よく晴れた春の日曜日の昼下がり。
気分転換に近所の公園に行くと、少女が満開の桜を眺めていた。
舞い散る桜の花びらのなか、楽しそうに花びらを追う少女。
まるで春を告げる天使のようだ・・・。
ポカポカ陽気に当てられてか、ついポエミィな言葉が浮かんでくる。
が、次の瞬間。
勢いよく吹き抜ける春風。
盛大に少女のスカートをまくり上げる。
超速でピントを合わせ釘付けになる視線。
なるほど・・・ひも、か。
完全に油断していた少女。
風が収まった瞬間、すさまじく不機嫌な表情を浮かべる。
天使から一転、なんというわるい顔。
「風ごときが・・・諭吉もなしにタダで・・・!」
そんなつぶやきが聞こえてきた気がしたが、聞き間違いか。
そして次の瞬間。
どこからか風に飛ばされてきた諭吉が少女に貼りつく。
何が起きているのか把握できず慌てている少女。
春風さんが少女の素敵なものを見せてくれて、
さらにお代まで払ってくれた。
ありがとう、春一番。
大自然の息吹に尊敬と感謝の念を抱き、スカートの下の桜色のひもを脳内エンドレス再生しながら、アパートへと帰ったのだった。
アパートの自室に帰ってくると机の上に置いてあったはずの現金がない。
そしてカーテンがバタバタとはためく全開放の窓。
・・・そういえば、開けっぱなしだったな・・・
それではまたお会いできる日までごきげんよう。
ddddd519
2023-04-22 14:45:39 +0000 UTC天魔銀
2023-04-12 14:33:26 +0000 UTCせはや
2023-04-11 14:13:08 +0000 UTCリューベック
2023-04-11 04:28:59 +0000 UTCはぐ
2023-04-11 03:54:24 +0000 UTC