1章
1
人は誰でも夢を見る。
眠りに就くたびに夢の世界へと旅立って、朝の訪れと共に帰ってくる。
夢の世界は不思議の世界。
その夜、見る夢を自由に選ばせてくれるわけではないけれど。
何が待ってるかわからないということだって、わくわくどきどきにおいての大事な要素だ。
主人公は私。
私のためだけの物語。
……でも、本当は知っている。
私達は知っている。
毎晩の夢はしょせん、記憶の再構築。
頭の中でばらばらに漂う記憶のピースがランダムに結びついて、物語っ『ぽい』ものを構築しているだけってことを。
夢の世界で出会う誰かのほとんどは、記憶の底にいる、過去のどこかで出会った人。
夢の世界に漂う私は、いつかそこにいた私。
もし、そうなら……。
あの景色はなんなんでしょうか?
こうやって眠りに就くたびに拓ける景色がある。
待ってたよって語りかけてくるみたいに。
そこは四季のない小さな町。
可愛らしく整頓されたその町は、いつも春の匂いがして。
住人はみんなが笑ってる。
溢れるほどの優しさで満たされた、おとぎ話の舞台みたいな町。
ああ、知っている。
小高い丘の上。
この町を見下ろす……あの丘に建つ、ツンと澄ました佇まいの建物を。
「ら……らー♪」
時計台から運ばれてくる音楽も。
心にジーンと響く、静謐なこのメロディはおはようの合図。
歌に揺り起こされるみたいにして、町が少しずつ動き出そうとしてるのを感じる。
それは何度も繰り返されてきた、この町の朝の日常。
そのことを、ありすは知っている。
ちくりと胸が痛んだ。
心が思い出す。
これは失われた時間。
幸せだった……いつまでも続くものと信じきっていた、穏やかな夢の日々の残滓なんだって。
『夢は記憶の再構築、だっけ? ……そうかもね』
いつの間にか歌……子守唄は止まっていて。
ありすは目覚めの時を知る。
『まだ、忘れられない?』
いつからそこにいたんだろう?
寂しげにありす……もう一人のありすが笑う。
失われていく世界の向こう側で。
「待って!」
どうして叫んだんだろう?
どうして、こんなに悲しいんだろう?
『呼び止めたりしちゃ駄目だよ、ありす』
もう起きる時間だよ――
たしなめるような声が耳元で聞こえた。
きっと、そうなの。
行かなきゃいけないんだってわかってる。
でも、それでも。
思ってしまう。
(ありすの本当の居場所は、きっと……)
2
「んがっ? ふわああぁぁぁ~~~~っ」
いつの間にかうつ伏せに寝返りを打って、鼻と口が枕に塞がれちゃっていました。
ガバッと起き上がって、ムズムズする鼻を擦ります。
いわゆる、オフショットというやつです。
見慣れた六畳の畳部屋……。
精一杯可愛くレイアウトした部屋をぼーっと眺めていると、だんだん頭の中が起き出します。
自分で言うのもなんですが、相変わらずのひどい寝相です。
入院していた頃からの付き合いのクマのぬいぐるみが、ベッドの下に転げ落ちちゃってますし。
多分、蹴飛ばしたんでしょう。
ぬいぐるみを引っ張り上げようとした段階でやっと気付きました。
ありすの格好はパジャマじゃありません。
部屋の電気もついたまま。
ついでに言うと朝ですらありませんでした。窓の外は真っ暗です。
「夜の9時? そか、寝落ちしちゃってたんだ。ひと休みするだけのつもりだったのに」
今日はアルバイト先のピザ屋が謎の大盛況で、休憩もろくにとれないくらい忙しかったから疲れが溜まってたのかも。
「もうお風呂入っちゃおうかな……」
うーんって伸びをして。
(9時……)
頭の中でつぶやいた瞬間、背筋にぞくぞくっときました。
大切な何かを見落としている、そんな予感です。
「9時……」
ありすは何かを忘れてる?
(今日は……ピザ作ってピザ食べて? 家に帰ってきて……ハンバーグ食べて……)
『疲れた顔で本番を迎えるわけにはいかないからね。ちょっと休憩』
そんなことを言っていたような?
本番……。
「あああああーーーーーーーーっ!!」
「はーい! 今日も始まりました。ありすとみんなで作る夢の王国、『ありすinワンダーランド』……
ここに集まった皆さんは一人ひとりが臣民としての自覚を持って、
キングでプリンセスなありすを夢のステージまで送り届けてくださいね!
……ってとこまではいつも通りとして、今日はちょっぴり遅刻でした! ごめんなさい」
ここまで一息に言い切ったありすは、チラッとモニターを確認します。
いわゆる生配信ってやつですね。
顔が見えないだけで、もうこの時点で視聴者さんと向き合って会話してるようなものですから、リアクションはすぐです。
気にしてないよ、今日もバイト? って感じのリアクションが多いですね。
さすが、ありすのファンさん達は違います。第一に見る目というものがありますから。
「優しいみんなが大好きでっす! はい、謝罪は終了ということで。
えー、そういうわけで長く険しいアイドル道を猪突邁進するありすですが……」
おやおや さっきまでの優しさどこな行きましたかね。
生配信なのに集まり悪いよね、ありすちゃんもっと頑張らないと、とかダメ出しコメントが飛んできていますが?
好きな人に意地悪したくなるタイプですね。小学生みたい! カワイイ☆
「集まり悪いかなー? いや、すっとぼけとかではなくてですよ。
今日はありす寝坊しちゃったから、タイミングを見失ってる人がいるのかも。
いつもは普通にこの百倍くらい集まりますし」
痛々しいとか言われてますけど、そうですかね? ありす的にはギャグのつもりなのですが。
いえ、実際のところ笑えませんが。
夢の実現においてファンの存在は大切で、ファンがもたらす収益はなおさら重要です。
これ以上、アルバイトを増やすのは無理です。気力と体力に溢れてる10代フリーターにも限界はあるので。
(おっと、フリーターじゃなかった……)
ありすはアイドル。
言霊です。
言葉にすることで想いは力になります。
もちろん、こんな細々とした活動から察していただける通り、ありすは芸能事務所に所属していません。
某国民的アイドルグループのオーディションにも普通に落ちましたし。
(でも、アイドルに免許はないですから!)
フリーターでも、ヨーチューバーでもありません。
アイドル!
言霊です。辛い時には自分に向かって「頑張れ!」って唱えましょう。
ありす頑張れ!
「それでは本日の企画……第? 何回目かは忘れましたが恒例のファンミーティングを始めます!
まずは前回の~アイドルたるものお芝居くらいはできなきゃね 企画脚本出演、全部ありす~の感想を……
あ、ひどい? ダメダメでした? じゃあ、ありす女優を目指すのはやめます」
笑われました。
潔さとして受け止めて欲しかったのですが。
「やってる途中にも、芝居は違うかな? って気がしてたんですよ実は。ってことで次なる野望に切り替えます。
世の中に愛され、必要とされるアイドルとは何なのか?
意見どんどん出していきましょうか。
彼氏を作らない? 普通にいません! トイレに行かない? 生まれてから一回も行ったことないです。
おやおや? オールクリアってわけですか。
どうやらありすは約束された国民的アイドル……あ、いらっしゃい」
いつも通りのフリートークを始めたら、「やってる?」って感じに視聴者が増え始めました。
飲み屋感覚です。
「ありす個人としてですか? やっぱり、ありすの一番得意とするところは歌なので……
最大の武器を活かしていきたいところですが」
夢への道を一歩一歩。
ありす、アイドル頑張ってます!
3
とん、とん、とん。
ありすが階段を降りてくる音は居間のお母さんに聞こえたみたいで、ジャーッてフライパンを使う音が返ってきました。
木曜日の朝はベーコンエッグと白いごはん。
何時に起きても出来たての朝ごはんが出てくるのが、実家住みの強みですね。嬉しいです。
お母さんが出勤する時間になったら叩き起こされるのが玉に瑕ですが。
「おふぁよー」
「おはよう。そろそろ起こしに行こうと思ってたところよ」
危ないところです。
「子供じゃないんだからそういうのいいよー」
「そんなこと言って、この前もアルバイト遅刻してなかったかしら?」
熱々のベーコンエッグを配膳してくれるのはいいとして、なんとなく好戦的な切り出し方です。
ありすをいじめる気でしょうか? 困ります。
「昨日も遅くまで……なんだったかしら、そう、配信? ……よね?
深夜に上の階から話し声が聞こえると、今でもお母さんビクッてなっちゃうわ」
「それはごめんだけど、大事なファンサービスだから」
「……時代よねぇ。お母さんの若い頃は、アイドルって自分で勝手になれるようなものではなかったけど」
「今は自己発信の時代だから」
「難しいこと言われても、お母さんわからないわよ」
これでありすは負い目が多いので身構えちゃいましたが、ただの世間話だったみたいです。
(応援してくれてるのは知ってたけど……)
お父さんもお母さんも、ありすの人生なんだからって言ってくれます。
それはきっと……。
ありすが前例のないような大病を患って、「覚悟してください」ってお医者さんに言われるところまで行ったことと無関係じゃない。
生きててくれるだけでいい。
元気にやりたいことをやっているありすを見ているだけで幸せ。
お父さんは前にちょっと酔っ払った勢いで、そんなことを言いながら涙をこぼしてた。
お父さんとお母さんのことが大好きです。
だから、そんな優しさに甘えるばかりじゃなくて……。
「お、ありす。今日も早いな」
「遅いの。もう8時よ」
すっかりお出かけの支度を済ませたお父さんが、ひょいっと廊下から顔を覗かせた。
「昨日の夜は放送だったんだっけ。どうだった? ファンミーティング」
「いまいちだね。さすがに一人で長く活動してると、できることがだんだん少なくなってきちゃうかも」
「ふぅむ。なら、お父さん何か手伝おうか」
「手伝うって何を?」
「提案はできないけど、車くらいなら出してやれるぞ」
「車か……はっ!? や、山ごもり……!」
「二人とも? ゆっくりしてていいんだったかしら」
途中までは我慢して聞いていたお母さんが、ちょいちょいっと時計をさす。
「おっと」
うちは共働きだから、お父さんもお母さんもこれから出勤。
一番最後に出るありすが、朝ごはんの洗い物とか家事を一通り済ませてからアルバイトに行く感じです。
タイミングが悪いと全くのすれ違いになりますが、寂しさはありません。
ありすもぼちぼち大人ですし、それでなくても……。
「ありす、続きは帰ってきてからな」
「うん、行ってらっしゃい」
ありす達は家族でちゃんと繋がれてますから。
「そうだ、ありす。お母さん今日はちょっと遅くなりそうだから……」
「りょーかーい、晩ごはん用意しとく」
今日のアルバイトは早番なので、手が空いてる者の責務です。
お母さんが用意してくれた朝ごはんを食べながら、頭の中でスケジュール帳をめくったりあれこれ書き足したりします。
(晩ごはんは唐揚げでいいとして。そうだ、お金下ろしてこないと……)
貯金残高どれくらいでしたっけ?
そろそろ、秋葉原辺りでライブをやりたいところなのですが。
東京でライブをやろうと思ったら、100人収容4時間レンタルとかでも4~5万円は軽くかかります。
衣装とか音源の用意を、とか色々やったら出費は際限なく増えていきます。
ありすの少ないアルバイト代から工面するのは大変ですが、ライブをしなかったら本当にただの動画配信者なので。
いえ、別に動画配信者を否定するわけではないですけど。
(ありすはアイドルなので……!)
言霊です。
応援してくれる家族や大切な人達が誇らしく思える、キラキラ輝くありすになるために。
「ところでありす、さっきの山ごもりがどうとかって本気じゃないわよね?
あなたはちょっと考えなしなところがあるから……」
「そういう目を引くアクションも必要なんだよ。話題性とかの観点で」
「話題、話題って……心配になるようなことをキラキラした目で言わないでよ。
この前も行く先々でアルバイトしながら自転車で日本一周するとか言い出して?
練習のためにどこまで行ってみたんだったかしら」
「……千葉」
ありすが一番向こう見ずだった頃の黒歴史です。
ここは埼玉の僻地なので、結構頑張ったと思うのですが?
「『膝が破裂した。車で迎えに来て』って、泣きながら電話してきたわよね……」
「あれは、お、思ったよりも日本が広かったから」
「お母さん心配」
最後にはため息までついてきました。
身内に心配されているようでは、ありすもまだまだです。
もっと、もーっと頑張らないと!
4
朝「行ってきます」してから、こうして戻ってくるまでだいたい7時間くらい……でしょうか?
アルバイトは基本、6時間勤務なので。
アルバイト先のピザ屋を出た時はまだ明るかった空は、淡い茜色に染まりつつありました。
当然ながら、我が家の鍵はばっちり閉まっています。
「今日もタフな1日でしたね。ピザ業界の未来は明るいです……」
ありすの独り言が聞こえたみたいに、ちょうどお隣のお家からお散歩のために出てきたダックスさんがワンッと鳴きました。
「あはは、こんにちはー」
「はい、こんにちは。今日もアルバイト?」
「そうなんですよー」
お隣さんともはずまない感じの世間話をして、と。
「ただいまー」
待ってる人がいるわけではないのですが、なんとなくの気分で口にします。
まずは、台所の目立つところにお持ち帰りの唐揚げを置いて。
つけあわせのキャベツとトマトを用意したら、たまねぎとじゃがいもでお味噌汁を作っておきます。
ウチは晩ごはんの時間がばらばらなので。
さて! 忙しくしていたら、あっという間に6時です。
タイマーをセットしておいた炊飯器からほかほかのごはんをよそって……。
いただきますは省略です。
「うん、おいしい。特にお味噌汁が」
自分で自分を褒めてたら、「オフロガワキマシタ」って電子的な声が届きました。
昨日今日と疲れちゃいましたし、ゆっくりお風呂に浸かるのです。
「ぷっふぃーーーーーい……」
お手軽に手に入る幸せってこういうのですね。
今、ありすの頭から湯気が出てるかも。
キンキンに冷えてやがるコーラ(0カロリー)をお供に、ちびちびっと飲りながらパソコンをつけます。
ネットサーフィン大好き。
特にアイドル関連のニュース見て回ってると時間を忘れてしまいます。
「えぷ、えぷっ」
それにしても、炭酸を飲んでると喉から上がってくるコレなんなんですかね?
気泡?
アイドルのイメージにはそぐわないので、できたら近代技術で「えぷえぷ」が出ないようになんとかして欲しいもの……。
「あ、この人新譜出すんだ。いいなー」
コーラどころではありません。
ありすと同じように個人で活動してるアイドルの中にも、色々と格差みたいなのを感じなくはないです。
ツテなのかコネなのか。
(ありすも人気アーティストに曲とか書いて欲しいものですが……)
どういうツテがあるとそういうの可能なんですかね?
永遠の謎です。
「ん? 『I/DOLLY55』スレがすごい伸びて……ええ! 白鳥レナちゃんグループ脱退!?
あの子、歌めちゃくちゃ上手……ええー。
心配です……グループの未来は大丈夫なんでしょうか」
アイドルの世界は乱気流みたいです。
移り変わりが激しいし、派手。
ありすはまだ、奔流みたいに激しく移り変わるそんな世界の一部……葉っぱ一枚にすらなれていません。
さすがに考えちゃう時はあります。
こうやって一途に頑張ってれば、本当にいつか誰かの目に留まるのかな? とか。
……このやり方で間違ってないのかな、とかも。
「ダメダメ! 弱気は前に進むための役には立たないんだから」
学校の卒業を機に本格的なアイドル活動を始めて、多分、そろそろ1年くらい。
まだ、たったの1年です。
「……ふぅ」
なんとなくですが、それ以上ネットのニュースサイトを回る気分じゃなくなってしまいました。
(自主練でもしよっかな……)
お父さんとお母さんも帰ってきてないから、気兼ねなく歌も歌えるし。
「おっと、その前にメールだけ……」
ブログに載っけてるメアドに届く何かちゃんとした中身のメールが届くことなんて、一週間に一回もないですけれども。
ファンの皆さんは直接トゥイッターに送ってきますし。
(ほら、なんか宣伝みたいな……)
一通だけ届いてたそのメールには……。
うん?
MHK?
番組ご出演の――
「ブーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!」
5
「テレビ出演!?」
「そうなの!」
今夜はお父さんとお母さんがほとんど同じくらいに帰ってきたから、説明はひとまとめにできました。
「大丈夫なのか? 事務所に所属する条件に多額のレッスン料金を請求される詐欺もあるって聞いたことが……」
「天下のMHKだよ!?」
「MHK!?」
「本物とは限らないわけでしょう。名刺でもいただいたの?」
「本物だったよ。そ、そりゃ、多分だけど……」
大騒ぎです。
予想はしてましたが、お父さんとお母さんの動揺はかなりのものです。
「実はさっき電話かけて説明を聞いたの。最近、セルフプロデュースで芸能活動してる人が多いから?
ドキュメンタリーみたいな感じの特集やるんだって」
「そう聞くとMHKの方向性としてわかる気もするが、どうしてありすが番組に抜擢を……か、可愛いからか?」
うちのお父さんは最高です。
「確かにありすは可愛いけど……『個人で活動してるアイドルの情報を寄せてください』みたいなのに、
ありすのファンさんが応募してくれたんだって。
頑張ってるありすちゃんを世間に知って欲しいから、って」
「……ホー」
なんだか妙に感心されました。
「真っ当じゃないか。そうか、いつかこういう日が来るかもしれないとは思っていたが……」
「よかったわね。夢が近づいたじゃない」
「二人とも勘違いしてるみたいだけど、別にこれきっかけに事務所所属とか芸能界デビューとかの話じゃないよ?」
あくまでもドキュメンタリー番組の出演依頼です。
個人でアイドル活動してる女の子の日々に密着するだけの。
「テレビはテレビじゃないか! そうか、ありすがテレビに。会社で言われちゃうなぁ」
お父さんが言わなければ誰もわからないと思いますが。
「わかったわ。その番組に出る出ないはあなたの判断だから何も言わないけど……そ、その撮影?
家には来るの? そしたら有給取らなきゃ……ああ、どうしましょ」
「配信の様子も撮りたいって言ってたから来るとは思うけど、別にお母さんは家にいなくても平気だよ」
「わからないでしょ? 親の考えとか聞かれたり……あなた、やっぱりどっちかいた方が」
「出たいの? テレビ」
「ありすのための話をしてるんでしょう!」
お母さんがちょっと赤くなったのは見逃しませんでした。
(心配してくれてるのも本当だろうけど……)
これだけ舞い上がられると、だんだん別の心配が湧き上がってきました。
(ありすの出番、秒で終わっちゃったらどうしよう……)
何しろありすにとって初のテレビ出演。
どんなものか勝手が全然わからないので、テレビに出られるわくわくより不安の方が大きいくらいかもです。
「休みについては会社で話してみるよ。ありすの晴れ舞台だ、家族としても協力しないと」
「いや、二人で休むのはさすがに大げさ……」
「そうだ、お小遣いをあげよう! 服でも美容院でも自分磨きに使うといい」
「ワーイ!」
どうあれ、もはや後には引けません。
アイドルありす、テレビデビューです!