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闘技場支配人の苦悩 5話

「こちらでス」  サルメラが案内されたのは〝最も重症度の高い選手〟が  運び込まれる部屋なのだが、中には治療師がひとりも居なかった。 「あら? 〝この方〟の担当治療師はいらっしゃらないのですか?」  サルメラが尋ねると、治療班リーダーのキュリアが  「あ、私っス」と手を上げる。 「…なるほど、貴女レベルでないと〝この方〟は  手の施しようが無いという訳ですわね」  部屋の中心に寝かされていたのは吸血鬼。  サルメラと戦い、敗れ去ったあの吸血鬼である。    その証拠に彼の横には三匹のコウモリが並べられていた。 「おっしゃる通りで。  極めて珍しいやられ方だったので私が受け持ったんスけど、  これが中々に難航してまして…」 「あ~…」  と、極めて珍しい方法で倒した本人がうなづく。  サルメラ対吸血鬼。  決まり手は〝生殖器の破壊〟に分類されるのだが、  吸血鬼は自身の〝陰茎〟〝右睾丸〟〝左睾丸〟をそれぞれ  三匹のコウモリに変化させており、サルメラはそれを破壊したのだ。  つまり、今、彼の横に並べられている三匹が〝ペニスと金玉〟である。     更に、本体の意識が完全に飛んでいるというのに、  コウモリ化は解除されておらず、キュリアほどの治療師でも  手探りで慎重にコトを進めるのが精いっぱいであった。 「しかし… よくあれで生きてたな」 「流石は吸血鬼といったところでしょうか」  ダグとノーラが邪魔にならない距離で見守っていると、  サルメラが部屋中心のベッドへと歩み寄り、  吸血鬼ではなくコウモリの方へ手を伸ばした。 「確か… 私が切り裂いた筈でしたけど…」  そう、サルメラは試合で三匹のコウモリを切り裂いていた。  〝ペニス部分〟のコウモリの首を切り落とし、  〝睾丸部分〟の二匹は真っ二つに斬殺したのだ。  なのに、今の三匹はコウモリとしての形をとどめている。 「とりあえずコウモリとしての治療はしたんスけど、  〝元〟には戻らないし… 本人も気を失ったままだし…  正直、安静にさせて回復を待っている、ってのが現状っス」 「そうでしたか…」  サルメラが一匹を摘まみ上げる。  ピクリとも動かないそれが〝竿〟なのか〝玉〟なのか、  淫魔である彼女でも一瞬での判別はできなかった。 「このコウモリちゃんを彼の股間にくっつけたりとかは?」 「それもやってみたんスけど駄目でしたね。  そもそも本体の股間部分もひどい状態なので、  あまり無理に押し付けることは出来ないというか」  全員の視線が吸血鬼の股間に集まる。  雪男の股間部分が治療しやすいよう剃毛されていたように、   吸血鬼の股間回りも衣服が切り取られ、代わりに包帯が  巻かれているのだが、男性器のあるべき中心部からは血が滲んでいた。 「あ、そろそろ包帯を交換しなきゃ、失礼――――」  包帯に染み出す血が黒く変色しているのを見たキュリアは、  すぐに新品のものと交換していくのだが、その時に見えた  生殖器のあった部分は正視に耐えないほど痛々しい状態である。 「ふ~む」  そんな患部をまじまじと見つめるサルメラ。  そして、新しく包帯が巻かれた時には  ひとつの案が浮かんだようだ。 「キュリアさん。せっかく巻き直したところ申し訳ないのですが、  その包帯を取り外して頂けませんか?」 「え! しかし… まだ血が滲み続けてまして」 「大丈夫ですわ。  むしろ傷口が完全に固まってからでは  手遅れになる可能性がありますの」 「わ、わかりました」  言われるがまま包帯を外すと、サルメラが彼の生殖器である  三匹のコウモリを股間の真下へと置いて行く。 「あの、サルメラさん…?」  疑問の目を向けるキュリアへとサルメラが説明する。 「当然ながら、この三匹は正しい位置へと戻さなければなりません。  竿と玉の区別はもちろん、雪男さんの時に言ったように  玉の左右が逆ても問題が起きてしまいます。……が、  この三匹全てを解析して正しく並べるのはとても面倒なので、  もっと簡単な方法を取らせて貰いますわね」 「簡単な方法… とは?」 「このコウモリちゃん達に〝本来の目的〟を思い出させ、  自分から帰るべき場所に帰って貰うのです」 「え?」  つい聞き返してしまうキュリアへと、言葉ではなく実演で答えた。  ――――ぷるん♡ 「えぇ!」  ダグが声を上げたのはドスケベな乳房が零れ落ちたから。 「まぁ見ててくださいな♪」  そう言われなくても見てしまうのが男。   乳房を晒した事でこの小さな部屋を淫魔の気が埋め尽くし、  ダグの海綿体は隠しようもないほど充血していた。 「う……」  無駄だと分かっていても腰を引いてしまう。  ノーラが冷ややかな目で一瞥するが、何も言わないのは  〝男なら自然な事〟と理解しているからだろう。、 「意識はなくても本能に訴えかける事は出来るんですよ♡」  サルメラがベットの頭側へと移動し、上体を屈めると。  ――――ぱふっ♡  吸血鬼の顔を双乳で包んだ。 「なッ」    なんて羨ましい―――! とダグのペニスが角度を上げる。  一方で。 「なっ」  なるほど――――! とキュリアが感心する。  〝見ている〟だけでダグの生殖器は反応した。  睾丸は子種を増産し、陰茎はそれを注ぐ準備を整えたのだ。  ならば、〝挟まれている〟吸血鬼はどうか。  淫魔の乳房を直に押し付けられている彼の生殖器はどうなる。  答えが、キュリアの目の前で起こっていた。 「こんな方法があったんスね」  ピクリとも動かなかった三匹のコウモリが脈打ち、  じりじりと股間の傷口に吸い寄せられていく。 「本来の目的… 生殖器の役目を思い出させるには  欲情させればよろしいのです。こうして――――」   ぱふ…♡   ぱふ…♡  顔を包み込まれているため吸血鬼の表情はわからなかったが、  三匹のコウモリは今や完全に股間へと密着している。 「目が見えていれば視覚から興奮させる事も出来ましたが、  気を失ってますので触覚から反応させる事にしました」   ぱふっ♡   ぱふっ♡   「やはり〝オッパイの感触〟というのは男にとって特別なもの。  意識ななくとも肉体が、下半身が、おチンポが、  勝手にムラムラしてしまうのです♪」   ぱふん♡   むにゅぅ♡    深い谷間が吸血鬼の顔を呑み込むように挟むと。 「あ! コウモリが…」  キュリアがどうやっても戻せなかったコウモリ化が解除され、  吸血鬼の股間に〝陰茎と陰嚢〟が再集結したのだ。   傷口から滲み続けていた血もいつの間にか止まっていた。  一見すると治療は既に完了し、後は意識が戻るのを待つだけ、だったが。 「キュリアさん。少し離れていた方がいいかもしれません」  サルメラが不可解な忠告をしたのだ。 「そして〝何が起こっても〟慌てないように。  私なら大丈夫ですので」 「そ、それってどういう意味スか?」  キュリアのみならず、ダグとノーラも何故こんなことを言うのか分からない。    三人が小首をかしげた直後。  ムクムクと膨れ上がり続けていたペニスが最高角度を示し。 「ぬ…ゥ おおぉぉッ!」  双乳の間から野太い声が上がった。  吸血鬼が目を覚ましたのだ。 「い゛ッ!?」  キュリアが飛び退き、ノーラがダグの腕を引いて扉に手を掛ける。  意識がもうろうとする吸血鬼がもし暴れたら、  この小さい個室など簡単に壊されてしまう。  しかし、〝何が起こっても慌てないように〟と言われた事を思い出し、  サルメラ以外の三人はどうにか個室内に踏みとどまった。 「うっ… な、何だこれは…」  吸血鬼が〝顔を覆っているモノ〟を掴んだ。   ――――むにっ♡ 「あん♡」 「!」  脳で検索するより早く肉体が察する。  これは―――― 女体… 乳房である。と。 「ぬぅッ」  微かに聞こえた嬌声、下半身に渦巻く熱い血流。   手と顔から伝わる豊満な乳房の感触、さらには甘い香りも、  途端に耐えがたい〝肉の欲求〟が沸いてくるが、  吸血鬼のプライドがそれを許さなかった。 「このッ… 淫魔めが!」 「きゃぁん!」  乳房を押しのけてサルメラの肩を掴み、  自分の位置と入れ替えるようにベッドの上へと押さえつけたのだ。 「さっきはよくもやってくれたな」  見ている三人は〝さっき〟という言葉に違和感を感じたが、  すぐに何のことか理解した。 「だが…これで終わりだ!」  この吸血鬼は… まだ試合をしているつもりなのだ。  自分が負けた事すら知らない。  〝試合の途中で一瞬だけ気を失った〟と勘違いしているようだ。  だから乳房を押し当てているのがサルメラだとすぐに分かり、  治療して貰ったというのに怪しげな性攻撃を喰らっていると誤認して  反撃し始めたのだ。 「ぅ…」  サルメラは苦しそうな声を漏らし、ダグが見かねて声を掛けようとするが、  ノーラの手で口をふさがれてしまった。  サルメラが嫌いだから〝このまま勘違いでやられても良し〟と  多少は考えていたかもしれないが、冷静に見ればあそこは彼女の領域。  医療用とはいえ〝ベッドの上〟で淫魔に勝てる男は居ない。  そして、ベッドの上であることに気づけないほど冷静を欠いた  吸血鬼など狡猾な淫魔の敵ではなかった。 「下等種族め… 滅びよ!」  馬乗りのまま振り下ろされる右拳。  吸血鬼の力で殴られれば確実な死が待っているが、  その凶拳は…… 巨乳によって受け止められてしまう。    むにゅんっ♡ 「あはん♡」  続けて振り降ろされた左拳が…… またもや巨乳へと。    にゅむんっ♡ 「ん♡  はげしい♡」  当たり前だが吸血鬼は本気で殴った訳ではない。  ……訳ではないが、遊んでいる訳でもなく、  本気で攻めているつもりなのに〝これ〟なのだ。 「ッッ! 貴様… 今度は何をした!」 「くす♪ ちょっと催淫を掛けただけですわよ」 「ば、馬鹿なッ 淫魔の催淫ごときでここまで狂うなど…ッ」  記憶の飛んでいる吸血鬼はまだ気づけていなかった。  意識を失い、身も心もまったくの無防備なところを、  淫魔の濃艶な巨乳で挟まれたのだ。  谷間深くで呼吸するたびに四肢の隅々まで淫気が巡り、  柔肉の感触に包まれながら脳が浸食されていた。  淫魔は好色にして狡猾。  吸血鬼が目を覚ました後、記憶が飛んでいようが飛んでなかろうが、  自分に危害を加えてくる可能性は高いと判断し、  前もって催淫をかけておいたのだ。  吸血鬼の生殖器を治してやると同時に、  〝自分には絶対勝てない弱点〟を付与していた。 「今の貴方はオッパイが大大大好きな変態吸血鬼さん♪  オッパイがあれば揉むのを我慢できなくなってしまうのですわ♪」      「ふッ ふざけるなッ!」 「怒鳴りながらも指はしっかり動いてますわねぇ♪  下等種族のオッパイをモミモミ…♡モミモミ…♡ ふふ♪  おチンポもこーんなにおっ勃てて……♡  文句があるなら、せめておチンポくらいは小さくしないと  笑いを誘うだけですわよ~♪」 「ぬッ ぐぅぅッ」  男というのは種族問わずオッパイに欲情するものだが、  今の彼は〝その度合い〟が突き抜けている状態。  揉めば揉むほど欲求は昂ぶり、  いつの間にかペニスの先を谷間へと押し当てていた。 「あららぁ♪」  仰向けに寝転ぶサルメラは意図的に腕で乳房を寄せ合わせ、  フル勃起する〝それ〟が侵乳しやす形を整えていた。 「くッ ッ…」  こうなると馬乗りとなったのは逆効果。  あと少し、ほんの少し腰を突き出せば馬乗りパイズリが完成してしまう。 「……いいですわよ」 「!」 「シたいのでしょ? 私のオッパイで♡」 「う……」  吸血鬼の冷や汗が淫魔の腹部に落ちる。  大抵の男は催淫を受けた時点で性獣と化すところ、  こうして葛藤しているだけでも凄い自制心なのだが、   〝ここまで肥大化した性欲〟を放棄するのは不可能。  結局は墜ちるのが早いか遅いかの違いでしかなかった。       ――――にゅぷっ♡ 「あは♡  やはり… 吸血鬼さまも〝男〟ですわね♪」  赤黒い亀頭が谷間の入り口をかき分けていくと、  それだけで蕩けるほどの快楽が下半身全体に広がる。 「おッ おぉおッ」  淫魔のパイズリに潤滑油(ローション)は不要。  纏う淫気が最適最高の摩擦感を作りだし、  いくら激しく腰を振ろうとも谷間からペニスが外れる事は無い。   にゅっちゅうぅう~~……♡  快楽に屈した吸血鬼が腰を一気に押し込んだ。 「あっ♡  ん…んん♡」  サルメラが性交を思わせる喘ぎ声を出し、  ちり程度に残っていた吸血鬼の理性を除去していく。 「はぁッ はぁ… はぁ…」  馬乗りしながら両手で乳房を鷲掴み、獣のように腰を打ち付けていく。  完全に墜ちた証拠だ。 「はぁッ はぁッ はぁッ」  ぬちゅ♡  ずにゅ♡  ずちゅ♡  狭い個室に卑猥な衝突音が響き渡る。  吸血鬼の荒々しい息遣いと淫魔の嬉しそうな悲鳴。 「はぁッ はぁッ」  ぬちゅ♡  ずりゅ♡  ずりっ♡ 「ん…  あはぁ♡    そんな必死で腰を振られて……  かわいい♪」  元通りとなった生殖器がこれ以上ないほど狂喜する。  ペニスが変色するほど充血し、二つの睾丸はもう限界までせり上がっている。 「ぬッ ああぁッッ」  ベッドがひときわ大きく軋むと。  どびゅぷるるるるるうっっ!!    谷間に真っ白な大輪が咲いた。  治療班リーダーであるキュリアなどは男性機能が正常に機能した  ことに安堵するのだが、すぐに異常な点が見えてくる。  たった今噴き出した精液が―――― 蒸発したのだ。 「うぬうぅっっ」  びゅぷるるるるるっ!!  吸血鬼が唸り、ほぼ同じ量の大射精を繰り返す。  と、いうのに、またすぐに蒸発してしまう。 「ぬあああっ!!」  どびゅるるるるっ!  三発目も同じ。  卑猥に擦り合わさる乳肉の間から白い粘液が溢れたかと思えば、  瞬く間に消えてしまうのだ。  そして異常な点はまだある。 「うぐっ」  びゅぷるるるるるっ!  我を忘れて馬乗りパイズリに没頭する吸血鬼。  それ自体はおかしくない。  むしろ男としては当たり前。  しかし。 「ふぐうう!」  どびゅうううぅぅっ!!  〝射精の量〟がまったくと言っていいほど衰えないのだ。  いかに夜の帝王と称される吸血鬼でも、立て続けの四発目で  この量はおかしい。どう見ても精液の製造が追いつかないペースだ。 「ぬおおぉっ!」  びゅぴゅるるるるう!  五発目も勢いは衰えず。  キュリアには何が何だか分からなかったが、  解淫魔法の使い手でもあるノーラには理解できた。 (あんな搾精のやり方もあるのか…)  馬乗りパイズリで搾られた精液は消えたのではなく、  即座に分解されてサルメラへと吸収されていただけ。   さらに、サルメラはその吸い取った精力を〝腹部に押し当る陰嚢〟  を通して吸血鬼へと還元していた。  要するに【ペニス→サルメラ→陰嚢→ペニス】と精力は循環し、  いくらでも射精できる無限パイズリが完成していたのだ。  ずりっ♡  ずりゅ♡ 「うぐぉぉっ!」  びゅぷるるるるるう!!  サルメラがわざわざこんな事をしているのは〝消耗〟させるため。  彼女は〝試合〟ではなく〝キュリアへの協力〟でここに来たのだから、  勘違いした吸血鬼を搾り殺すことは出来ない。  なので、精力は返しつつ体力が尽きのを待っていたのだ。   ずにゅっ♡   ずり…♡   ぬちゅっ♡  「ああ… あぁっ!!」  どびゅりゅるるるるる!!  七発目も惚れ惚れするほどの射精量。  すでに睾丸ふたつ分の体積を優に超えている。  それでも、淫魔の腹部を擦っている陰嚢はズッシリと重たげに揺れ動き、  〝中身〟が肉棒の先端へ次々と押し出されていく。 「ぬがあぁぁッッ!」  びゅぷるるるるるう!!  八発目。  吸血鬼はほんの二分で八発の射精を繰り返した。  こうなると体力の消耗量も尋常ではなく、  とうとう腰の動きが止まってしまう。 「ぅ… ぐ…」  へこ… へこ… と、弱々しく腰が前後し。 「ぁ…」   ――――どぷっ  僅かな射精と共に吸血鬼がサルメラに覆い被さってゆく。    ※ 「いやー 鮮やかな御手際で♪  本当に助かりました」 「あら? まだひとり残っているではなくて?」 「まぁそうなんスけど、  私の担当がひとり減ったという意味では特に助かりました♪」  ベッドにぐったりと倒れている吸血鬼の横でサルメラとキュリアが  いくつか言葉を交わし、〝最後の患者〟の元へと歩を進めていく。  すると、扉の前に立つダグを見たサルメラが目を細めた。 「あらあらあら♪」  微笑みながら距離を詰め、ダグの頬を指でなぞりつつこう言った。 「こんなにされて… イケない人♡」  降ろす視線の先には〝立派なテント〟、だけならまだよかったが、  中心には濃いシミが広がっている。  ダグは―――― 射精していたのだ。 「あぅ…ぅぅ…」  何度も何度も妖しく波打つ淫魔のオッパイに見惚れ、  部屋に充満する淫気を荒い呼吸で何度も吸い込み、  淫靡な空間の中で次第に意識が薄まり、  夢うつつのまま… 彼もまた射精を繰り返していたのだ。    隣にいるノーラも〝それ〟に気付いてはいたが、あえて指摘は避けていた。  言ったところでどうにもならないからだ。 「う…」  曖昧な意識のままダグの膝が揺れ落ちると、  ノーラがサルメラの前に割って入ってきて受け止めた。 「この方の介抱は部下の私にお任せください」  ダグを受け止める際、粘液の滲むテントがノーラに刺さったが、  気にする様子もなく肩を貸して脱力する肉体を支えた。  ところが、そんなノーラを見てもっと〝いじわる〟したくなったのか、  サルメラが何のことわりもなくダグのテントを掴んできたのだ。 「ちょっと! 何を―――ッ」 「まぁまぁ。 私のせいで〝こんなに〟なってしまわれたのですから、   せめて、このくらいはお掃除させてください♡」  淫魔の手が〝テントの中〟の粘液を吸い取っていく。      ぎゅん♡    ぎゅん♡    ぎゅん♡ 「パンツの中がこんなにヌルヌルでは次に行けませんでしょ?  だから私が… ぜ~んぶ吸い取って差し上げますわ♡」  ぎゅん♡   ぎゅん♡     濡れたテントが急速乾燥される最中、その〝優しい吸引力〟に  気持ち良くなってしまったダグは、どぴゅ!っと残弾を撃ってしまうが、  それすらもすぐ吸い上げられてゆく。 「――――はい。綺麗になりましたわ♪」  と、自信満々の笑みは「こんなの貴女には無理でしょう」と言わんばかり。 「………ッッ」  ノーラが横目で睨(にら)みながらダグを連れて退室していく。 「ふふ…♪ さぁ、私たちも行きましょうか。キュリアさん」  女の闘いを見せられていたキュリアがハッと顔を上げる。 「あ! はい」  だが、キュリアは退室する前に後ろを振り返る。 「……」  そこにはベッドに横たわる吸血鬼が。  体力は底を突いているが、サルメラから還された精力はほぼ満タンであるため、  巨根は力強く上を向いており、玉袋はパンパンに張り詰めている。   「………ごくっ」  二人きりの個室に生つばを飲み込む音が響いた。  激務で色々と〝溜まっている〟キュリアは、  気絶中の吸血鬼のアレで〝ストレス解消〟してしまうのだが、  それはまた後の話である。 


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