上級国民の令嬢たちが、改変アプリで超乳超尻の海外bimbo・ギャルビッチに堕とされてしまう話です。人種改造、乳尻爆盛り、汗だく飲酒、パイズリ、本番、海外風の名前をつける、逆ナン等の要素が含まれます。 ※本作はskebにて依頼を受けて執筆させていただきました。 ―――――― ■ 「みんな、今日は素敵なパーティーをありがとう。とても嬉しいわ」 石神優佳は言った。 背中に流れる艷やかな髪は、新月の夜を繊維として紡いだような純然たる漆黒。肌は白くなめらかで透明感に満ちている。カジュアルなブルーグレイのドレスをまとった華奢な体躯は、咳をしただけで壊れてしまうのではないかと心配になるほど繊細で儚げだ。 他のどんな表情よりも微笑みの似合う端正な顔立ち――澄んだ黒瞳は柔らかな光をたたえている。そこから発せられる視線は、単に表面的な事象のみならず、その深奥にまで届くのではないか、と思わせた。 細かな所作のひとつひとつにも、類まれな気品が香り立つ。父は保守党の大物、母は元国民的女優、と聞けば、皆、なるほどと頷くだろう。 タワーマンションの高層に構えられたレンタルスペース。 テーブルには、カットフルーツ、スイーツ、オードブルと一緒に大きなホールケーキがひとつ並んでいる。『HAPPY BIRTHDAY YUKA♡』の筆記体が躍るチョコレートのプレートと、火を灯した十八本の蝋燭を見ればわかる通り、今日はここで、優佳の誕生日パーティーが催されている。 壁の一面を占める窓からは炎天に炙られるビル群が望めた。朝の時点で肌に粘りついていた暑さは、じりじりと凶悪さを増しているが、冷房の効いた室内にいるのならば関係はない。 今回、パーティーを企画してくれたのは、優佳の親しい学友たちだ。 「おめでとう、石神さん」「おめでとうございます」「お誕生日おめでとう」 拍手を送り、祝辞を述べる彼女たち十二人も、優佳同様、ごく普通の女子学生とはまったく違う、高貴な雰囲気をまとっている。 優佳たちが通うのは私立茜ヶ崎女子学院。 入学に際しては様々な観点から選考が実施され、学力はもちろん、家柄、容姿、性格といった、学園側が求めるすべての点においてふさわしいと判断された者のみが在籍を許される――文句のつけようのないお嬢様学校だ。 政界の大物、財界の首領、芸能界の重鎮……今日集った面々の親族も、いずれ劣らぬ錚々たる顔ぶれだ。運転手つきのリムジンで通学をしている者、週末ごとに海外旅行に赴く者、邸に十人単位で使用人を雇っている者――銀の匙を咥えて生まれた少女たちは、これまでずっと、俗世とは一線を画した場所で、蝶よ花よと大切に育てられてきたのだ。 卑近な穢れとは無縁の少女たち。彼女たちが言葉を交わしている光景は、妖精の戯れのように美しい。自分たちの魅力に対する無自覚が、彼女たちの可憐さを引き立てている。もしこの場に絵描きが居合わせれば、必ずや筆をとってその様のすべてを画布に写し取りたいと願うだろう。 「本当に僕が来てよかったのかな?」 糖蜜のように甘い空気の中、この場で唯一の男が苦笑を交えて尋ねた。 彼の名前は宮澤礼司。 普段は都内の大学に通う学生で、今年の春から、優佳の家庭教師を努めてくれている。その手腕は、元々最上層だった優佳の学力がごく短期間のうちに頂点に昇りつめたことからも明らかだろう。 髪は清潔感のあるツーブロック。運動が趣味だというその肌は、ほどよく灼けている。彫りの深い顔は、にわかには信じられないほど端正だ。それでいて近寄りがたさを感じさせないのは、彼のまとう人懐こい雰囲気のためだろう。 ゆくゆくはフランス文学の研究者になりたい、という優佳の願いを知っているのは、学友たちでも担任教師でも両親でもなく、宮澤だけだ。決してお喋りな性格ではない優佳だが、礼司を相手にすると、つい口が軽くなってしまう。 彼のそばにいる時、胸にこみあげてくる熱い感情。それを、恋と憧れ、どちらの名前で呼ぶべきなのか、優佳はまだ決めかねている。それを未決の状態のままにしておくことも、決して不快ではなかった。 「お招きに預かって光栄だけど、僕だけ場違いじゃないかい? これなら、せめてもっと上等な服を着てくればよかったな」 宮澤が着ているのは、七分丈のスリムスーツ。オフホワイトのそれを着ていても、しなやかな筋骨がはっきりと感じられる。その押しつけがましくない逞しさは、優佳を含めた男慣れしていない少女たちの心臓を跳ねさせていた。 「何を言っているんですか、先生」 優佳は言った。 「場違いなんかじゃありません。先生が来てもらえて、私、とても嬉しいです。みんなもそうよね?」 優佳に問われ、少女たちは揃ってこくこくと頷いた。 「そうかい。それならよかった」 「私の方こそ、ご迷惑でしたよね」 最初、誕生会に招待した時、宮澤はその日は大切なレポートの執筆をしなければいけないから、と断った。それならば仕方がない、と諦めていたが、しばらくして、やはり参加できることになった、と連絡があった。 パーティーに参加するため、大急ぎでレポートの作成をおわらせたのだという。自分のためにそんなことまでしてくれるなんて、と嬉しかったが、申し訳なさも感じてしまう。そこまでしてくれるのだから、もしかして先生も自分を特別に思ってくれているのではないか、という淡い期待もないではない。 「迷惑なんて、そんなことはないさ。こんな素敵な集まりに誘ってもらえて、とても光栄だよ。場所も素晴らしいし、料理はどれも美味しそうだ。それに、女の子たちも、みんな、可愛い」 「もう、先生ったら――」 他の男ならばセクシャルな発言だと眉を顰めたに違いない。しかし、宮澤には、それを感じさせない爽やかさがあった。優佳だけではなく、他の女子たちも、くすくすと上品に笑い合っている。 そういえば、宮澤の誕生日はいつなのだろう。――優佳が質問を口にしかけたその時、宮澤が「そうだ」と声を上げた。 「記念に写真を撮影しよう。不肖僕がカメラマンをつとめさせてもらうよ」 携帯端末を掲げて言った彼に、賛同の声があがる。彼女たちは優佳を中心にして肩を寄せ合った。 いずれの顔にも、とびきりすました表情が浮かんでいるのは、宮澤を意識しているからだろう。顔を合わせてからほんの数十分――たったそれだけの時間で、宮澤は少女たちの心を鷲掴みにしていた。 質問は後ですればいいだろう、と優佳もレンズに目を向ける。 撮影のボタンを押しかけた宮澤は、一旦端末から指を離して、端々の女子に「もっと中央に寄ってくれるかい」と指示をする。彼女たちは、声をかけられたというだけで嬉しげにその指示に従った。 「うん。それでいい。それじゃあ、撮影するね。みんな、笑って」 宮澤の指が画面をタップした瞬間――世界が白滅した。 ■ 刹那の後。 優美な少女たちの姿は、まったくの別物へと変わっていた。 何が起きたかわかっていない彼女らは、ふいに襲ってきた違和感に眉を顰めながら、己の、あるいはお互いの姿に視線を向け、次第に困惑の振れ幅を大きくしていく。 髪色、髪質、肌色、骨格までも……少女たちの姿は、白人あるいは黒人の女性のそれへと変わっていた。十三人全員、東洋人としての特徴を完全に失っている。 しかし、人種の変化すら、肉体の変容の前では霞んでしまうだろう。 いずれも、爆発的、いや、超絶的なボリュームを有する乳房。一番小さなものでも、人間の頭部よりはるかに大きく、Oカップはある。 乳房と同じく、尻房とそこに連なる太腿もまた、爛熟の極みにある。女の脂がたっぷりと詰めこまれたそこは、皮膚をぱんぱんに張りつめさせ、指で突いただけで弾け飛んでしまいそうだ。その部分は、身動きのたび、むちむちと肉の軋みをあげ、媚汁をしたたらせていた。 変化前に身につけていた衣装は、あるものは牝肉に食い込み、あるものは肉の圧力に耐えきれず、張り裂けている。その無惨な有様が、圧巻の肉体を際立てていた。 海外のポルノ女優、あるいは娼婦もかくやという、女性としての部分を徹底的に誇張された外見。今や、顔貌にわずかに残る面影だけが、彼女たちがかつて何者であったのかを弱々しく語っている。 超常の事態に、悲鳴をあげて騒ぎ狂うかつての少女たち。右往左往するだけで、乳房が揺れに揺れ、紐状になるまで引き伸ばされた服が音をたてて裂けた。その様子を、ただひとり何も変わらない宮澤が、携帯端末を片手に、薄笑いを浮かべて眺めていた。 その笑みを見れば、誰であれ、この事態を招いた人間が何者か理解しただろう。 「先生っ」 ひとりの女が声をあげる。 「これは一体どういうことなんですかっ」 髪は日差しのように明るいブロンド。毛先が豪奢なウェーブを描き出している。彫りの深い顔、すらりと通った鼻筋、美しく尖った顎……白色人種の特徴を持たされた顔貌には、確かに、優佳の顔立ちの名残が感じられた。 乳房のサイズは、この場で最も巨大――Zカップにまで至るだろう。放埒に実った肉鞠は、ブルーグレイのドレスを滑稽なほどに引き伸ばしている。布地が裂けていないのが不思議でならない。尻の部分に至っては、逆ハート型の尻肉が布地を押し上げ、その形が浮き彫りになっていた。 乳尻との対比で、やたらと華奢に見える肩は、異常な状況にこわばっていたが、澄んだ青をたたえた両の瞳は鋭く光を放ち、宮澤を真っ直ぐに射ていた。ただし、射られた宮澤は、いささかも動揺せず、薄笑いを明確な笑いへと深めた。 「私たちに何をしたんですかっ」 眉を立てて、優佳が尋ねる。骨格が変わっているため、当然、声も違っている。唇はぶ厚く肥え、女性器を淫想させる。乳も尻も爆弾級の白人女が、流暢に日本語を喋っている様は、滑稽以外の何者でもなかった。 「答えてください、先生っ」 一歩踏み出した優佳は、体の均衡を崩し、床にうつぶせに倒れる。あまりにも重すぎる乳房は、これまで通りに歩くことすら許してはくれない。起き上がろうと手足をばたつかせるその姿は、あまりにも滑稽で無様だった。羞恥と屈辱に顔を紅潮させながら、それでもどうにか、優佳はふたたび立ち上がる。 「僕はその質問に答える義務があるだろうね。何せ、君は生徒で、僕は先生なんだから」 唇のあいだから白い歯をわずかにこぼして、宮澤はスマートフォンを掲げた。照明の光を受けて、レンズがきらめく。 「被写体の情報を自由に改変できるスマートフォン用のアプリケーション、というものを手に入れてね。それを君たちに使ったんだ。そんなものは存在しない、なんて反論はやめてくれよ。その実在は、君たちの体が証明してる」 そのアプリを手に入れた経緯を、宮澤は語った。 優佳の誕生パーティーへの誘いを断って励んだレポートの執筆中、深夜、息抜きのネットサーフィンで辿り着いた海外の怪しげなサイトで、彼はそれを見つけたのだという。どうせジョークアプリの類だろうと決めつけながらも、話の種にでもなれば、とダウンロードしたアプリを端末にインストールした。 最初に撮影したのは、たまたま目についた空のマグカップだった。レポートの作成には、コーヒーの随伴が欠かせない。もしもアプリが本物なら、わざわざ湯を沸かしに立ち上がる必要はなくなるな、とぼんやり思った。 アプリの画面にあるOverwrite information――上書きする情報の項目に、「淹れたてのコーヒー」と打ち込んだが、英語のほうがいいのではないかと気づき、「freshly brewed coffee」と打ち直した。本物であるわけがないのに、そんなことをしている自分に苦笑いをしつつ、マグカップにピントを合わせてを撮影した次の瞬間、宮澤の顔は凍りついていた。 間違いなく空だったマグカップで、コーヒーが湯気をたて、香ばしさを漂わせていた。掌をかざして、その熱を感じる。震える手で取っ手を掴み、口元に運んだそれは、これまで飲んだどのコーヒーよりも芳醇がした。ひどく静かな夜で、静寂が耳に痛いほどだった。 アパートの壁に視線を放りながらコーヒーを、ひと口、またひと口と飲み――最後の一滴まで飲みきった時には、宮澤は優佳の誕生パーティーへの参加を決めていた。アプリがあれば、レポートは一瞬で書き上げられるから、というだけではない。 「君たちに何をしたのか、という質問だったね。答えはこれだよ」 宮澤は携帯端末の画面をこちらに向ける。「white or black race, very huge tits and buttocks, bimbo bitch body」――「白人もしくは黒人、超巨大な乳房と尻、頭の軽い女の体」という文章が表示されていた。それが、優佳たちに上書きされた情報なのだろう。bimboという単語を見たのはこれが初めてだったが、それがおおよそどういう意味かは、今の自分たちの姿から、たやすく想像がついた 勝手に自分の存在を弄られる嫌悪に吐き気を催す。陽光の爽やかさが、今ではひどく虚しかった。 「君たちは普通にしていても魅力的だけれど、どうせなら、これくらい弾けてくれたほうが面白いからね」 「面白いって……あなたは、自分が楽しむために、私たちにこんなことをしたんですかっ」 「そうだよ。何せ、今日は誕生日のパーティーだからね。全力で楽しむべきだろう?」 宮澤は何を言っているのか。優佳は眉を顰めた。 「今日は君の誕生日であり、同時に僕の誕生日でもあるのさ。君の誕生パーテーィはここで終わり。これからは僕の誕生パーティーの始まりだ。もうじき、大学の友人がやってくる。君たちは、場を盛り上げるためのコンパニオンになってくれ」 爛々と輝く宮澤の瞳は、彼が己の支配権を欲望に渡してしまったことを意味していた。突然に神にも比肩しうる力を与えられたら、理性が壊れるのも当たり前だろう。といって、仕方ない、で済ませることができるわけもない。 「あ、あなたというひとは――見損ないましたっ」 優佳の罵倒を浴びても、宮澤の表情は揺るがない。 「見損なってくれて構わないよ。自分がしていることが悪いことなんだ、とは認識しているからね。でも、罪悪感は今の僕を止める枷にはならない。楽しそうか、楽しくなさそうか。判断基準はそれだけだ。楽しそうならやってみる。楽しくなさそうなら、無理矢理にでも楽しくする。幸い、今の僕には簡単なことだ」 画面に指を踊らせながら言った宮澤は、端末を掲げた。 怯え、身をすくませる少女たちに、二度目のフラッシュが、躊躇いなく浴びせられる。今度の変化は、肉体にもたらされたものほど激甚ではないが、印象の変わりようは凄まじい。 むごたらしく引き伸ばされ、千切れかけていた衣類は、影も形もありはしない。その代わりに十三人がまとっているのは、チューブトップ、ビキニ、ホットパンツ、ミニ丈のニットワンピースといった、露出過多かつ肌に密着するものばかり。ショッキングピンクやアニマル柄等、派手な色使いのそれは、凄まじい伸縮性を見せ、決して破れはせずに、豊満体を強烈に締めつけ、魅惑的に変形させている。これならば、全裸のほうがよほど健全な印象を与えるだろう。 人種の変容にあわせて骨格の変わった顔には、そろって、ファンデーションとチークが厚塗りされている。両目はくっきりと縁取られ、長いつけまつ毛が瞬きにあわせて上下していた。幾重にも紅を塗り重ねた唇は、さらに存在感を増している。 華美を極めた外見を、強烈な香水の匂いが俗悪に彩っている。首筋、脇の下、乳の谷間、手首……様々な部位から濃厚に香るそれは、その甘ったるさで、たちまちのうちに空気を濁らせた。 「これでみんな、コンパニオンにふさわしい格好になったね。あとは笑顔になってくれれば満点だが、それは君たち自身に任せよう。何もかもアプリ任せにしちゃ、それこそ興ざめだからね」 服装や化粧を変えるのを忘れていた、というわけではないだろう。優佳たちに状況を思い知らせるため、あえて一気に改変しなかったのだ。その効果は劇的で、自分の存在を好き勝手に上書きされる恐怖に、少女たちは泣くことすら忘れて怯えていた。 そのなかで、ただひとり、優佳だけが悔恨を噛み締めている。 「先生……っ」 改変アプリが優佳に与えたのは学生服だった。 学生服といっても、それは、淫らに変形改造されている。白いブラウスは、ほぼすべてのボタンを外し、ヒョウ柄のブラジャーを恥ずかしげもなくさらけ出している。鋲の打たれた白いベルトを巻いたスカートは超ミニ丈で、普通にしているだけなのに黒い紐状の下着がぎちぎちと食い込む臀部がほとんど丸見えになっていた。 耳朶にはゴールドのイヤリング。首からはハートを連ねたネックレス。それらは、照明を映えて、ぎらぎらと悪趣味に輝いていた。 顔に施されている化粧は、「極」をつけても差し支えないほどの凄まじい厚塗りだ。それは、申し訳程度に残されていた優佳の特徴を容赦なく塗り潰している。その代わりに、白のファンデーションを土台にして、ピンクのアイシャドー、ピンクのチーク、ピンクの口紅が描き出す、いや、建造する人工的な美は、一部の隙もない完全さで、同様のメイクをされた女たちの中にあっても、彼女をひときわ目立たせている。 むろん、その美しさは、今の優佳にとっては忌まわしいだけだ。自分が宮澤を呼ばなければ、こんなことにはならなかった。予想できるわけもない事態とはいえ、悔やまずにはいられない。 「悲しむ必要はないよ。パーティーが終われば、全部元通りにしてあげるから。体を元に戻すだけじゃなくて、記憶も消してあげよう。その代わり、本当は経験するはずだった素敵なパーティーの記憶を書き込んであげるよ。――もちろん、君たちがそれを望めば、の話だけれどね。その体のままでいたくなったら、いつでも遠慮なく言ってくれ」 「そんなこと――」 願うわけがありません、と優佳は吐き捨てる。 元に戻れば、宮澤がどういう人間なのかを忘れてしまう。それは、つまり、彼への好意を取り戻してしまうということだ。強烈な嫌悪が全身に鳥肌を立てる。けれど、それですら、命が尽き果てるまでこんな忌まわしい肉体に囚われているよりはましだ。 「ありえない、と今は思っていても、これからどうなるかはわからないさ。僕だって、こんなアプリを欲しいとは思ってなかったけど、今じゃ、これなしの人生なんて考えられない。人間は経験で変わるものだよ。今とは逆に、僕に感謝するようになるかもしれない」 「そんなわけありませんっ」 優佳の言葉に、宮澤は頬を引き攣らせた。目をそむけたくなるような、いやらしい笑い方だった。これが今の彼の笑いなのだ。改変アプリによって最も変化をこうむったのは、優佳たちではなく、彼なのかもしれない。 「いつまでそう言っていられるか、見ものだね」 宮澤は、テーブルに近寄ると、遠慮なくケーキに手を伸ばした。『HAPPY BIRTHDAY YUKA♡』の文字が記されたチョコレートのプレートをつまみ上げる。齧られたそれは、場違いなほど小気味のいい音をたてて砕けた。 ―――――― 続き→ https://ringokidjp.booth.pm/items/4999045