自縛の趣味を利用された女子大生【妹編】
Added 2020-05-11 12:00:09 +0000 UTChttps://www.pixiv.net/novel/show.php?id=12909944
ピクシブで載せた短編の続きです
私の姉は天賦の超人だと言われていた。両親ですら彼女のことを天才呼ばわりする。しかし私だけは知っている。
彼女の才能は神が与えた物では無い。
憧れの人はいつでも姉だった。小さい頃から同じ部屋で過ごしていた私は姉の姿を見て育った。
彼女はとんでもない程の努力家だ。
高校の時には期末テストで不動の1位。さらにテニスの全国大会優勝など華々しい成果を残している。
誰もが認める超人は家に帰るとすぐに着替えて外に出る。暫くして汗だくで帰ってきたと思ったら机にかじりつくこと3時間。
完璧なまでの彼女は並大抵ならぬ真面目さと努力の上に成り立っている。
そんな彼女が遅刻などするはずが無い。
電車の遅延があるわけでもなく、連絡も取れない。
「姉はなんらかの事件に巻き込まれたと見ていいだろう」
「ふぐぅぅぅぅ...」
股縄が容赦なく秘部を締め付ける。頭がポーッとして来た。
窓から見える景色から既に真夜中である事がわかる。
縛られてから数時間。吹き出す汗が止まらない。
「.....んぐぅっ!」
ずっと立ちっぱなしで足が限界だ。しかし力を抜くと股縄に体重を任せる事になってしまう。
「んんんんん!」
一度イッてから神経が秘部に集中してしまった。
身体を動かして快感を誤魔化そうとすると余計に縄が連動して逆効果だ。
「はぁ...はぁ...」
夜中まで走り続けたが姉を見つける事は出来なかった。
"連絡が取れない"
という事だけでは警察は動いてくれなかった。
「お姉ちゃん...」
私には姉を見つける術がない。悔しくて情けなくて、疲労からその場に蹲ってしまった。
もし行方不明になったのが私だったら...
私の姉は持てる力の全てを使って私を見つけ出し、命も顧みず助けてくれるだろう。
随分と昔、そのような事があった。
朝
「一時的にスマホはお返ししますが余計な事は考えないように。」
私を誘拐した少女はぐったりとした私に念を押してズボンのポケットにスマホを滑り込ませた。
あれから何度も達してしまった私は完全に縄に敗北していた。休む事なく秘部を責める股縄、抜け出す事のできない緊縛、口に詰め込まれたハンカチ。全てが私の体力を奪った。
「うんぅぅぅ....」
「やっぱりお姉さんはいつもの緊縛が似合います」
猿轡以外は電車に乗っている時と同じ縛り方だ。手は自由に動かせるし歩く事も出来る。服で隠れて縄は見えない。
「それでは私は離れて監視してますので...ヘタな動きが見られたら...分かってますね?」
これから銀行へ向かう。
私の自由を奪うのは縄ではなく囚われの"妹"だった。
今、マスクの下の猿轡を外して誰かに助けを求める事はできる。
平日とはいえ銀行にはそれなりに人がいるのだ。
しかしそんな事をしたら妹が...
あとワンタッチで奴の思い通り、お金は渡ってしまう。
その時
『ブゥゥゥゥ』
ポケットの中のスマホのバイブが鳴った。
何か追加の指示でもあるのかとスマホを開くと匿名のメッセージで紫色の綺麗な花の写真が送られてきた。
"今"は次の瞬間から"過去"になる。
当然、向かいのビルから姉を見張る少女の頭にも写真は浮かぶ。
なんだ!あの花は!?
彼女の過去を探り意味を知ろうとする。
"生物の授業"
"小さな花飾り"
"通学路に咲く花"
どれを取ってもピンとこない。
過去を探る少女とその意味を知る姉。コンマ1秒の理解の差が突破口になる。
「分かってるね、お姉ちゃん!」
銀行の客に扮した妹と共に外へ飛び出した。
走りながら猿轡を外し、大きく息を吸う。
「あんた、無事だったの!?」
「お姉ちゃんもね!」
妹の元気な姿を見て驚きと共に嬉しさが込み上げてくる。
「お姉ちゃん、何で身体からギシギシ音鳴ってるの?」
「それに関しては後で!!」
アイツは必ず何処かで見張っている。私は妹の無事を確認した。自縛の趣味はこれから妹に話すので秘密でなくなる。もうアイツに有効打は残されていない。
「逃げるよ!」
「うん!」
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「お姉ちゃん、何でこんな普通のお花!?」
当時5歳の妹はキョトンとして紫の花を見つめる。誘拐されていた事など忘れたかのように。
「普通だから綺麗なのよ」
それに.......あんたの"無事"を祝ったのよ。