収入は「本人のポストに付随した広告のインプレッション数」に依存するからです。
そう、なんとか500万インプレッション達成したところで、結局は本人が魅力的なポストをしない限りは一銭もお金が入ってこないわけです。
しかもこの「広告のインプレッション数」は認証バッジがついている人が閲覧した数しか広告収入に反映されないというエグい仕様。
(なんなら広告収入の元手も認証バッジ取得に掛かるお金を原資として認証バッジ同士でお金を取り合ってるだけかも…)
それを知ってか知らずか、人生の貴重な時間を犠牲にしてインプレゾンビに成り下がり、生まれるのは他者をイラつかせるだけという誰も得しない不毛なやり取りが日々繰り返されているわけです。
余談ですがインプレゾンビは主に日本を狙い撃ちしているとか。日本人はXをやっている割合が多く、災害大国であることなどから悪い意味でも話題が尽きないし、インプレッションが稼ぎやすい。ゾンビやってるのは大半が貧困層(日本円で月給1万円とかで暮らしている外国の方)で皆さん生活に必死で家族を養う為に藁にも縋る思いでゾンビしてたりするみたい。認証バッジの月額980円ですら相当な大金になるわけですが、月数千円でも稼げるだけで生活が変わるので、そういう国でゾンビが流行るのもまあ理解はできますね。
ただ良心を捨てて自身の精神性、人間性を穢してまでやることか、というとやはり人生レベルでみてマイナス面が大きいと思います。
人間、その時だけ良心を置いてくる、なんてことはできません。今だけだから、と自分に言い聞かせて平静を保とうとしても無駄です。
なぜなら、それをやろうと決断できた時点でもうその人の人間性は腐ってしまっているからです。
これは別にスピリチュアルな話ではないですが、私の中で因果応報というのは二つのパターンがあり、目に見える因果応報と目に見えない因果応報があると思っています。
後者、“目に見えない因果応報”というのは、人間性が汚れ、良心が薄れた人は本人が気付かないうちに着実に不幸になっていくというものです。
人間性に問題が出てくると周囲はそれを敏感に察知しますし、知らず知らずのうちに周りから真面な人が消えていって、真の友情や恋愛には辿り着けなくなる。真剣に向き合って咎めてくれる人もいなくなる。なぜか満たされず、その理由もわからない。誰も教えてくれない。人生がクソゲーに見えてくる。
そう、すべては人間性に帰結する。
最近は、お金を騙し取られたり、自分の作品が勝手に転載されたり、商品化されたり、不誠実なAIの使い方で被害を受けたり…
私の周りのフォロワーさんを見るだけでも、泣き寝入りするしかなくモヤモヤするようなことが頻発しています。
でも大丈夫です。目には見えないのでスカッとはしませんが、ちゃんと彼らは糞みたいな人生を歩み始めています。
そう、思うと少しは怒りも収まりませんか?
私も創作活動をする中で時折どうすることもできない理不尽な嫌な思いをすることがありますが、その度に『目に見えない因果応報』を思い出して、怒りを鎮めています。
・・・とは言ってもこれは自分自身にも言えること。私も常に様々な誘惑に惑わされ、なんとか道を間違えないようにと気を付けながら生きています。今までたぶん自身の想像力の低さから沢山の人を傷つけたと思いますし、間違った選択をして後悔したことも枚挙に暇がありません。
なので、今後も目に見えない因果応報は当然自分にも巡ってくると肝に銘じて誠実に生きていきたいな、と思っています。そうしていれば、きっと自分の魅力や人間性は磨かれ、正しい選択をしながら、感性や表現力も養われ、みんなから愛されるような作品ができると信じているからです。
なんか真面目でさむい話になってしまいすみません。
ただここまで生きてきて最近漸く「結局、誠実に生きることが一番コスパよくね?」って思うようになったので、ちょっと言語化してみたくなった所存であります。
長文乱文の中、最後までお読みいただき有難うございました!