誰得だよっ!って感じですが、今回のSSはところどころに「バケモン混沌のダンジョン」に実際に登場したセリフやバグ用語を組み込んでいます。
登場セリフ・バグ用語は太字にしてあるので、どこで使われていたかを思い出しながら楽しんでいただければ幸いです。
きれぼし脳じゃない方は意味不明かもしれませんが、なんとなく雰囲気で楽しんでください。
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ぽかぽかと きもちいい おだやかなてんき
朝日に照らされ一匹の雌狐の毛並みが紅葉色に美しく輝いている。
「たるお!きょうもこらしめてあげる!」
挨拶代わりの一言。存在自体が青天の霹靂のような彼女は、毎朝、僕にこう言って目を輝かせるのだ。
(うれしい!)
そう感じるようになったのはいつからだろうか。
コリンクの姿でポケモンの世界にやってきて、まだ右も左もわからない状態の時に、彼女ーまろうこんに出会い、それ以来ずっと彼女の“懲らしめ”を受け続けている。
あの手この手で肉体的にも精神的にも追い詰めてくる彼女を前に、僕の心はすぐに壊された。
怖くて逃げられないのもあるが、時折見せるまろうこんの女の子としての可愛らしい一面が癖になって、今でも抜け出せていない。
ある種の順応なのか、防衛本能からなのか、壊された心のパズルはピース一つ一つを無理やり嵌めこんだような歪な形で急速に修復された。
そのせいなのか、彼女の懲らしめに対し、快感を覚えるようになってしまったのだ。
そう、まさに僕はアルファベットの『M』に にている。
まろうこんは普通のポケモンとは何もかもが違っていて、彼女に出来ないことは何もない
と言っても過言ではない程の力の持ち主だった。
それこそ、その気になれば、世界を支配することも、破滅させることもできるだろう。
それ程に彼女は強かった。
なぜ、そんな彼女がこんな何の変哲もない一匹のコリンクにここまで固執するのかはわからない。
彼女は猟奇的で、残虐で、サディスティックな悪魔のような雌で、実際、僕は何度も殺されている。
しかし、不思議なことに何度殺されても、ふと気付いたときには何もなかったかのように、朝を迎えているのだ。
絡繰りはわからないが、前に彼女が「ときのほうこう」を繰り出しているのを見たことがある。
おそらく彼女は、時や時空すらも操る存在で、生き物の生死すら捻じ曲げてしまうのかもしれない。
だからこそ理解不能だ。そんな神のような存在のまろうこんが、彼女からしたらゴミのような僕をわざわざ生き返らしてまで、こうやって傍に置き続ける理由が。
ただ残虐プレイを楽しみたいだけなら、いくらでも変わりはいるはずなのに・・。
そんなことを考えているうちにも、彼女は着々と“懲らしめ”の準備を進めていて、すでに彼女のすぐ横には、空間のひずみのようなものが生じていた。
これには見覚えがある。“時空ホール”だ。まろうこんともなると時空ホールすら作り出せるらしい。
この先が未来につながっているのか、過去に繋がっているのか、それとも別の世界に繋がっているのか。
どこに繋がっているにしろ波乱の展開になるのは間違いないだろう。
さぁ今日はどんな創意工夫に富んだプレイが待っているのだろう。ああ この きんちょうかんが たまらんねぇ~。
僕は暗黒微笑するまろうこんの手招き通り、時空ホールに身体を投げ出した!
・・・時空ホールで向かった先はどこか薄暗い世界。
ここには見覚えがある、自分も良く知っているあの荒廃した世界・・。そう、僕がもともといた未来の世界だ。
そして、まさに今いるこの場所こそが自分が生まれ育った町だった。
治安が悪く、犯罪も絶えない世紀末のような腐敗した町、それでもここは大都市と言えるだけの人口がいた。
少子化が進み、人口オーナス最盛期にはあるが、それでも100万人近くの人とポケモンとが暮らしている。
“星の停止”を迎え、近い将来破滅するだろうことがわかっているこの世界では、皆、自暴自棄になっていた。
こんな、夢も希望もない世界にやってきたて、まろうこんはいったい何をしようと言うのだろうか。
「あしが 2ばいの ながさに のびます」
まろうこんはふと理解不能な言葉を呟いた。怪訝そうに彼女のほうを見て思わず驚愕する。
彼女はバキバキと身体を鳴らしながら変形を始めていたのだ!手足がどんどん伸び、それと共に背丈が大きくなっていく。
足が二倍どころではない!彼女は変形する身体を支える為に、すぐ隣に生えていた枯れ木に手を掛けたが、あまりにも巨体だった為に、その体重に耐え切れずに押し倒してしまった。
横倒しになった木に押し潰される形で近くにあった家屋まで倒壊してしまう。
家の人は無事だろうか。・・しかし、程なくそんな数名の安否など気にしている場合ではないことを理解する。
これは町の存続の危機だ。おそらくまろうこんはこれから怪獣の如く大蹂躙を開始するに違いない!
異変に気付いた町の人々が声をあげ始め次第に辺りは騒然となった。
まろうこんはそんなこと気にも留めず、どんどん巨大化していく。
瞬く間にビルの屋上から顔を出す程の背丈になり、そのまま雲をも突き抜けてしまいそうな勢いだ。巨大化に巻き込まれる形で、既に町の一部が破壊され、火の手が上がっている。
まろうこんは指先で僕を摘まみ上げると、頭の上に乗せた。
「オレは わるいヤツなんだよ。」
狂気じみた歪んだ笑みを浮かべながら、まろうこんはこれから蹂躙するであろう町の風景を仁王立ちで見下ろしている。
おそらくこれが彼女の本当の姿なのだろう。ロコンの身体的特徴は残しつつも、体型は人間に近くなり、2本足でスラリと立ち上がっている。
4つ足の頃から“姿だけ”は美しいと感じていたが、獣人体型の彼女の姿も際立っていた。
表情こそ悪魔のように歪んではいるものの、シュッとした凛々しい顔立ちに、橙色の綺麗な毛並み、そしてGカップどころかHかIくらいありそうな豊満な胸と、視界を埋め尽くすほどの巨大なお尻・・
まさにメロメロボディとはこういう身体を言うのだろう。
僕がポケモンの姿になってからもう何年も経つが、最近ではようやくポケモンの身体にも性的興奮を覚えるようになってきていた。しかし、人間の時の記憶も断片的には残っており、人間の身体の魅力も忘れてはいない。
まろうこんはそんな僕にとって完璧ともいえるような魅惑のボディーをしている。
彼女の姿を見て思わず、股間から生肉が生えてしまった。
・・巨大化が止まった。
どれほどの大きさだろう。あまりにも高い位置にいて、周囲の気温が低くなっているのか、肌寒さすら覚える。少し息もしづらい。
下を覗き込むと胸の谷間から辛うじて、まろうこんの足元にある摩天楼が見える。
これが彼女の真の姿・・すごきつねポケモンと自称するだけはある。
考えてみればあんな華奢なロコンの身体にダメディアルガ数十体分の力が詰まっていること自体がおかしかった。
おそらく彼女なりの優しさで、自分の力を無理やり押さえつけて、小さなロコンの身体で生活していたのであろう。
この姿では到底、他者とのコミュニケーションすら取れるレベルではないからだ。それほどに彼女は大きかった。
「やっほ^^いきなり おそってくる ワタシは まろうこん。よろしくね!」
まろうこんはそう挨拶すると、おもむろに利き足を大きく後ろに振り上げた。足裏に付いた瓦礫が落下し、ぱらぱらと音を立てる。
足元に広がる町の人々は急遽現れた狐頭の破壊神を前にただただ茫然と立ち尽くし、避難どうこうという話ではない。
「キックブラスト」
まろうこんは、そんな憐れな町に無慈悲にも巨槌を振り下ろし、そして地表ごと蹴り上げた!!
巨大な足は町の総面積分の地表をしっかり抉り取り、100万の命を乗せた町ごと大地が空中に投げ出される。
か い め つ
つい先ほどまで目の前に広がっていたはずの町は「カクこうげき」並みの威力を誇る悪魔的な蹴りを前に空中分解し、一瞬で粉々になった。
程なくして、キックブラストによってできたクレーターには、瓦礫と土砂、血と肉とが、雨のように降り注いだ。
なんという恐ろしい光景だろう。これを遊び半分でやってしまうまろうこんの異常性に心底恐怖を覚える。
彼女の瞳には尊い命ですらゴミ程度にしか映らないのであろうか。
「しんだよ♪」
まろうこんはニヤニヤしながら上目遣いで僕のほうを見ながら言った。
(な…なきたいんですが……
自分の生まれ育った町が、目の前で一瞬で消滅したのだ。これは流石にきつい。もう何年も会ってなかったとはいえ、中には見知った顔もいたはずだ。
「どうお?どうお?たのしい?」
今迄様々なプレイで僕を精神的に追い込んできたが、これはあまりにも酷過ぎる。
ただでさえ継ぎ接ぎだらけの歪な心の結晶が、再び叩きつけられ、粉々に砕け散るのを感じた。
(あははははははははははははははははははっ♪)
もはや笑うしかない。彼女は僕の尊厳も生まれ故郷も思い出も大切なものも・・すべてを
奪うつもりだ。どうしてそこまで・・。
「あっ! あそざん」
大量虐殺の余韻に浸ることもなく、そのまま歩き出すまろうこん。
自分の背丈より少し高い山を見つけ、たった数歩で頂上に登ってしまった。
辺りをキョロキョロと見回している。
どうやら、次の標的を探しているようだ。
・・そして遠くに明かりを見つけると、ニコリと顔を歪ませた。
まろうこんはそのまま一気に走り出したかと思うと、ものの数秒で次の町に到着してしまった。
数十キロ離れていたはずだが、彼女ほどのサイズならあっという間だ。
しかも、走って近づいた振動で既に町は半壊しており、そこかしこで炎上していた。
そんな大混乱の町の様子を満足げに観察しながら、彼女は何か面白いものはないかと町を徘徊する。
そんな時、まろうこんの足に何か衝突した。どうやら避難用に運行されていた電車のようだ。
まろうこんの巨大なおみ足がちょうど線路を横断していた為、回避することができずにぶつかってしまったようだ。
「ふざけてんだべ?」
まろうこんは不機嫌だ。人間如きが自分に抵抗してきたと思って怒っているらしい。
「ちょうど いい! オマエから しまつしてやるッ!」
まろうこんは乱暴に電車を摘まみ上げると、顔に近付けて電車の中の様子を確認する。
満員電車だ。かなりの数の人間が詰まっている。
「ばんごはんに なってくれ。」
それを見てニヤリと笑うと、そのまま踊り食いのように口に頬り込んでしまった。
ガツガツ! むしゃむしゃ! ガツガツ! むしゃむしゃ!
彼女の強靭な顎を前には、金属の塊である電車ですら一瞬で滅茶苦茶に噛み砕かれてしまう。
「そして あとから ひろがる なまぐささ・・・。ううっ・・・マズ・・・・・。
命に対する敬意が微塵も感じられない。まろうこんの死生観はいったいどうなっているのだろうか。
電車を丸ごと貪り食う怪物の様子を見て、恐ろしさのあまり悲鳴をあげる人間達。まろうこんはそんな人々を舌なめずりしながら見ている。
ふと、その横目に旅客機が飛んでいるのを捉えた。
「どこいくねーん」
たくさんの命を乗せた避難用の旅客機。しかし、彼女に見つかってしまった以上、死の運命から逃れる術はない!
「ふざけるミ!このやろう!」
まろうこんは反射的に叩き落した。地面に叩きつけられた飛行機は爆発飛散。ビル数棟を巻き込んで炎上した。
どうやらまろうこんは誰一人として逃すつもりはないようだ。
すべての命は ロコンに しはい されていると言っても過言ではない。。
ギャオオオオオーーーーーーーンッ!!
まろうこんの悪魔の咆哮のような腹の音が町に鳴り響く。
まろうこん名物“腹の咆哮”だ。
今さっき電車ごと数百人の命を捕食したにもかかわらず、まだお腹が空いているようだ。ギロリと足元に逃げ惑う人間のほうを睨みつける。
「こ、こっちをみたぞ!早く逃げろー!!」
「キャー!押さないで!小さな子供がいるのよ!!」
「神様・・・どうかご慈悲を・・」
人間達はパニックになり、なんとか死から逃れようとまろうこんの足元をうろちょろと走り回る。
「ウフフ。かわいいね」
必死に逃げ惑う人間達を嘲笑うかのようにまろうこんの大きな掌が迫る。
「まろうこんは あかい ちも だいすき!」
掌いっぱいに人間達を捕獲すると、ぎゅっと握り潰し、滴る血をごくごくと飲み干す。
グろし!
搾りかすとなった数百人の命でできた肉の塊をポイっと口に放り込むと、血で汚れた手を見て興奮してきたのか、口から火を噴き出すまろうこん。
町を一気に壊滅させるつもりだ。
彼女の口から吐き出される紅蓮の炎は瞬く間に町全体に燃え広がり、周囲は阿鼻叫喚の地獄と化した。
まさに町自体が巨大な焼き肉店。人間達のジュウジュウにくコースだ。
「んで もやしたってワケ♪」
燃える廃墟がここまで似合う女性はまろうこんくらいのものだろう。炎が彼女の美しい毛並みを照らし、際立って魅力的にさえ見える。
しばし、燃える町並みを眺めていた彼女だが、ふとまだ生存者がいることに気付く。
倒壊したビルとビルの間に挟まれる形で、まだ火の手が回っていない箇所がり、そこに辛うじて生き残っている集団を見つけたのだ。
あのまろうこんの火炎放射に焼かれることなく生き残っていたという意味では、かなりの奇跡だ。
その奇跡に免じてか、もしくは震えている哀れな人間達に同情してか、まろうこんは腰を降ろし、そっと彼らに手を差し伸べた。
「たすけてほしいですよね?」
「殺さないよ?ホントウデス。」
しかし、彼らはまろうこんのあまりの凄みを前に震えて何もアクション出来ない。
・・・
しばらく様子を見ていたが、人間達は俯いたり、茫然と絶望のまなざしでこちらを見返している。
せっかちなまろうこんはだんだんイライラしてきたのか、スッと立ち上がると生き残り達を跨下に収めるように一歩前に出た。
「ま、いっか♪ あっししろッ!」
そして勢いよくヒップドロップし、生き残り達を滅茶苦茶にスクラップにしてしまった!!
「エーンテイ^^」
まさに生殺与奪。すべての生き物は彼女の気分次第で簡単に命を摘まれてしまうのだ。
巨大なお尻が地面に衝突した勢いで、大地震が起き、残りの家屋も次々と倒壊していく。
お尻を持ち上げると、そこにはつい先ほどまで息づいていた生命の証が赤いしみとしてまろうこんの臀部に刻まれいた。
この悪魔的な大破壊を前にしては、もはや奇跡なんてものは起きないだろう。
そして・・・みんないなくなった!
「ワタシ まえから むが だいすきで・・・・・」
まさにちんもくかいだ。パチパチと廃墟が燃える音だけが不気味に鳴り響いている・・。
彼らの命を最後にこの町に住んでいた住人は全滅してしまったらしい。
これで二つ目、合計150万人もの人が彼女の戯れで亡くなったことになる。
まさに彼女は虐殺の女神』というべき そんざいに なっているのだ。
・・しかし、その沈黙を突如として破る者たちがいた!
戦闘機の一団だ!
荒廃した世界とはいえ、まだ国としては機能しているようで、軍もしっかり保有していた。
「ば、バケモンが!好き放題暴れやがって!みんなっ!準備はいいか!」
一気に戦闘態勢だ。
「あっしが したんじゃ ないでゲスよ~!これ ダークライの しわざです。」
戦闘機の大軍を前にしても物怖じすることもなく、まろうこんは相変わらずふざけている。
ミサイルが発射されるや否や、まろうこんは鼻先にいた僕をベロで舐めとり、口内に頬り込んだ。
臭い・・。
生臭さと鉄臭さ。ふと歯と歯の隙間を見ると、電車の残骸やちぎれた人間の身体の一部などが挟まっている。
しかし、少なくともまろうこんはミサイルの攻撃から守る為に僕を口に含んだことには違いない。
今迄、僕の命を何度も何度も摘んできた彼女だが、自分以外に僕が殺されるのは気にくわないのだろう。自分だけが僕の生殺与奪の権を握っていたいようだ。
そんな彼女に対し、一斉にミサイルが撃ち込まれた!
「わわっそい。」
大爆発。まろうこんを中心に爆炎が吹き上げる。
何百発というミサイルの爆発は巨大なキノコ雲を形成し、周囲は煙で何も見えなくなった。
「やったか?」
・・しかし、煙が晴れた先には微動だにせずに、そのまままろうこんが仁王立ちしていた。
「やるねぇ。」
無傷のようだ。むしろ“もらいび”で回復している可能性すらある。
「どうしたの?^^ そんなに しにいそいで。^^だいじょうぶ? ケガとかしてく?」
不気味なニコニコ顔のまま、スッとまろうこんは右手を振り上げる。
「おとしものに してやるよ!」
そして、一気に振り下ろす!ハエたたきの要領で巨大な掌が戦闘機の一団を次々と叩き落とす。
一瞬の出来事。500機ほどいた戦闘機の2/3ほどが文字通りおとしものとなった。
「落ちるときは落ちるもんだ」
まろうこんはニヤリと顔を歪ませる。
「か、壊滅的被害!通常戦闘での討伐困難!・・総司令!核ミサイル使用の許可を!!」
「・・・許可する。」
廃墟と化したとはいえ、ここは町があった場所・・核ミサイルの使用はかなり重い決断だ。しかし、凄惨な現状を鑑みてか、司令部の返答は早かった。
後衛にいた核ミサイル搭載機のパイロットが今まさに発射ボタンを押さんとしている!
しかし。
「カクこうげきなら オイラも できるよ!)」
核ミサイルが撃ち込まれる刹那、まろうこんのくちから巨大な火球が吐き出された!
火球は核ミサイルも戦闘機の一団をもすべて呑み込みながら、飛んでいき数キロ離れた地表に直撃、そして轟音と共に大炎上。
二度目のキノコ雲が上がったと同時に物凄い爆風が吹き荒れ、爆心地を中心に半径数キロが吹き飛ばれれる。
「町が かぜに ふきとばされて しもたー!!」
町どころか、山は崩れ、森は焼け、川は干上がり、この地域一帯は一瞬で死の大地と化してしまった。
「ワタシに逆らうと死 それがここの掟ジイ」
まろうこんは無表情でそう言い放った。
そして、何事もなかったのように、再びまろうこんは次の町に向かって歩き始めた。
ひとまずの脅威は去ったこともあり、彼女は口の中に含んでいた僕を取り出すと、再び頭の上に乗せる。
“懲らしめ”はまだ継続中らしい。人間の町が焼き尽くされる光景をそこで見ていろ、と暗に言っているのだろう。
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「まろーラ!」
生意気にも逆らってきた人間達を壊滅させてスッキリしたのか、まろうこんはご機嫌な様子だ。別の町を見つけた彼女は、さっそく大股で町に踏み入り蹂躙を開始する。
「リサイクルしちゃうぞー!」
ズシンズシンと大きく足を踏み鳴らし、人間達の恐怖を煽っていく。
しかし、少ししてまろうこんは足を止めた。
彼女の目に留まったのはひと際大きなビル。
ごくりと唾をのむ。
「炎のHさせて頂く。」
彼女は礼儀正しくそう言うと、股を開いた。
「ほのおで あたりを もやします」
軽く周囲に火を噴き、雰囲気作りの為に周囲を炎上させると、そのまま陰部にビルを突っ込みはじめた。
「うーん、ビルオナは いいぞ。」
恍惚な表情を浮かべるまろうこん。
数百平米はある大型ビルをゴリゴリと奥深く挿入していく。
ビクンと膣をヒクつかせるだけで、膣圧でコンクリートにヒビが入り、窓ガラスが割れる。窓から大量の愛液が流入し、瞬く間にビル内部を浸水させていく。
漏電で停電が起き、暗闇の中、何が起きたかもわからないビル内の大量の人間達が次々と愛液に囚われ、溺死していく。
そんな人間達のこともお構いなくまろうこんは腰を振り始めた。
ズン!ズン!ズン!ズン!
彼女が上下するたびに町を大きな振動が襲い、壊滅的な被害を与える。この数秒間のピストン運動だけでも、52149人もの命が消滅した。
周囲のビルが次々と倒壊していく中、躊躇なく彼女は腰を振り続ける。何度も何度もなんどもお。
数分した頃には、ほぼ全滅に近いくらい町は滅茶苦茶になっていた。
「アッアアッヤバイ」
余程気持ちいいのか、思わず声をあげるまろうこん。
性格に似合わず可愛い声で喘ぐ。(そうでもないけど)
まろうこんともなれば、世界有数の高層ビルも性どうぐあつかいだ。
ビルオナニーの振動で崩壊した町。壊れた拡声器が爆音で不協和音を奏でる。
脳が腐りそうだ。
しかし、至福の時もそう長くは続かない。
まろうこんの激しい腰降りを前に、大型ビルの支柱は次々と折れ、今にも崩れそうだ。
「ふざけるなッ! ヨノワール!」
なぜかヨノワールにキレるまろうこん。イく前に壊れそうな性玩具にお怒りだ。
しかし・・
バキッ
主柱が折れる音。
「アア、オワッタ・・・・・・・・!」
彼女を満足させるサイズの高層ビルは数が少なく貴重だったこともあり、まろうこんは非常に残念そうな表情を浮かべた。
中折れしたビルチンポを引き抜くと、大量に分泌された愛液がドッと流れ出し、燻っていた周囲の燃えカスを消火する。
ジュっという音と共に、焦げた愛液の匂いが周囲に充満した。
彼女は自分の股に指を突っ込むと、膣内に残った残留物を指先で掻き出していく。
「キタナイの だぁ~いすき…。」
愛液と血と瓦礫とが混ざり合った混合液を見てニヤリと笑う。不満こそ残ったものの哀れな残滓を見ていると心が弾むようだ。
しかし、とはいえ中途半端にイケなかったこともあり、不完全燃焼なのか、別の町を探すために再び彼女は歩き出した。
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これまでにかなりの数の町を消滅させてしまったこともあって、ここら一帯に住む人間はほとんど全滅してしまったのか、なかなか人口の多い大きな町は見つからなくなってきた。
それでもまろうこんの進撃は止まらない。人間達のいのちがつづくかぎり!
・・・30分くらい歩き回ったところで、ようやく10万人規模の町が見つかった。
「ふぁぁぁキュー♪」
あくびをしながら戯れにデコピンで避難民の集まるスタジアムを弾き飛ばすと、まろうこんは廃墟と化した町の上に横になった。今迄、好き放題やりすぎたからなのか流石に疲れたらしい。
ギャオオオオオーーーーーーーンッ!!
腹の咆哮。
さっきのビルオナニーでカロリーを消費したのか、またお腹が減ってしまったようだ。
なんという燃費の悪さだろう。まろうこんをお腹いっぱい食べさせようものならものの数か月で星に住むすべての命が消費されてしまいそうなものである。
「はいうえいでゲス」
まろうこんは渋滞した幹線道路を見つけると、車を何十台か摘まんでスナック感覚で口に運ぶ。
人間の町ほど彼女の欲を満たすのに最適な場所はない。性欲、破壊欲、食欲・・町は彼女のあらゆる欲求を叶えてくれる。
胃を満たして微睡んでいたまろうこんだが、その時、突如、彼女のすぐ隣で爆発があった。折れたガス管から引火したらしい。
「ひゃールン♪ ルルルン♪ ルルルン♪」
流石に彼女もびっくりしたようだが、ルンルン言って胡麻化している。
こういうところは本当に可愛らしい。
照れ隠しなのか、まろうこんは僕を摘まみ上げると、そのまま自分の陰部の上まで持ってきて落とした。
「がめんをピンクにするニョロ~」
彼女の言う通り視界が鮮やかなピンクで埋め尽くされる。
しかし、その桃色をゆっくり堪能している余裕はない。
彼女の湧出する愛液に足を取られる。
(ウアアアアアア!)
僕はかなりの金槌だ。それこそ地図上に描かれた海ですら溺れてしまう程に泳ぐのが下手なのである。
「そこはかとなく しずめてみよう」
愛液に溺れる僕を助けようともせず、ただただまろうこんは僕がもがき苦しむ姿を見守っている。
「たるおが のぼり・・・・・そして しずんでいく・・・・・。」
((^∀^) 僕は終わった)
この極限の状態での、まろうこんのゴミを見るような目が大好きだ。世界を簡単に滅ぼしてしまうような、言ってしまえば神のような存在にこうやって注目してもらえる有難さ。
(ありがとうございます! ボクは しあわせです!!
「え~と まぞ…。へんたいの かざかみにも おけないね!」
死の間際だというのに恍惚とした表情を浮かべる僕に流石にドン引きするまろうこん。
彼女の愛液が絡みつき息ができない。苦しくて苦しくて今にも死にそうだけど、なぜだろう、心が満たされていく。
「・・・うわ。ここまで きたか・・」
憐れみの表情で僕を見るまろうこんの顔も次第にぼやけていく。
意識が薄れていく・・
きっとこれは無数にある□NDの一つに過ぎないのだろう。僕がこのまま死んでも、次、気付いた時にはおそらくまたベッドの上にいる。
そして、ニコニコ顔でまろうこんが「たるお!きょうもこらしめてあげる!」と言って
起こしにくるのだろう。
次はどんなプレイが待っているんだろう。ワクワクが止まらない。
・・そして一匹のコリンクは安らかに息を引き取った。
それを確認したまろうこんは徐に膣から僕の遺体を取り出す。
そして、胸元まで持ってきて、両手で優しく包み込むように抱きしめると、はっきりとした口調でこういった。
「たるおは・・ワシのものだッ!!」
□ND