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スタチュー百合のアナザーストーリー2

 ディープブルーのシナリオは、水中の石像として立っていて、ダイバーの女の子が近付いたとき、手を掴みキスをする。  女の子は逃げるのだけど、キスを忘れられず再び石像に会いに行く。  オリジナルを真似て、長回しにもチャレンジする。  監督はSっ気のある人だから、結構無茶をさせられる。  でも、私も真っ正面から受けて立ったから、何テイクか目で気絶してしまた。ちょっと危ない目だったなぁ……  撮影は続行したし、私もそれを望んでいた。  流石に水中撮影にはカネが掛かるので、そのシーンは少なめで、あとは地上でレズキスを繰り返すばかりだ。  尤も、モノ化に拘る余り、「動かなすぎる」と怒られたり、休憩時間もスタチューに没頭していて、ちょっと変な子という扱いを受けたりした。  相手の女の子はレズビアンという訳ではなく、仕事で嫌々やっているようだった。  カメラが止まるとぱっと身を離してしまうのは、ちょっと傷つくところではある。  私の接触が結構体当たりだったのもあって、彼女は私と距離を取りたかったっぽい。  流石にロマンスはないか。  ストーリーとしてはあんまりよい出来ではないが、メイキングが充実していたから、そこそこBlu-rayは売れたようだ。  私としても、自分の特殊メイクでオナニーする日が来るとは思わなかった。  さて、私のキャリアとは一足飛びに"彼女"は大活躍だ。  なんと、あの女優さんのハリウッドデビューまでサポートしたぐらいだ。  この映画の人形役が実によい。  そして、二人の人形がオフショットでも仲良くしていてとても羨ましい。  キャリアとしては順風満帆だった。  映画にドラマにバラエティに、特殊メイクの仕事と言えば割とお呼びが掛かる。  尤も、"一流"を求められるような仕事となると、"彼女"とその相方になったあの女優さんに敵うものはない。  人形役、着ぐるみを着るような役、ゾンビやクリーチャー、色々と演じる仕事はある。  顔だって悪くないから、普通の役者としても仕事が出来る。  でも、何処となく満たされないのだ――一緒に遊べる変態はいないだろうか?  ある時、ドッキリ系の番組に出た事がある。  私がマネキンとして立っていて、対象が近づいて来たところで脅かすというものだ。  全身ラテックスを塗られて、顔もマスクをして完全にマネキンになりきる。  おっぱいもモロだしの状態で、他の本物のマネキンの群の仲に紛れる。  ストーリーとしてはこうだ。  街歩き番組に出演のターゲットが、アパレルショップに取材する。だけど、スケジュールが間違って改装中となっている。  マネキンがいっぱい並んでる所で、スタッフのミスを笑って許す映像を撮る流れになって、マネキンに抱きつかれるというドッキリだ。  相手は全員女優さんや女芸人さんだ。  勿論、周りには普通に町の人が居るから、映像が回っている間は決して動いてはならない。  小芝居は結構きっちりしているから、その間、絶対に動いてはいけない。  通行人も多数通るし、スタッフも多い。  そんな中で裸同然でスタチューしていなければならないという緊張は、ある一点を突き抜けると快感に思えてきた。  最初は、大丈夫、絶対大丈夫と言い聞かせていたけど、いつバレるだろうか? と言うのはバレたときのカタストロフを予感させる。  結局途中でバレることはないまま撮影は続いていく。  まぁ、美人さんに抱きついていけると言うのは割と役得だ。  強く突き放す人もいれば、「いやだー!」と笑いながら記念写真を撮ったりもする。  仕事としても、自分の性癖としても楽しい仕事だ。  メイキング映像をしっかりと貰わなくちゃと心に誓う。  この仕事に限らないけど、ポートフォリオの為と言うと結構気前よく映像資料を貰えたりする。  勿論、それ以外には絶対に使うなと言う誓約書が必要だけど、私としては自分を自分のオカズに出来ればそれ以上の事はない。  今回もキッチリ貰う約束をしてある。あぁ楽しみだ。


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