白蛇一族
Added 2025-04-28 14:24:34 +0000 UTC地上最強を目指す男がいた。 名はタツロウ。 26歳 190㎝ 100㎏ 格闘大会は世界各地で年中行われているが、 彼が今出場しているのはテレビ放送も動画配信も 一切されないトーナメント大会だった。 「ふぅ… 流石ここまで残っているだけあって只者じゃなかったな… だがこれでベスト8。あと三回勝てば優勝か」 タツロウが各選手に用意された個室にて横になる。 体は激戦に次ぐ激戦で生傷だらけ。 それでも100名近い猛者たちの中でベスト8まで勝ち上がっていた。 「まだ寝るような時間じゃないんだが… こんな山奥じゃ 外に出ても何もないしな… おとなしく体を休めるか」 大会が開催されている場所は仙人でも住んでいそうな深山の中腹に 造られた施設で、その周辺は〝ある一族〟の棲み処だった。 〝白蛇(はくじゃ)一族〟 最も強靭な肉体を持つと言われる一族で、 白蛇一族の女子供であってもその身体能力は 〝その他種族〟の成人男性を上回る。 タツロウがこのトーナメントに出場した一番の理由も あの白蛇一族が主催する大会だったからだ。 めったに表舞台に顔を出さない最強の一族と やり合えると思ったからなのだ。 しかし、いざ開催されてみると白蛇一族はひとりもいなかった。 彼らの特徴である〝白い目、白い肌、白い髪〟を持つ選手は ひとりも見当たらなかった。 大会を取り仕切るだけで、選手を送り込んではいなかったのだ。 がっかりしたが、それでも巨額の賞金につられて集まった 格闘家たちはどれも只者ではない。 特にベスト8に残った者たちは白蛇一族にも劣らぬ強者ばかり。 さらに、貪欲なタツロウはこうも考えていた。 「優勝したあと〝白蛇一族とも戦わせろ〟って挑発すれば… まぁ、向こうも受けないわけにはいかねーだろーな」 つぶやき、傷だらけの拳を見る。 「そうなりゃ最強の一族とも… この大会みてーに ルール無しで思いっきり戦える。 ――――あぁ、ルールは〝ひとつ〟だけあったな」 この大会は間違いなく〝裏の格闘大会〟 世間には放映されず、限られた一部の者のみしか 観ることが出来ないのに賞金は異様に高い。 となれば、ルールに守られた試合ではないのが普通であり、 タツロウも〝そういう大会〟に出場したことが何度もあった。 この大会も〝そういうもの〟だと思っていた。 だから〝たったひとつのルール〟には驚いたのだ。 【金的を禁ずる】 事前に受け取った手紙にも、大会開催前の説明でも 強調するように言われた禁止事項。 さらに〝睾丸〟だけでなく〝男性器全体〟への攻撃を禁止すると 具体的に説明されたのだ。 目突きも、嚙みつきも、締め付けも、 頭髪をつかむことすら有りなのに金的だけは禁止。 タツロウだけではない、他の選手たちも訝しむ表情を浮かべていた。 今大会の出場者は全員が男だが、もし女が混ざっていたら 『男だけが有利になるルール』だと猛抗議していたかもしれない。 「――――…ここまできたらどうでもいいか。 どのみち相手の金玉を狙うつもりはねーし」 と、寝返りを打ったところで扉からノックが聞こえた。 「失礼します。タツロウ選手、ちょっとよろしいでしょうか?」 寝具から体を起こして扉を開けると、そこには白蛇一族の女が立っていた。 髪も肌も目も白い女性。 ただ、この大会は白蛇一族が取り仕切っているので 突然白い女が尋ねてきても驚く事ではない。 「…何か用か?」 それでも〝男として目を奪われる部分〟があった。 「はい。実はですね――――」 そう言って女が手を置いた胸元が非常識なほど 大きく開かれていたのだ。 アジアの民族衣装に近い格好なのに 胸元だけは『Оの形』に大きく空いている。 「タツロウ選手にお知らせがあるんです」 深緑の衣装に包まれたソレが重たげに揺れ動く。 なんたる豊満な乳房。 タツロウの鍛えこんだ剛腕ですら挟めそうなほど深い谷間。 乳房まで真っ白であるため、余計にうっすらと桃色に染まった 〝先端部周辺〟が目に入ってくる。 「お知らせ?」 誘導させられそうになる目をどうにか制すると、 女が白く美しい顔を微笑させて言った。 「今大会では選手の〝性欲を処理するサービス〟も 設けておりますので、よろしかったらご利用ください」 「!」 タツロウは耳を疑ったが、夜に尋ねてきた女の格好からして 聞き違えとも思えない。 この女は〝性欲を処理するサービス〟と言ったのだ。 返答に困るタツロウの反応も想定内なのだろう。 女は一歩距離を詰めて、情欲を誘発する距離で 説明を付け加えてきた。 「詳述させて頂きますと〝私の肉体(からだ)〟を使って 陰茎に性的な愛撫を施し、余剰な精液を放出処理する サービスでございます」 聞いているだけで性欲が溜まってしまいそうな情報の中、 タツロウは〝私の肉体〟という部分に触れた。 「そのサービスってのは… アンタがするのか?」 「はい」 涼し気な笑みと共に即答したあと、 やや表情を崩して「……器量不足でしょうか?」と 自信なさげに言ってくるのだ。 男心を巧みにくすぐる見事な流れだった。 「い、いや」 反射的に言ってしまったソレが言質となる。 「では、部屋の中へ入らさせて頂きますね♪」 女がやや強引に入室してきた。 「お、おい」 女は細身で身長が160㎝半ば程度。 押し返すのは容易だが、タツロウもこんな会話を廊下でする 気にはなれなかったので、しぶしぶ入室を許可した。 ところが。 「――――すぐ準備しますね」 女はもう衣装を脱ごうとしていたのだ。 サービスを利用するとハッキリ言っていないのに、 当たり前のように〝行為の準備〟に取り掛かろうとしたのだ。 「ちょっと待て!」 あわてて両肩を掴んで制止させる。 「……はい?」 キョトンと20㎝以上も小さな美女が見上げてくる。 「……ッ」 〝待った〟がかかったのは皮肉にもタツロウの思考だった。 脱ぎ始めたばかりだったので衣装の胸元のヒモをほどいた程度だが、 この女はサービスのためか下着の類を身に付けておらず、 はだけた隙間からは豊乳の先端がクッキリと見えていたのだ。 白蛇一族の乳房は唯一無二の色気を放っていた。 白く美しい肉体の中でソコだけはうすく桃色がかっており、 だからこそ強く視線が引き付けられてしまう。 さらに〝白い体の中でココが桃色だということはアソコも 桃色なのだろうか〟などとよからぬことを連想させられる。 「……ごく」 生唾を飲み込むタツロウを見上げたまま、女が〝さわった〟 ――――――すり♡ 男の股間にそっと手を置いたのだ。 「何を、待つのでしょう?」 すり♡ すり♡ 「う…ッ」 100㎏という巨体に巡る人並み以上の血液が 〝股間の海綿体〟に集まり始める。 美女を部屋に入れたタツロウだがサービスを受ける気は無かった。 女に興味が無いわけではないが節度はしっかり守ってきた。 強敵との試合を控えている時に 〝体力を消耗〟するような愚か者ではないのだ。 部屋に入れたのもキッパリと断るためだった、なのに。 「〝こちら〟はもう待てないご様子ですけど…♡」 すり…♡ すり…♡ 「うぐ…」 拒否の言葉をいくら出そうとしても喉元で引っかかる。 頭では駄目だと分かっていても肉体が堕ちかけている。 股間に絡みつく指が気持ち良すぎてどうにかなりそうだった。 (せ、性欲処理って… 何をするんだ… 手でシゴくのか? いや、この女は服を脱ごうとした。 つまり…〝裸にならないと出来ない方法〟で 俺の性欲を処理するってことだよな…) ムクムクと膨らむ股間に引っ張られるように 思考までもが欲望に向かっていく。 (ば、馬鹿野郎! 何を考えているッ 最強を目指す男がこの程度の誘惑を跳ねのけられないでどうするんだ!) どうにか1歩後ずさったタツロウが〝ムスコ〟に気つけの張り手を喰らわせた。 バチィッ! 「キャ!?」 女が驚くのも当然、タツロウは膨らんだテントの下部分を 強く引っぱたくという奇行に出たのだ。 「はうぅぅううッッ」 睾丸を痛打すると性欲が無くなる。というのは 科学的に立証されてるわけではないが、下半身を鎮める効果は確かにある。 「おおっぉぉ……ッ」 何よりも優先させてしまうほど強烈な欲求を〝男にとって無視できない痛み〟で 塗り潰し、さらに自らを数秒間行動不能にすることで 亀頭(あたま)に上がった血を冷やすのだ。 「なッ なてことを」 女の顔に焦りの色が出てくる。 「はぁ… はぁ… わ… 悪いが断らせてもらう… 別に〝今〟は女を抱きたいとは思ってないんでね」 フル勃起直前だった男が言っても説得力がないが、 彼のペニスは〝今〟確かに萎えていた。 どう見ても強がりだが硬い意志は伝わってくる。 これ以上の無理強いは不同意性交になりかねない。 普通であればここが引き際なのだが、 この女も〝白蛇一族を代表して〟ここに来たのだ。 「…………私の肉体(からだ)で……本当にシなくてよろしいのですか?」 「あぁ。何度聞かれても変わらん。 もう帰ってくれ」 〝同意無し〟でもヤらねばならぬ理由があったのだ。 「そうですか…… ――――なら仕方ないわ」 口調が変わる。 「!」 「時間をかけて穏便に口説いた方がいいのだけど… 〝私たち〟は短気なのよ」 柔和な声色が引き締まってゆく。 「だからもう… 強引に搾らせてもうらわね」 女がタツロウに掴みかかると、力任せに寝具へ投げ飛ばした。 「うお!?」 なんという力。女のものではない。 「さぁ。イイコトしましょ♡」 これこそが〝白蛇一族の力〟 20㎝以上も高い大男を投げ飛ばす膂力をその痩身に秘めているのだ。 「なッ なんだお前は!」 寝具から降りたタツロウが半身で構えを取る。 「私は『シラサキ』 アナタの子を産む女よ♡」 「は? 子だと!?」 「そう。よろしくね♪」 シラサキもゆらりと構えた。 搾り取るだの子を産むだの言った割には 色気のない実に隙の少ない構えである。 「ちッ」 頭が整理しきれていないまま〝やるしかない〟と覚悟する。 試合場としては狭い部屋だが手足が自由に振れる程度の空間はある。 場外タイマンをするには十分な広さだ。 (この広さなら殴る蹴るには問題ない。 逆に、ステップを使うには床面積が狭すぎる。 だったら体格で勝る俺の方が絶対有利。 ……つっても相手は白蛇一族。 女でもあんなに力があるとは。 何で戦う事になってるのか分かんねーけど とにかく注意して――― ん!) シラサキが一直線に向かってきた。 「いくわよ!」 速い。が、タツロウからは隙がいくつか見える。 力はあっても技術はまだまだか。 相手の力量を〝甘く見た〟タツロウが拳で迎え受け、 シラサキの腹に軽いカウンターをお見舞いした。 ドグッ ところが。 「ッッッ!?」 片膝をついたのはタツロウの方だった。 「なッ… んだと…」 ファーストコンタクトは〝相打ち〟 タツロウの拳はシラサキの腹を打ち、 シラサキの拳はタツロウの股間を打った。 それなのにこの女はケロリとしている。 「…手加減なんて不要よ。 こんなパンチじゃ一族の子供も倒せないわ」 白蛇一族の肉体は見た目からは分からぬほど頑強。 タツロウの加減した拳など〝かゆみ〟にしかならなかった。 「ま、こっちも手加減してあげたんだけど。 てゆうか加減しないと簡単に潰れちゃうのよねぇ… 〝その玉〟って♪」 肩を落として分かり易くため息を放つ。 「…ぐッ」 こんな小柄な女に見下されている。 〝男にしか発生しない痛み〟を受けて無様に膝をついている。 タツロウの中で相手と自分に対する怒りが噴き上がった。 「―――だったら本気で打ってやるよ」 立ち上がり、今度はタツロウから仕掛けた。 「フンッ!!」 お望み通りの全力。 力の限りを込めて殴った。 バシュッ! シラサキの美しい頬(ほほ)にめり込んだ拳を 思いっきり振り抜く。つもりだった。 「はぐッ!?」 またしてもタツロウが膝をつく。 「て……てめぇ…」 今回も〝相打ち〟だった。 そしてシラサキはまた股間を打ったのだ。 「少し痛かったわよ♪」 殴られた頬を軽くこする。 全力でも拳が振り抜けぬほど筋力が発達していたのだ。 (こ… ここまで桁違いの肉体を持っているなんて…) 恐るべし白蛇一族。 攻撃を避けてから反撃するのは未熟者。 一流は攻撃を避けながら打つ。 だがこの女は〝攻撃を受けながら打ってくる〟 圧倒的なタフネスを持つ特異な一族だからこそ成せる戦法である。 「ぐ…うう…」 こっちの攻撃が効いてないわけではないが、 向こうは相打ち上等でさらに深手を負わせてくる。 〝睾丸〟という小柄な女性でも非常に打ち易い急所を狙って。 さらに厄介なのがこの女は〝手打ち〟で相打ちしてくることだ。 腰の入っていない腕から先のみで打つパンチだが 睾丸を潰さずに素早く打つには最適だった。 (相打ちであんな速い攻撃を打たれたら避けきれない、 かといって片手でガードできるほどヤワな筋力じゃない。 さらにこっちの手打ちじゃとてもダメージを与えられない… くそ) またも女から金的を受けるという屈辱。 ダメージは積み重なり、しばらく動けそうにない。 タツロウは時間を稼ぐために口を動かした。 「おい… ひとつ聞いていいいか?」 「はい?」 「お前… 何が目的だ」 「あら? アナタの子を産むためと自己紹介したはずだけど」 「そうじゃなくて何のためにここまでして 俺の子を産もうとしているのかって聞いているんだ」 すると質問が返ってきた。 「……アナタ、この大会がなんで金的禁止なのか分かる?」 答える間もなく話は続く。 「目を突いても、指を噛み切っても、頭髪を掴んでもいいのに 陰茎と陰嚢だけは傷つけてはいけない」 シラサキが自分の下腹部を指さした。 「理由わね…… 〝子種をいただくため〟よ」 「な!」 「アナタたちは〝種馬〟 この大会は〝優秀な品種〟を集めるために開かれたの」 「なんだと!?」 「だからこその金的禁止。 簡単潰れちゃう弱いタマタマはもちろん、 〝注ぎ口〟のおチンポも壊れやすいからねぇ… 大事にあつかってあげないと♪」 「……ッッ」 明かされる事実。 大会を開催した白蛇一族自身が言っているのだから本当なのだろう。 「私たち白蛇一族はね… 〝こうやって〟優秀な種を取り込んできたの。 永い年月をかけて… 積み重ね… 積み重ね… 強い遺伝子だけで繋がり続けてきた一族なのよ」 実際にその強さを体感した後だと説得力が違う。 個人ではなく一族というくくりで強さを貪欲に追い求める 姿勢には尊敬すらしてしまいそうになる。 「でも、中途半端に強い遺伝子はもういらないの。 だから上位8人まで絞り込み、 その選りすぐりの種を搾って取り込もうってわけ♪」 「……ん! ということは… 俺以外の奴らも!」 「そ♪ 今頃〝同じ目〟にあってる筈よ。 大会が始まってからもう一週間以上経ってるし、 〝溜まった状態〟でアナタのようにサービスを 拒否出来る者が何人いるかしら… まぁ断わっても強引に搾っちゃうんだけどね。 〝私たち〟も確実の孕むために色々と整えてきているから 気が短くなってるのよ。ふふ… 」 この大会自体が大掛かりな罠。 だったとしてもタツロウはもう袋のネズミ。 こんな怪物一族の里の真っただ中にいるのだ。 ここからの脱出は極めて困難だった。 「……立ちなさい。そろそろ痛みも引いてきたでしょ」 時間稼ぎすら見破られている。 それでも、最強を目指すこの男はまだ折れなかった。 「―――面白れぇ」 「!」 「だったらアンタを倒して、邪魔する白蛇一族も全員ぶっ飛ばしながら ここから出てってやるよ」 「……ふふ、それでこそ私を孕ませる資格があるというもの」 「いくぞッ」 三度目の衝突。 タツロウの選択したのは全体重を乗せた前蹴りだった。 20㎝以上の身長差があれば足の間合いも違ってくる。 腕より筋力のある足で相手の弾くように蹴り飛ばせば 相打ちされないと考えたのだ。 「うらぁッ!」 ドギャッ! 打撃音が響いた直後。 「――――――」 タツロウの意識が落ちた。 ※ 「……痛つつ やはり蹴りは効くわね。 一族以外からこんな痛みを与えられたのは久し振りよ」 シラサキも倒れていたが意識はハッキリしている。 一方、倒れ込むタツロウの意識は無い。 気絶しているのだ。 「良い蹴りだったわよ。だけど… 最低でも片手を股間の前に置いておくべきだったわね」 蹴りが腹部に入った瞬間、シラサキはあえて踏ん張らずに 後ろへ倒れるように上体を沈み込ませた。 そして倒れると同時に伸ばした足の先で チッ っと タツロウの陰嚢を下から弾き上げたのだ。 結果〝内臓をモロに打たれたショック〟によって気絶する。 白蛇一族が強化し続けてきたのは肉体だけではない。 数えきれない流派の技術を吸収しては研鑽を積んできた。 今の〝蹴りを受けつつ陰嚢を弾き上げる技〟もそのひとつ。 もちろん臓器の飛び出ている男性にしか通用しないが。 「それじゃ…… 子種を貰い受けようかしら♡」 シラサキの足元にシュルリと衣装が落ちる。 ※ タツロウは夢を見ていた。 「………」 深山の頂上で修行する夢を見ていた。 「…………」 仙人のように巨岩の上で座禅を組み、 精神を統一するという修行をしていた。だが。 「……………く」 信じられないことに空から天女が舞い降りてきたのだ。 美しく、妖艶で、さらにほとんど裸という艶姿(あですがた) 『フフフフ♪』 着物を腰帯で締めてはいるが〝上〟も〝下〟も丸見えであり、 服としての役目はまったく果たしていない。 『フフ… フフフ…♪』 豊穣に実る乳房を揺らしつつ、美女が笑いながら ふわりふわりと周回している。 「こ、これは俺の修行を乱す試練なのか…」 タツロウは、淫夢を見ていた。 『ウフフフフ♪』 天女が触れてくる、豊満な肉体を押し付けてくる。 それなのに動く事が出来ない。 夢ではよくある〝思い通りに動かせない体〟だった。 『さぁ… 見せて♡』 天女がささやくとタツロウの服が消え去った。 「なにぃッ!?」 そして、軽く押されただけで大の字に倒れてしまう。 『アハ♪』 岩の上だというのに背中に当たる感触は柔らかく、 まるで上等なベットに寝ている感触がした。 『オチンチン… 〝半分元気〟になってるね~♪』 半勃ちペニスに天女が近づいてくる。 「ぐ…ッッ」 タツロウはどんなに力を込めても動けない。 『もっと元気にな~~……れ♡』 天女の深い谷間が半勃ちの肉棒を呑み込むと、 タツロウの肉体に甘い痺れが走り抜けていく。 「おぉおぉぉッ!!」 ペニスが見えない。乳房の中に埋まっている。 パイズリである。 「くおぉぉお!」 半勃ちが〝ガン勃ち〟となり、谷間から真っ赤に充血した 亀頭が飛び出るまで10秒もかからなかった。 『わぁ~♡ 出てきた~♪』 と、天女が亀頭の先にキスをする。 ちゅ♡ 「ふおぉ!!」 タツロウは快楽に溺れながらも〝おかしな点〟に気付いていた。 節度はしっかり守る彼だからこそハメを外す時は思いっきり外す。 女と夜を共にする経験もあったし、 フェラやパイズリをされてのも一度や二度ではない。 そのため違和感に気付けた。 『ンフフフフ♪』 ずり♡ ずり♡ ちゅ♡ ちゅ♡ 行為と快楽が噛み合っていない。 パイズリと亀頭へのキスにしては気持ち良すぎる。 『我慢しないで♡』 ちゅ♡ ちゅ♡ これはまるで女の膣内(なか)に挿れているかのような。 『ほらほらほら♡』 ずりゅ♡ ずみゅん♡ (だ、だめだ… もう… 何も考えられない… チンポが… 限界…だ…) 夢の中で意識がさらに希薄となり、 緩み切った下半身から欲望が漏れ出した。 どぴゅるるるるるるるるる!! 「ああぁあっぁああ♡」 びゅるるるうるる!! 「あぁあああああぁ♡」 射精の快楽に悶えつつ、タツロウの目は またもや〝不自然な点〟を拾った。 『あはあぁぁ♡』 パイズリ射精だというのに天女が異様なほど感じているのだ。 演技か? とも思ったが見れば見るほど本気にしか見えない。 びゅるるるう! 『んああぁ♡』 だが、どのみち気持ち良すぎて〝どうでもいいこと〟だった。 『はぁ♡ はぁ♡ もっと… 子種… ちょうだぁい♡』 子種… 子…? 種…? 何か似たような事を聞いたばかりのような… 気もしたが やはり射精の心地良さが勝ってゆく。 「うおおぉぉ♡」 びゅりゅるるるるう!! 『はああぁん♡』 淫らな夢の中。 欲望に負けたタツロウは射精しまくった。 ※ 「――――こっちは〝終わった〟けどそっちはどう? ……そう、じゃ全員が〝搾り終えた〟ってわけね」 通話するシラサキの足元で倒れているタツロウは 下半身が全裸であり、性器の先からは白い粘液が漏れていた。 すでにシラサキと何度も〝交わり〟、睾丸内に溜め込んでいた 子種はもうすべて彼女の中に搾り取られた後だったのだ。 彼の見たとてつもない淫夢も〝そのせい〟だろう。 「じゃ、あとで」 通話を切ったシラサキが素足でペニスをつつく。 「上位8名まで上り詰めた男たちの〝16個の玉〟は もうスッカラカン状態… ってわけね♪ ……感謝するわ。 これで一族はさらに強くなれる。それに…」 そのまま母性的な笑みを浮かべた。 「とってもよかったわよ ア・ナ・タ♡」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 今回は「玉潰し」などは無しで書かせていただきました。 展開の都合で「金的系」と「去勢系」を使い分けして いくと思います。すいませんがご了承ください。