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【虎谷羅那のみんな行っちゃダメ!】#1ホテル彩洋

【虎谷羅那のみんな行っちゃダメ!】 ep1: ホテル彩洋の奇妙な落書き! (F/F) 皆さんは"ホテル彩洋"をご存知ですか? ホテル彩洋は山の中にある廃ホテルです。 1974年から1993年まで営業しており、廃業後に廃墟となったホテルです。 廃業した詳しい原因は不明ですが、かつて起きた殺人事件が原因ではないかと言われています。 その事件というのが、女性客の一人が次々と客を殺して回ったという事件です。 女性は奇声を上げながらホテルを血の海に変えたと言います。 その奇声というのが、こんなふうな言葉だったと言われています… ──私は地獄に落ちる!私は地獄に落ちる! と、そう繰り返し叫んでいたと。 事件自体本当にあったのか無かったのか。それは定かではありません。当時の新聞を調べてみてもそれらしい事件は見つかりませんでした。 以前私は、特別に許可を頂いてホテル彩洋に立ち入らせてもらいました。 写真のように建物は三階建。壁面は赤茶色っぽい色をしておりますが、昔はもう少し赤色寄りだったことが館内に落ちていた案内パンフレットの営業当時の写真を見ると分かります。 玄関ホールは当時のままでしょうか。カウンターがあって、ロビーみたいなのがあります。その近くにはお土産物売り場があって、値札はまだ残されていました。 営業当時の名物は、"彩洋ゼリー"というお菓子だったみたいですね。何味か気になるところです。美味しかったのかなぁ。 所々窓が割れたりしているものの、館内は廃墟にしては綺麗な方でした。 不思議なのは、一階や二階の窓は無事で、三階の窓だけがたくさん割れていたんですよね。 誰かがイタズラで外から石なんかを投げるとして、三階の窓ばかりを狙うとは思えないような…。 中から割るとしても、わざわざ三階だけを狙うのもやはり変です。 そこで。割れている窓の外を覗いてみました。すると、ちょうどその真下にあたるホテルの前庭に何やら大きな凹みのようなものがあることが発覚。 その凹みは、他の三階の割れている窓の真下にも確認できました。 "何か"が落ちた?いや、"誰か"が──? 詳細は不明。 このホテル彩洋実は、 ・事件当時の血痕の残ったベッドがある ・女の奇声が聞こえる ・奇妙な落書きがある という三つの噂が流れています。 そこまで大きな建物ではないので、噂を検証しようとぐるりと全階回ってみたところ… 血痕の残ったベッドは発見できず! 女性の奇声も聞こえませんでした! ですが、奇妙な落書きらしきものは発見! まず、大浴場の女風呂の脱衣所にて裸体の女性の絵を発見したのが始まりでした。 落書きは全部で5箇所で見つかり、それぞれ違う内容のものでした。 以下は、落書きの内容と場所を発見順に記したものです。 1. 絵の内容: 裸体で笑顔を浮かべている女性の絵。 場所: 大浴場の女風呂脱衣所 2. 絵の内容: 先ほどと同じと思われる裸体の女性が怯えている様子。後ろには黒い影のような絵(シミかもしれない) 場所: 娯楽室 3. 絵の内容: 黒い影のような女が裸体の女性に何かを囁いている絵 場所: 1階から2階に繋がる南階段こ踊り場。 4. 絵の内容: 包丁を持った裸体の女性が人を刺している絵。後ろには黒い影の女がいる。 場所: 2階のトイレ前の壁。 5. 絵の内容: 影のような女に、裸体の女性が穴のようなものに突き落とされている絵。 場所: 3階の304号室の前の壁。 以上です。 百戦錬磨で察しの良い皆さまならこの絵が何を意味するのかある程度は想像できますよね! そう。これらの絵は、例の殺人事件が起きるまで、そしてその結末を描いたものではないかと思われます。 ですが、うーん。これらがいつ描かれたのか、誰の手によって描かれたのかは分かりませんね…事件の噂を聞いた誰かがイタズラで描いた可能性もありますから。 気になるのは、裸体の女性に何かを囁いている黒い影の女です。 実はこのホテルでは、殺人事件が起きる前から影のような女の噂があったといいます。 もしかしたら、描かれている影のような女も、その噂の女なのかも知れないですね。 それにしても…誰が描いたんだろう? 実は、絵を探している途中にいくつかメッセージのようなものを発見したのですがこちらはかなり危険なので伏せておきますすみません。 みんな行っちゃダメ!ですよ。絶対に─── ◯ 行くなと言われたら行きたくなるのが人間だ。 "山城リナ(やまきりな)"は、カメラ片手に地を踏み締め、廃業──ホテル彩洋を見上げる。 なるほど。あのサイトの写真で見た通り、赤茶色をしている。 リナはごくりと唾を飲んだ。 リナは、現役大学生でありモデルの卵でもある。モデルになれば生活は安泰かと思っていたが、そうはいかない。 SNSのフォロワーは伸びないし、このままでは就活をしないといけなくなる。リナは そこで目をつけたのが心霊であった。近年、心霊ブームがきている。 特に、ラナ──虎谷 羅那という現役女子高生が運営している"鵺の館"という心霊サイトが大人気なのだ。 他にも、何名か著名な心霊系インフルエンサーもいるし、怪談を話すのが仕事の怪談師なんかもいる。 そう。今や心霊は金になるのだ。 その波に乗らない手はない。 ブームが来てから心霊系インフルエンサーを目指す者は後をたたない。 リナもその一人だった。 鵺の館の管理人さえ発表していない何かを掴み、映像に収めて人気になってやろう。 ここに来たのは、そんな浅はかな理由だった。 流石に山奥の廃墟に女一人は心細いので友人を誘ったが、ことごとく断られてしまった。 当然だ。だが、リナは諦めきれずとうとう一人でここまで来てしまった。 サイトで見た写真や文章を思い出しながら、リナはホテルに入った。 ガラス張りのドアを押し開け、中に入る。 ニオイ。水っぽいニオイ。なんだかプールのような──塩素のようなニオイがリナの鼻腔に飛び込んできた。 床はツルツル光っている。確かに、廃墟にしては綺麗だとリナは思った。と言っても、リナは廃墟なんかに来たことはない。 昼間なら怖くないかと思っていたが、この廃墟は昼間でも不気味だった。差し込む明るい日差しさえも、どことなく恐ろしげに見える。 自分の足音が嫌なくらい大きく響く。 リナは早速、虎谷の言っていたメッセージのようなものを探した。 ホテルとしては巨大ではないとはいえ、それなりに広さはあるので、一人で探すには苦労する。くまなく探していたらきっと日が暮れるに決まっていた。 それだけは避けたかったので、リナはひとまず、サイトで紹介されていた絵が見つかったという箇所を回ることにした。 するとすぐにメッセージらしきものは見つかった。 それは、裸体の女が描かれている絵の横に添えられていた。 あの虎谷という女子高生は、絵にメッセージが添えられていることを隠していたのだ。 ──落ちる メッセージ──というより落書きに近いそれにはそう描いてある。 "落ちる"の前に何やら文字が記されているらしいが、文字が掠れていて読めない。 二箇所目──娯楽室に行くと、やはりそこの絵にもメッセージが添えられている。 ──ごくに落ちる 文章の前半は文字が掠れていて読めない。 三箇所目──階段の踊り場。 ───ごくに落ちる 四箇所目──二階のトイレ前。 ───は地獄に落ちる リナは、そのメッセージを写真に収めながら、最後の箇所である三階に向かう。 これの何が危険なのか、リナには分からない。確かに気味が悪いがイタズラにしか見えない。 そんなものを数々の心霊を扱ってきた女子高生がわざわざ伏せる理由が分からない。 三階についた。 三階は、窓が割れている箇所が多く、風が吹いていてなんだか寒い。 甘ったるいニオイのする真っ赤な絨毯を踏みながら進み、304号室を目指す。 廊下のちょうど真ん中あたりに304号室とプレートのかけられたドアがあった。ドアノブはゆるゆると揺れており、壊れているらしかった。 くるりとドアから背を向け、正面の壁を見る。 あった。 最後のメッセージ。 リナは、全身の毛が逆立つのを感じた。 背筋に寒気を感じ、 腰のあたりから力が抜ける。 リナは震える手で、壁に描かれた絵と、メッセージにカメラを向けている。 ───お前は地獄に落ちる ふっと生暖かい風が吹いてきて、氷のように冷たくなっていたリナの身体を撫でた。 これ以上ここにいてはいけない。 リナの本能が競輪を鳴らしていた。 リナは壁から目を背け、304号室のドアの方を見る。 「えっ」 リナは声を上げた。 ドアが。開いている。さっきまで空いていなかったはずのドアが開いていた。 ドアの向こう──304号室の窓は全て割れている。 そして。なぜか部屋の真ん中には大きな鏡が置かれていた。 そこに。 恐怖で凍りついているリナが立ち尽くす姿が映っている。 リナはそれを見た瞬間、悲鳴を上げて走り出した。 決して振り返らずに、転びそうになりながら走る。 いた。 鏡には、リナだけでなくもう一人、映っていた。 それは、真っ黒い女。影のように黒い女。 サイトで読んだ、あの女だ。 必死に走った。走った。走った。走り続けた。 なのに。 気付けば、厨房らしき場所に迷い込んでいた。 奥の大きな冷蔵庫のあるあたりの天井にはなぜか大きな大きな真っ黒いスス汚れのようなものがシミついていた。 台の上のまな板には、包丁が突き立てられている。 刃には、べっとりと赤黒い汚れが付着していた。 「なんで…こんなっ───」 リナがぽつりと呟いたその時だった。 ──それを取らないと死ぬまでくすぐるぞ。 吹いていもないはずの風に乗って、低い女の声がした。 リナは咄嗟に後ろを振り向いた。 厨房の入り口の陰に、 真っ黒い何か───人の形をしたものがいた──気がした。 首筋からどっと冷や汗が吹き出す。 逃げないと! リナが元の方へ向き直ったその時だった。 真っ黒がそこにあった。 影ではない。身体には凹凸がある。顔がある。胸がある。 それがそこにいた。 真っ黒い女。 女は白い歯を見せてにかにか笑い、カチカチと歯を鳴らしている。 白目はない。 リナは声にならない悲鳴を上げ、反射的に後ずさる。 黒い女の細く長い腕がにゅうっと伸びる。 長い指が、ウニョウニョと嫌な動きをしながら、リナの横っ腹に迫ってくる。 まるで、何かをくすぐるような動きだ。 ──死ぬまでくすぐるぞ。 あの声が頭をよぎる。 くすぐり。 リナはそれが嫌いだ。恐怖の念すら感じるほどに。 黒い女の、ウニョウニョと蠢く指を見ていると、大嫌いなくすぐったい刺激が込み上げてくる。 くすぐられるなんて嫌。 怖い。怖い。 リナが逃げようと足に力を入れたその時。 黒い女の黒い手がすっと音もなく横っ腹に触れ、指先で引っ掻くようにこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょっとくすぐり動いた。 リナ「うひゃっ!?っ!?えっ!!?なんっっいひひひひひひひはははははははははははははははははははは!!!なんっっでっ!?なんでこちょこちょぉっ!?っっひひひはははははははははははははははははははははははははははははは!!!」 指先が軽やかにこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょと横っ腹をくすぐり、リナはゾッとする寒気を孕んだくすぐったさを感じ、笑い出した。 下半身から力が抜ける。 なんとか逃げようとするが、指は横っ腹にぴたっと吸い付いてこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょと蠢き続ける。 リナ「うへぇぇへへへへへははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!ぎひひひひはははははははははははははははははははは!!!やめてっ!!離してっ!!触らないでぇっ!!っっへへへへはははははははははは!!」 得体の知れぬ女に襲われている恐怖とどうしようもないくすぐったさによる笑いが同時に込み上げてきて、リナは頭の中がどうにかなってしまいそうだった。 女の指が、脇腹を捕まえ、グニュッと揉んだかと思うと、リナは「ぎょえっ!」と呻き声を上げ、崩れ落ち、尻餅をつくように床に倒れてしまった。 黒い女も膝を曲げ、倒れたリナの横っ腹をこちょこちょこちょこちょし続ける。 リナ「んひははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!やめてってばぁぁぁああああ!!なんなのっ!?なんなのこれぇぇぇ!!っっへへへへへはははははははははははははははははははははははははは!!」 リナは、モデルらしい長い脚をじたばたさせて女を追い払おうとするが、女はするりと股の間に入ってきてリナに覆い被さった。 リナ「ひぃ」 女の顔がよく見えた。 女の黒は、濃厚な墨汁でも浴びたような黒である。黒の下に、確かに肌色があるのが見えた。 女は歯をカチカチと鳴らし、大きな手でリナの肋骨をガッシリ捕まえ、そのしっかりとした指の腹を肋骨の隙間に食い込ませる。 リナ「ああ"っ!?」 リナがビクンと腰を浮かせる。 女の親指がゴリュゴリュ!!っと肋骨の隙間にあるくすぐったい神経をほぐすように刺激する。 リナ「ぐぎぃぃぃぃぃぃっっ!!?」 痺れるようなくすぐったさが走り、リナの手脚から力が抜ける。 リナ「ちょっっ!!?やめっっっ─────」 リナが叫ぼうとしたその時。 女は全ての指をバラバラと器用に動かしてゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョ!!っと肋骨をほぐしくすぐった。 リナ「いやぁぁああああああ!!!うひ!!?うひひひひひはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!?やめっ!!!やめでっ!!嫌っ!!嫌ぁぁぁあああああああああああああああ!!!」 リナは激しく身体をバウンドさせて悶えた。 女の指は硬い肋骨全体を柔らかくほぐすような動きでゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョ動いて骨と骨の隙間に潜む神経を容赦なく刺激していく。 リナ「うぁぁぁぁあああああああああああああああああああははははははははははははははははははははははは!!?きついっ!!無理っ!!!無理だってぇぇぇぇぇ!!!いひひ!?いひひひははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!」 リナは、恐怖で顔を引き攣らせながらも笑顔も浮かべさせられているため、その表情は異形なものになっていた。 肋骨をくすぐられるたび、リナは全身から無理やりに力を奪われるような強烈なくすぐったさを感じ、脱力した四肢を震わせ悶えた。 それでも女は、その黒い指をゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョ動かして肋骨ごとほぐしくすぐってくる。 リナ「かはっ!!はっ!!?くるじっ!!!っひひひひひははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!ひぁぁぁぁああああははははははははははははははははははははは!!もうくすぐらないでっ!!ねぇ!!ねぇ!!触らないでぇぇぇぇええ!!!」 笑えば笑うほど、体力と共に何か重要なものを失っている──そんな気がした。 これ以上、笑ってはいけない───気がした。 でも、我慢などできない。この女は、異様にくすぐるのが上手いのだ。 女のスベスベした手が、すらりと長い指が、程よく伸びた爪が、全てがくすぐったい。 リナ「うひひひひはははははははははははははははははははは!!!かはっ!!かはっ!!かはっ!!!っっっ!!!っっひひひはははははははははははははははははははははは!!本当にむりっ!!ダメだからぁっ!!!っっははははははははははははははははははははははは!!!」 リナが息も絶え絶えになりながら笑い悶えていると、女は突然、指を離した。 リナはここぞとばかりにたっぷりの酸素を吸い込み、吐き、また吸い込んで息を整えようとする。 体中が熱い。熱いのに─── ──くすぐられていた肋骨のあたりだけがなんだか恐ろしく冷たい。 カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ… 女がまた歯を鳴らす。 長い──くすぐったい指をウネウネ動かす。 リナ「ま、待ってっ!!もう嫌だからっ!!くすぐりはぁっ!!」 リナが逃げようとするが、黒い女のくすぐったい指が腋の下にずるると滑り込む。 リナ「ぎぃぁぁっ!!?」 ノースリーブの衣服を着ていたリナは、剥き出しの腋の下に他者の指が触れたことで叫び声を上げた。 腋は本当にダメなのだ。 女の指は、そのまま蜘蛛のようにコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ!!!っと這い回った。 リナ「んぎょぇぇぇぇえええええええへへへへへへへへへへへへへははははははははははははははははははははははははははははははははは!!腋はっっ!!腋は勘弁しでぇぇぇぇ!!!ぃぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああはははははは!!?」 強烈なくすぐったさが走った瞬間、リナは咄嗟にビシッと腋を閉じ、そのまま天井に向かって呻き声を上げた。 閉じられた状態でも黒い指は巧みにゴニョゴニョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ動き続け、指先でしっかりと神経を刺激してくる。 リナ「うへっっひははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!腋はっっ!!腋はぁぁぁぁああああああああああああああはははははははははは!!!ひぃぃぃぁぁぁぁああああああああああはははははははははははははははははははははははははは!!!」 女の黒い指はヌメリを帯びており、閉じられた腋の下でもお構いなしにヌルヌルコチョコチョ滑らかによく動く。 爪の先で神経を掻いたり、指先で皮膚を撫でくすぐったり───様々な動きで腋の下を蹂躙する。 コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ!!! リナ「もう本当にぃっ!!本当にやめてぇぇぇぇぇへへへへへへへへははははははははははははははははははははははははははははははは!!!きゃっっっははははははははははははははははは!!?なんがっっっ!!おかしぐっっなるぅぅぅぅぅぅぅ!!!」 くすぐったいのに逃げられない地獄を浴びせられ続けているリナの身体に異変が起き始める。 笑うたび、腹が捩れそうになる。肺がおかしくならそうになる。頭が──壊れそうになる。 気のせいか、黒かった女の顔にうっすらと目と鼻が確認できるようになってきた気がした。 気のせいか。気のせいか。 考えている余裕などない。 なんせ、腋の下が死ぬほどくすぐったい。 コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ!!! リナ「ふぎひひひははははははははははははははははははははははははははは!!!はっっっははははははははははははははははははははははは!!!なんっっ!!なの"っっ!!?ごっっっれぇぇぇへへへへへははははははははははははははははははははは!!!」 突然、女は指を止めた。 リナは再び、まるでそれまで溺れていたかのように必死になって酸素を取り込んだ。 腋が冷たい。 またも身体に異変が起き、リナは咄嗟に自身の両腋の下を見た。 すると、腋の下が真っ黒に変色していた。まるで何か──墨汁でも塗られたように。 リナ「なんなの…なんなの…なんなのなんなのぉ!」 リナは怯え、床を這うように逃げようとする。 だが、黒い女がカチカチと歯を鳴らしながら足首を掴んだ。 女の大きな手が細い足首を掴み、ぎゅうっと握り締める。 リナは脚を振って抵抗するが、女の手からは逃げられない。 カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ… 女は怒っているのか歯を激しく鳴らすと、 リナの靴と靴下を脱がし、素足に剥いた。 モデル体型のリナの、綺麗で大きな足の裏が晒される。 リナ「えっ!?ちょっ…ちょっと…!!」 リナはもう嫌な予感を抱いていた。 もし、それをされたら自分は死んでしまう。そう思うほどに当たって欲しくない予感だった。 だが、女はリナの予想通りその足の裏に指を添えた。 リナ「あああああっ!!?ちょっとそこはぁぁぁぁ!!!」 リナの身体がグンっと反り曲がり、腹の底から呻き声が漏れる。 女が指の関節を折り曲げ、その程よく伸びたくすぐったい爪の先を足裏に突き立てた。 リナ「あ"ぃっ!!?」 「待ってお願いそこだけはぁぁぁ!!」 リナの懇願など女には届かない。 女は、カチカチカチカチと歯を鳴らしそして勢いよく指をコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ!!!っと踊らせた。 リナ「うっそっ!?っっひぃぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!?足だけはぁぁぁぁぁぁあああああああああああああ!!!本当に勘弁しでぇぇぇぇぇえええええ!!!」 弱点中の弱点である足裏を爪で掻き回すようにコチョコチョコチョコチョと蹂躙されたリナは、壊れたように叫び散らし、ばんばんと何度も床を叩いた。 女の爪の先は、柔らかな足裏に張り巡らされたくすぐったい神経を容赦なくコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ掻き回していく。 リナ「ひぃぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!ほんっっとに死ぬぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!っっひははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!?」 爪の先が土踏まずを削ぐようにゾリゾリくすぐればリナは甲高い悲鳴を上げ、母指球を細かくコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョくすぐられれば首を大きく振って悶え苦しむ。 女は、足裏の様々な箇所をその部位が最もくすぐったく感じるような指遣いでくすぐってくる。 ゾリゾリゾリゾリゾリゾリゾリゾリ!! コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ!! リナ「ふげぇぇぇへへへへへへははははははははははははははははははははははははははははははは!!あはっ!!はっ!!くるしぃっ!!!もう無理ぃぃ!!ゆるしでぇぇぇぇ!!!っっへへへへへはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!」 柔らかな足裏を蹂躙する爪。指先。それらは足裏の指の間までもくまなくくすぐり嬲り、リナから生命力を奪い上げていく。 たっぷりとくすぐられ尽くしているリナの足裏は、黒く変色し始めていた。 女は、足裏をくすぐりながら、リナを厨房の端に引きずっていく。 その真上には、あのスス汚れがある。 リナ「ひははははははははは!!な、なんなのあれぇっ!!?」 スス汚れを見たリナは驚愕した。 天井の黒いスス汚れ──からは、無数の黒い手がまるでキノコみたいにニョキニョキと生えていたのだ。 指はいずれも女の手のようで、細く長い指がウネウネワキワキと蠢いている。 リナ「いやっ───」 リナが小さく悲鳴を上げたその瞬間、天井の無数の手たちはニュルニュルと伸びてきてリナの身体に食らいつき、リナの首回り、腋、胸、お腹、脇腹、膝、そして足裏を徹底的にゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョ!!!っとくすぐり貪った。 リナ「ひょぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!?助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けてぇぇぇぇぇぇええええええ!!!!っっひぁぁぁああああああああああああああはははははははははははははははははは!!死ぬ死ぬ死ぬぅぅぅぅぅ!!!」 無数の手はまとわりつくようにリナのウィークポイントを余すことなくこちょぐっていく。 リナはその細い身体をぐねぐねと激しくぐねらせ、ジタバタと暴れる。 コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ!!! リナ「ぎははははははははははははははははははははははははは!!くるじっっ!!ちょっ!?だめっっ!!ほんとっっっっひははははははははははははははははははははははは!!!ひはは!?はははははははははははははははははははははは!!くるじぃっ!!くるじっっ!!ちょっ!!?なにしてっっっ──」 無数の手の何本かが、リナの身体を掴んで持ち上げ、天井のスス──手達の巣に引き摺り込もうとしていた。 リナ「だめっ!!だめぇぇぇ!!そんなのダメぇぇぇ!!!」 リナは涙ながらに叫ぶが、くすぐられて力も入らない状態では抵抗もできず、あっけなくススの渦──無数の黒い指達の穴の中に吸い込まれていく。 コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ!!! リナ「やだやだやだやだぁぁぁぁああああああああああ!!!うわぁぁぁあああああははははははははははははははははははははははははははははははは!!!くすぐったいの嫌ぁぁぁぁあああああああああああああああああああああ!!!」 リナは叫び、もがき、暴れ、悶え、吸い込まれていく。 その時のリナの顔はすっかり真っ黒に染まり、目も鼻も分からぬほどだった。 身体が完全に吸い込まれるその直前、リナは笑い声すら発することもできず、カチカチカチカチと歯を鳴らすことしかできなくなっていた。 リナの歯の音は、すぐにススの中に消えて行った。 ーーーーーーーー その後、リナは自身の車の中で目覚めたと言う。 その時にはもう、身体は元に戻っており、黒い箇所は一つもなかった。 あれは夢だったのだろうか。とリナが身を起こして運転席を見ると、そこには一枚の紙が置かれていた。 紙には、 【無闇に近づくな愚か者。お礼は"海女ノ神社"のお賽銭箱へ】 と書かれていた。 リナはこれ以降、絶対に心霊スポットには足を踏み入れないことに決めた。 絶対に行っちゃダメだと言われている場所には、絶対に行っちゃダメなのだ。 ◯ …みなさん。まさか行ってないですよね? ここで紹介しているスポットは本当に危険なので近づかないようにしてください。 最後に、今回のスポットのデータを記しておしまいにしましょう! ホテル彩洋 危険度★★★ 怪異:黒い女 〈ウワサ〉 ・かつて起きたとされる殺人事件 ・不気味な落書き ・女の奇声。 〈考察〉 黒い女に包丁を持つよう脅され、拒否するとくすぐられる。その際、くすぐられ過ぎると女の黒が身体にうつってくるらしい。 そこで考えられるのが、近年(昭和後期以降?)このホテルのある府県でよく遊ばれるようになったという鬼ごっこの派生型の遊び"うつしおに"または"すすおに"との関連性である。 いずれも一人の鬼が逃げる者の身体に泥をぬることで鬼にすることができる遊びなのだが、黒色をうつしてくるという黒い女とどこか似ている気がする。 また、黒い女の脅しに屈して包丁を握ると…どうなるのだろう?

Comments

ありがとうございます! これはもう思いつきだったのですが…突然心霊スポットに関するお話が書きたくなって書かせていただきました! 喜んでいただけてよかったです! 今回はなんとか助かりましたが、無闇にこう言うところにいくと…最悪の場合命を落とすかもしれませんからね… 棗芽は、口は悪いですが優しい人です! 仕事人間なので今回の救出も仕事としてしっかり助けてくれたのでしょうね… そうですね!次回はいつになるか分かりませんが、中身が固まったらまた更新してみようと思います!

Kara

死擽の番外編みたいな感じで面白かったです。リナが死ななくて本当に良かったです。海女ノ神社の化野 棗芽が助けてくれたようですが、怖そうな感じに見えて意外と優しいんですね。 このシリーズは、Pixiv連載では出しづらい心霊スポットを、羅那が紹介していく感じになりそうですね。次回の投稿も楽しみにしてます。

reo


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