XaiJu
ぷよ
ぷよ

fanbox


ヒヤヒヤ学校生活編【DID】


「んんんん!(絶対無理だよ!)」

「無理じゃない!頑張れ唯香!」

白いマスクで口枷を隠しながら唯香(ゆいか)と一緒に学校へ向かう私は魔法使い。この子に付けられた口枷はあと1週間外せない。だから私がサポートしてあげることになったのだ。

「むぅうう!(おしっこ行きたい)」

「唯香...それは口枷と関係ないよ。いつも通りトイレに行きなよ...」

「んぐぅう!(そっか!)」

この子はなかなか"おとぼけさん"なのだ。詳しくは前回の話を見てほしい。

URLを貼っておくから暇な時にでも。

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=12805322



私は魔法使いだ、これくらいの事は簡単に出来る。



「んむぅうう!」

「え!この辺にトイレ無いの!?」

唯香がモジモジしながら私のド派手なピンクのスカートを握ってきた。

「んぐぅうう!」

「公衆トイレ出してって......それは無茶だよ。せいぜい"おまる"かなぁ....ふふっ」

「むぅう!」

「ごめん怒らないで!早いとこ学校いっちゃお!」

「.........」







「おっはよー、ゆいか!そこの方は...?」


「唯香...私ちょっと人見知りだから紹介してくれない...?」

「んん...!?」

ヒソヒソと唯香と打ち合わせをする。しかし物凄く怒られてしまった。軽い冗談なのに。


「えっと...ゆいかの姉です」

「んんぅ!?」

「そっか、こんにちはお姉さん」

「むぅうう!」

ごめん唯香!おしっこはもう少しだけ我慢して...。






「でウチの犬がさぁーーーー」

「本当にーーーーーーーーー」

「んんぅううううう!」

気が付けば10分ほど話し込んでしまった。唯香が太ももをキュッと締めて、おしっこを我慢してるのが分かる。

「ごめん、私達ちょっと先に行くね!」

「あ、そう...じゃあ後でね唯香!」











学校に着くなりダッシュで女子トイレに駆け込む。個室に入り込み鍵をかけ、

「ギリギリセーフ......あ.....アウトかな....?」

「んんぅ...」

唯香は顔を真っ赤にして目をぐしゃぐしゃに濡らしていた。ついでにパンツも。これは流石に私が悪いので変えのパンツを出してあげよう。

私は魔法使いだ、このくらいの事は簡単に出来る。







「んくぅうう!」

「それはワガママだよ」

どうもこの子は私が用意してあげたパンツが気に入らないらしい。

「魔法使いのパンツだよ」

(こんなオムツみたいなの嫌だよ!)

ここから唯香の言葉は()で皆んなにも聞こえるようにしてあげよう。これでも主人公なのだから一言も喋らないのはあんまりだ。

(ガサゴソして気持ち悪い...)

「ほら!授業始まるよ!」










「次の問題はじゃあ...唯香さん!」

「んんぅ!?」

唯香ごめん。いくら私でもこれはどうにも出来ない。

「んんぅう...あぅぅうう!」

「あ...はい!正解かな...?」

しどろもどろなジェスチャーでなんとか切り抜けた。偉いぞ唯香!

ちなみに私は教室の窓の外からひょこっと顔を出してこっそり唯香の様子を見ている。姉という設定にした以上、教室にいるのは変だ。









校舎裏で私達はコソコソと話をしていた。

(ねぇ!やばい!次、音楽なんだけど!!)

そんな事もあろうかと

「万能リコーダー!!」

ジャーン!と見せた割に唯香の反応は薄い。

(今日リコーダーは使わないよ!!)



その時、新たな魔法使いが舞い降りる。

『もう、見てられないわよ』

この太陽のように美しく輝く女性は...

「せ、先輩!?」

『女の子...唯香ちゃん、酷い目に遭ったわね』

先輩が指を鳴らした途端に唯香の口枷はパーンと弾け飛ぶ。

「...ぷはっ!!」

『大丈夫?』

「あ、あひがほう...あ!?」

『無理しなくていいわ。疲れてると思うから』

2人が話しているうちに逃げよう。怒られるのは嫌いだ。ほうきに乗ってひとっ飛び!

『待ちなさい』

「ぎょひゃっ!」

先輩の細い腕に掴まれた私はジタバタと暴れるが恐ろしいほどの力だ。

『貴女、相変わらずこんなイタズラして!』

「ち、違うんです。口枷はこの子が勝手に...」

『貴女のせいでしょう!』








ペタ。










「あぁ!?自縛札!!」

急いで剥がさないと...くっ...ぬっ......!?

もう力が入らず、身体が言うことを聞かない。

『受け取りなさい』

先輩が縄を地面に置いた。

「あぁ...抗えない!!」

先輩の魔力は私のそれをはるかに上回る。お札の威力も相当なものだ。

「やめてぇぇぇぇ......」

私の手は勝手に縄を持ち、足首から順番に縛っていく。

「このぉ!止まれ!」

口ではそう言っても、腕は確かに下半身を固定していく。

「ぬぉぉおお...」

とうとう手首を背後で縛ってしまった。そして縄の結び目は消えてしまう。

「助けてぇぇえええーーーーむぐぅう!?」

『貴女、バカなの?』








『その口枷は1ヶ月外れないわ。唯香ちゃん、それまでこのバカの面倒を見て上げてくれない?』

「んぉおお!?」

「わっかりました!」

元気よく返事をする唯香。

『私はひと足先に帰るわ』

「むごぉおお!(先輩、待ってください!)」

「じゃあ、私も音楽の授業行ってきます!」

「ふごぉおお(唯香、せめて縄だけでも!)」







完全に拘束されたまま放置されてしまった。あれから必死にもがいた私は縄の怒りを買い、さらに厳しく縛られてしまった。今は近くにあった木の枝に吊るされている。

これくらいの緊縛......

「むごぉおおお!!(解けないー!!)」

なにこれ、やばい!

本当に縄なの!?

並みの縛りなら力技で縄を切れるのだが、先輩のお札の力が強すぎる...

おでこの自縛札は手が使えないので外せない。逆海老縛りで吊るされていては地面に擦り付けて外す事もできない。

「んんんぅう!(後ちょっとなのにぃ!)」

実は結構地面スレスレで吊られているので頑張れば届きそうなのだが...

先輩の意地悪!

ギリギリ額が届かないように調整されている。もどかしくて必死に暴れるが太い枝が音を立てて唸るだけだ。

「んぐぅううううう!!」


授業開始のチャイムが聞こえた。

ヒヤヒヤ学校生活編【DID】 ヒヤヒヤ学校生活編【DID】

More Creators