この世界に生きるものは皆、「模様」という名の個性を体に宿している。
しかし、僕には生まれたときから模様がなかった。
『持たざる者』として生まれてきた僕の人生なんて、ゴミのようなものだった。
生きているのに、死んでいるのも同然であった。
そんな世界に僕が生きていても当然、この世界が色付いて見える訳もなく。
ただただ、この世に産み落とされた意味だけを考えていた。
そんな僕が初めて見た色は、水色と白と、そして桃色と黄色。
太ももにハートの模様を宿した”君”だった。
何者にもなれなかった僕が、何の模様も宿していなかった僕が、どうして今こんなにも鮮やかな模様を宿しているのか。どうして、星の模様を宿しているのかって?
奪ったんだ。あの人の夢を。
⬛︎したんだ。大好きだった、彼女を。
羨ましくて、苦しくて、嫉妬した。
心が押し潰されそうな程に、君のことを強く強く欲した。
僕は今も尚、彼女の亡骸の上を歩いて生きている。
この罪を償うためだけに生きている。
それでも君は、優しすぎる君は最期にこう言ったんだ。
「これからは自分のために生きてみてほしい」と。
僕はこの先、一生身体にまとわり続ける「荊」をその身に宿しながら生き続けなければならない。何度折っても消えることがない荊だ。
苦しい、ずっと首を絞められているような感覚。
これは、僕の身体に処された「呪い」だ。
それでも、僕は彼女が叶えられなかった”夢”を抱えながら生きていく。
僕が自ら潰した"あの夢"を、僕が責任を持って叶えるんだ。
もし、今、「何もない君」がこの手紙を読んでいるならどうか今一度考え直してほしい。
本当に君は何も持っていないのだろうか。
何もなかった僕は、何者になればよかったのだろうか。
別に何者になれなくても良かったのではないか。
そこに君がいただけで良かったのではないか。
君がいなかったら、今頃僕がどうなっていたのかは…考えたくもないかな。
僕は喜びという感情を知らなかった。
それでも僕は今、笑っている、笑えている。
感情がなかった僕に笑顔をくれたのは、いつだって隣にいた君だった。
君が幼い頃から叶えたかった夢は「皆を笑顔にする事」だった。
自分のためではなく、誰かのために夢を抱くことができる君はいつだって優しすぎた。
そんな君は、いつだって僕にとっての一番星
僕が大好きだった一番星
僕が愛せなかった一番星
その贖罪を、僕は一生背負って生きていく。
これからは僕が皆を照らす番だ。
前置きが長くなりましたが、今年度、水面下でずっと作り続けていた制作物がついに完成しました。5年半ほど前からいるうちの子「ふぃらも」がついにイラストの世界を飛び越え、この世界に来てくれました。
彼(※ふぃらもは性別非公開のキャラですが)がどんな事情を抱えてこの世界に来たのかは製作者である私にもわかりません。ですが、きっと今も大切な何かを抱えながら放浪の旅を続けているのでしょう。
今年度から製作を始め、完成までの期間は約半年間ほど。
毎日ずっと眠かったです…今もとても眠いです…。(※中の人が重度のロングスリーパーのため😢)
途中、ずっと謎の体調不良に苦しみ続けられながらも何とかリアルの完成期限に間に合わせられるように製作を頑張りました。
着ぐるみのふぃらもはただの個人の趣味制作ではなく、作家としての自分の人生の節目となる大事な「作品」です。
私の人生に関わるとても大事な作品ですので、ふぃらもを製作していた期間ずっと浮上できなかったことをどうかお許しください。
初自作というていではありますが、当然、裏で何回も失敗しています。
(※今、ふぃらも公開に向けて大急ぎで記事を執筆しているのでまた後日、過去の失敗した写真を追加します)
失敗した期間を含めたら一体何ヶ月分の時間を無駄にしたでしょうか…。いや、きっとどんなに上手い作品を作れる人も皆、確実に同じ道を通っているはずです。
この努力は決して無駄ではなかった。ただ、自分の場合は完成までにあまりにも時間がかかりすぎてしまったかもしれません。
ヘッドもボディも、とにかく自分の絵柄を忠実に再現することを意識しました。
ヘッドベースのモデリングは自分で行いました。
一ヶ月間、同じヘッドベースとひたすら向き合い続けました。一度完成したら一旦時間を置いて、後日また見ては気になる箇所を直して、何度も微調整を繰り返しました。
しかし、その先の3Dプリンターでの出力に大苦戦しました。
あめてんさんの3Dプリンターをお借りしたのですが、手動でのレベリング(※ノズルと造形プレートの間の隙間を適切に調整すること)が上手くいかず、7連敗したのを覚えています。あめてんさん宅のキキちゃんは同じ3Dプリンターで綺麗に出力できたのですが、ふぃらものヘッドベースは何度印刷しても失敗続きでした。その間、ヘッドの制作が進まず「(今からウレタン造形するしかないのか…?過去にウレタン造形で失敗して挫折したこの私が…??)」
と、かなり焦ったのを覚えています。
ヘッドベースが作れず困り果てていたところ、知り合いのakatobiさんがお声を掛けてくださり、取り扱いの難しいTPU素材のフィラメントを使用して、3Dプリンター製でありながらも柔軟性のある完璧なヘッドベースを印刷してくださりました。しかも3Dプリンター製なのでとても小顔!
製作指導と撮影とヘッドベース印刷を協力してくださったあめてんさん、
私の理想通りのヘッドベースを出力してくださったakatobiさん、
お二人には感謝してもしきれません。この場を借りて感謝申し上げます…!
他にも書きたいことは山程あるのですが如何せん、記事の執筆が間に合っておらず(泣)悔しいですが一旦ここで話を区切らせていただきます。またスキマ時間に少しずつ執筆していく予定です。
そのうちまたこの記事を更新しますのでお時間がありましたら読んでいただけますと幸いです。
今までは勇気が出なくてどこにも行けなかった自分だけど、これからは勇気を出して共にたくさんの思い出を作っていこう、
これからもよろしくね、フィラモ。
2025/11/05 最終更新