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闘技場支配人の苦悩 2話 【破壊描写有り】

「ふむ… ここはやはりオークを…いや、  大型の獣人… ケンタウロスなんてのもいいですね」  選手たちの資料をめくるノーラの声は弾んでいた。 「格上の選手なら誰でもいいって訳じゃないぞ」   支配人のダグが言うと「分かってます」と返ってくる。  どこか楽し気なノーラが選んでいるのはサルメラの次の相手。  先日、淫魔のサルメラがダグに催淫を掛けるという事件が起きたため、  ノーラの案で〝格上の相手と戦わせる処罰〟を与えることにしたのだ。 「確実に痛い目を見て貰うならゴーレムでしょうか。  陰茎も陰嚢もない相手は淫魔の天敵でしょうし」 「そうだな、でも――――」 「えぇ、それも分かっております」  今回の試合に求めるものは2つ。  〝サルメラの反省〟と〝淫魔によるエロティックな試合展開〟だ。  そのためには相手選手の男性器は必須。  男性器を持ち、サルメラでは勝てないような相手を  ノーラが探していると、その目と指が止まった。 「居たのか?」  ダグが聞くと「はい、丁度いい相手が」とうなずいた。  ※   翌日、試合場にてサルメラが対峙した相手は夜の帝王〝吸血鬼〟である。 「まさかこんな大物と戦わせられるとは…  この前の罰でしょうか?」  ふわりと長い髪をなびかせるサルメラが、  必要最小限しか隠していない肉体を男たちに魅せつける。  前回、あまりに痛々しい決着となったため、  客席は満員ではないものの、大勢の男性客が歓声を上げていた。 「ふん、何やら場違いな小娘が出てきたな」  黒いタキシードを来た筋骨隆々の吸血鬼が太い腕を組んでいる。  吸血鬼が夜の帝王なら、淫魔は夜の女王。     この2種族は少なからず共通点があり、  サルメラもローブを羽織れば吸血鬼に見えないこともない。  が、やはり戦闘能力においては吸血鬼が確実に上なのだ。  「小娘だなんて… お褒め頂き光栄ですわ♪  本日は私の奉仕をご堪能下さいまし♡」  バサッとサルメラの背にコウモリのような羽が生えると、  吸血鬼は体そのものを多数のコウモリへと変化させていく。  試合は既に始まっている。  特別席で観戦していたダグも行く末を見守っていた。 「頼む、どうか… 〝ほどほど〟に終わってくれ」  彼が一番心配しているのは〝サルメラの死〟  この闘技場では当然、死ぬことすらある。  サルメラへの罰として組んだ試合だが、  人気選手を失えば自分たちが大きな罰を受ける事となってしまう。  そんな支配人の心境を察してか、となりのノーラが。 「まぁ… 死ぬときは死にますよ。そういう場所なので」  と、サルメラへの嫌悪を隠しもしない発言をしてきた。  一方、試合場では、淫魔と吸血鬼の戦いに相応しく、  最初の攻防は空中で始まっていた。 「いきなり厄介な技を出してきましたわね」  浮遊するサルメラの周囲でコウモリたちが旋回している。  どれだけ相手が強かろうとペニスさえ掴めば  勝ちパターンへ持っていけるのが淫魔なのだが、  今の相手はペニスさえもコウモリへと変化させている。  しかも高速で飛び回っており簡単には掴めない。  だが、吸血鬼が初手でこの技を使ったという事は、  淫魔の性技を警戒している証でもある。 「ならばこちらも数で迎え打ちましょうか」  サルメラが造り出したのは無数の〝赤いトゲ〟  血を固めたような真っ赤な小さいトゲを、  周囲を飛び回るコウモリたちへ撃ち放った。 「そのコウモリちゃん達は貴方の分裂体なのでしょう?  ならば一匹一匹、脳も、目も、心臓も、ペニスも、睾丸も、  全ての部位を撃ち抜いて差し上げますわ♪」  〝赤いトゲ〟はそのひとつひとつが高速の追尾弾。     一発も外すことなく、狙いを定めたコウモリへと着弾した。 「ふふ…♪」  とはいえ、吸血鬼が変化したコウモリの耐久力が並のはずがなく、  トゲが直撃しようと怯(ひる)まず突っ込んできたのだ。     「そんなッ――― うっ!!」  異常なほど高性能なコウモリの大群。  素早く飛び回ることの出来る淫魔でも逃げ切れず、  一気に体中を傷モノにされてしまう。 「あぁ!」  その様子を心配そうに見つめるダグと、  どこかスッキリしたような表情で見ているノーラがいた。 「大丈夫ですよ支配人。  アレはアレで色っぽく見えますし客達も喜びますよ」 「あ、あぁ」  確かに〝あぁいう〟のもエロいな。と、ダグが思っていると、  空中戦では分が悪いと判断したサルメラが急降下し、  両足を地面につけて上空をにらんだ。 「乙女の肌をこんな傷つけて…… 許しませんわよ」  怒りをそのまま具現化したような炎を手に宿し、  上空に浮かぶコウモリ群へと魔法を発動させる。 「焼いてから一匹残らず食べてあげますわ」  広範囲に放たれる炎の渦。  あまりの高熱に景色が歪む。  これは決まったか――――? 見ている客達は思ったが、  〝景色が歪むほどの高熱〟はサルメラによるものではなかった。 「えっ!?」  よく見れば、集まったコウモリたちが吸血鬼の上半身を造り出し、  その右手が赤紫に発火していたのだ。   「本物の炎を見せてやろう」  サルメラの炎が呑み込まれるほどの超高熱。  会場の温度が一気に上昇した直後、  〝それ〟は淫魔へと撃ち降ろされた。 「―――ッ!!」  熱風と煙が見ている者達の視界を奪う。 「ぬわっ」  ダグの正面からも熱風が突き抜けてゆき、  数秒を要してゆっくりと目を開くと、そこには――― 「………あぁもう、最悪ですわ」  人としての形を留めたサルメラが生き残っていた。 「…ちっ」  横からノーラの舌打ちが聞こえてくる。 「と、とにかく、よかっ――」  ダグの言葉が途切れた。  膨張した空気が煙を巻き込んで流れていくと、  サルメラの…… スッポンポンの姿が見えてきたからだ。 「え!?」  もともと全裸と大差ない姿をしているが〝隠すべき部分〟が見えたとなれば、  男たちの興奮度合いも一気に跳ね上がる。 「男性客たちがすごく喜んでますよ。  よかったですねぇ。支配人」  ノーラの言葉にトゲがあるのは横目でダグの股間を見たから。 「そ、そうだな」  淫魔の裸体を見て陰茎を膨張させるのは仕方のない事であり、  客席ではダグのように股間を隠すものも多く散見できた。 「しぶとい淫魔だ」  上半身のみの吸血鬼が上空から淫魔を見下ろす。  男の理想を体現したサルメラのドスケベボディが露わとなっている  というのに吸血鬼に動揺は見られず、冷ややかな目を向けたまま  再び魔力を凝縮させた。 「ふんッ」  格の違いを見せつけるためか、先ほどサルメラが放った〝赤いトゲ〟の  数倍はあろうかという〝赤い氷柱(つらら)〟を造り出すと、  20を超える数のそれらを次々と撃ち放つ。 「あぁ… 試合場が」  支配人ダグの目の前では決して安くない試合場が穴だらけになっていく。  一方、サルメラは。 「―――太くて硬いモノなら刺さると思いましたか」  試合場から飛び立ち、全ての氷柱を躱して、  吸血鬼と同じ高さまで上昇していた。 「串刺しなんてしなくとも〝穴〟ならすでに空いておりますわよ。ほら♡」  と、空中で優雅に飛びながら秘所を強調して魅せる。  これには男性客もさらにヒートアップし、  股間を天に向けて勃てている姿は、手を上げて讃えているようにも見えた。 「卑俗な下等種族め」  淫魔の誘惑をこれ程受けても吸血鬼の目は曇らず、  依然として殺意にあふれた視線で射抜いてる。  そう、見ている者達は思うのだろうが…  生来の悪女である淫魔の目はだませなかった。 「では、その下等種族に欲情している貴方は何なのですか♪」 「何!?」  サルメラは気付いていた。  吸血鬼が見た目ほど平静を保てていないことに。 「コウモリから魔法へと攻撃手段を変えたというのに、  何故、下半身をコウモリから戻さないのですか?」  ニヤリと口の端を吊り上げる。 「下半身を元に戻すと… ナニかまずい事でもあるのでしょうか♪」  〝下半身のある位置〟へと目を向けて細める。 「私が思うに… ペニスが充血してしまっているから  恥ずかしくて戻せない、とか♪」 「ッッ!」 「あらあら、図星でしたか♪  そんなに顔を真っ赤にされて、さぞ下の方も真っ赤になっているのでしょう♡」  サルメラの推測は当たっていた。  会場中のペニスが直角にそそり勃っているというのに、  同じモノを持つ吸血鬼が無反応は筈はない。  彼の生殖器もまたサルメラの濃艶な色気に当てられ、  ひと回り以上も膨らんでしまっていたのだ。 「この…ッ」  だから激昂しつつも言い返せなかった。 「それにしても、勃起したらしたで堂々としていれば  ある意味男らしいというのに……  膨らんだおチンポを見せるのが恥ずかしくて隠すだなんて…  まるで精通したての子供ですわね♪ くす♡」 「キ、キサマぁッッ」    怒号と共に吸血鬼の上半身がコウモリへと戻る。  数で攻めれば対応できないのは実証済み。  だからこそ、今度はコウモリの大軍を使って  肉体の端から食いちぎってやろうとしたのだ。 「またですか、芸の無いお方ですこと」  全裸で宙を舞うサルメラへとコウモリたちが一斉に襲い掛かった。 「これは… 喰い尽くされてしまいますかね」  見上げるノーラが冷徹に言い放つ。 「……そうならないことを祈ろう」  ダグが本当に心の中で祈っていると、  コウモリたちの動きが鈍っている事に気付く。 「ん!」  何が起きている―――? ダグのみならず客たちが注視している先では、  コウモリの牢獄からサルメラが脱出していた。  「――ふぅ、吸血鬼っておバカさんですのね♪」  彼女の手には1匹のコウモリが。   「自分からチャンスを与えにいくなんて」  握ったコウモリをぎゅむぎゅむと揉み込むと、  何故か他のコウモリたちが混乱するように飛び回る。  すると。 「お… おのれ…」  乱飛行していたコウモリたちが集まり、  吸血鬼の上半身が再登場した。 「アハ… アハハハ♪  やっぱり勃起してましたわね♪  〝こんなに大きく〟なって…♡ おかげで掴みやすかったですわ」  嗤いつつ指で輪っかをつくり、コウモリの首をくりくり撫でると、  吸血鬼が鳴いた。 「ぬおぉ……ぉぉ♡」 「あ♡ またちょっと成長しましたわ♪」  観戦している者達には分かりづらい上級プレイ。  つまり【サルメラの握っているコウモリがペニスなのだ】  正確にはペニス部分が変化したコウモリ。  その他大勢に混ざってしまえば目視による区別は出来ず、  ペニスの位置を感じ取れる淫魔でも掴み取るのは至難だったが、  ここまで〝サイズアップ〟していれば話は別。  肥大化し、機動性を失ったコウモリなら  ここまで容易く掴めてしまう。 「ふふふ…♪ 頭をナデナデしたり、首をスリスリするたびに  むくむく~♡って悦んでいますわ♪  元がおチンポとは思えないくらい愛らしいですわね~♪」 「ふおぉ… お…」  両手でねっとり愛でられるとコウモリもぐんぐん成長し、  最大値まで育つのに時間はかからなかった。 「はぁ… うぐ… くっ」 「どうされたのですか?  その自由な上半身でまた魔法を撃ち出してもよろしいのですよ」  なで…♡  なで…♡ 「くッ ぬうぅ…」  魔法を放つことは出来なかった。  魔力の操作がままならないほど気持ち良すぎたのだ。  これこそが淫魔の〝強味(つよみ)〟  ペニスさえ掴めばどんな相手でも勝ち目はあるという根拠。  いくら強い肉体があろうと、賢い頭があろうと、  膨大な魔力があろうと、ペニスに流れ込む凶悪な快楽が  すべてを塗り潰していく。  ゆえに、肌が重なるほどの超接近戦において淫魔は最凶。  筋力も魔法も性的刺激が相手では分が悪いのだ。 「あぁああぁぁ……♡」  無理に強張らせていた顔がとうとう緩み出し、  息遣いの荒さが増していく。  種族問わず男に見られる射精の予兆。  淫魔であるサルメラには日常ともいえる光景。  両手で握る極太のコウモリがぴくぴくと痙攣(けいれん)し、  口を大きく開けている。  なのに―――― 射精(で)ない。 「あッ うぅ…ッ!?」  吸血鬼から悶え苦しむ悲鳴が漏れ、  コウモリも吐き出したくても吐き出せない悲しみで  キーキーと鳴いている。  このコウモリはペニスに違いない。ならば何故射精できないのか。  理由は単純。  精液の貯蔵庫たる睾丸と繋がっていないからだ。 「あぁいけません。   そういえば〝タマタマ部分のコウモリちゃん〟は他に居るんでしたわね。  これではいくら可愛がっても苦しむだけでした。ふふ♪  失礼失礼♡」  と、全てを知っていたサルメラが白々しく愛撫を付け加える。    なで…♡  なで…♡       すり…♡  すり…♡         くり…♡  くり…♡ 「ッッッッ!!」  完全な生殺し。  射精したくても、射精したくても、  〝そのもと〟となる袋が付いていなければ出来ない。 「ぬあぁ… あああぁぁッッッ」  射精ラインぎりぎりで快楽を留める寸止めとは違う。  卓越した手淫により射精スイッチを何度も押されているのに、   それでも一滴も出せないという拷問。 「ふふふふ… あっははははっ♪」  ほじ…♡  ほじ…♡ 「があぁぁッッッ!!」  終わりなき快楽地獄に焼かれ続けた吸血鬼が、  降参とも取れる行動をとった。 「お!」  サルメラのもとに、フラフラと寄ってくる2匹のコウモリ。  男性器の気配を読み取れる彼女には、  その2匹が〝睾丸〟であることがすぐに分かった。 「うぅ…」  もっとも防御の薄い部分を敵へ差し出すという愚行。  撃ち抜かれるだけで生殖機能を失ってしまう。  だが、もうそれしかなかった。  これしか出来なかったのだ。  生殺しによって疲弊した体では、  睾丸コウモリを守る魔法すら唱えることが出来ない。         「ふ~ん…♪」  パタパタと飛んでくる2匹のコウモリを愉快に眺め、  サルメラはその無防備な急所に……… 何もしなかった。  それどころか。 「はい、どーぞ♪」  手に握っていた〝ペニスの方〟を解放し、  向かってくる〝睾丸の方〟へ飛ばしてやったのだ。 「さぁ、おゆきなさい」  これは慈悲でもなければ情けでもない。  ただの気まぐれ。 「感動の再会。ですわね♪」  肥大化したコウモリの足元に2匹がくっつくと、  途端にけたたましい鳴き声が上がった。 『ピギィイィィィィッ』  歓喜の咆哮。といった表現がしっくりくる姿。  そして、大きく開かれた口から、  待ちに待ったアレが噴き上がったのだ。  びゅぷるるるるるるるるるっっ!!!  吸血鬼はそのプライドの高さからか、人間の男のように  性交や自慰で精液を排出することはほとんど無いのだが、  いったい何時から溜めていたのか、まったく透明度の無い  真っ白なソレは淫魔の目にはこの上なく美しく映った。 「あらぁ」  本来なら飛びつきたくなるようなご馳走。  それでも、自分を散々痛めつけた男の子種などいらない、  とばかりに冷ややかな視線を送っていた。 「ぬっ がぁぁあぁッ♡」  どびゅるるるるるるうううううっ!  上半身を情けなく震わせる吸血鬼が2発目の精を撃ちあげた頃、  気まぐれな淫魔は次の行動へと移っていた。  ――――ズシュッ 「ぬ… お…!?」  焼け付くような快楽に浸っていたペニスに、  焼かれるような痛みが走る。  まさか!と思った吸血鬼がサルメラを見ると。 「なッ!!」  鋭く伸ばした爪で〝コウモリの首〟を刈り取っていたのだ。 「あはっ♡」  ペニスの変化したコウモリの首、すなわち〝カリ首〟  ポロリと先端部分が落ちると、露わとなった海綿体の断面から  鮮血が飛び散った。 「ぐおおぉぉぉっ!!」  生殺しからの大射精、さらには男根切断。  ダメージが幾重にも重なり、この時点で勝負は決したようなものだが、  サルメラの怒りはまだ解消されていない。 「〝これ〟は肌を傷つけられた分、そして…  〝これ〟は肌を焼かれた分ですわ!」  ――――ザシュッ  淫魔の爪が小さな2匹のコウモリを切り裂く。 「はぐぁ!!?」  縦に裂かれたその2匹は吸血鬼の精巣。  つまり、これで竿だけでなく玉まで破壊されたことに。 「……ぐ…ぅ…」  神経の詰まった部分を3つも壊されて事により  吸血鬼の意識が抜け落ち、そのまま地面へと落下していった。 「――あ、落ちましたね」  ノーラが呑気な事を言うと。 「まさか… 勝ってしまうとは」   ダグも驚きの目を向けていた。  罰を与えるつもりで格上と組ませたのに勝ってしまうとは。  ノーラが事前にその可能性に言及していたが、  〝ここまで〟やるとは思っていなかったのだ。 「あーあ、上等な種族の遺伝子が途絶えてしまいましたわ♡ ふふふ♪」  ペニスがコウモリ化していたため素人目には難解な展開であり、  サルメラがどうやって勝ったのか分からない客がほとんどだったが、  全裸で宙を舞う彼女を見れただけで男たちはもう大満足。  股間をスタンディングさせたまま歓声と熱視線を送っていた。 「ま、まぁ、あまり罰にはなっていなかったが…  盛り上がっているみたいだし…いいんじゃないか」 「…そうですね。盛り上がってますね」  汚物を見るようなノーラの視線が盛り上がっている股間に刺さる。 「うっ」 「〝それ〟はご自分で処理してくださいね」 「わ、分かってる」


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