「どうして!! どうしてあんなことをしたの!」
いつもは、無邪気に笑うあの子がこんなに怒る顔を、私は初めて見た。
やめて・・・、そんな怖い目で見ないで・・・。
「ごめんなさい・・・・・・」
私は謝ることしかできなかった。 覚えはないけど、これはきっと私のせいに違いないから・・・。
「どうして・・・! ネッサはそんなことする子じゃないって思っていたのに・・・!!
人を襲ったりなんて・・・。」
頼子の目からポロポロと涙がこぼれ落ちる。
「ごめんなさい・・・! ごめんなさい、頼子・・・」
私の瞳からも、自然に涙が溢れてきた。
ああ、まただ・・・。また私は人を傷つけてしまった・・・。
私は、自分の中にもう一人の自分がいることを知っている。そのもう一人の私が、時折暴れだすのだ。そしてそのたびに、私の大切なお友達が傷ついていく。
もうこんなことはやめなければ・・・! そう決意したはずなのに・・・。どうして?どうして? 頼子は泣きじゃくっている。
頼子と出会ってからもう1年になるだろうか。
はじめ、頼子は興味本位からこの屋敷に忍び込んできて私の棺桶を見つけた。
「きれい・・・。」
初めて聞いた彼女の声、そして私を見つめる熱く濡れていた瞳。
化物と蔑まれ続けてきた私に、そんな目を向けてくれたことがとても嬉しくて、私はたちまち彼女に惹かれた。
たぶん、私の姿をみた彼女も・・・。
頼子は地元の学校に通う女の子だった。彼女は毎日のように私の屋敷に入り浸りいろんな話をしてくれた。
友達とのこと、嫌な授業のこと、うるさい先生のこと、気になる男の子のこと・・・。
屋敷から出ない私は、特に話せることがないのに、彼女は嬉しそうに毎日のことを語ってくれた。
いつしか私たちは友達になっていた。
「ネッサ! 今日も遊びに来たよ!」
私は頼子という友達を得たことが嬉しかったが、頼子は私に人間の友達ができたことが私以上に嬉しかったように見えた。
私が吸血鬼であることに気づいていながら仲良くしてくれる。私の大事なお友達。
現代っ子で、物知りで、本の虫で・・・、だから私の事情をなんとなく察してくれるんだろう。
人の中で生きざるを得ない孤独な吸血鬼。本当は人間と仲良くしたいのに、化け物と蔑まれ迫害された心優しい魔物。
そんなイメージを私に抱いたのだろうか。
でも、きっとそうだからこそ私は自分の秘密がばれるのを恐れていた・・・。 彼女が抱いた私のイメージを覆しかねない私の正体を。
「騙していたの・・・? 私も襲うつもりだったの・・・・・・!!?」
ピシッ、と音がして、心にヒビが入るのを私は感じた。
彼女の疑念と失望、憎悪の目は、恐れていた事態が起こったことを意味していた。
今日、彼女はここに来るなりクラスメートに降りかかった恐ろしい事件のことを話してくれた。
彼女のクラスメートだった男子が、何者かに襲われたのだ。
彼は服を乱暴に破かれ、全身に歯型とアザをつけられ、血を抜かれ干からびて死んでいた・・・。
そして、ほぼ裸のまま道端に捨てられるように横たわっていた。 ちょうどこの屋敷の近くの道で・・・。
頼子は怒りの表情を浮かべながら、ネッサに疑いの目を向ける。
「どうして健君なの・・・! 私が、話したから・・・?!」
いつもは優しい彼女の瞳が恐怖と失望で濁っている。それだけで私の心は痛くなる。
彼女が私を疑ってなおかつこんなにも傷ついたのも無理はない。
その男の子は、彼女が気になると言っていた子だったからだ。
「最低・・・、私を利用して獲物を集めるつもりだったんだ・・・。」
私にそれを話したあとに襲われたとなれば・・・・・・、だれだって私の仕業だと思うだろう。
彼女に疑われることがなによりも怖くて悲しくて、それでも何も言えない。
「ちがっ・・・! 私は頼子のこと・・・友達だって・・・!!」
ああ・・・、まただ・・・・・・、 きっと、この子も・・・
「ウソ! ネッサのことなんかもう信じられない・・・!! 」
ピシピシッ、とヒビが広がる。私の胸の真ん中に大きな亀裂ができたのだ。それは私がずっと隠してきた心の闇だった・・・。
「違う・・・! 私だってこんなことしたくなかったの・・・!!」
ピシピシッ!! どんどん、どんどん大きくなっていく。もう止められない・・・。
いままで何度も、何度も、開いた疵だから、あっというまに開いてしまう!!
やめて!お願いだからやめて!!これ以上私の心を壊さないで!!! ああ、このままじゃダメになってしまう・・・! もう取り返しのつかないことになってしまう・・・・!
「うふふふ・・・!!」
・・・・・・!!
だめ・・・。 やめて・・・・・・!!
「なに・・・、笑ってるの!」
やっぱり、貴女のせいなのね・・・・・・。 ロザリンド・・・。
「ふふ・・・、ふふふ・・・・・・!!」
「きゃあぁ!!」
屋敷の中の家具や窓、壁がガタガタと揺れ床や天井が軋んだ。
外は、いつのまにか嵐が激しくなり、雨が激しく窓を打ち付け、雷が鳴り響いていた。
「きゃあぁ!!いやぁあ!!!」
突然の揺れに恐怖を感じた頼子は悲鳴を上げ恐慌状態に陥った。
何言ってるの・・・? 私はあなた・・・、いいえ、私は私でしょう?
この愉しみのために、お友達ゴッコをしていたんじゃない・・・。
これは。この子との遊びを最大限に盛り上げる為に、余興をうったんじゃない・・・。
ちがうの・・・私は!! 頼子と・・・・・・友達に・・・・・・!!
ほほほ!! そんなに大事な子なら、私のモノにしてしまえばいいわぁ~~!
バサアアァァァァッ!!
私はマントで自らの身体を覆った。
そのとたんに雷鳴が大きくとどろき屋敷の中まで白い閃光に染まる。
「きゃあぁぁぁ・・・!!」
白い電光が悪魔の手のように天井や壁を撫でつけ、マントを巻き付けた私を取り囲んでいく。
ああぁ・・・・!! 呑まれる・・・。 やっぱり私の正体は・・・!!
「ほほほ・・・、ほ~っほっほっほっほっほ!!!」
***
目が眩むような光が収まると、床にへたりこんだ頼子はおそるおそる顔を上げた。
「ネッ・・・・・・サ・・・・・・?!」
「ほほ・・・、ほ~っほっほっほっ!!」
真っ黒なマントを巻き付けて立つ、友達だったはずのその人影はまるで別物のようだった。
大人の男のように高く、禍々しい立ち姿。 綺麗な金髪はそのままにますます長く伸び、不気味な妖しさに拍車をかける。
頼子はぞくっと背中を震わせた。恐怖のあまり泣き叫びたくなるのを必死でこらえる。
目の前の女の不気味な美しさ、そして、確かにネッサの面影を感じさせるその容貌に・・・。
「はじめまして・・・、敢えてそう言わせてもらうわ。 頼子ちゃん♡」
女は、艶めかしい光沢を放つマントの裾を引き、頼子に歩み寄る。
「私はロザリンド・・・。 貴女が良く知るネッサの本当の姿。 ふふ・・・よろしくね!」
さらさらと涼しげな音を立てながらマントの裾をひき女は名乗った。頼子は反射的に後退る。しかし背後の棚にぶつかってしまった。逃げられない・・・。
「あ・・・・・・、あなたが・・・、健君を・・・・・・。」
「うふふ・・・!! 貴女のお友達・・・、すごく美味しかったわぁ!!」
ロザリンドはうっとりとして、陶酔した目で自分の胸を抱きしめる。
「カラダも魂も、とっても若くてコクがあって・・・。このマントに包んで喰らったら、あっというまにギトギトのドロドロに・・・、とても良かったわぁ・・・♡ 」
その淫靡な微笑みに頼子は嫌悪感を覚えるが、同時にマントから漂う妖しい魅力に惑わされる。それは紛れもなく吸血鬼としての魔力だった。
「でもね、男の子を犯すのも好きだけど・・・、やはり女の子の方がそそるわぁ♡」
「・・・!!」
女吸血鬼は、艶めかしく唇を舐めながら少女に熱い視線を送る。
そして、マントをはためかせながら、一歩一歩頼子に近づいて来る。
「ああっ・・・! ああぁっ・・・!」
頼子は目の前の恐怖に震えるしかなく、動くこともできない。
否、恐怖だけではなく胸の底から湧き上がろうとする別の感情もまた彼女の動きを鈍らせた。
そんな無抵抗の獲物に向かって、女吸血鬼ロザリンドは確実に距離を縮めていく・・・。
「・・・うふふ。 貴女も堕ち始めているようね・・・。」
静かに笑うロザリンド。その妖しい微笑みは、まるで蛇のように頼子の心に絡みつき、恐怖と情欲で縛り付けてしまう。
「愉しいひとときを味わわせてあげるわ! 私の頼子ちゃん!」
バサアアァァァァッ
ロザリンドがマントを大きく広げると、真っ赤な輝く裏地に彩られた艶美な肉体が現れる。
そして、広げられたマントから甘く湿っぽい匂いが溢れだし、頼子の周りを包み込む。
「あ・・・、ああ・・・。」
今まで何人もの獲物を篭絡してきたであろう危険な匂いが自分にまとわりついて来るのだ。その濃密さに思わず身体の力が抜けて行きそうになり、たちまち女吸血鬼から目が離せなくなってしまう・・・。
「おいで、頼子・・・。 今までと同じように・・・。
いいえ、今まで以上に仲良くなりましょう!」
そしてロザリンドは両手を広げ、頼子を迎え入れようとする・・・。
ああ、だめよ!逃げなきゃ!! そう頭では分かっていても身体が言うことを聞いてくれない。
マントに包まれた妖しい肢体から目が離せない。
ロザリンドに迫られているうちに、どんどん気分が昂ぶりドキドキと胸が高鳴り始める。
ああ・・・なんてきれいなんだろう・・・。
頼子はいつしか、目の前の魔物の魔性に囚われてしまっていた。
「ああ・・・。」
頼子は恍惚とした表情でふらふらとロザリンドのもとに歩いて行く。そしてそのままマントの中に包まれ、抱きしめられてしまう。
「・・・いい子ね♡」
「・・・!!」
耳元で囁かれたその声が脳髄を蕩けさせていくようだった。体の芯がゾクゾク痺れてもう何も考えられない・・・。
この人が私のお友達・・・、いえ、私を支配する
「ひとつになりましょう・・・、 この私と!!」
ぶわあぁぁぁ、バサアアァァァァッ!!!
「ああぁ・・・!! ああぁぁぁ!!」
艶々と艶やかな悪魔のマントが頼子の身体に巻き付き、包んでいく。
同時にロザリンドの濃厚な妖気が頼子の肺を満たしていく。その快感で彼女の意識は朦朧としてゆく。
「ああぁ・・・♡♡ あぁぁ・・・っ♡♡ ああぁ!!」
「ほほ!ほぉ~っほっほっほ!!」
マントに包まれ恍惚とする少女を見て、ロザリンドは満足そうに高笑いをする。そしてそのまま彼女を優しく抱きしめる。すると、彼女はさらにうっとりとした表情になり、ますます強くマントにしがみついてくるのだった。
「ああ・・・♡ ああん・・・♡」
「うふふ・・・!! なんて可愛いのかしら。私の頼子・・・♡」
ロザリンドも欲望に染まり切った頼子を見て、嬉しくなってくる。
「ねぇ~え? 頼子ちゃん・・・。」
ロザリンドはわざと猫撫で声を出しながら頼子の頬を撫でる。そして耳元に息を吹きかけ、甘噛し、舌先で嘗め回す・・・。
「はぁ・・・♡♡♡ ああぁん・・・♡♡」
ぴくんっ!と身体を震わせて反応する女友達の耳の穴を舌を尖らせ突いてやるとますます強く抱きついてくるのだ。
もう限界ね・・・♡ もっと気持ちよくさせてあげる。
そして、ロザリンドの唇が頼子の耳元から首筋へ、そして鎖骨へと降りて行く。
「やぁ・・・ん♡ ああぁっん♡♡」
「ちゅ・・・ちゅ、はぁ~ん♡ イカせてあげるわぁ!!」
ロザリンドは叫びながら頼子の首筋に歯を立てた。鋭い牙が容赦なく柔らかい皮膚に突き立てられる。しかしその瞬間は頼子は何が起こったか分かっていなかった。吸血によって生じる快感に惑わされてしまっていたからだ・・・。
「ちゅぅ・・・ちゅ! ちゅるるるぅぅぅぅ~~~~~っ!!!」
「~!!! ああっ!! あああっ!!」
ロザリンドの唇が強く吸い付き、血を啜りあげたとたんに、その快楽は一気に数倍に跳ね上がった。
「ぢゅ!ぢゅるるるっ!」
「あああああああ!!!♡♡♡」
頼子は背を反らせて絶頂を迎えた。身体を痙攣させて快感に身を任せている彼女のスカートの下からはおびただしい量の愛液が溢れ出し、床まで滴っている。そして身体の力が抜けていき膝ががくがくと震える。
そんな頼子の姿を見て、ロザリンドは満足げに微笑むと、ゆっくりと唇を離した。
「ふふ・・・♡ 気持ちよかった?」
「・・・はい・・・。」
頼子の顔は紅潮し、瞳は潤んでいて、まだ何か物足りないような顔をしている。
マントがさざ波のようにざわざわと蠢き始める・・・。
やがてその動きはだんだん強まっていき・・・
「ひぃ・・・、ひゃあぁぁ・・・・・・!! ああああぁぁぁ!!!!!」
「これから私のことは、ロザリンド様って呼んでもらいたいわぁ~♡♡」
「あひゃぁぁぁぁ・・・・・・♡♡」
全身を襲う快感に、頼子は震え、びちゃびちゃと股間を熱い粘液で濡らした。
マントは獲物の興奮を感じとったのか、ざわざわと蠢き、その生々しい真っ赤な裏地で頼子の身体を舐め始める。
頼子が許されざる快楽の余韻に浸っている間に、彼女が着ていた服はだんだんマントはのなかで溶けて行った。
頼子に淫らなキスを施しながらロザリンドの指先もまたあらわになった頼子の身体をまさぐりはじめたのだった。
「んんっ!! ~~~んんんんぅ♡♡♡」
頼子は、マントに犯されながらも彼女の口の中で絶叫した。
そしてさらに深い絶頂へと達してゆく・・・。
「はぁ・・・♡ ああぁん♡♡ あああぁぁ!!」
びゅる・・・びゅるるっ!! のけぞるたびに愛液がとめどなく噴き出す。
びくん!と身体を痙攣させ絶頂を迎える頼子だったが、その快楽は射精と違い、終わりがない。ずっと気持ちが昂ぶったままなのだ。それはロザリンドの魔力によるものだった。
「ああぁっ!!♡♡♡ ああぁんっ♡♡♡」
(だめぇっ!! もう許してぇ!!)
頼子はもう何度目かわからない絶頂を迎えていた。
ロザリンドのマントはざわざわと蠢き、彼女を快感で責め立てるのだ。
そしてついに・・・
「ああっ!!♡♡♡ ああん!♡♡ ああぁ~っ!!」
びくん!びくんっ!!と大きく身体を跳ねさせ、またも絶頂を迎えてしまう・・・。
その口には、鋭い牙が伸び、見開いた彼女の瞳は赤く染まりつつあった。
「ほほほほっ!! 今夜、貴女は生まれ変わるわぁ!! 永遠の眷属として私の物になるの!!
嬉しいでしょう? これからは大好きな私といつまでも一緒なのよ~!」
「あはぁ・・・♡ ああぁ・・・・・・♡♡♡」
(もうだめ・・・おかしくなるぅ・・・)
もう何度達したかわからなかった。頼子は完全に快楽の虜になっていた。
「ほほっ!! いい顔になってきたわねぇ! そろそろ頃合いかしら?」
「あ・・・、ああ・・・♡」
(もう何も考えられない・・・。)
ロザリンドは頼子の首筋から牙を抜き、マントを脱いだ。そして頼子を抱き寄せると耳元で囁いた。
「さあ、私の可愛い眷属ちゃん♡ 私の棺桶にいきましょう。
まだ夜は長いわ‼ たっぷりと愉しみましょう♡♡」
「あぁ~♡ ひゃぃぃ ロザリンドさまぁ、ああ~ん♡♡♡」
ぐちゅっ!びちゃっ!!ばしゃあっ・・・!!!
「ふふ、頼子ちゃん、イくたびにいやらしい液体が飛び散ってしまうわね♡」
ロザリンドは少女の股の間に指を突き立てたまま語りかける。そのたびに彼女は潮を吹きながら達するのだ。
もはやただの肉と化した少女を見てロザリンドは邪悪な笑みをうかべる。
「くふふ・・・、ネッサ。明日身体を返してあげるわ・・・。素敵になったお友達の姿をみてどんな顔をするかしら・・・。ふふふふ・・・、ほほほほ!!!!」
その言葉を聞くとロザリンドは不敵に笑い、さらに激しく指を動かそうとする・・・。
「ああっ!♡ ああ~っ!!」
頼子はまたも絶頂を迎え、激しく身体を痙攣させた。そしてそのまま意識を失ってしまった。
「ほほ・・・、ほ~っほっほっほっほ!!」
ロザリンドは高笑いをすると、マントを広げ、頼子をその中に包み込んだ。そしてゆっくりと立ち上がる。
黒い裾がわだかまるその足元では、熱い愛液の水溜まりが広がっていった。
ロザリンドは獲物をマントに包んだまま奥のベッドへと向かっていく。
嵐は、ますます強くなっていく。 そして、黒い屋敷の奥では恐ろしい吸血鬼とその獲物が魔悦の嬌声を上げながらいつまでもいつまでも絡み合っていた・・・。
ネッサと頼子の友情が壊れ、新たなる不道徳な愛に溺れてゆく様子はまさに淫猥なる闇そのものだった。
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「ごめんね・・・、ごめんね・・・。」
私は、暗く狭い棺桶の中でかつての友人の冷たい肌を抱きしめる。
私の友達・・・、あのやさしくて賢かった彼女は昨日息を引き取った。
今私に縋り付き、愛欲をねだっているのは、魂を汚された彼女の抜け殻だ。
私は彼女を両手で胸に抱いて無理やり押さえつけると、その唇を塞ぐ。
「ん・・・・、んむぅ。」
彼女は抵抗し藻掻くがやがて大人しくなり、唇の接合部から唾液が糸を引いて幾筋も流れる。
私は自分が何をしているのかよくわからないまま目を閉じる。
何度、こんなことが続くんだろう・・・。何度欲しいものを手に入れ、そのたびに失うのだろう・・・。
永遠に終わらぬ吸血鬼という呪いに想いを馳せると、閉じた目から一筋涙が流れ落ちた・・・。
終
唯识无垢
2024-03-17 09:07:53 +0000 UTC