女軍人の罠 「前編」
Added 2023-09-20 13:44:42 +0000 UTC季節は晩秋。 大量の落ち葉に覆われた山の中、 秋用の軍服に身を包んだ大男が通信機に小声で話している。 「こちら『01』、異常なし」 通信機からも「異常なし」という報告が次々と流れてくる。 声からして全員男、数は四人。 この者達は五人編成の小隊であり、 『01』と名乗っていた大男は小隊長だった。 ここにいる目的は敵軍を討つため。 (山に入ってからもう一週間近い… この辺に潜んでいるという情報だが、 これ以上長引くようなら引き返した方がいいか…?) 小隊長の【イケダ】は考える。 ここまで敵と出会っていないため負傷や弾丸の消耗はないが、 肉体と精神は確実に削れており、これ以上疲弊したら 戦闘に支障をきたす… (しかし――――) 悩んだ理由は相手の、敵軍の〝性別〟にあった。 (―――ここに潜んでいる敵軍は全員〝女〟。 情報が正しければ少数の女軍人らしい。 ならば、ある程度疲弊したとしても俺と部下たちであれば) 楽勝。 とまではいかなくても負ける筈はない。と、 イケダは少し慢心していた。 しかし。 「ば、馬鹿な…ッ」 前方を歩いていた部下が倒れているところを発見する。 「おい『05』! どうした!?」 声をかけても返事が無く、息もしていない。 イケダは一番後方を進んでおり、 部下たちは一定の感覚を開けて広く前方にバラけていた。 (嫌な予感がする) 通信機を取り出したところ、予感が的中してしまう。 他の三人とも返事が無いのだ。 (くッ… 最後に確認し合ってから8分くらいか… 何があった…! 全員やられてしまったのか?) 何があったのかは、部下の横に転がっている〝あるモノ〟で うかがい知る事が出来た。 「ん! あれは―――」 落ち葉に紛れていたのは〝一冊の本〟。 ※ ~8分前~ 部下ナンバー『05』は一番左端を前進していた。 注意深く、極力物音を立てないように、 少しずつ歩を進めていたところ〝ひとつの異物〟を捉えた。 「!」 すぐに近づいたのはソレが〝本〟だと分かったから。 山に捨てられた本などよくあること、なのだが、 (こ、これは…!!) 表紙だけで分かるほどの〝エロ本〟だったのだ。 コレもよくあることと言えばよくあることであり、 普段なら無視しているところだが。 「……ごく」 『05』は改めて周囲を確認してから、 まるでいけないことをしている少年のように拾ってしまう。 彼は、彼らはもう一週間近く山にこもっているのだ。 加えて、命の保証がない任務という緊張感に、 男たちの下半身では濃い遺伝子が煮詰まっていた。 (おぉ! 表紙だけかと思ったら… すげぇ大当たりじゃねーか!) 表紙の美女もさることながら〝中身〟も超の付く極上品。 顔が良くてスタイルが良いだけではない。 最初は少し色っぽい服装から始まって少しずつ過激な衣装へと 移行し…徐々に肌を晒し…乳輪をチラ見せし… 挑発的な笑みと共にドアップで乳首を解禁。 「はぁ… はぁ…」 次のページはトップレス。男を誘うように谷間を強調している。 さらにページをめくると〝棒状のモノ〟を取り出して 巨乳の間で挟み込んでいた。 明らかに〝膨張した男根〟を意識している。 つまりはパイズリ。 エロ本とは言ってしまえば性処理用の書物。 〝ヌキどころ〟があるのが大前提。 (こ…… こんなの……… 我慢できっかよ!) 『05』はまだ本の中盤だというのにペニスを取り出した。 ――――――ビィンッ 極限状態で溜め込まれた性欲は並ではなく、 彼の若い男根はほぼ垂直に勃っていた。 (こっちは金玉パンパンなんだ。遠慮なく〝使わせて〟貰うぜ) もう一度周囲を見渡してから〝肉製の銃〟を掴む。 (次の定期連絡まで6分以上…… 余裕でイケる! 今の俺なら… 余裕で二発はイケる! ヌイてやる!) 迅速な行動力が求められる軍人の〝行為〟は早かった。 膝をついて〝使うページ〟を開いたまま本を置き、 そこに勃起した銃を向けて摩擦を開始したのだ。 シュシュシュシュシュシュシュ……―――― (ぬおぉ…おぉぉ… たまんねぇ…♡) 待ちに待った摩擦感。 飢えに飢えていたペニスが狂喜する。 痛いほど硬く、異常なほど熱く変貌した肉棒が、 早くも先走り汁を滴らせていた。 「はぁッ はぁッ はぁッ」 ページをめくればもっと過激な写真があるかもしれないが、 ページをめくる余裕は無かった。 〝今〟はこれで十分。 彼の肥大化した欲棒は限界に達していた。 「フーッ フーッ ……ううぅッ」 どびゅるるるるるっるるるっ!! 凝縮されていた特濃の雄汁が放たれた。 「んおぉ… おぉぉぉ…♡♡♡」 白く濁った粘液の塊が写真の美女を直撃。 丸見えの乳房に挟まれている〝棒状のモノ〟にも付着し、 そこから白い液体を垂らすさまは本当にパイズリしている ようにも見えた。 「はぁ… はぁ…」 ページをめくらずとも〝オカズ〟の質が上がった。 『05』はまだ自分の欲情が消えていない事を確認し、 宣言通り即座に〝二発目〟の放出に取り掛かる。 シュシュシュシュシュシュ…… 睾丸内にはまだまだ欲望が蓄積している。 この調子なら二発目どころか三発目すら可能。 と、自慰行為(オナニー)に没頭していたせいで、気付いていなかった。 ………カサっ 後ろに迫る足音に。 ――――――ギュッ! 「!?」 何者かが背後に密着し、首に腕を回してきたのだ。 ギュチチチチ…… 「うッッぅぅ…!!」 大慌てで引き離そうとしたが、完全にキマっているため 腕力ではどうすることも出来なかった。 (く、くそッ やられた…!) 背中に押し当る相手の感触は細く、特に胸部と思われる部分は 大きく盛り上がり、柔らかかった。 男ではありえない感触。 (情報にあった敵軍の女か! ってことは…エロ本も…) ――――仕組まれた罠。 「険しい山道をご苦労だったな。 ここまで随分とかかったんじゃないのか?」 耳元で女の声が聞こえる。 「ッッッ…!」 こちらが相手の情報を得ていたように、 相手もこちらの情報を得ていたのだ。 男たちが険しい山道を、時間を掛けて進んでくる事を。 「男の睾丸は遅くとも五日で精液が満ちる。 精液が溜まれば性欲も溜まり、 〝ちょっとしたキッカケ〟で正常な判断を失ってしまう。 ……なるほど、情報通りだな♪」 女の顔は見えないが、何を見て嗤(わら)ったのかは想像がついてしまう。 あらかじめ置かれていたエロ本、そのページに付着している精液。 さらに〝さきほどまでの自分〟を思い出して嗤ったのだ。 すべては見られていた。 エロ本に立ち止まったところも、 中身を見て目を血走らせていたところも、 チンポを取り出してまわりをキョロキョロしていたところも、 使用するページを開いてから丁寧に本を設置していたところも、 チンポを無我夢中で擦っていたところも、 数十秒で情けなくイってしまったところも、 「ふふ… 中々の早撃ちだったぞ♪」 「~~ッッッ!」 羞恥も加わった顔がどんどん赤くなっていく。 締め落とされるまでもう時間は無い。というのに、 『05』のペニスは… 「ぐッッ ぉぁッ」 ――――ぴゅっ なんと、少量ではあるが射精したのだ。 久々に触れる女体に反応してしまったのか、 迫りくる死を前にして本能が働いたのか、 「……死に直面した男にはよくある事だ」 そう言い捨てた女が、さらに力を込めていく。 ギュギュギュウウゥゥゥ……! 「がッッ あぁぁッッッ」 視界がぼやける、意識が朦朧(もうろう)とする。 (ま… まず…い……) 相手が女では〝イチかバチか手を後ろにねじ込んで 陰嚢(いんのう)を握る〟という脱出方法も使えない。 握るモノ自体が無いからだ。 この状況で助かるのは〝仲間が来てくれる〟くらいだろう。 (だ、だめだ… オチ…る…………) ………―――――――― 『05』の腕がだらりと下がった。 「………落ちたか」 ただし、ここは戦場。 この女軍人の目的も〝締め落とす〟ではなかった。 「では…… ふんッ!」 ギリリリリリリ……… ごきんっ 弛緩した男の首から嫌な音が響いた。 「ふぅ」 解放された『05』はピクリともせず地面に転がる。 まるで人形のように。 「――――さて、〝みんな〟は上手くいっているか」 その場を立ち去ろうとする女だったが、 何かを思い出したように足を止めた。 「っと、いかん、忘れるところだった」 倒れている『05』を覗き込み、露出している性器へと手を伸ばす。 「念には念を入れておかないとな」 性器と言っても握ったのは竿ではなく〝袋〟の方。 「……ふんっ!」 ――――――グチッ さらに言えば、狙いは袋の中にある睾丸。 男にぶら下がるふたつの重要臓器を潰したのだ。容赦なく。 「ひとまず〝これ〟を潰しておけば男は無力化できるからな」 女は保険を掛けたのだ。 普通に考えれば首を折った時点で死んでいるが、 戦場では万が一の不安要素も残してはならない。 なので、睾丸を潰した。 たとえ奇跡的に息を吹き返したとしても、 睾丸を潰しておけば男は何も出来ないのだから。 「ん! ……はは♪ 玉を潰したらチンポから精液が溢れてきたな。 これもよくある事、とはいえ… 何度見ても面白いものだ♪」 ※ 「――――本?」 イケダが拾い上げようとする、寸前で手が止まった。 「う…」 それがエロ本であると分かると同時に〝異臭〟を嗅ぎ取ったからだ。 「まさか」 男であるイケダはその臭いが精液であるとすぐ察知し、 なぜ本からこんな臭いがするのかも理解した。 「こんな罠が、本当にあったなんてな」 聞いたことがある。 敵が進軍してくるであろう山にポルノ雑誌をばらまいたところ、 進軍速度がハッキリと鈍化した。という話を。 あまりに馬鹿らしくて信じていなかったが、今、自分の小隊が その馬鹿らしい罠に掛けられていると自覚せねばならなかった。 「くそッ」 もう一度『05』を見て〝やられた〟と感じた。 彼の〝落ち葉だらけの股間〟をよく見ると、 白い粘液の付いたペニスと痛々しく変色した陰嚢が 露出されていたのだ。 最期に溢れ出た精液に落ち葉が付着したせいで 初見では分からなかったようだ。 「『05』… すまん、ひとまず置いて行くぞ」 そう言い放ち、イケダが小走りで去っていく。 他の部下たちと連絡が付かない。 まさか、全員同じような目にあっているのか! あんなくだらない罠に全員が負けたのか…? などと考えながら山を駆けるイケダだが、そんな彼も 先ほど少しだけ見た〝エロ本の表紙に載っていた美女〟が忘れられず、 ほんのわずかではあるが海綿体に血を巡らせていた。 「―――くっ」 部下の進軍しているであろう位置へと駆けつけたイケダは、 信じたくない光景を前につい目を背けてしまった。 「『04』…… お前もか…」 倒れている男は間違いなく自分の部下。 しかも今度は分かり易く股間が露出し、 同じように陰嚢が変色している。 (アイツも…… 潰されているな。 女なら男相手に真っ先に〝狙うべき場所〟だが…) 熟練の兵であるイケダは〝睾丸の破壊〟を察知していた。 (首も不自然に歪んでいる、おそらくは…… エロ本で注意を引いて背後から首締め、 後は意識を落としてへし折ってからの駄目押しで金玉潰し、ってとこか) そこまで相手の狙いを汲み取ったところで、 先ほどとの変化に気付いた。 「ん!」 『04』の遺体の近くに落ちているエロ本。 それ自体は同じだが、『05』の時と違って 精液が付着してはいなかった。 というより、『04』もエロ本のオカズめがけてオナニーしたのだが、 興奮のあまり飛ばし過ぎてぶっかけられなかったのだ。 「……」 使用済みとはいえ、無傷のエロ本。 イケダがつい拾い上げて中身を見てしまうのも無理はなかった。 「………」 ぺらっ 「………お」 ぺらっ 「お… ぉぉ…」ムク♂ ぺらっ ぺらっ 「……はぁ ……はぁ」ムククク♂ たった1ページのつもりが次のページ、次のページと、 めくる指が止まらず、気が付けば。 「うお…」 すでに美女はオッパイが丸見え。 イケダも勃起したペニスを服の上からいやらしくイジくっていた。 「しッ しまった」 我に返って手を放すが、テントの先にはシミのようなものが。 大量の我慢汁によるものだろう。 (う… 俺は何をやってたんだ… 部下が二人もやられたってのに) おあずけを喰らったペニスがもっと擦ってと訴えてくる。 金玉がもう限界とばかりに張り詰めている。 それでも、部下の亡骸の横でオナニーなど絶対に出来ない。 「あ、後で必ず迎えにくる! 待っていろ」 エロ本を放り投げてからイケダが走った。 いや、走ろうとしたが勃起ペニスに邪魔されたため、 不自然な前傾姿勢で早歩きしていった。 (残りの部下は二人… どうか、無事でいてくれ) そんな願いも、叶わなかった。 「ッッ!!」 部下『03』が倒れている。 周囲の何処にもエロ本は落ちておらず、精液臭くもない。 しかし、今回はすぐに死んでいることが分かった。 「お、おのれ…」 落ち葉が鮮血で染まっている。 部下の〝傷口〟からはまだ血が流れ出ていおり、 傷の深さを物語っていた。 「なんてことしやがる…」 『03』と戦ったであろう女軍人は彼の股間を刺して殺したのだ。 軍服は股間を中心に赤黒く染まり、 かたわらには〝彼のシンボル〟を刺したであろう 変わった形の刃物が落ちていた。