少し時間が空いてしまいましたが、キラメキ居残り大戦争のあとがきです。
今週末に、アパートのガス屋さんが点検に来るので、部屋の片づけをしていました。
一度〆切を抱えてしまうと、それ以外の日常生活の何もかもが蔑ろになってしまうので、
少なくとも半年か、下手すると1年振り以上?くらいの大掃除でした(まだ終わってない…)。
それで、あとがきなのですが…、
さて、何から書こうかな……。
■経緯
今回の企画は、以前、イロドリミドリのMV「still」「Session High⤴」の時にお世話になった、
暁さんからのお話で、前回のお仕事は……、あんまり良い思い出は無いのですが…、
とはいえ、生活費的にも苦しかったのと、一応、前々回は、初めてMVで監督させていただいて、
一緒に失敗の経験を共有したということもあったので、お引き受けする運びとなりました。
最初にお声がけいただいたのは…、見返したら4月の半ばで、
当初は、クラウドファンディングも始まっていないのにフル尺の3分40秒を8月の夏コミあわせで~、
っていうお話で、TVアニメのOP(90秒)でさえ、コンテの期間含めたら2ヶ月とか必要なので、
正直、無理ー!って思ってたのですが、それからまぁ、色々とあって冬コミでということになりまして…。。。
楽曲は、元々クライアントのサークルさんの過去曲だったので、
音源データ自体は4月のうちにすぐにいただけたので、
4月末以降からは、ぼちぼちネタ出しというか、Vコンテ作りつつ、
キャラデの摺り合わせとか~、っていう感じだったのですが、
このあたりは原作さんからなかなかレスポンスが返ってこなくて、
歌詞の歌い分けのテキストデータをいただけたのが何故か6月の末で、
(初試聴時、音だけで聴いてると歌い手さんの声が似ていて、どっちがどっちかわからなかったり、
歌詞を聞き取れず勘違いしていたところがあったり…)。
それで、クラウドファンディングが始まったのが7月の頭。
わりと早めな日数で目標金額の400万を達成し、最終的には132%(528万ってこと?)
という結果になりました。
とはいえ、今回の企画に関しては、目標金額に到達しようがしなかろうが、
初めからMVの制作費は固定で決められていて、たぶん目標の400万の内から、
MVの制作会社と、原作さんと、あとクラファンの企画サイトの運営さんとで取り分が決められていて、
金額が目標に達成しなかったら責任者さんの赤字、
そのリスクを背負う分、目標を超えた場合は責任者さんの利益、~みたいな、
そういう約束だったんじゃないかなって思います。(詳しくは聞いてないですが…)
あと、自分は今まで、お仕事に関しては本名の方の名義で受けることが多かったのですが、
一応自分も、ちょこちょこネットでも活動してきて、多少フォロワーさんもいるので…///>
少しでもネームバリューというか、集金に協力できればと思い、
今回は「ががめ」の名義で引き受けることに致しました…。
それから、…ちょっと自画自賛気味になってしまうかもなのですが…、><;
個人的に大きかったかなって思っているのが、クラウドファンディングの募集ページに載せる、
制作中のトレーラー?を突貫で作ったこと。
早い段階からコンテに手を付けておいて良かったとは思うのだけど、
だって当初、その時点ではまだ中身スカスカだったVコンテの前をそのまま垂れ流すっていうんだもの!!
なんというか…、我々エンターテイナーって夢を売るのが仕事でしょう??
だから、お客さんがお金を払ってくれるか否かを決めるそんな重要なページに、
そんなテンションの下がるような素材は載せられない!というか、
ここでお客さんをワクワクさせなくてどうするの!!というか……。
たぶん、クラウドファンディングみたいな形で利益を上げるんだったら、最終的な結果よりも
このあたりが一番最初に力を入れなくちゃいけない場所なんじゃないかな、って思いました。
あえて悪い言い方をしてしまうと、「お金さえ集めてしまえばこっちのもの」
という言い換えもできるような気もしないでもないのですが、
長期的な信頼とかを考えれば、やっぱりお金が集まった以上、それが詐欺にならないよう、
クラウドファンディングの終了以降は、その500万という金額に見合うくらいの価値を
制作側は生産しなくてはならないというプレッシャーはそれなりに感じていたと思います…。
https://www.muevo.jp/campaigns/2004
■キャラクターデザイン
キャラクターの原作は、人気イラストレーターの「しぐれうい」さんだったのですが、
実は、個人的には現在もなお、裏でも表でも一言関わったことがありません。
12月の試写会後くらいでようやくツイッターで無言の相互フォローになったのですが、
炎上が怖いというか、未だにリプのひとつもやり取りしていないという状況です…。(🔥ががめ🔥)
で、キャラクターデザインに関してなのですが、
原案となるものが、2018年にうい先生が描いたジャケットイラストの1枚しかなくて、
そこから自分が原作さんあれこれ聞きながら全身を描き起こして、
特に運動ちゃんの方は、正面の情報が全くなかったので、
最初は作画的にもたくさん動かせるようにシンプルなジャージで考えていたのですが、
原作さんから「スカートを履かせてほしい」という要望があって、
そしたら、上のインナーはどうするかっていうのが問題になって、
中にブラウス着ていないと、ジャージにスカートだけ履いてるってどんな状態?とか、
でも、アクションさせるにあたって、作画的に首回りのカロリー高すぎない?とか、
いっそファスナー上まで閉めるか?とか、袖とか裾とか、スニーカーとかどうするかとか、
ちょっと色々悩んだ覚えがあります…。
文化ちゃんの方は、初期案からスカートの丈をちょっと直したくらいで、すんなりでした。
顔に関しては、やっぱり元絵が人気絵師さんの原案なので、簡略化はしつつも、
最初はなるべく元の絵からあまり離れ過ぎないようにとは思っていたのですが…、
後半は余裕なくてほとんど設定見ないで描いてたかもですね…。
あと、色。
自分が最初に描いたキャラデの色は、元のジャケットイラストからスポイトで拾っていたものなのですが、
原作さんからは終始「ネオンカラーのMVが流行っているから、水色やピンクや紫を使ってほしい」
みたいなことを言われていて、でも、せっかく「しぐれうい」先生のイラストを原案にするのなら、
ネームバリュー的にもなるべく雰囲気は残した方が良いのではないか、というか、
"トンマナ"という言葉もあるくらいですし(最近知った)、
原作さんからの要望とはいえ、勝手に色を変えちゃうのってどうなの?とも思ったのですが、
そこの舵を取って、全員にとって一番満足度の高い形を作るのが監督の仕事なわけで……。
正直、色味に関しては、もうちょっと上手くできなかったかなと反省している…。
やっぱり、コンテの時点でもっと、魅せ場になるポイントや要所に関しては
画面全体の雰囲気をしっかり形にしてから
色彩設計さんの方に配色をお願いするべきだったかな、って思う…。
あと、うい先生が、キャラデの色が決まりかけた少し後くらいの時期に
配信でご自身のイラストの色について語ってる場面があって、
「全体の彩度は低めで、瞳のだけ強くしてるんですよ~」みたいなこと言ってて、
さらに「ぎゃぁぁぁ!!>д<;」ってなった……。(;-;)
■コンテ
自分は原作サークルの「森羅万象」さんや、歌い手さんについては、今回の件で初めて知った感じでして、
なんというか…、映像無しの音源だけで聴いた楽曲に対する第一印象としましては、
「男 侍らせて」だとか「絶対に処女だわー」とか、けっこう過激め(?)な歌詞というか、
でも、若い層狙うんだったらそれなりに刺激的な単語とか入れた方が刺さるのかなぁ、とか、
そんなふうに思って聴いていました。 (みんな大好き"性のメタファー"?(直球))
…で、やっぱりMVとなると、
雰囲気重視で脈絡は薄いけど匂いの濃い意味深なカットをオシャレに並べるのも良いのですが、
個人的には、音と画面がシンクロするのが気持ち良いように、
歌詞と映像の内容がシンクロするのにも気持ち良さがあると思っているので、
やっぱり画面もそれなりに歌詞に合わせた映像であってほしいというのが、願望でだったりしています…。
内容の方は、最初、原作さんから「こんなふうにしてほしい」という流れ?みたいな注文もあったのですが、
結局、時間と予算と人材の関係で、だいぶうやむやになってしまったのですが、
でも、最終的に、なんとなく雰囲気だけはほんのり残っている感じかも…??
で、あと、ここでもちょっと意識したのが「運動ちゃん」で、
音源だけで聴いた場合、1番Aメロの「部活」の二文字以外に運動ちゃんの「運動」の要素が無くて、
歌詞だけで拾ってしまうと、成績悪くて補習受けてるただのギャルになってしまうんです…。
(とはいえ、文化ちゃんも2番のAメロくらいしか文化要素ないのですが…)
なので、運動ちゃんを運動ちゃんたらしめる、キャラクターの掘り下げとかが、
コンテンツとしての映像の役割のひとつになるのかな、っていうのはわりと心掛けて作業していました。
それから、歌詞の「絶対に処女だわ」→「黙れ」のやりとりなのですが、
当初、原作さん的には、もっと冷たく、真顔でキレてる感じをイメージされていたそうなのですが、
この一連の流れを、アゴクイの百合っぽい演出にしたのは自分の改変でした。
百合というか、歌詞だけ追っていると「男 侍らせて」や「迎えに来てよ王子様」という感じで
ちょいちょい男性を指す言葉が出てくるのですが、
3分半の中で、ただでさえ運動要素のない運動ちゃんのキャラを掘り下げなきゃいけないのに
ちょい役の登場人物を増やしてしまうと、個々のキャラも薄くなるし、作画も余裕ないので、
侍らせ男子は頭をボールにして、完全に運動ちゃんを引き立てる無理矢理の運動要素にして、
それから運動ちゃんは、ギャルという設定ではいただいたのですが、若干男性的な感じにして、
文化ちゃんの王子様(?)として、後半の「憧れていたんだ」への布石的なものにしていたりしていて、
なるべくメインの2人のキャラクターに焦点が当たるように、っていうのは心掛けていました。
(最終的に2人だけの世界~みたいになってしまいましたが…)´`;
で、最後、仲良くなって終わりかなぁ~と思いきや、「延長戦」で
これからも戦いは続きますよ、っていうオチで、
原作さんから「tobe continued」で、ということだったのですが……、
続きは誰が作るんですかね……。
自分は嫌ですよ…? 今年こそ、アニメ以外で生きて行ける道を見つけたいので…。
※※※ 長いので、つづく…? ※※※