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リオルの逆襲-RIOLU STRIKES BACK-第4話if【波導砲】

※129匹目の兄弟が“まねっこ”を覚えていなかった世界線


終わりの始まり。


人類絶滅という大願。そのフィナーレが盛大に執り行われようとしていた。


世紀の大虐殺を締めくくるメインディナー。これだけの大事だからこそ“終わらせ方”には拘りたかった。


最終地点は最初から決めている。


死の歩みの終着点に定めたのは、ポケモンを「浪費」することによって大繁栄を遂げた町。


城塞都市とも呼べる堅牢な城壁に囲われたその町には、約5000万人もの人間が住んでいた。


都市面積こそそこまで広くないのだが、洗練された都市機能や生活システムが極めて高い人口密度を実現している。


それを可能にしているのも、結局のところはポケモンの酷使と搾取だ。


まさに歪んだ世界の象徴。ここほどフィニッシュに相応しい町はないだろう。



・・・町が見えてきた。


すでにこの星に棲む総人口70億人のうち、99%近くが死に絶えた。


残すは城塞都市とその周囲に群がる地面を埋め尽くすほどの避難民達だけだ。


大量殺戮が始まって世界を震撼させてから今までの間、人々は必死で生き残る道を探ってきた。


そうしているうちに辿り着いた答えが今のこの状況を生み出している。


堅牢な城壁に囲まれているこの大都市であれば、俺の進撃を防げるのではないか、という浅知恵からか、この城塞都市には大量の難民が雪崩れ込んだのだ。


彼らは俺の姿を直接その目に捉えた上で逃げてきたわけではない。


少なくとも俺の身体が視界に入るほど接近してしまった者達は、地均しによる振動で無事では済まされないからだ。


彼らは皆、噂やニュースで世界の危機を知って逃げてきたもの達ばかりだ。


まさかここまで俺がデカいとは思ってもみなかったことだろう。城壁など俺からすれば、踝ほどの高さしかなく、わざわざ跨ぐ必要もないくらい矮小なもので、“守り”という意味では一切機能しない。


もしその事実を最初から知っていれば、こんな無茶な逃避行、実行すらしなかったはずだ。


最後の希望である都にようやく辿り着いたというのに、そこは俺にとって“濡れ場”でしかなかったのだから。


避難民には心の底から同情する。そして感謝の意も表したい。

彼らの命が更に人口密度を高め、クライマックスに花を添えてくれるから。


殺意、恨み、怒り、憐み、感謝・・・まさかそんな複数の感情を同時に抱くことになろうとは。


俺にとって人間という生物は、良くも悪くも俺の物語の主要キャラクターであり、それだけ強く意識する存在でもあったのだろう。


終わらせよう。俺と人間との悲劇の物語を!



・・迫りくる絶望の権化。


最後の力を振り絞って駆け出す難民たち。しかし、前方は固く閉ざされた城門で袋小路だ。


何千万と膨れ上がった難民を受け入れるだけの余裕は城塞都市にはなかった。完全に見捨てられた形だ。


難民の列は俺の巨体を前にパニックに陥った。自分だけでも助かろうと、無理矢理人の列に割って入ろうとするものが後を絶たず、各所で将棋倒しが発生する。


転倒した人に手を差し伸べる者もいないどころか、後列の人々に滅茶苦茶に踏みつぶされて、命を散らす者も少なくない。それは身体的弱者である子供や高齢者ほど多かった。


俺が踏み殺すまでもなく、勝手に人間が人間を殺している。



・・本当に最後の最後まで、人間には失望させられる。


安心しろ・・すぐに消してやる。


お前たちは存在自体が罪だ。生まれてきたこと自体が罪だ。


俺が断罪してやる・・!お前たちの命を以て・・・人間という種の消滅を以てして、罪深きその魂を救済してやろう・・!


ズシンッ・・・!


底知れぬ殺意が“悪の波導”となり、俺の両の足に集中する。

それが避難民の群れに振り下ろされると、まるで波紋が広がるように、波導エネルギーが周囲に波及していく。


踏み下ろされた場所にいた者たちは勿論即死だが、その周りにいた者達までも、強いエネルギーに晒されて灰になった。


殺意だけで人を殺せるほどに俺と人間の間にはスケール差があった。


もしかしたら、城塞都市に詰まっている5000万人もの人間に対して、ただ強く死を望むだけでも、呪殺できるかもしれない。それほどに俺の命自体が持つ力があまりにも大きすぎるのだ。


ただ、それではあまりにも面白くない。それはあまりにも優しすぎる殺し方だ。


本人たちは何もわからないまま死を迎えることになる。そんな最期を迎えられるほど人間の罪は軽くない。


彼らにとって、今のこの俺の巨体ほど恐怖を抱く存在は他にはないはずだ。ならば、死ぬ寸前まで俺の体躯を見せつけ、絶望と恐怖に苛まれながら死んでいって欲しい。それが俺の心からの願いだ。


俺の足で・・・俺の肉体で・・・すべて殺す!!


地面を覆い尽くす気持ち悪いほどの量の人間の塊。それに何度も何度も足を降り下ろし、地面を真っ赤に染めていく。


この地団駄を踏むような動作は、避難民のみならず城塞都市をも強く揺らし、すでに“鉄壁の城壁”はところどころ崩れてしまっている。


あまりに避難民の数が多すぎて、一々踏み殺すのも面倒になってきたので、足を滑らすようにスライドして、一気に群衆を均していく。たったその一動作で500万人近くが挽き肉と化した。


それは傍から見れば、砂場を均す整地作業のように見えたに違いない。


しかし、砂の代わりに均されていたのは肉だった。


時間にすると2,3分だろうか。つい先程までそこに存在していたはずの5000万人近くの避難民たちは、結局、壁内に逃げ込むこともできずに屍を晒すこととなった。


血の染み込んだ大地と、散乱する肉、骨。地平線の先までどこまでも広がる赤。


もし地獄が本当にあるとしたら、こういう風景なのだろう。自分でやっておいてなんだが、それほどに恐ろしい有様だ。



“地獄”とは罪深き者共を、身も心も朽ち果てさせる究極の罰。


ならば俺もこの地獄化した現実で閻魔大王を演じてやろう。自ら死を望みたくなるくらいに精神を擦り減らしてやる!



波導を集中させ、そして城塞都市の人間達に向けて放つ!


俺の目に映る足元の光景。現実に体現した地獄を、そのまま彼らの脳に波導で直接送り込み、視覚を共有させる。


我ながらなんという鬼畜。



波導を放った直後、城塞都市を途轍もない負のエネルギーが包み込んだのを感じた。


恐怖と絶望の波がここまで伝わってくる。



怖いだろう。恐ろしいだろう。


お前たちは自覚しているか?自らの罪深さを。


この屍の山なんて目じゃない程、たくさんのポケモン達が犠牲になってきたのだ。


俺が経験した地獄・・兄弟の死体がそこら中に転がっているあの光景と、お前たちが今

見ているこの光景には何の違いもない。


俺の感じた絶望と恐怖、お前たちも理解できたか?


・・大丈夫だ。


俺のように絶望の中で生き続けろなんて残酷なことは言わない。


今、この場で・・みんな殺してやるからなっ!!



ついに城塞都市に足を踏み入れる。


流石の人口密度。壁内の大半が超高層ビルなだけあって踏み心地は極めて良好だ。


一歩足を踏み下ろす度に発生するクレーター。埋没した分、地面が周囲に押しのけられて隆起し、まるでドミノ倒しのようにビルが横倒しになっていく。


今はまだ無理に多く殺そうとしなくていい。むしろ都市の中心に到着するまではできる限り生かしておきたい。


これから行う行為をできる限り多くの人間に見せつけ、そして絶望の果てに死んでいってもらいたい。



命に極力配慮しながら数十歩。それでも百万単位の死者が出たようだが、ようやく目的地に到着した。都市全体が高層ビル群であるこの町だが、ここはその中でもひと際、背の高い建物が並んでいる。


富裕層の住むエリア。彼らの贅沢な暮らしを支えるために、いったいどれほどのポケモンが日々犠牲になっているのだろうか。考えるだけでも反吐が出る。


俺はその超高層ビルの一角を跨下に収めると、パンパンに上を向いているペニスを両手で無理やり押さえつけ亀頭を真下の人間達に向けた。

尿道内を満たしていた我慢汁が大量に滴り落ち、それだけでもいくつかのビルが倒壊したり、外を歩いていた無数の人々を洗い流した。

「・・行くぞ!人間ども!!・・・派手に逝けっ!!」


一気に腰を降ろす!

500mの破城槌の如き爆根が超高層ビル目掛けて打ち付けられた!!

核爆弾でも爆発したかのような、物凄い轟音。


一瞬で貴族エリアの一角がカチカチの亀頭に押し潰されるようにしてスクラップになる。

それどころか、そのまま肉の破城槌は地表を貫通し、地下奥深くまで突き刺さった。


この一角は特に地下街が発展していたエリアでもあり、すでに避難の為にかなりの数の町の住民が地下に雪崩れ込んでいた。


その極限までに人間の集中していた部分を根こそぎ刈り取った形だ。


地下100階、深度300m以上の広大なアンダーグラウンドが、ペニスのたった一突きで壊滅したのだった。


亀頭に波導を集中させていたからわかるが、このたった一突きで直接亀頭に圧殺された人数は346万3242人。振動や衝撃などの余波で大量の人間が死ぬのはよくある話だが、直接的な圧殺で、これだけのスコアがでるのは稀有なことである。


世界広しといえど、ここまで人口が集中している個所は他にはないことだろう。


直径125mの亀頭が地上100階、地下100階、合わせて200階分の高さのあるエリアを、そこに存在したすべての人間ごと一瞬で呑み込んだからこそ出せた記録だ。


町のど真ん中にぽっかり空いた、深さ300mの縦穴は、そのまま300万人の血肉ローションと俺のカウパーとが混ざって、即席のオナホールとなる。


“町オナ”の準備は整った。


町を抱き、そして死を孕ませる究極の自慰。


終わりの終わり。終焉の腰振り。



俺の持てるすべての力、全波導エネルギーをこのオナニーに捧げる!!


ズーン!


1回。その腰振りは周囲のビルを悉くなぎ倒した。


ズーン!!


2回。その腰振りは町の至る所に地割れを生じさせた。


ズーン!!!


3回。その腰振りは城壁を含めた町のすべての建物を倒壊させた。


ズーン!!!ズーン!!!ズーン!!!


立て続けに起こる激震は城塞都市のみならず星までも大きく揺らした。


最後の最後まで“とっておいた”1億の命。それはあまりにも簡単に消えてなくなろうとしていた。


「死ね!死ね!!死ねぇ!!!みんな俺のオナニーで消えてしまえ!!」


腰を振るたびにどんどんオナホの深度は深くなり、ついに500mの深度に達する!

腰と星とが衝突するようになり、今までとは比べ物にならない程の地震が世界を襲う。


ピストンに合わせて一対の巨玉が何度も地表に叩きつけられ、縦穴に隣接するようにして

二つの大きなクレーターが出来上がった。

超重量の巨玉に何度も何度も打ち付けられた個所は、建物も人も何もかもが微粒子レベルまで分解され、本当に文字通り“消滅”した。


縦穴内の人間達の血肉は既に物凄い摩擦で分解されてしまい、ローションの役割を果たしていなかったが、とめどなく流れ出る我慢汁と瓦礫が混ざり合ったものが、いつまでも穴を満たしているので、気持ちよさが損なわれることがない。


「あ・・・あっ・・・・ああああああああああああ!!!!なんて気持ち良さなんだ・・・!イくぞ!!・・人間どもよ!!見ているか!?まだ生きているか!?・・出すぞ!!星のナカに出すぞ!!」


更に腰振りは加速!星はより一層シェイクされ、今にも壊れてしまいそうだ。かろうじて太陽系の軌道から外れないように踏みとどまっているようにも見える。


城塞都市はすでに跡形もなく、瓦礫の山と化していた。

それどころか、城塞都市だけでなく、世界中の勇壮な山々が崩れ去ろうとしていた。


あまりに長く星が揺れ続けた為に、海も、陸地さえも、本来自分がいた場所を忘れたかのようにごちゃ混ぜになってしまっている。



・・そして、その時はきた。


腰振りの数にしてちょうど100回目。その瞬間をもって、ついに人間は絶滅した。


それを波導が感じ取ったのか、ずっとずっとイけずにいた俺の主砲が漸く火を噴く時がきた。


殺せば殺すほど高まり続けた波導エネルギー。怨嗟や恐怖、憎悪、苦しみ・・・人間達が発した負のエネルギーをも取り込んで、高まり続けた“命の力”とも言うべき膨大なエネルギー。


行き場をなくすほどに蓄積されたその力が俺の鈴口から放出される!!



・・・それは射精という範疇を超えていた。


あえて名前を付けるとしたら“波導砲”。


星を一つ破壊するほどの生物兵器といってもいい。


膨大な波導エネルギーを含有した精液は放出された瞬間、ナカ出しどころか、惑星の核をも貫通し、星の裏側にまで穴を空けた。


世界各地で大きな地割れが発生したかと思うと、その割れ目からマグマやら精液やらが間欠泉の如く噴出した。

本当の世界の終焉。


それは星の死によって齎された。


其処ら中がひび割れて、核すら失った地球は、その重力を失い脆くも崩れ果ててしまったのだ。

あまりに自分の力を侮りすぎた結果だ。


まさか、オナニーで・・射精で星が壊れてしまうなんて思いもしなかった。


この大虐殺は本来、人間による支配から解放された世界を作るという大義名分があったはず。だのに俺は、人間どころか、ポケモンも星も何もかもを消してしまった・・。


そして、そんな罪深い俺は、今も尚、生き永らえてしまっている。


星が壊れても死ぬことがない。あまりに生命エネルギーが強すぎて、生命の維持に空気すら必要なくなっているのだ。


俺は死ななくてはならない。もうこれ以上生きちゃいけないような化物なのに・・


なぜだろう。無意識のうちに波導を使っている。


別の星の別の生命を感知しようと、神経を研ぎ澄ませてしまっている。


・・そして既に見つけてしまった。


別の銀河に地球と同じような有生物惑星があるのを・・。



世界の敵から宇宙の敵へ。


宇宙怪獣と化した俺の大虐殺劇はまだ始まったばかりだった。



おわり

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