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「ギャハハ、やったなぁサレン!! こんだけありゃ一年は遊んで暮らせるぜ!!」
「………………そうね」
ランドソルから遥か西方に位置する砂漠の国、サラサリア──。
その地方都市にある高級宿の一室。壁に掛けられたランプだけが照らす薄暗い部屋で男が高笑いをあげていた。
聞くものを不快にさせるような欲に塗れた下品な笑い方だった。
部屋の中央の寝具に腰掛けるのは男と少女の二人。男は身に何も纏っていないものの、その粗野で下品な振る舞いは盗賊やかくやといったところ。およそ豪華に誂えられた調度品にはそぐわない卑しさを感じさせる男だった。
そんな男の前に座る少女は背後から回された男の手を拒むことなく、やわやわと豊満な肢体を弄ばれながらそれでいて上機嫌な男とは対照的にどこか物憂げな表情を浮かべていた。
少女の名はサレン。以前は王宮騎士団の副団長を務め、退団後はランドソルで孤児院を運営し、年若いながらも様々な事業で成功を収めている才媛。
少女の運命が歪められたのは遡ること数週間ほど前のこと。
ある日、同業者でもある父に呼び出されたサレンは、父が手にしたサラサリアの国宝のランプを彼の友人であるサラサリアの国王に届けてほしいという依頼を受け、サラサリアへと旅立った。信頼できる知人と彼女が密かに想いを寄せる少年、そして願いを叶えるというランプの魔神の少年と共に。
旅立つ前にサレンが口にした「楽しい旅にしたい」という願いを叶えるべく、ランプの魔神の少年によってサラサリアの地では様々なアクシデントが巻き起こされた。想いを寄せる少年と夫婦だと思い込まされたの始めとして、ある時は二つに割れる王継派閥に殴込みをかけ、ある時は砂漠のオアシスを探す大冒険を繰り広げ、またある時は盗賊たちに占拠されたオアシスを奪還すべく戦った。
そんな大冒険を繰り広げたことでサレンの願いは叶えられたと判断したランプの魔神の少年は再びランプの中に戻った。
少年少女に掛けられた魔法は徐々に解け、いずれは恥ずかしいながらも良き旅の思い出になる──────はずだった。
ランプに戻った魔神の少年はその夜、王宮の地下の方から強い願いの気配を感じ取った。
それは願いというよりは欲望といったドス黒く邪悪なモノだったが、人間社会の営みに疎い少年がそのことに気づくことはなく────願いを叶えるようにと作られた魔神の少年はその本能に従い、地下牢に繋がれた男の元を訪れた。
男はサレンたちがオアシスを奪還する際に捕らえられた盗賊の一人だった。盗賊らしい自己中心的な卑しい心根を持ったその男は、しかしながらその身に抱えた欲望だけは人一倍だった。古来より過ぎたる欲望は身を滅ぼすというが、その時その瞬間だけは男の過ぎた欲望は男が本来辿るはずであった運命を変えた。
突如現れ願いはないかと尋ねる少年に眉唾物だと思いながら男が願ったのは自らを捕らえた強く美しい金髪のエルフの少女──すなわちサレンの身体。そしてその心。
願いを叶えるランプの魔神は、男の願い通り少女の想いを捻じ曲げ、その心を男へと縛り付けた。
王宮の客間で眠りについていたサレンは突如として自身の内から溢れ出す熱い衝動に襲われ目を覚まし、そしてその衝動の赴くまま地下牢に囚われていた“夫”を救い出し、男と共に王宮から逃げ出した。なぜ顔も覚えていないような盗賊の男を夫だと思っているのか、なぜ王の賓客である自分が王宮から逃げ出しているのか……。数々の疑問を抱いたが、そのことごとくは魔神の認識阻害魔法により無理矢理修正された。
逃げ込んだ先の安宿で逃亡の熱気が冷めやらぬ中、興奮した男に押し倒される形で偽りの夫婦は初夜を迎えた。
純潔を散らす痛みに顔を歪めるサレンをまるで気にかけることなく、男は欲望の赴くままに少女を貪り、思う存分その白く美しい身体に精を吐きつくした。男の乱暴な扱いに耐えながらも、愛する男に求められていると勘違いした少女の身体は健気にも男の愛に応えるべく少女に女の快楽を与え始め、日が昇るころにはサレンも男と共に絶頂に身を震わせるようになっていた。
それから二人は逃避行を続けた。
町を転々としては安宿に泊まり、互いの身体を交わらせた。
行く当てもなく、寄る辺もない旅──。
そんな生活が長く続こうはずもない。元々牢獄に捕らえられていた男と旅行者たるサレン。路銀は早晩底をついた。
いくら愛があっても先立つものがなければどうしようもない。
いつものように身体を重ねた後、快楽の余韻を味わっている男にサレンはこの地で商いを始めることを提案した。自分は商売には多少の心得があるから、どうにかしてみせると。
しかし男はその提案に難色を示した。
確かにサレンという少女は優秀だった。もし彼女が本当に商いを始めれば、資金不足や異国の地といったハンデを物ともすることなく成功を収めることだろう。少なくとも二人で慎ましく暮らしていく程度の金銭を稼ぐ程度は訳ないはずだった。
だがそれもまた男にとっては都合が悪かった。いくらサレンが優秀であっても商売で金を稼ぐためには多少の時間がかかる。いつ逃亡犯である男を捕まえるべく国からの追手がこの町にやってくるともわからない。
元より死罪かもしれぬ身で国王の賓客を拐かし脱走した自分がもし捕まればどうなるか……思慮の浅い男であっても、想像がつかないはずがない。ようやくツキが回ってきたのだ。男としては決してここで捕まるわけにはいかなかった。
最適な解は国が追ってこれぬほど遠方の地まで逃げてしまうこと──すなわち国外逃亡だ。
だがそれにもまた金がかかる。それも端金ではまるで足りない。大金が必要だ。
手っ取り早く、砂漠を抜けれるほどの大金を手にする方法……辿り着いた答えは盗賊である男としては当然の帰結だった。
『そんな、いくらあなたの頼みでも人から盗むなんて……』
『なぁ頼むよサレン……俺たち〝夫婦〟だろ? 』
『あ……。で、でも……あっ♡ んぅ、んちゅっ♡ ちゅ、ちゅぱっ、や、やめっ……んぅ♡ んっ……じゅるっ、ちゅぅ、くちゅ、ちゅっ、ぷはぁっ!!♡ はっ、はっ、ふあぁっ♡ そ、そこっ、グリグリするのダメぇ……っ!!♡ あっ、あっ、んんっ、ふあっ、んんっ♡ あぁっ、だめっ、イクっ♡ さっきイったばかりなのにっ♡ また、イっちゃうっ♡ んあぁぁっ!!♡ あっ、あぁあああッ!!♡ ~~~~~~ッ!!♡』
────「夫婦」
それは繰り返すサレンとの交わりの中で男が見つけた魔神の魔法の効き目を高める言葉だった。
元々男はサレンと夫婦になりたいなどという可愛らしい願いを叶えてもらったわけではない。男の願いは本来は『サレンをハメ潰したい』という願いだったところを、情緒の幼いランプの魔神の解釈が挟まったことで、『サレンと夫婦になる』というやや歪んだ形で叶えられることになった。そのためサレンが現状に違和感を覚え正気に戻るような仕草を見せた時、男は決まって「夫婦」という単語を強調しながらサレンを激しく責めあげた。
何かがおかしいと思いながらも、女の悦びに目覚め始めた身体は男から与えられる快楽を従順に享受し、くだらない現状認識などは思考の隅へと追いやられる。代わりに頭を支配するのは未知の快楽を与えてくれる雄への賛美の情。めくるめく生殖の快楽が理性を塗りつぶし、身体が、本能が、男を番として認めていく。より男の伴侶としてふさわしい存在へと最適化されていく。
男がサレンに盗みを提案したその夜、それまでで一番の抵抗を示したサレンを男はそれまでよりさらに激しく犯し尽くした。腕を抑えつけ、抵抗の意思を紡ぐ口を自身の口で無理矢理塞いだ。呼吸困難になるほど長く激しい口づけをしながらも、繋がった下半身は激しくサレンの膣奥を責め立て、酸素の欠乏した頭にひたすらに快楽だけを送り込む。やがてすっかり出来上がったサレンの身体は全身の体液が絞り尽くされるのではないかと思うほどに愛液と潮を撒き散らし、数え切れないほどの絶頂に溺れた。
窓の外から白い光が差し込むころ、深い快楽の沼に沈められた少女はついに自らの芯を曲げ、男の提案に頷いた。
それはサレンがまた大切なものを失った瞬間だった。
明くる日、サレンは残っていた僅かな資金で町周辺の地図を買うと、自身の知識と経験からすぐさま隊商の通るルートを割り出した。さらに市場での聞き込みで金を渋り最低限の護衛しか雇っていない商人の噂を聞きつけると、そこに狙いを定めた。
数日後、隊商が野営を張るポイントで待ち構えたサレン達は闇夜に乗じて何も知らない商人たちに襲い掛かり────。
結果として、今二人は高級宿の一室にいる。
商人から奪った金銀財宝の山と共に。
(ついに一線を越えてしまった……。妻として夫を支えるのは当然のことだけれど、まさか盗賊家業に手を貸すことになるなんて……)
事ここに至っても、サレンは罪の意識に苛まれていた。
愛する夫の頼みとはいえ盗賊家業の片棒を担いでしまったこと。
かつては王宮騎士団の副団長として民を守るために戦っていたはずの自分がどうしてその刃を民に向けているのだろうか。
斬りつけた護衛の男たちの恐怖に歪んだ顔が、積み荷を持ち去るサレンたちを罵る商人の怨嗟の声が──脳裏に染み付いて離れない。
(そもそもどうしてあたしはこの盗賊の男と夫婦になったのかしら……?)
沈み込むサレンとは対照的に背後で愉しそうに嗤う男。その頭には自分が傷つけた商人たちのことなど欠片も残っていないのだろう。
他者を顧みず私利私欲のために人様の営みを苛むような輩を自分はもっとも軽蔑していたはずだ。そんな男と自分はどうして夫婦になったのだろうか?
思い出せない。まるで思考に靄がかかったかのように。
(あたしは成り上がりではあるけど貴族で、救護院のマスターで、好きな男の子は焼きそばパンの──)
何かに無理矢理思考を修正されるような、思考が熱に浮かされたような感覚。
これと同じような感覚をつい最近自分は味わったことがあるはず。
そう、これはランプの魔神の願いであいつと夫婦だと思い込まされていた時と同じ───。
繰り返される矛盾がサレンの中で複雑に絡み合い、やがて一つの像として結ばれそうになったその時────。
「なァにいつまでもぼーっとしてんだよサレン」
「あンっ……」
むぎゅりと一際強く男の指がサレンの胸に沈み込んだ。
先ほどまで愉しそうに金貨を撫でまわしていた手が今度はサレンの胸を弄ぶ。
心ここにあらずといった様子のサレンが気に入らなかったのか、男の手の動きはそれまでの片手間といったものではなく、より少女に快感を与えるものに変わっていた。
「んっ、ふっ……あっ、んんっ、ふあっ」
ぐにぐにと男の手でサレンの乳房が卑猥に歪められる。その動きに遠慮など欠片もない。
サレンの心の機微など微塵も解さぬ男による強引な愛撫──。そんな愛撫であっても執拗に男に揉みこまれ立派な性感帯へと変貌した乳房は男の指を受け入れ、甘美な刺激が多幸感となってサレンの総身を包み込む。思考にピンク色の靄がかかり、それまで考えていたことが霧散していく。とても大切なことを考えていたような気がするが、自分に求愛する雄に集中しろという身体からの声に素直に従い優先順位を切り替える。
「ご、ごめんなさい。少し考え事をしていたわ」
「おいおい、しっかりしてくれよ。これから二人っきりで祝宴と洒落込もうってんだからよぉ……」
「そう、ね……んっ、はっ、、んぅ……ふぁっ」
「そうだ、金も入ったし今度胸にピアス付けてやるよ。宝石入りの豪華な奴をな」
「んんっ……ぴ、ピアス……? む、胸に……つけるの……?」
「似合うと思うぜぇ……。淫乱なサレンにぴったりだ。お前が俺のもんっつう証にもなるしよ」
「あたしが……あなたのモノ……」
想像する。
乳房の先端に付けたピアスを卑猥に揺らしながら、あさましく男の上で腰を振る自身の姿を。しかもそのピアスは人を襲い、傷つけ奪い取った金で手に入れたものなのだ。自らが淫蕩に耽るために人々の営みを踏み躙る。道徳も倫理もくだらない人間社会のしがらみをすべて脱ぎ捨て、ただただひたすら愛する男と共に情交の生み出す快楽の海に溺れ狂う。どう考えても許されない、考えるだに最低で低俗な行為だというのに、想像の中の自分はなぜかとても幸せそうで────。
「んっ……♡」
どくり、と膣奥から粘ついた愛液が零れ下着を濡らす。
「嫌か? なぁ頼むぜ、サレン。なんてったって俺たちは夫──」
「うんうん、嫌じゃないわ」
男の言葉を遮って答えを返すサレン。
そんな姿が意外だったのか、男は一瞬呆気にとられたような顔を見せたがすぐにその口は愉しげに歪んだ。
「あなたが喜ぶことならなんだってしてあげる……♡ それに……あたしも欲しいの……。あたしが、あなたのモノだっていう証……♡」
赤らんだ顔で、背後の男に微笑みかける。
それは想像の中の自分と同じ、情欲に濡れた淫らなオンナの顔。
「……へ、へへっ。そうこなくっちゃあなぁ。ったく、最高の女だよお前は」
「当然でしょ。だってあたしは…………あなたの妻だもの♡」
燃え上がる官能の炎がサレンの意思を歪め、緩んだ心の隙間に潜り込むように、魔神の認識阻害魔法が先ほどまで抱いていたはずの違和感を修正していく。
なぜ自分は盗賊家業になぞ手を貸しているのか。
──元々自分は高潔でもなんでもなく、私欲のために人の金品を盗む欲深い女だからだ。
なぜ自分はこんな粗野で乱暴な男と愛し合っているのか。
──元々自分は優しく真面目な男を嫌い、荒々しく強引な男を好む卑しい女だからだ。
なぜこんなにも毎夜男と交わってるのか?
──元々自分は清廉ではなく、男との交合に溺れ快楽を貪る淫らで浅ましい淫婦のような女だからだ。
サレンが現状に疑問を抱く度に、男の与える快楽と魔神の魔法が相互に作用しサレンの根底に根ざしている価値観を徐々に歪め、変えていく。
自分本位で欲深くて淫蕩な──下衆でクズな男を好み、そんな男を夫とするような女へと。
男の妻に相応しいオンナへと変わっていく。
きっとその歪みは例えこれから魔神の魔法が解けることがあっても、彼女の人生に消えぬ楔となって残り続ける。
自分の中で取り返しのつかない変化が起きていることにも気づかず──あるいは薄々気づいているのに見て見ぬふりをしているのか──数々の疑問を振り払いながら、少女は愛すべき夫に身体を預けた。
「出来た嫁にはご褒美をやらねぇとなぁ……?」
「あんっ……。ふふ、楽しみだわ……。たくさんご褒美ちょうだいね……あたしの旦那さま……♡」
◇◆◇ ◇◆◇
「くくっ……」
「ど、どうしたの、んっ、んっ……急に笑って、あんっ……」
「いや、おかしくってな」
「んっ、ごっ、ごめんなさい……。上になるの、まだ慣れてなく……てぇ……っ。あっ、あっ、んんっ、あ、ふぁっ」
「いや、十分うめぇよ。さっき出したばっかなのにまたすぐに出ちまいそうだ」
「そ、そう、よかったわ……。でも、んっ、我慢しないで、ね……? 出したくなったら、いつでも出して、いい、からぁっ……。あたしのなかで、んっ、たくさん、気持ちよくなってっ……あなた♡ んっ、んっ……んはぁっ、はふっ、はっ、はぁっ……」
砂漠地帯であるサラサリアは灼熱の太陽が照らす昼とは違い、夜になると気温が急激に低下する。カラリと乾いた寒風が町を吹きすさぶのとは対照的に、その部屋には湿り気を帯びた熱気が満ちていた。
顔を顰めたくなるような性臭と寝具のシーツに染み込んだ汗は部屋の中で交じり合う男女がすでに複数回の情交を終えたていることを示している。
それにも関わらず、交わる動きに疲れや淀みはなくこの程度ではまるで足りないと言わんばかりに激しくお互いを貪りあっている。
男の今度は上で頼むという言葉を受け、サレンは男の上に跨り腰を振っていた。連日連夜の情交の末、すっかり男のモノを受け入れることに慣れきったサレンの膣は自身に突き入れられた剛直にねっとりと情熱的な抱擁を交わす。出し入れする度に精液と愛液の混ざった液体が結合部から漏れ出し、ぶちゅりぶちゅりと卑猥な音を奏でていた。
男に快楽を与えんと懸命に腰を振るサレンはいじらしくも可愛らしく、その様はまさしく最愛の夫に尽くす若妻といったところか。
そんなサレンを見上げながら男はこの上ない満足感に酔いしれていた。
男はかつてのサレンの姿を想起する。
奪われたオアシスを奪還するために男たちの前に現れたサレンたち。国軍すら退ける規模の盗賊たちを、サレンたちはいとも簡単に蹴散らした。煌めく炎を纏いながら舞うように剣を振るうサレンのその姿は、戦いの最中であることを忘れてしまうほどに可憐で美しかった。
その女が今ではどうだ。
所詮は一介の盗賊に過ぎぬ自分の上で、甘い声をあげながらまるで男が気持ちよくなることが自身の至上の喜びであるかのように幸せそうに腰を振っている。
才能ある若く美しい娘が自分の言葉一つで簡単に股を開く。そればかりか女にとって最も神聖な最奥に種を注がれることすら歓喜の表情で受け入れる。
男としてこれほどに愉快で痛快なことはあるまい。
すでにサレンを抱いた回数は両手の指では足りないくらいだが、男はまるでサレンに飽きる気がしなかった。
サレンという少女がこれまでどういう人生を歩んできたのか、男は詳しくは知らない。
さぞや恵まれた人生だったのだろう。出自に、家族に、友に、機会に、恋人に────。
立ちはだかる数多の困難すら彼女の人生をより美しく飾り立てるための装飾具に過ぎない。
そんな人生を送ってきたのだろう。
十数年という歳月をかけ宝石のように磨き抜かれた人生。
その積み上げたすべてを、そのためにかけられた労力や思いをなんら顧みることなく蹂躙し台無しにする。
略奪を、放蕩を、散財を、淫楽を────悪徳の快楽を教え込む。純白の布を穢すかのような背徳の愉悦。
陽の当たる道を歩んできた少女が自分と同じ日陰でしか生きられぬ存在へと堕ちていく様は男に背筋がゾクゾクするほどの快美感を与えていた。
「んんっ、あんなにいっぱい出したのに……あなたの……まだすごい堅くて、おっきくて……っ。あたしの中、あなたのでいっぱいにされちゃってる……っ」
「おいおい、言ったろサレン? 俺のはチンポ、サレンのはマンコ、だ」
「で、でもそんな……恥ずかしいわ……」
「サレン」
「う…………」
腰を止め逡巡するサレンを男は愉しそうに見つめる。
自分に跨る少女がもはや自分の要求を拒むことはないと確信しているのだ。
こうして決まりきった答えを待つ時間すらも男にとっては甘美なものに思えた。
「……あ、あなたの……チ、チンポ」
「もう一回」
「……チンポ」
「俺のチンポが、どこに入ってるって?」
「うぅ……。あ、あたしの……お、オマンコ……の、中……~~~~~~ッ!! もうっ、そんなにあたしを虐めて楽しいのかしら!!」
「ははっ、わりぃわりぃ。お前が俺好みの女になってくのが嬉しくってよ」
「……もうっ、いじわるっ」
恋人がじゃれつくような甘ったるいやり取りをしながら、サレンは腰振りを再開させた。入り口をキツく締め、膣全体を使って男性器を扱き上げる。
男の剛直が抜ける寸前まで引き抜くと、勢いよく腰を下ろし根元までずっぷりと受け入れる。かと思えば時折円を描くように腰をグラインドさせたりして別の刺激を送り込み、男を飽きさせないようにしている。
とてもつい最近まで処女だったとは思えない、熟練の娼婦のような動きだった。
「おっ、おっ……!? その動きやべぇっ」
「んぅっ、いじわるする悪いチンポは、んっ、あたしのオマンコで、はっはっ、おしおきしちゃうんだからぁ……っ♡ あっ、あっ、あっ♡ んっ、んふっ、ふあっ、あっ、あふっ、はぁんっ♡」
激しく男を責め立ててはいるが、実のところ先に達してしまうのを抑えるのに必死だった。
たかが性器同士を数十センチほど擦り付けあってるだけなのに、一突きごとに圧倒的な快楽にこれまでの自分の価値観を上書きされていく。
息を合わせて腰を揺するたび、男との繋がりが深まっていくのを感じる。
自らの一番深いところを突き上げる長くて、太くて逞しい男性器に、その持ち主たる男に己のすべてを捧げたくてたまらなくなる。
「あっ、はぁっ♡ きもち、いいっ♡ あなたの、あぁんっ、旦那さまのオチンポっ♡ あたしのなか、オマンコっ、いっぱいになってぇっ♡ ゴリゴリってなか、削られてるみたいっ……♡ はっ、んぅっ、くっ、あっ、あっ、ぁあんッ♡ すごいっ、気持ちいいっ、あんっ、素敵っ、ほんとうに、すごいぃぃっ♡」
男に教えられた淫らな言葉を使うたびに背徳的な興奮が押し寄せる。
自分が酷く淫らな存在になったような気がして、でも男の望む自分に堕ちていくような感覚が妙に心地よくて────。
サレンの腰の動きはより激しさを増し、それに伴い結合部からもより濃い愛液が零れ出した。
性臭に満ちた部屋に肉と肉のぶつかり合う乾いた音と快楽に染まった女の喘ぎ声が響く。
メスと化した女の甘く蕩けた嬌声は交わるオスに対する賞賛に満ちていた。
やがて男の肉棒が中で一際大きく膨張し震え始めたのを感じると、射精を促すためにサレンの膣がきゅうっと肉棒を締め付け、待ちきれないとばかりに子宮口がその先端に甘く吸い付く。
「くぅっ……へへっ、そろそろ出すぞ、サレン……っ。中で良いよなぁ……っ?」
「んぅっ、ひあっ、何よ今更、あっあっ、もう、三回も中で出してるくせにぃっ♡ あっ、はっ、あぁんっ♡」
「お前の口から聞きてぇんだよ」
「もぉ……っ♡ いいからっ♡ 射精してっ♡ あたしのオマンコの奥にっ、あなたの精液っ、ザーメンっ♡ 子宮っ……赤ちゃんの部屋にいっぱい注いでぇっ!!♡ んあぁっ!!♡ あっ、あっ、イクっ♡ あたしも、イグッ!!♡ イッグぅっ!!♡」
「っぐ……うおぉぉっ!!」
男の低い呻き声。
膣壁は激しく痙攣し男の精液を搾り取るべく収縮を繰り返す。男も込み上げる射精感に抗うことなく身を任せ、獣のように激しく腰を打ち付ける。
やがて二人の恥骨と恥骨が隙間なく密着し、限界に達した肉棒の先端が子宮口にぎゅっと強く押し付けられ────。
そして、歓喜の瞬間が訪れた。
びゅるっ!! びゅるるるるッ!! どくんっ……!! どくんっ……!!
「あっ、はっ……ふあああぁぁぁッ~~~~~ッ!!♡」
押し寄せる快楽の波がサレンの全身を包み込む。視界がチカチカと明滅し、頭の中が真っ白に染め上げられる。
陰茎がどくんどくんと脈打ち、押し付けられたサレンの膣奥──子宮へと直接熱い迸りが流れ込む。
本来であれば愛すべき男の精を受け、子供を育むはずの器官が下賤な盗賊の男の子種で無遠慮に満たされていく。若く健康的なサレンの肉体は生物学的に見れば最も生殖に適した時期といってもいい。繰り返される情交の末、いつ男の種がサレンの腹に新しい命として宿ってもおかしくなかった。
盗賊の子を孕む──本来のサレンであれば決して受け入れられないおぞましい事態であるはずなのに、少女は注ぎ込まれる濃厚な子種の感触にうっとりとした笑みを浮かべている。それは幸福に満ちた、男に愛されるオンナの顔だった。
「んっ……♡ ふっ、はぁ……んっ、んっ♡」
やがて高みから戻ってきたサレンはゆるゆると腰を揺すり、甲斐甲斐しくも射精後の陰茎に残った精液を搾り出す。深く愛し合う夫婦の如き動き。射精後の恒例となったそれは、男に命令されて始めたことではない。こうすると男が気持ちよさそうにしているのに気付いたサレンが自主的に始めたことだった。
男の精液を絞り終えたサレンはぺたりと腰を下ろし、男と繋がったまま絶頂後の心地よい気怠さに浸り始めた。
「はぁ……はぁ……♡ すごい、気持ちよかったわ……あなた♡」
「俺もだぜぇ、サレン。すっかり金玉の中身搾り取られちまった」
「ふぅん……そういう割には、んっ、まだ元気なままみたいなんだけど? あなたの……オ・チ・ン・ポ♡」
「へへっ……お前が相手なら何十発だって出せらぁな」
「大げさ……でもないわね……。もう、また明日立てなくなっちゃうじゃない……♡」
「いいだろ?」
「ん……♡ し、仕方ないわね……。節操のない旦那さまの相手をするのも妻の役目だもの……。好きなだけ、あたしの中で気持ちよくなって……♡ その代わり、ちゃあんとあたしのことも気持ちよくしてね……あたしの旦那さま♡」
甘いピロートークを終えると、再びセックスが再開される。
汗と体液に塗れながら、少女は法悦の極みを味あわされるたびに男への愛を確固たるものとしていく。男もまた極上の美少女の心と体を思うがままに犯し尽くす至福の時間を堪能する。結局その日も夫婦は夜が明けるまでお互いの身体を貪りあった。
陽が高く昇り窓から暖かな陽光が差し込む部屋────男の腕に抱かれながら幸せそうに眠る少女の頭にはもはやかつて彼女が恋をしていた少年の姿が浮かぶことはなかった……。
ユメジダケ
2024-11-18 14:46:42 +0000 UTCタラゲッテ
2024-11-17 15:20:12 +0000 UTCユメジダケ
2024-11-14 15:46:07 +0000 UTCユメジダケ
2024-11-14 15:42:25 +0000 UTCユメジダケ
2024-11-14 15:39:43 +0000 UTCたか
2024-11-14 13:07:48 +0000 UTCmoltupu
2024-11-14 12:43:14 +0000 UTC構文おじさん
2024-11-14 09:30:32 +0000 UTC