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爆弾と2人の少女【DID】


「いやだぁぁ!まだ死にたく無いぃぃ!」

「うむぅうう!」




私達の前にあるのは...禍々しいオーラを放つ爆弾。密閉された部屋の角に縄で縛り付けられた私と春香(はるか)は刻一刻と迫る時間に焦り、必死にもがいていた。





『残り時間10分を切った。これからお前たちにチャンスを与えよう。』



壁に取り付けられたスピーカーから機械の声が聞こえる。


「助けて!!」

「んぐぅぅうう!」


私は縄で縛られているだけだが、春香は猿轡まで施されている。顔の半分以上がガムテープで覆われてしまっているのだ。


『喚くな。お前たちが助かる道は1つ。その爆弾を止める以外にない。いいか、お前らのうち1人はアソコにローターが取り付けられている、分かるな?』



「どういうこと!?」

「んぐぅぅぅ...」

春香が縛られた太ももをモジモジとさせている。よく見ると秘部に貞操帯が付けられていた。そこから伸びる怪しげなコード。



『その貞操帯の中にはローターが仕掛けられている。そのスイッチを押せば、爆弾の図面とハサミをくれてやろう。』



「そんな...」

「んんぅぅぅ...」






1秒が勿体ない。考えている時間など無い。

「春香!ごめん!!」

縛り付けられてさらに転がされている私は顎でローターのスイッチを入れた。

「んんんんんん!!」

春香が一際大きい呻き声を上げる。言いなりになってしまうのは悔しいが今だけは...






天井が開き、ハサミと図面が落ちてきた。

『残り8分だ。せいぜい頑張るんだな。』





「くっそぅ...」

部屋の隅に縛り付けられているためギリギリでハサミまで手が届かない。

「ふぅゔゔゔゔ!!」

こんな事をしているうちにも春香が苦しそうだ。

「....くっ!」

何とか背後で組まれた手を伸ばし、ハサミを手にした。

「これで...何とか...」





いつも使っている日用品ですらこの状況下では上手く使えない。まして今は縛られているのだ。

「くぅ!手が滑って...」





残り5分になったところでやっと手首の縄を切ることに成功した。

「あとは...」

この際、胸にかかる縄はほって置く。一本の棒のように纏められた下半身をハサミで素早く解放して爆弾まで駆け寄る。


「春香、後で解いてあげるからっ!」

「ふぐぅゔゔゔ!!」



春香のローターは止められない。止めた瞬間、奴の手で爆破されてしまう。脅された私達は奴の言う通りに動くしかない。



「んぐぅぅぅう!」

もうちょっとだけ耐えて春香...

図面を見ながら慎重にかつ急いで爆弾の解除に取り掛かる。

複雑すぎて訳がわからない。図面を見ながらの作業など小学校の家庭科で作ったポンチョ以来だ。

しかし火事場の馬鹿力とはこのような状況で発揮されるのだろう。爆弾ピンチの超頭脳だ。












春香


(優衣、お願い!私の猿轡を外して!その図面は間違ってるの!)

私は猿轡をされているため喋る事が出来ない。しかし、その図面が偽物である事を知っている。事前に私達を誘拐した男から聞いた通りに事は進んでしまっている。

「んぐぅゔゔゔ!!」

「ごめんね春香、もうちょっと耐えて...」

「んぅうう!(違うの!)」

伝える術がない。私がどんなに大きな呻き声を上げてもそれは貞操帯の中のローターによるものだと思われてしまう。


「んむぅ...」

(お願い...優衣.....気づいて...!!)

必死に縄の音を鳴らし、目を見開いてピンチを伝えるが優衣は爆弾解除に夢中だ。せめてハサミを私の手が届くところに置いてくれればよかったのだが...

生憎のところハサミは爆弾のコードを切るために優衣が使っている。














『残り1分と30秒だ。そろそろ天国が見えて来た頃かな...』


気のせいか機械音の声が嘲笑っているように聞こえた。



何としてでも抜け出してみせる。こんな奴の思い通りになってやるものか。










最後の工程だ。残っているのはたった2つのコード。赤い方を切ればこの爆弾は止まる。


「ふぐぅゔゔゔゔ!!」


「春香、待たせてごめん。終わったらそのローターも止めてあげるから。」


「んぐぅゔゔゔゔゔゔ!!」





『残り10秒だ』




生きて帰る!

私は春香との日常を取り戻す!!



















『パチン』







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