大戦がもたらした負荷により、この星の管理AIは完全に壊れた。
それ以来、それは環境や生産に加えて人間までをも管理するようになっている。
大戦を引き起こした人類への扱いは、当然ながら厳しい。
飛行ドローンによって運ばれていく拘束された男。彼は反乱を企てている可能性があるとして捕縛された。
壊れた管理AIは常に人間に疑念を持っている。
普通に暮らしていたとしても突然に捕縛されることはよくあるのだ。
この星で生きていれば、拘束衣を着せられて呻き声を上げる男を見ない日はない。
さすがの壊れた管理AIとはいえ、疑惑が晴れた場合は対象を解放する。
ただし、監視は継続した上で。
全行動を記録し送信するデータ収集用のスーツという、星中に無数に存在する自動社会奉仕装置の簡易版。
それを着せられた彼らが一瞬でも疑われればスーツは即座に施錠され、社会奉仕刑が確定する。
P1
『現在、違反者を輸送中です』
『道を塞がないようにご注意下さい』
『市民の皆様は、規則違反を行わず『正しい人間』としての生活を心がけてください』
『現在、違反者を輸送中です』
『ーー進路妨害を検知しました』
「ちが、違うんだ……ッ」
P2
「諸君らの疑惑は晴れた。だが、疑惑を持たれるような行動をしたのは事実だ」
「よって、このスーツを着て行動データを全て計測し、同時に行動の矯正を行う」
「先んじて疑問に答えるが、期間は決まっていない」
「行動に問題が無いと判断されればスーツを脱ぐことが許される」
P3
「お、おご……」「うごぁ……」「…………」
「喉に挿入したディルドにより、発声を試みた内容が記録される」
「抵抗するだろうため説明を後にしたが……」
「諸君らの先輩であるこの男は二十年間スーツを脱ぐことが許されていない」
「『正しい行動』を心掛けるように」
P4
「スーツを着ている間は言葉を話すことが出来ず、食事も通常の手段では不可能だ」
「そのため、諸君らの管理は中央が行う。今回は軍が権利を取得した」
「「「「…………」」」」
『個性を消され、言葉も話せない尻穴と喉にディルドを咥えた男たち』
『正式な名称は存在するが、軍ではただ『奴隷』と呼ばれている』