上位プラン「ラブラドール・レトリーバー+」プランの支援者方向けの先行公開となります。無印版よりもボリュームを増量したバージョンです。
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「答えは否とする」
ルグニカ王宮内の会議室にて”賢人会”と呼ばれる、ルグニカの政治の中枢たる貴族達が顔を合わせていた。
ここはルグニカの政策を決める最高意思決定の場。それにも関わらず現国王ジオニス・ルグニカの姿は見えない。その姿の見えない国王に代わって、今のルグニカの政治を執行しているのが、ルグニカ国の中でも最上位に属するこの貴族達だった。
「しかし公衆の面前で、ジオニス陛下自らが言ったことだ。覆るのか?」
「何の問題もない。今の政治と取り仕切っているのは我ら賢人会だ。いくらでもやりようはある」
「それにしても、浅慮で愚かなことを大勢の前で軽はずみに言ってくれる。全く面倒なことをしてくれたものだ」
「亜人戦争が終わったとはいえ、終戦直後のこの不安定な情勢で……まったく信じられぬ」
会議場全体がため息を吐くような雰囲気に呑まれる。
人徳があり人望もあったジオニス・ルグニカだったが、政治を行う者として、国王として適性があるかどうかと問われると、それはそれで色々と疑義のある人物だ。
人気があるが故に、国王という立場では敵もそれに応じて多くなる。この”賢人会”は、そんなジオニスを監禁し失脚させ、表向きに国民には変わらず健在であることとしながら、裏では自分達が政治を思うがままに動かすという、水面下でのクーデターを成功させていたのだった。
「それでは剣聖テレシア・ヴァン・アストレアの兵役除名は取り消し。そしてヴィルヘルム・トリアスとの婚姻は認めず――これが賢人会の総意ということで宜しいか?」
進行役の貴族がそうして話を締めくくろうとしたとき、くぐもった笑い声が聞こえてくる。
「ぐひ、ぐひひひひ。まあまあ待ってよぉ。そんな有無を言わさずって感じじゃ、テレシアたんが可愛そうじゃないかぁ。ボクに考えがあるよぉ」
ねっとりとした聞いただけで不快感を催すような声だった。その声の主は参加者の内の1人。その中では最も太った体型をした、この場にいる中ではまだ若い青年だった。
「ヲタッキー殿」
「除名もトリアスの息子との結婚もさぁ、せめて陛下が出したのとは別の条件を出してあげようよぉ♪ せっかく2人とも愛し合っているのに、権力でその仲を引き裂くなんて可愛そうだよぉ。それに、剣聖を下したトリアスが反抗してきても面倒臭いだろぉ?」
「別の条件?」
それまで黙り込んでいたその貴族――ヲタッキーの発言に、一同がどよめくようだった。ヲタッキーはその不快な笑いを続けながら
「ぶひひひひひ。そう、別の条件さ。テレシアたんが本当にトリアスを愛しているのならば、簡単に乗り越えられる愛の試練ってところかな」
「馬鹿な……今の情勢で剣聖という戦力を失えば事ですぞ、ヲタッキー殿」
「ぶっひひひひひひひ!」
慌てて反論する貴族に、ヲタッキーはより高い笑い声を上げる。
「大丈夫、だ~いじょうぶぅ♪ 何だかんだ言いながら、テレシアたんはボクのものなんだから♡ トリアスのクソ野郎なんかよりも、ボクの魅力でベタ惚れにさせて、賢人会のために何でもする雌犬にしてみせるよ。とにかくこの1件、ボクが預かるからね~」
そんな知性のかけらもない発言をしながら、賢人会で最も力を持つ貴族ヲタッキーは笑い続けるのだった。
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ヴィルヘルムとの婚姻を賢人会へ報告したテレシアが、その可否の回答を確認するために賢人会筆頭ヲタッキーの邸宅へ訪問していた。
「認められない、とは?」
賢人会との謁見だというのに、場所は王宮ではなくヲタッキーの私邸であることに違和感を抱いていたテレシアは、そのヲタッキーからの言葉に更に眉をひそめた。
「ぶひひひひ。言った通りだよ。キミとトリアスの結婚もキミの除名も認められない。これが賢人会の決定なんだよぉ」
「し、しかし陛下は――」
食い下がろうとするテレシアへ、ヲタッキーは人差し指を立てながら牽制する。
「公式の場ではあれど、あの陛下の発言自体はあくまでも陛下の個人的感情によるものなんだよ。剣聖という貴重な戦力を、いくら国王だからってその場の雰囲気に流された個人的な感情で決めていいわけないでしょ? テレシアたんくらい頭の良い娘なら、分かるよねぇ?」
賢人会の筆頭として表に出てくるようになってから、テレシアも何度かこの男と対面することはあったが、つくづく不快で気持ち悪い男だった。触れるどころか同じ空気を吸うだけでも吐き気を催すほどの風体や口調に、しかしテレシアはそれを表情に出さないように努める。
「戦力というなら、私の剣はあの場で――」
「あー、もう。いいから最後まで聞きなよ。意外と面倒くさいな、キミ」
見るからにただの権力だけで賢人会に成り上がったヲタッキーは、剣聖であるテレシアと比較すれば、人間的に遥かに劣る存在なのは間違いない。そんな彼が耳を穿りながら吐き捨てるように言うと、さすがのテレシアでもいら立つものを感じる。
それでもヲタッキーに言われた通りグっとこらえて、彼の言葉を待つ。
「ボクはさ、テレシアたんの味方だよ。今ボクが言ったのは、あくまでも賢人会としての決定。でもボク個人としてはさぁ、テレシアたんには是非幸せになって欲しいと思っているわけ」
「?」
よくその意図をつかめないヲタッキーの発言に、テレシアは首をかしげる。するとヲタッキーはじゅるりと舌なめずりをすると、その嫌悪感に思わずテレシアは顔を青ざめる。
「テレシアたんが本当にトリアスの奴と愛し合っているっていうんならぁ、その証明をしてくれれば、賢人会筆頭のボクの力で決定を覆してあげるよ。ボクは正直、ルグニカの安定とか平和なんかより、テレシアたんを幸せにしてあげたいんだよぉ」
テレシアは、ぞぞぞ…と全身に鳥肌が立つ。
政治を預かる賢人会としては不適切極まりない発言をしたヲタッキーだが、あまりこの男と長く関わることは得策ではない。テレシアの本能がそう警鐘を鳴らし、本筋であるヴィルヘルムとのことにだけ言及する。
「どうすれば、その証明が出来るというのでしょうか?」
「ぐひ、ぐひひひ♪ ぶひひひひ♡」
テレシアのその問いに、ヲタッキーはくぐもったような笑い声を発する。それを見てテレシアは不快感を通して恐怖すら感じ始める。
「今日から1ヶ月間、この屋敷でボクと疑似ラブラブ新婚生活をしても、それでもトリアスのことを愛してると言えたなら、トリアスとの結婚も除名も、ぜ~んぶ認めてあげて、以後は2度と関わらないことを誓うよぉ♡ それが出来るなら、ね♪」
そして、テレシアの愛が試される1か月――ヲタッキーとテレシアの疑似新婚生活が始まるのだった。
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国王ジオニスは、表向きには病床に伏しているとされているが、その実態は賢人会に拉致監禁されている。国王に代わり国家の政治全権を握っている賢人会の力は、今や絶大である。
その賢人会の中でも筆頭――つまり最高位の権力を持つヲタッキーは、例え剣聖の家系でもあるアストレア家でも逆らうことは難しい程の存在だった。だからテレシアは彼の条件に応じるしかなかった。
ただ救いなのは――
(条件をクリアすれば、要求が通る)
独裁的で強制的なものではない。あくまでも交換条件だった。ヲタッキーの出してきた条件を飲めば、望む未来が手に入れられる。
何かあっても剣聖の加護がある――少なくとも、こんな弛んだ体型をしている肥満男に命を害されることは有り得ない。
そう考えてテレシアはヲタッキーの条件をのみ、これから1か月この屋敷で彼との夫婦生活を送ることを誓い、その誓いの証として薬指に指輪をはめた。
そしてその夜――
「ぶひっ、ぶひひひひ♪ いよいよ結婚初夜だねぇ、テレシアたん」
「……」
キングサイズのベッドの上、下着姿のヲタッキーと同じワンピースタイプの下着姿のテレシアが手を握り合って座っていた。テレシアの下着の色は、その髪色と同じ赤。
べたべたと手を触ってくるヲタッキーに、テレシアはあからさまに不快感を顔に出していた。
(貞操は仕方ないわ。あきらめるしかない……)
条件を提示してきた時から、ヲタッキーの下劣な目的など見え据いている。こんな男と肌を重ねることなど死んだ方がマシなくらいな想いだったが、ヴィルヘルムと結ばれるためには仕方ないことだ。
幸いにも純潔は既に彼にささげている。それならば犬に噛まれたものと割り切って、今この時間だけを耐えるしかない。
「ぶひひひひ。それじゃ、そろそろ始めようかぁ♡ ねぇ、テレシアたん?」
「はい……」
重く沈んだ声でテレシアが答えると、ヲタッキーは握っていたテレシアの手を引いて自分の股間を触らせる。
「っ!」
その硬さ、そして熱気と湿り気を手に感じて、テレシアはびくっと体を震わせる。
(き、気持ち悪いっ! こんなに大きくてびくびくしてるっ……や、やだ……!)
思わず涙が漏れ出るくらい、その雄の象徴の感覚に恐怖を感じる。しかし今更後戻りは出来なかった。
「ほっ、ほおおっ。夢にまで見たテレシアたんのおてて……ほおぉぉ~……ねえ、もっと触って? 愛する旦那様のオチンポ、おててで良い子いい子してぇ?」
「……はい」
吐き気を催すほどの気持ち悪い言動に、テレシアの顔色が悪くなる。しかしテレシアは事務的に手を動かし、下着の上から膨らんでいる股間を撫でるようにする。
「おほおおおおっ! 柔らかぁ……テレシアたんの手、柔らかぁい♪」
テレシアの手の感触を股間で受け止めたヲタッキーは、嬉しそうに身体をびくびくとさせる。そんないちいち気持ち悪いヲタッキーの反応に、テレシアは身を縮こませる。
(速く終わって……っ!)
不快と恐怖だけが高まっていく中、テレシアはただただこの行為を速く終わらせたい一心で手の動きを速くしていく。びくっびくっとヲタッキーはそのたびに喜びの声を漏らしながら、テレシアの中でどんどん熱さと湿り気が増していく。
「ぶひひひひ~。ボクもテレシアたんを気持ちよくしてあげるぅ♡」
「っ! い、いやっ!」
濁った笑みを浮かべながらテレシアの胸へ手を伸ばすヲタッキー。その手を、テレシアは反射的に払いのけてしまう。
「あ……」
手を払われたヲタッキーは、あからさまに怒りの表情をテレシアに向けていた。頭で考えるよりも先に身体が動いてしまったとはいえ、テレシアはさーっと顔を青くする。
「どういうこと? ボク達、夫婦だよね? 夫婦ならチンポ触ったりおっぱいもみもみしながら、イチャイチャチュッチュするの当然だよね? 嫌ってなに? どういうこと? ボク達は夫婦じゃないってこと?」
「あっ、あの……その……」
暗い表情で早口で捲し立てるヲタッキーに、テレシアは慄きながら何も言えないでいる。とんでもないことをしでかしてしまった――そんな強烈な後悔が湧き上がってくる。
「約束を……取引を無しにするっていうなら、キミもキミの家も……トリアスのクソ野郎がどうなってもいいんだね?」
「っ!」
賢人会の頂点に君臨するなら、ヲタッキーは本当にソレをやる。テレシアやヴィルヘルムだけではなく、その一家まで全て巻き添えにして死よりも悲惨な目に合わせるだろう。それをやるだけの歪んだ心を実権も有しているのだ。
「ご、ご……ごめんなさい……”あなた”。どうぞ、触って……」
テレシアは震える声で、嫌で嫌で仕方ないのを歯を食いしばって耐えながら、ヲタッキーのことを夫として呼ぶ。そしてヲタッキーが触ろうとしていた乳房を自ら差し出すように胸を突き出す。
「んひょおおおおっ♪ やっぱりそうでなきゃ、テレシアた~ん♡」
そんなテレシアの媚びた態度に機嫌が一転し、ヲタッキーは遠慮することなく差し出された胸の膨らみを欲望のままに揉みしだき始める。
「んっ、んんんっ……!」
「テレシアたんも、ボクのチンポもっと触ってぇ♡ 一緒に気持ちよくイチャイチャしようよぉ♡ 愛し合う夫婦なんだから♪」
羞恥と不快感で身体を硬直させるテレシアだったが、ヲタッキーに促されると触れたままだった手を再び動かし始める。
(わ、私……一体何を……)
見るからに醜く生理的に受け付けられない、ついでに外見だけではなく内面も最低の肥満男の性器を触りながら、自分も胸を揉まれている。一見すると本当に恋人同士のようだ。
どうしてこの男とこんなことになっているのだろう?
愛する人――ヴィルヘルムと結婚するため? 兵役除名のため?
それとこの行為の何の関係があるというのか。そのために、なぜこの男と疑似結婚生活など送らないといけない?
いくら賢人会だろうが、権力者だろうが、どうしてこんなめちゃくちゃで有り得ない取引を応じているのだろうか。
「っあ……そ、そこは……っ!」
頭の中で思考を巡らせていたテレシアだったが、下着の上から乳房の先端部を指でカリカリとひっかくように刺激されると、その巡っていた思考が瞬時に乱される。
「んひひ♪ 乳首、乳首♡ 硬くな~れ、大きくな~れ♪」
「んっ、んんんっ……!」
気持ち悪い掛け声と共に、太い指で先端部を撫でるように触れてくる。太い指は意外にも繊細に動き、乳輪をなぞりながら焦らすように刺激してくる。
くすぐったいようななんともいえない感覚が、縮こまっているテレシアの体を弛緩させていく。
(なにこれっ……変な感じ……私、今何を考えて……?)
不意に与えられた繊細な感覚に、テレシアの頭の中の温度が上がっていく。ヲタッキーの指の動きに合わせて、甘い息を漏らしながらかすかに体を震わせる。
「んふふ♪ ほらぁ、テレシアたん。手の動きが止まってるよぉ。ボクのチンポ、気持ちよくしてぇ♡」
(そうだ。今はとにかく、この男の条件をクリアしないと。そうしないと、ヴィルヘルムとの結婚が許されない……っ!)
それまで考えていたことが流されていき、ヲタッキーとの行為に意識を戻すテレシア。
自分が乳房の敏感な部分へ集中的に刺激を受けていると、彼女の手も自然と股間のふくらみの部分の先端を意識して撫でまわすようにする。
「おっほ♪ 少しずつノッてきたねぇ、テレシアたん」
「そ、そんなこと――」
そこまで言って言葉を飲み込む。
ここで意地になって反抗するよりも、今はへりくだって言う通りになっている方が得だ。反吐が出るのを必死に耐えながら、テレシアは言う。
「え、ええ。あなた……んっ」
テレシアが肯定すると、ヲタッキーの指は下着の上からぎゅっと先端部をつまんでくる。テレシアは大きく身体を揺らして反応する。
「んん~、いいねぇテレシアたん。可愛いよ……ふ~っ……」
「!! っっっ♡」
いきなり耳元に息を吹きかけられて愛の言葉をねっとりと囁かれると、テレシアは目を白黒としながら頭の中がはじけるような感覚を覚えた。身体がそれに連動し、痙攣するようにびくびくと震える。
(な、なに今の? 何が、どうして……?)
言葉では形容しがたい不思議でいて、そして強烈な感覚。それに驚いているテレシアの手を、ヲタッキーは再びとると、下着の中に潜り込ませる。
「っひ?」
不意に直接触れる雄の肉棒。それも愛するものとは違う、嫌悪でしかないもののそれは、既に先走りでねっとりと濡れており、手には収まりきらないくらい大きく硬く勃起している。その灼熱の感覚に、テレシアは小さい悲鳴をこぼす。
「そろそろ直接シコシコしてよぉ♡ もっと愛し合お♡ ラブラブチュッチュしよ♡」
(き、気持ち悪いっ……!)
最早発する言葉の1つ1つが気持ち悪いものでしかない。テレシアは全身に鳥肌を立たせるが、抵抗することも出来ない。ギュッと目を瞑りながら、ひたすらこの苦痛の時を速く終わらせられるよう願うだけだった。
そうしてぎこちない動きでヲタッキーの肉棒を手でこすり始める。するとヲタッキーがテレシアのワンピースタイプの下着の裾をがばっとまくり上げる。
「……っ!」
ショーツは履いているが、ブラはつけていない。ポロンと形の良い乳房がこぼれ出ると、ヲタッキーは嬉しそうに、その露出した乳房をもみほぐす。
「ああぁぁ~、テレシアたんの生乳っ! 柔らけぇっ……おほぉぉっ、チンポ滾っちゃうなぁぁ♡ テレシアたん好きだよぉ♪」
「っ!? な、なに? また……」
またヲタッキーが「好き」とテレシアに聞かせると、テレシアの下腹部の辺りがドクンと疼く。何か熱い塊がお腹の中で蠢いているかのような感覚だった。
「はぁっ……んっ……んあっ……あっ……」
「好き好き好き好き~♪ テレシアたん、マジ愛してるよぉ♡ ボク達ラブラブ新婚カップルだね♡ だいしゅきぃぃぃ♡」
だらしない表情で笑いながらヲタッキーがテレシアの乳房を弄り回す。段々と激しく、その形が変わるくらいに揉みしだき、乳首を指の間に挟んだり、指で弾くなどして、様々な刺激を与えていく。
「んっ……くぁ……はぁ、はぁ……」
ヲタッキーの手から伝わる感覚が甘い疼きとなってテレシアの中へ広がっていく。それが明確な快感とテレシアが認識するまで、そう時間はかからなかった。そうして無理やり雌の本能を刺激されたテレシアは、無意識のうちに身体を摺り寄せて、肉棒を下着の中から引きずりだすようにする。するとぎこちなく消極的だった手つきが、自然な動きで上下して肉棒を擦っていく。
「うおっ……きたきたきたぁ♡ テレシアたんの愛情たっぷり手コキっ……♪ ふおおおおおっ……ちゅ、チューしよテレシアたんっ♡ ちゅー……」
「い、いやっ!」
テレシアの手に悦びの息を漏らすヲタッキーは調子にのって、唇を尖らせて醜悪な顔をテレシアに近づけていく。
ヲタッキーに逆らうことは得策ではない――そう自分に言い聞かせているテレシアでも、さすがにその行為だけは受け入れられなかった。言ってしまった後にしまったと思っても、それでも口づけという聖なる行為だけは、ヴィルヘルム以外の男とするなんて、絶対に許せない。
「お、お願いします……キ、キスだけは……他のことなら何でも……」
「……」
もはや肉体関係を結ぶことは避けられないだろう。それでも、それが何の意味があるかは定かではないが、それだけでもテレシアにとって唇を触れ合わせるという行為だけは愛する男以外には許せない行為だった。それすらも受け入れてしまえば、もう二度とヴィルヘルムのことを愛せなくなる、愛する資格が無くなるような気がして。
身体を震わせながら謝るテレシアに、ヲタッキーは先ほどと同じ冷たい表情を浮かべてただ黙っている。つまらなそうに、じっとテレシアを見つめていた。
(うっ……くっ……)
胸を締め付けるような沈黙の雰囲気の中、不快を催す自分の心を必死に制御すると、テレシアは握っていた肉棒を勢いよく扱き始める。
「んほおおおおおおおっ!?」
不意に肉棒に刺激を与えられて、ヲタッキーはのけ反りながら気持ち悪い喘ぎ声を漏らす。
「ほ、ほら……あなた。私の胸をもっと可愛がって下さい」
無理に笑みを浮かべながら、ヲタッキーの手を取って自分の乳房を揉ませる。
(いくら取引のためとはいえ……屈辱だわ……)
それでも絶対に穢されたくない唇を守るため、テレシアは必死に慣れない演技を続ける。ヲタッキーの興味を口づけから逸らすため、懸命に思ってもいないことを口にする。
「こ、今夜が初夜ですから……もっと愛し合いましょうっ……っあああああああああ?」
そして露ほども思っていない上辺だけの愛の言葉を囁いたとき、テレシアの身体に明確な異変が起こった。
先ほどから甘い疼きが続いていた下腹部の、その熱が弾けたような感覚。弾けて全身に電流が走ったように、頭の中が白く染まりゆくほどの快感と幸福感が全身に広がっていったのだった。
「あっ……な、なに……?」
突如自身の体に起こった異変に理解が追い付かず、テレシアは理解が追い付かず、それでも肉棒を擦る手を止めない。グチュグチュと溢れてきた先走りが手にまとわりつき、卑猥な水音が響くほどに激しくこする。
「んっひいい♪ テレシアたん、すっげ♡ すっげ、手コキ上手いっ♡ あ~、そこそこそこっ! 先っぽ手のひらで撫でて……そうそうそう! おおおっ、チョー気持ちいいいっ♡ おっほおおおおっ♡」
ヲタッキーが唾液をまき散らしながら、弛んだ肉を震わせて汚い喘ぎ声を上げる。テレシアはヲタッキーが望むままに、片手で肉棒を扱きながらもう片手で亀頭を責めていく。
相変わらず下品で頭が悪くて醜悪なヲタッキーの悶える姿。テレシアはそれをぼーっと見つめながら
(ど、どうして……? こんな男を、素敵だなんて想っちゃうの?)
トクンと胸がときめく。ヲタッキーが気持ちいいと喜ぶのを見ると、もっともっと喜ばせたくなる。テレシアの手奉仕は、熱烈で心のこもったものへと変わっていく。
「んああぁっ……ああんっ……あんっ」
ヲタッキーも両手でテレシアのむき出しの乳房を鷲掴みにしながら揉みしだいていく。テレシアの手奉仕に鼻息を荒くし、肉棒をびくびくと脈打たせて、テレシアの雄の存在を主張するように。
(す、すごい。ヴィルヘルムのとは全然違うっ……こんなに大きくて硬くなるものなの?)
胸から伝わる甘い疼きに、テレシアの脳内も雌への思考へと変えられていく。意識はいつしか握っている肉棒に向いていく。
そして頃合いを見計らったように、ヲタッキーの手がいよいよテレシアの下腹部への方へ伸びていく。
「っあ……そ、そこは……」
「愛しのテレシアたんのお願いだもの♪ キスは勘弁してあげるからさぁ、ほら股開いて。愛してるよ♡」
「ひゃんっ……あああぁっ……」
また、こんなねちっこくて不快な声のはずなのに、愛をささやかれれば胸がときめき、身体が蕩けてしまいそうだった。テレシアはヲタッキーの手を拒めず、彼が触りやすいように自ら股を開いていく。
純白のショーツ、そこの中心部には既にはっきりと分かる程の染みが作られていた。ヲタッキーはもったいぶるように、まずはショーツの上から指で割れ目をなぞるように触れていく。
「ひんっ……っああ」
「あああぁ、嬉しいよテレシアたん♡ ボクとイチャイチャ乳繰り合って、ちゃーんとオマンコ濡らしてたんだね♪ これ、もうマジで相思相愛じゃない? 疑似じゃなくて本当に結婚しちゃおっか♡ 毎日毎日ドスケベなことだけして過ごしちゃう?」
「っあああ? や、止めて……!」
ヲタッキーがテレシアの敏感な部分を指でなぞりながら、耳をその分厚い舌でねっとりと舐っていく。ぴちゃぴちゃと貪るような音を立てながらテレシアの耳を味わい、ヲタッキーは下品な妄想をささやき、テレシアの脳に刻み込む。
「こーやって、チンポとオマンコ触りあってさぁ♡ 好きっ、好きって言い合いながら1日中ラブラブベロチューしまくって、気持ちいいセックスしまくろうよぉ♪ 汗だくになって、一緒にオホオホ叫びまくりながら、白目向いてイキまくろうよ、テレシアたん」
「あああああああ……あああああああ……」
その下品な妄想は本当にテレシアの脳に直接刷り込まれていくようで、その光景がテレシアの脳裏に強制的に描写される。
この唾棄すべき最低男と獣のように快楽を貪りあう――有り得ないはずのその光景に、テレシアは目を白黒させながら、身もだえる。
「片足をベッドに乗せろ、テレシアっ♡ イカせてやるっ♪」
目の焦点を失いつつあるテレシアに、ヲタッキーは命令口調で指示をする。するとテレシアは従順にそれに従い、片足をベッドの上にあげて、股を大胆に開く恰好になる。
そしてヲタッキーの手がショーツの中に伸びていき、指で愛液で満たされたテレシアの秘穴をクチュクチュと弄り始める。
「んっ……あああ……っあああ」
興奮をあおられて発情してしまった身体はヲタッキーの愛撫に悦び、愛液をどんどん分泌させていく。ショーツの中で指が躍るたびに、刺激的な快感と多幸感が全身を駆け巡っていく。テレシアに出来ることといえば、漏れ出てしまう甘い声をなんとか噛み殺すことくらいだった。
「ボクのチンポを扱けっ♪ イカせ合いだ♡」
耳元でささやくと、テレシアは止めていた手を動かしてヲタッキーの肉棒への奉仕を再開する。
グチュグチュと、お互いの性器を弄りあう音が重なり合う。
「ふぅ、ふぅ……♪」
「んぁっ……っく……ああああっ……」
互いの性器を触りあい興奮を快感を高めあっていく。ヲタッキーの荒い息とテレシアの耐えるような息遣いが徐々に強くなっていき、2人は夢中になって快感を与え、与えられ続ける。
「も、もう……!」
ビクンとテレシアの体が明らかな反応を見せ始める。先に限界にきたのはテレシアの方だったようだ。そうして限界を告げるテレシアに、ヲタッキーはにんまりと笑みを浮かべる。
「いいよぉ……ちゃんとイク前によく教えてくれたね♪ タイミング合わせるから、一緒にイこうねっ♡ 一緒にイッて、一緒に気持ち良くなって、一緒に幸せになろうねテレシアたんっ♡」
「んっ……っは……だめ、だめ……」
拒絶の言葉などこの男に聞かせてはだめなのに。それは男の機嫌を損ねるだけなのに。しかし憎しみすら抱いている相手に絶頂に達せられる恐怖に、テレシアは首を振らずにはいられない。
しかしヲタッキーはもう咎めることをしない。ダメと言いながらもテレシアの手は、ヲタッキーを射精に導こうと動き続けており、その動きも激しくなっていくのだ。
「っあ! ああ……と、飛ぶっ……身体が飛んじゃうっ……!」
テレシアの体が不自然にカクカクと動く。それと同時にテレシアの柔らかい手がヲタッキーのカリ首から亀頭の部分を重点的に擦ってくる。
そんなテレシアの反応にヲタッキーの興奮も最高潮まで昂っていき
「ふおおおおおおお~~~っ♡ イク、イク~~~~っ♡ テレシアたん、イクよおおおおおおおおおっ♡」
「~~~~~~っ♡ っっ♡」
手の中で爆発するように膨らむ肉棒から白濁を大量発射するヲタッキー。そしてそれと同時に、テレシアも身体を大きく痙攣させて絶頂に達する。
テレシアに出来た抵抗といえば、片手で口を抑えて、なんとか絶頂時の声を抑えたことくらいだった。
それ以外は完全にヲタッキーの手の上で、一方的に快感を味あわされ、ヲタッキーへの奉仕を強制された。
ヴィルヘルムとの行為では得られなかった絶頂の快楽――雌としての幸せを、この醜悪な男によって始めて教えられてしまった。
(な、なに……今の? ヴィルヘルムとの時は違う。こ、これも幸せ……なの?)
その初めての感覚に抗うことが出来ずに身を委ね、テレシアは自分で身体を支えられなくなってベッドの上にごろんと身体を横たわらせる。
「あ~~~、テレシアたんと乳繰り合うの気持ち良かったぁ♪ ぶひぶひ♡ でも安心してね。ボクのチンポはまだまだ元気♡ ちゃんとこの初夜に結ばれるから大丈夫だよ、テレシアたん♡」
「……っあ♪」
まだふわふわと空に浮かんでいる意識の中、テレシアはヲタッキーに手を取られると、言葉通りまだ勃起したままの肉棒に触れさせられる。
未だに熱くて硬いその感覚に、テレシアの口角は上がってしまっていた。
本編に続く…
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