SEXとは命の源・生命力だと思います。
私ジャネが絵でセクシーなシチュエーションを表現し続けるのは、ありのままに生きる事そのものに繋がっています。
架空の世界に傾倒している方が自分にとって心地良いのは、セクシャルマイノリティだからこその後ろめたさや葛藤も含めて、隠し通せない私を晒すことが出来る手段のひとつだからです。
最初から決まってこう生まれたのか、神様のいたずらで突然道筋がそれてしまったのか、当然誰も教えてはくれません。自分が何者かも分かりません。
身を潜めるために作り上げた男性性という虚像の裏で、女の子ではなく男の子に恋をしてしまう事の虚しさを知りながら、騙し騙し生きてきただけです。
これは何者でもない幼児が、何物でもない化け物に至るまでの愚春回顧録。
「あーはー…何か始まりましたけどー…」
私が年中~年長くらいの頃。
当時、K君という同い年のお友達がいた。男の子らしく仮面ライダーや戦隊ものが好きな子。
今思えば趣味の相性は微妙だが、はす向かいの超ご近所に住んでいた事もあって、よく家へ遊びに行き来するほどの仲。彼は私の一人称であった"〇〇くん"と呼んでくれたが、私の方からは"K"と呼び捨てだった。とんだお坊ちゃまだ。
外遊びでもK君と一緒の事が殆どだったが、とある日の夜、家の脇の砂利の上を2人して歩いてどこかへ向かっていた。
裏手のタバコ屋に用があったとも思えないし、どこかからの帰りだったのかも知れないが、どうも何かの目的で園児が2人して田舎の夜道を歩いていた。見上げた宵の空に照る月の光と、微かな風の音だけの静まり返った暗闇に得も言われぬ恐怖が私を襲う。
「怖い…」
か細い声が口を衝いて出た。
それもそうだ。一人称が〇〇くん時代は陽が沈むだけで家の敷地だって肝試しの舞台と化す。
ともかく、私が弱音を吐いたそのすぐあと。
繋いだ手を手を強く握ってK君が応じた。
「大丈夫、俺がついてるから」
同い年の彼による、落ち着きつつも相手を安心させようという気概で勢いよく放たれたその言葉が、一瞬、私を"守ってもらう気満々の少女"に変えた。
この時既に私は私を芽生えさせていたのかもしれない。
正確には…"怖くないよ"か、"俺についてくれば"か…今となっては曖昧だが、男らしいK君に身を寄せて夜道を歩いた記憶は鮮明に残っている。
無論これは"友人がかっこよかった"とか、"自分が情けなかった"とかいう論調で語るような話ではない。紛れもなく"初めて男子にときめいた"エピソードだ。
とはいえ、確かに"情けなかった"に近い経験もある。
小学校に上がった頃、とあるサッカークラブの監督直々にサッカークラブに勧誘された。その監督というのはK君の父親・通称Kパパで、家族ぐるみの付き合いもあり、アニメをダビングしてくれるなど私にも良くしてくれる人だ。
正直なところまだ球技に好きも嫌いもなかったが、仲良しのK君が所属しているという事もあり、断るわけにもいかないと思い義理で承諾。なんとなく憂鬱さを抱えながら迎えた土曜日、送迎車に乗せられて気が付けばコートの上に立っていた。
恐らくある程度の説明は受けたが、興味が無いので聞いてない。動くフリしかしていない私を見てか、左手に居た年上の男の子が声をかけてくる。
「お前も攻めろや」
とりあえず頷く。
攻めるの意味は分かる。しかしあんなに速く動くボールを触りに行くのは危険すぎる。周りの動きに割って入る方がむしろルール違反では。こんな勝ちに拘る輩の激しい士気に圧されても逃げ出さない姿勢をまず褒めて欲しい。というかKはどこに?味方は君だけなのだ。
途中、監督が部員を集めようと「集合!」と声を上げるが、小一の私には「しんごう!」にしか聞こえない。信号?信号ってなんだ?
そもそも、鍵盤を弾いたり塗り絵をしたりするのがルーティンの私に、玉蹴りなどお呼びでない。こちらにボールを寄越すな。
一日逃げずに堪えたのは恥をかけないというプライドのお陰か。
帰宅するや否や、向いてない自分に行かせたのが悪いと言わんばかりに親の前でゴネた。毎週土曜の予定だったが、結局次週を待たず辞めた。相当苦痛だったに違いない。
※それでも、お友達についていけば大丈夫という見切り発車な選択は、その後の人生でも続く。
サッカー嫌いを自覚したとは言えK君との仲は壊れることもなく、小学校に上がって2年生で引っ越し転校する羽目になったときも、あまり上手くない字で手紙を送ってくれた。
K君にとって私は友達の中の一人だったかもしれないが、私からすれば彼は幼馴染と言える数少ない当時の旧友の中でも特別な存在で、今でもフルネームで名前を呼べる一番古い同級生。
ただしここまで語りながらも、手元にK君の写真もない。悲しいかなもう顔だって殆ど思い出せないのだ。
彼は私―〇〇くんの事を僅かにでも覚えているのだろうか。引っ越すことなくあの場所で小学校時代を過ごせたら、どんな交友関係が生まれ、今の自分とどれくらい違っていたのかと、ふとよぎる。
もし時間を戻せるのなら、あの夜道をもう一度一緒に歩いてみたい。
そして伝えたい言葉はたったひとつ。
「抱いて…」
20年以上経った今でも消えることのない場面を思い返しながら、Googleマップで当時住んでいた地域を巡ってみる。すると、かつての我が家はまだそこにある。人が住んでいるように思えない閑散とした様子だが。
K君の家、その他の友人宅も表札は見えないが記憶のままの場所に。変わっていない。スマホひとつで懐かしい気持ちになれるなんてお得な時代。
迎えを待たずに無断で歩いて帰って先生方を大慌てさせてしまった保育園から、登校初日の朝に怖くて泣いて家まで戻った通学路の畦道まで。あの時代の自分が生きた景色を追って、記憶の答え合わせをしていく。
田舎はそうそう変わらないものなのだな。
――転校のその後、成長と共に自分の姿と心の差異に気づきながらも、ある女子と親密になり"恋"への憧れを加速させていった。
私が私に目覚める前の甘苦い小学校時代については、また後日…。
……………
こんにちは~。
ジャネらしくない文章で、ちょっと公開するの結構怖かったんですけど、どうでしょうか?
読みにくかったらすみましぇん。
過去のジャネを赤裸々に見せていくことで、作っていきたい世界観についてよりニュアンスが伝わるのではないかと思ったのと、単純に日常が微妙過ぎて書くことがあんまりなくなってきたのでやってみましたぁ。
黙って絵だけ投げる絵師になれなくてごめんなさぁい。
【小嶋元太(名探偵コナン)】
初期に比べると見た目も性格もだいぶ可愛くなって今では余裕で行ける元太君。
でもどちらかと言うと千葉刑事(痩せ時を除く)の方が行けます。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
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じゃ~ね~。
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