※ヒスイバクフーン♂が活躍する作品「億鬼夜行」のサイドストーリーです。
「優勝は…闇山選手!!」
新星の登場に沸くPWCS(Pennis World Championship)会場。
その舞台裏でがっくしと膝をつく一人の男がいた。
ボルト選手。今回の大会で優勝候補として注目されていた選手だ。
(この俺が負けるなんて…)
彼はもともと人気の高いピカチュウ種の中でも随一のイケメン若手俳優であり、常に話題の中心にいる男だった。
しかも二枚目でありながら世界屈指の爆根持ちともあって、不平等の象徴として、主に男性陣からヘイトを買うことも多かった。
世界中の女性を虜にし、男性からも羨ましがられる、理想の雄。そんな彼が次に手を伸ばした王冠が世界一のペニスを決める大会PWCSだったのだ。
実際彼のチンコは『長さ』、『太さ』、『固さ』、『形状の美しさ』、『射精量』、『耐久力』の6つ評価項目のうち、少なくとも長さ、硬さ、形状の美しさの3項目で最高得点である3Vが確定しており、ほぼ間違いなく勝ち負けに加わるだろうと予想されていた。
しかし、まさかいきなり現れた遥か彼方遠くの小国の無名の選手に優勝を掻っ攫われるなんて、ボルトは想像だにしていなかった。
・・・大会から数か月後。はじめこそ批判も多かった闇山の殺戮パフォーマンスは、メディアの偏向報道もあって、容認派が大多数を占めるようになってきていた。
そんな頃、マネージャーから提案があった。
「ボルトさん、先日更にもう一つ有生物惑星が発見されたってニュース見ました?」
「あ、ああ。確か闇山選手が蹂躙した星にかなり似てるとか言われてるやつ?」
「そうそう、それです!SNS上ではこの星も闇山さんがぶっ壊してくれないかなーとか期待する声が上がっているんですけど、実はこの惑星、既にうちの事務所が買い取ってるんです。」
「え?」
「ボルトさん・・この星で“避雷チン”やってみませんか?きっと物凄い映像が撮れますよ・・・!」
予想外の提案。確かにあの大会以降、闇山はまるで英雄のように持て囃されている。しかし、その肝心の闇山は大会以降ほとんどメディアに顔を出していない。
噂では部屋に引きこもって自分の撮影した蹂躙動画で抜きまくっているとも言われており、SNS上では、もう誰でもいいから蹂躙動画の新作が見たい、と飢えてる声も多数上がっていると聞く。
どうやら闇山の一件で、新たな性癖の扉を開いてしまった者が続出しているようで、二番煎じであろうと十分に需要はあるだろう、と事務所は踏んだようだ。
(あの蹂躙を俺が・・・?)
ボルトは悩んだ。世間的には英雄的行為なのだろうが、それでも殺戮は殺戮である。華々しい芸能生活を送ってきた自分が、血で手足を汚すというのはどうしても抵抗があった。
しかし、同時に小文明の前で爆根を見せつけ神のように蹂躙する気持ちよさを一度は体験してみたいという欲もある。実際、ボルト自身も闇山の蹂躙動画には何回かお世話になっていた。
同じ巨根(キョコ)ニストとして、彼に自分を重ねて神になった気分になるのは控えめに言っても最高だった。
ボルトは悩みに悩んだ末…
「わかりました。ヤりましょう。世界中にこの俺の美貌・美根を轟かせてやりますよ!」
こうして蹂躙動画の撮影は始まった。
しかし、この企画は想像以上に激しい大量殺戮になった。
というのも、まず第一に間近で煽り視点の避雷チンを取るのが相当難易度が高かったのだ。
1000万単位の命が集中するロケーションで仰向けで四つん這いになり、フル勃起ペニスを天に向け雷を落とすのが彼の十八番の“避雷チン”なのだが、稲光でまともに映像が撮れなかったり、雷の側撃によってカメラ自体が故障するなどトラブルが続出。
その度に町一つが蒸発し、皆殺しになってしまう。
あくまで巨根アピールの為のパフォーマンスなので、出来る限り人間達を踏み殺さないようにボルトも気を使っているのだが、避雷チンを繰り出した瞬間、やはりそのエリアの全生命が一瞬で消滅してしまう。
スケールが違い過ぎるので、ピカチュウ種の電撃が人間達にとって大天災級の脅威であるのは致し方ないのだが、特にボルトの場合はその立派なヤシの木に成る2つの実もデカすぎることが被害を大きくしていた。
ピカチュウ種の♂は頬の電気袋以外に股間にも一対の電気玉袋を備えている。その為、基本的には♀より♂のほうが電撃が強い。ボルトに至っては直径1kmにもなる巨大な電気玉袋を持っていることもあり発電量も蓄電量も桁違いなのだ。
ギザギザの尻尾を地面に突き刺し、しっかりアースしても、あまりに超電圧超電流過ぎて、その余波だけで地面を伝って周囲何十キロにいるすべての生き物を感電させてしまうのだ。
感電した人間達は体内の水分が一瞬で沸騰して爆発することもあり、町は酷いありさまで、また雷撃の衝撃波と電気火災で町は火と瓦礫の海になる。
そんな身の毛もよだつような大量殺戮を撮影が失敗するたびに何度も繰り返したのだ。
ようやく、良い画が撮れた頃には実にTAKE50に達していた。すなわち50の大都市と5億人がこの撮影の為に犠牲になったということだ。
しかし、それだけの犠牲を払った見返りもまた凄まじいものがあった。
町に叩きつけるだけで一瞬で町が殲滅されてしまいそうな肉厚のペニス、それが人間達の町のどんな高い建物よりも遥か遥か高い天空の塔のように鎮座する神秘的な光景。
そして、その巨塔には極大の神の怒りが降り注ぎ、神々しく光り輝く。
同時に轟音と共に町が一瞬で火の海になり、人間達が断末魔を上げながら破裂していく…。
そのあまりの迫力に撮影スタッフ達もボルト自身も思わず涙を流すくらいだった。
当然、その動画が公開されると、瞬く間に話題を席巻し、SNSはボルトの蹂躙動画に関する書き込みで埋め尽くされた。
世界中のボルトのファンたちの中には、あまりの尊さに気絶してしまったり、稀にショック死する者も出るなど、社会問題にも発展する。
そして、世の男達もボルトの蹂躙動画で抜きまくるのだった。中には興奮しすぎてテクノブレイクする者もいたという。
そして、勿論、先駆者の闇山もボルトの蹂躙動画をオカズにするのだった。彼らは生涯互いの蹂躙動画で抜き合う良きパートナーとなった。
数年後、闇山とボルトの共同蹂躙コラボが実現するのだが、それはまた別のお話。
おわり