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ウルフの性事情

今まさにコーネリア軍とアンドルフ軍の大艦隊戦が繰り広げられているセクターZ宙域。


その激戦区最前線に少数精鋭の赤い機体の一団スターウルフの姿があった。


宙域戦は時に数十時間におよぶこともある。


スターウルフのリーダー『ウルフ』はその卓越した操縦能力で超高性能全領域戦闘機『ウルフェン』を操り数多のコーネリア軍艦を沈めていた。


しかしその反面、当の本人の表情は焦燥感に駆られ歯を食いしばっていた。


(いてぇ・・・)


局部の痛み。


狼族の弱点...それは精液製造能力の異常なまでの高さにあった。


他の種族の精嚢の平均的なが長さが約5cmなのに対し、狼族の精嚢は約5倍の25cmと極めて巨大な精液タンクを備えている。


精細管の異常発達した巨大睾丸からは絶え間なく精子が製造され、それに合わせて精嚢液も次々と分泌されるので一日もすれば精嚢は満タンになってしまうのだ。


通常なら精液が満タンになっても古い精子から分解されて体内に吸収されていくので、射精を行わなくても日常生活に支障はない。


しかし狼族は違う。


体内に吸収されるより精子の作られる速さが圧倒的に勝っており、定期的な射精を行わないと精嚢がパンパンに膨張し、痛みを生じるようになる。


このような体質上、狼族の♂はどの個体も性豪で大食漢である。


--------------


すでに宙域戦が始まってから30時間は経過している。


出撃前にしっかりと抜いてきたが、すでにウルフの精嚢は限界を迎えていた。


激痛で汗が止まらない。


一瞬の油断が生死を分ける宙域戦の最前線。


操縦片手にオナニーを始めるなどエースパイロットの彼ですら難しいことだ。


そうでなくても狭いコックピット内での大量射精は機器の故障にも繋がる危険がある。


拮抗状態の前線を撃墜王である彼が離れることは戦局に多大な影響がでることは理解していたがこのままでは激痛で失神すらありゆる。


仕方なく戦線離脱を決断した。


「一時離脱する。レオン、パンサー、俺が戻るまで前線の維持を頼む。」


「あ、おい!この大事な局面でなにを...ッ!」

パンサーが言い終わる前に無線は切られた。


「ふ...リーダーはあいかわらず気まぐれのようだ。パンサー、いいじゃないか残りの獲物は私達がいたぶってやろうじゃないか。」

レオンがパンサーをなだめる。


(アジトまで戻っていては戦線復帰まで時間がかかりすぎる..どこか近くに降りられる惑星はないか...)


急ぎ惑星探査システムを起動する。


すぐに降下可能な条件の惑星が検索された。


ウルフェンのスピードなら目と鼻の先の距離に条件に合致する惑星が一つある。


大気が安定しており、知性文明の有無は不明だが、惑星にバリアが張られていないことから、もし知性文明があったとしても少なくともまだ宇宙に本格的に進出できていない原始的な文明である可能性が高くリスクが少ない。


(ずいぶん小さな星だな。ちょうどいい。)


一気にブーストの出力を上げ大気圏に進出。


G-ディフューザーシステムを起動し、ほどなく着地した。


--------------


コックピットの窓を開け大きく深呼吸する。


狭い機体の中に長時間拘束されていたこともあって解放感が尋常ではない。


空気がうまい...


静かで風が心地よい。地表と空と海以外何も見当たらない平坦な星。


リラックスするのに最適な星だ。


周りに生物の気配がないことを確認する為、機体から飛び降り周囲を少し散策。


すると足元に違和感を感じる。ちょうど霜柱を踏んだような感触だ。


足元をよく確認すると、地表に小さな針のようなものが密集して灰色に見える部分がそこかしこに点在していた。


その様はまるでカビだ。


しかし、ウルフにはこの光景に見覚えがあった。


惑星コーネリアの都市圏を遥か上空ウルフェンから見下ろしたものとそっくりだったのだ。


ウルフは舌なめずりをした。


(こいつは最上級のオカズだぜ...)


すぐにパイロット服を脱ぎ捨て裸になる。


灰色の地表を観察するため、腰を下ろすと股からぶら下がっている肉の塊がゴロンと地表に横たわり灰色の大部分を覆ってしまった。


仕方なく太ももと垂れた肉棒の間に僅かに残った灰色の部分を覗き込むようにまじまじと観察する。


間違いない。この無数の針のようなもの。これはすべて高層ビルだ。


精嚢の痛みも忘れて、興奮で体が熱くなる。


長時間パイロット服の中で蒸れて異臭を放つソレがドクンと脈打った。


ムクムクと膨張していく肉壁が残りの灰色の部分を減らしていく。


肥大化しパンパンになると、今度は少しずつ起き上がり地表を離れ始めた。


肉棒の裏筋からぱらぱらと瓦礫の落ちる音が聞こえる。


(まじかよ...)


ウルフは思わず息をのんだ。


さっきまで灰色だった部分が大きく抉れてクレーターのようになっている。


もちろんそこにあったはずの無数の高層ビルはすべて消えていた。


おそらくこの星の住人数百万単位がウルフの巨根に巻き込まれたことだろう。


足元の町は何もしないうちにほとんど消えてなくなってしまったので、次のターゲットを探すことにした。


辺りを見回すとすぐ隣に灰色の大地が広がっていた。


先ほどの町よりも幾分大きい。とてつもない数の命の気配を感じる。


ウルフは躊躇なく町に巨大な足を振り下ろしビル群を平らに均しながら灰色の地表の中心までくると自分のペニスを両手でがっしりと掴んだ。


この小さな小さな高層ビル群をオカズにオナニーを始めるらしい。



どうやらこのシチュエーション、ウルフの性癖とうまく噛み合ったようだ。


ウルフは今までその凄腕で無数の艦隊を沈めてきた。


猟奇的な性格で逃げる敵も容赦なく撃ち落としてきた。


その中には当然巨大戦艦や巨大空母も含まれる。


戦闘機対戦闘機というのはパイロット同士の戦い。


相手の戦闘機を落とすということはそのパイロットの命を奪うということ。


しかし、巨大戦艦や巨大空母を落とすとなると話は違う。


操縦室だけで何十人という乗組員がおり、戦艦に配備されている無数の銃口の数だけ

それを操作するものもいる。


それだけでなく専属の医師や看護師、食堂を管理するスタッフ、技術者、修理屋...規模が大きければ大きいほど搭乗者は増えていく。


特に大きな戦艦ともなると住居区があり、乗組員とその家族が生活している場合さえある。


それを落とすということはつまり数百、数千人、場合によっては万を超える命を奪うということである。


猟奇的な彼でさえも最初はその罪悪感に胸が押しつぶされそうになった。


戦争だから仕方ない、と自分を説得し次の戦場に向かった。


しかし慣れというのは怖いもので、そんな生活を何年もしているうちに罪の意識は薄れ、猟奇的な部分だけが心を支配した。


たった一機、たった一人の自分が、数千の命が詰まった戦艦を落とすという圧倒的な優越感、全宇宙からダークヒーローと讃えられ恐れられ神になったような高揚感。


そんな優越感と高揚感、そして少しばかりの背徳感が合わさっていつしか性的興奮を覚えるようになったのがもう10年も前の事。


この十年間、戦いに身を投じている間は常に勃起していた。


艦隊を沈めると最高に滾った。


戦いが終わり帰還したら、撃墜数と奪った命の数を勘定しては優越感に浸り射精する。


そんな歪んだ心を持ったウルフが、これだけたくさんの命が詰まったちっぽけな都市を見て興奮しないわけがない。


あわててスカウターの生命反応を検知機能を起動する。


唾液が止まらない。


(なんて数いやがるんだ...)


スカウターには1500万の文字。


ゆっくりと両手を動かし始める。


油断するとテクノブレイクすら起こりえるほどの殺人的快感!


1往復するたびに減っていく生命反応。


オナニーによって引き起こされる突風や地震が原因だろうか。


たった数秒のピストンでスカウターの表示が50万は減った。


そして、その更に十数秒後、爆発は起きた。


(ぐ...嘘だろ...ッ)


必死の抵抗虚しく天に向け大量放出。


本来遅漏気味のウルフだったが、今回ばかりはあまりの快楽に堪えられなかったのだ。


一分にも満たない間に射精に至ってしまった早漏を1000万以上の住人達にみられてしまったことにウルフは赤面したが、当の本人たちはそれどころではない。


とてつもない量の精液が町に降り注ぐ!


パンパンに膨張した狼族の巨大精嚢にたっぷりため込まれた濃厚な白濁液。


体積換算で多種族の約125倍にもなる大容量精液タンクから一回の射精で放出される精液量は平均でも500mlをゆうに超える。


そしてこの時ばかりはウルフの射精量も1Lを超えた!痛みを感じる程にパンパンに膨らんでいた精嚢は、許容能力を遥かに超えていたのだ。


これは星の住人達の規模に換算すると244140625000Lとなり、巨大なダムの総貯水容量に匹敵する。


足元の灰色が一瞬で真っ白になる。町のほとんどが精液に沈んだようだ。


生命反応の桁数がみるみる減っていく。一瞬で生命反応の99.9%が消えた。


被害は足元の地域だけではない。勢いよく飛んだ精液はスカウターの検知範囲外にある遠く離れた町にも降り注いだ。


粘性を持った特大の液滴が地表に落ちる度、死のミルククラウンを形成し、直下のすべての生命を圧殺。その後、周囲を濁流で巻き込みながら滅茶苦茶にしていく。


たった一度の射精で2000万は死んだ。


その代わり300億匹の精子が放出された。


しかもその一匹一匹が全長約37cmもあるのだ。


なんという恐怖だろう。


その恐怖の根源ウルフはというと恍惚とした表情で自分の精液に沈んだ町を眺めていた。

が、ふと我に返ったように立ち上がると、パイロット服を着始めた。


そう、今は宙域戦の佳境なのである。


彼の心の切り替えは早く、もう汚された星には目もくれずウルフェンに乗り込むと、さっさと星を出ていってしまった。


よっぽどスッキリしたのだろう。


その後の宙域戦でウルフは鬼神の如き活躍を見せ、次々と巨大戦艦を撃破。ついにはコーネリア軍を撤退させることに成功したのだった。



★ウルフによる被害者の数

コーネリア兵、その他非戦闘員:約8万6000人

未知の有生物惑星Xの住人:約3200万人

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