国家に、管理AIに反逆する人間は居ない。つまり、レジスタンスたちは『存在しなかった』。
そうして存在は抹消されたが、それとは別に反逆の罰は与えられる。
極小の牢獄でゴム製の拘束具に全身を包まれた状態での終身禁固刑だ。
今では数えきれない男が受けている、さして珍しく無い刑罰である。
「よって、貴様ら四十一人は存在抹消刑となった」
「…………」
「取り調べ時の反論への罰として、連帯責任で全員の喉にディルドを挿入した。反省するように」
「尻にもディルドが挿入されているが、それは慈悲である」
「身体を動かすと少しディルドが動くだろう?」
「その刺激が今後の監獄生活の唯一の娯楽だ」
「…………」
「では、『存在しない者』を収監する」
「……これで、何人目なんでしょうか」
「黙れ」
「レジスタンスと言われていますが、どう見ても普通の……」
「黙れと言っている……っ。どこで監視されているかが分からん」
「……はい」
『当然の帰結だが』
『疑問を発した男も、それを受けた男も、両方が翌日には収監されていた』
『管理AIに近い立場なのに反逆したせいで、その扱いは他よりも厳格だった』