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コーラの動画の制作後記と、物好きな方向けの自分語り① 【きっかけ編】

■きっかけ編


 よっぽど物好きな人向けの内容になるかとは思うのですが、

せっかくなので、支援者様限定特典ということで、

自己紹介も兼ねて、ちょっとプライベートな経緯含めて色々書こうかと思います。

(……これで支援者減ったらどうしよう……。)



 実は自分、隠してたり隠してなかったりするのですが、

地方住みでちょっとアニメの仕事とかをやってたりしました…。


作業スピードはものすごく遅かったのですが、それでも人手不足な業界だからなのか、

有難いことにちょこちょこお誘いがあって、その合間に自主制作とかしたりして生活していて…、

出来高制の業界なので、ぶっちゃけ物量をこなせない自分はずっと貧困層なのですが、

近年ではOP,EDの演出のお仕事とかもやらせていただいたりとかもしていました…。(過去形)


 今回の動画に繋がる発端のひとつとしては、遡ること、2017年の頭くらい?

とあるゲームのMVで初めて監督をさせていただいたのですが、それがとても辛くて…。

内容的にはガールズバンドで、メンバーが7人もいて、

その全員が音楽に合わせて作画で楽器を鳴らすっていうだけでも目に見える地獄なのですが、

作監兼原画兼キャラデ(アニメ用に起こす方)の担当を1人のアニメーターさんに任せられてて、

自分よりも二回りくらい?お歳を召した方で(最初のスカイプでしか見てないのであんまり覚えてない)、

業界歴長いのかベテランなのか知らないけど、ほんっっっっっっっっっっっっっっとにもう、

キャラデの時点で顔も髪型も等身も特徴も全部が全部原作無視の、(原作「→無視←」の!!!!)

ほんとにここで公開してやりたいくらいぐっっっちゃぐっちゃなキャラデ上げてきて、

デッサン以前になんか全員斜めに立ってるし腰曲がってるし身体繋がってないし、

それを全部自分が直すことになって、そのくせ帰省だかなんだかで連絡付かなかったり、

挙句、サビの全員で演奏するところの一番重い原画では、

コンテにも無いBG付けたLO一枚だけ上げてきて「監督にお任せします」のひとことしか書いてなくて…、

あぁ…、なんかもう、思い出しただけでも腹が立ってきた……。


そもそもが、そんなそんな座組をした会社さんにも非がある気もするんだけど、その制作会社さんもさぁ…、

間奏のギターソロのカット、そこは気合い入れたくて初めから自分が原画作業担当してて、

4月にはラフ上げてたのに、担当だった新人の制作さんが辞めちゃって、変わりに社長自らが回してて、

引継ぎが出来てなくて、6月になってから「紛失してたのでもう一回送ってください」とか…。

結局、そのお歳を召したアニメーターさんに任されてた全部の仕事を、

仕事の遅い全部自分が代わりにすることになって…、間に合うわけも無くて…、

最終的に、納品期日過ぎてから、人海戦術でVコンテを素材に海外に動画撒きっていう…。

そこは…、Vコンテを丁寧に作ってたのが不幸中の幸いというか…、それで本当にギリギリで…。

他にも二転三転で本当に色々書きたいことはあるんだけど、でも結局は全部、

大声でSOSを鳴らせなかった監督である自分の責任なんですよね…。


それで、その直後にもう一本、自分がMVを担当することになっていたんだけど、

途中から新しいプロデューサーさんが入ってきて、そしたらものすごく風通しが良くなって、

2本目の方は前作よりも好きにやらせてはもらえたんだけど、

楽曲は良かったのに、その前で1ヶ月くらい作業期間が減って、予算も無くて……。

でも、一応、会社の為に言っておくと、

本気出せば実力のある強い会社さんだし、もう2度と、ああいうことは起きないと思う…。


で、その冬に、

そんなボロボロの状態で念願だったTVアニメの初OPの演出をすることになりました。

個人的に、南家こうじさんというアニメーターさんが好きで、

アニメのOPのを作ることは予てからの憧れでもありました……。


自分は仕事が遅いので、物量やスピードでは役に立てないから、

日頃から「アイディアで勝負しなきゃ」とは思っていたのですが、

入る前から疲弊していたのもあってか、本当になんにもアイディアが出てこなくて…、

制限も多く、人も上手く回せなくて、なんにも上手くいかなくて、周りに迷惑をかけるばかりで……。

……。


OPの仕事が終わった後に、本編作業の方も手伝っていたのですが、

罪悪感とか、償いとか、最終回に至るまでずーっとそういう気持ちで仕事してて、

放送とか反応とか怖くて、ほとんど見てなくて、

そういう気持ちでしか仕事出来なくなっていること自体も後ろめたくて…。



…そのあとは、別タイトルで、「質」重視な作品にも少し参加したのだけど、

人気のすご腕アニメーターさんたちの超絶作画に挟まれる中で、

自分は作業期間も多めにあったのに、最低限の芝居しか盛り込めなくて、

それも上がりが怖くて未だに完成品の一本すら観ていなくて…。

作業量は少量だったけど、別件の掛け持ちするのも怖かったから、

結局、チェック待ち込みの3ヶ月間で5万ちょっと、みたいな収入になっちゃって…。



人の上に立つ度に責任が怖くなって、仕事が楽しめなくなって…、

偉い人たちの椅子を見るうちに、

もし自分がこの業界で出世したとしても、この先にはもう、

どこまで行っても自分が楽しめるような場所は存在していないんだ、っていうのが見えてしまって…。

質に怯え、人に怯え、責任に怯え、

稼げもせず、欲求も失い、楽しくも無く…。

このままこの業界で歳を重ねることに何の意味があるんだろうって思ったときに、

あの時の、

老いたアニメーターさんに、自分の将来の姿を重ねてしまったんです……。




 そんな折に出会ってしまったのが「周防パトラ様」…。

初めてリアルタイムで視聴したのが7月19日(個人的神回)、

その時パトラ様は酔っぱらっていて、(当時VTuberの飲酒配信はまだ珍しかったと思う)

見た目とか言動とか、この子大丈夫かなっていう心配と同時に、

 「メンバー良いやつだから、パトラがみんなのネタになるから、

  踏み台になるから、ゆけー!GO-!ってやってんのよ!」とか、

 「パトラが汚れ役全部やるから、あいつらをよろしくな!」とか、

 「パトラ、みんなの好みの子になりたいから教えて!」

とか、酔いどれながらに言ってるのが、

健気なのと、危なっかしいのと、可愛いので……。


 それで、魑魅魍魎が群雄割拠、粗製乱造で弱肉強食なVTuber界隈の中、

この子には埋もれてほしくないなって思って、ファンアートを描いて、

そしたらリプをくれて、フォローまでしていただいて、

自分の描いた絵で好きな子が喜んでくれるっていうのが嬉しくて、

それがどんどん、擦り切れた自分の、壊れた心の隙間に入り込んでしまって…、

それからは…、自分が狂っている自覚はあったのだけど…、

何かを描いてて楽しい!って思える感覚が久々で、それが嬉しくて……。



…その結果があの動画でした。





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