ノックの音が三回した。
「どうぞ」
扉が開き、一人の青年が姿を表す。
ネイビーのポロシャツには、鍛えられた体のシルエットが綺麗に浮かんでいる。袖口から覗く腕は太く逞しい。
「失礼します」
青年は言い、頭を軽く下げた。
「あの、バイトの張り紙を見て来ました。まだ大丈夫ですか?」
「ああ、あれですか。まだ大丈夫ですよ。とりあえず、どうぞこちらへ」
私は丸椅子に彼を案内する。体積の大きな彼が腰掛けると、椅子が音を立てて軋んだ。
「誰からも応募がなくてね。諦めようかと思っていたところです。いやあ、ちょうど良かった」
言いながら、ウォーターサーバーでマグカップに水を汲んで、彼の脇の机に置いた。
そうしながら、彼を改めて観察する。日に焼けた男らしい顔つき、まだ若さも見えるが、十分に成熟した雄の表情をしている。くっきりした目に、綺麗に筋の通った鼻。短く切った黒髪は、きちんと整髪剤で整えられている。
体は大きい、180cmはあるだろう。恵まれた体格。履いているチノパンには、鍛えられた足がぱつぱつに収まっている。
私は彼を学内新聞で見たことがあった。
「じゃあ、まずは名前を教えてもらえるかな」
「ハイッ、田村良彦、二年生です」
「君を学内新聞で見たことがあるよ。ラグビー部かい?」
「あっ、そうッス」
「期待のホープと書かれていたよ。いやあ、まさか君が来てくれるなんてね、嬉しいよ」
「ああ、なんか、照れますね」
彼の顔がほころんだ。警戒心もすこし解けたようだ。
「今日は部活は?」
「ああ、昨日試合があって今日はオフなんです。それで、以前から張り紙で気になっていたので」
そう言うと、田村はマグカップを手に取って水を飲んだ。
「正直、怪しいと思っているんでしょう?」
私が冗談めかして聞くと、田村もわざとらしく苦い顔をして頷いた。
「です、です。だって、一日で三万円なんて。さすがに怪しいなって。でも、学内に堂々と掲示が出てるし、なんなんだろうって気になってて」
「それでも君は来た。何か理由があって――まあ、概ね、お金かな」
「そう、なんです」
「ラグビー部じゃあ、バイトもなかなかできないだろうしね」
「そうなんす。でも、ちょっとお金が必要になっちゃって」
「どうしてお金が?」
私が踏み込んだ質問をすると、田村は特に躊躇なく質問に答えた。
どうやらこの青年は、その優れた見た目だけでなく――精神的な構造の面でも、かなり『適格』なようだった。
「彼女と喧嘩しちゃって。それで、お詫びがわりにプレゼントを買いたくて」
「なるほど」
「あいつ、そろそろ誕生日なんですよ。プレゼントちゃんと渡して、お詫びがしたいんです」
「喧嘩の理由は――部活関係かな」
「すごい。よくわかりますね。そうです。やっぱり部活が忙しくて、なかなか相手ができなくて。寂しい思いさせちゃってたなって思います」
「なるほど。優しいですね」
「いえ、そんな――」
田村は照れたように笑った。その曇りのない表情は、彼の素直さや実直さをよく表していた。
それを微笑みながら聞く私の心の中には、全く対照的な感情が広がっていた。
この男らしく実直で、よく熟れた獲物を思うがままにする――。
その未来は、もうすぐ手に入るものなのだ。私は失敗してはならないと慎重にことを進めた。
「そうしたら、このお金で何か買ってあげると良いですね。女の子はモノに弱いから」
「はは、そうっすね――でも、実際にどういうことをするんですか?」
田村が尋ねる。
「具体的には薬の治験みたいなものです。薬を服用してもらって、その影響を調べるということですね」
「え、危ない薬ですか?」
「いやいや、筋肉の動きを促進させるみたいな薬で、――ああ、もちろんドーピングとかそういうものでもないんだよ、だから、鍛えられている人間の方がデータがとりやすいんだ」
「ああ、だから体育会限定だったんですね」
「そういうこと、飲み込みがはやい――ちょっと、まず体を確認したいので、立ってもらえるかな」
「はい」
すっくと田村が立ち上がる。
「失礼」
私は言い、田村の胸や腹、腕の筋肉を触診する。中身の詰まった逞しい筋肉の感触を、個人的な楽しみで触ると、もっともらしい顔をして言った。
「とてもよく鍛えられている。さすがラグビー部だね」
「あ、ありがとうございます」
「指示していたジャージとかは持って来てもらえているかな。この後薬を飲んでもらって、少し運動をしてもらうから」
「ああ、持って来ました」
「ありがとう。じゃあこれが、その薬だ」
私はテーブルの引き出しを引いて、中から小さな袋を取り出した。その中にはカプセルが三つ入っている。
「まず、これを」
「……はい」
手渡しすると、田村はわずかな躊躇を示した。当たり前だ、いきなり知らない薬を飲めと言われてやすやすと飲む人間はいない。
学内掲示のアルバイトとはいえ、彼と私の間には面識もないのだから。
「やっぱり、不安かな」
「ええ、まあ、正直」
苦笑する彼の手のひらから一つカプセルを取って、ぐいと私は飲み込んだ。
「ほら。なんともないですよ。本当は私で試したいんですが、あいにく私はこんな体なので、あまりデータが取れなかったんです」
「ああ、そうなんですね――」
「もちろん無理強いはしませんから。あなたの気持ちもわかります。ですから、無理はしないで」
「ええ、ああ、すいません」
彼はそう言い、じっと薬をしばらく見つめた後、意を決しそれを口の中に放り込んだ。そのままマグカップを取って、水を煽る。ごくごくと彼の逞しい喉仏が上下に動いた。
「すばらしい。ありがとう」
ふう、と口元を拭う田村。
「すぐに効果が現れるはずです」
「ああ、はい――あれ」
「どうしました?」
「なんだか、くらくら――しま、す」
彼の逞しい体が、前後にゆらゆらと揺れた。
「あ、ぇ、あ――あ」
私は彼の正面に立ち、揺れる彼の体をぐいと引き寄せてもたれかけた。
苦しそうに頭部に向かって伸びた腕が、ぷつんと糸が切れたようにだらりと垂れ下がった。
そのまま彼は、ぐったりと私に倒れ掛かる。
「――よろしい。どうやらちゃんと効果はあったみたいだね」
「……」
私がそう言っても、彼は何も言わずもたれかかっている。
「私の声が聞こえますか? 聞こえたら返事をしてください」
「は、い……聞こえて、いま、す……」
私の腹部についた彼の口が動いで、うつろに返事をした。
さあ、実験を始めましょう。
*
薬はしっかりと効果を表したようだった。
彼が飲んだ薬は、人間の意識に働きかける薬で、言うならば自白薬のようなものに近い。自意識や自我の防御壁を溶かし、深層意識を引っ張り出す働きをする薬だった。
生の深層意識があらわになった今の田村は、普段とは違った状態にある。
「さあ、まずはまっすぐ座って」
「は、い……」
言う通りに、私に従い彼は椅子にまっすぐ座った。それでもバランスがとりにくいのか、頭がわずかに傾いて、明後日の方向を向いている。口もだらしなく開き、先ほどまでの彼の精悍な様子とは対照的だ。
防御壁を失った彼は今、わかりやすく言うと、寝起きの状態や寝ぼけている状態に近い。だからある程度の言うことを聞かせられる。
とはいえ、まだ彼の深層意識は生きているので、むちゃくちゃな命令はまだできない。
「田村くん、聞こえるかい」
「あい、……聞こえまふ……」
だらしない返事をする田村。
「今、どんな気分だい?」
「なんだか、ゆめ、みたいっす……ふわふわ、して……」
「そう、夢みたいで、気持ちいいね」
「きもち、いい……?」
「そう、ふわふわして、やわらかくて、とてもきもちがいい。何も考えなくていいから、すごく楽だ」
「きもち、い……らく……」
彼の惚けた表情に変化が現れた。ぼんやりしていたその口元に、笑みの表情が浮かんだのだ。
「もう一度聞くよ、今どんな気分だい?」
「ふわふわ、して、気持ち、いい、っす……うぅ…」
「そう、君はさきほどの薬で、とても気持ち良い気分になれた」
「くすり……きもちい……っす」
「うん、ちゃんと理解したね」
ふと彼の股間を見ると、チノパンにはっきりと膨らみができていた。指示はしていないにもかかわらず、彼の中で『気持ちいい=静的快楽』という図式が成立したのだろう。ノンケの雄らしい、ケモノみたいに単純な性欲だ。
ぴく、ぴく、とそのふくらみが震えている。
私はいますぐそれに触れ、貪りたい衝動に駆られるが、私はケモノではないので我慢する。
「君は今気持ちよくて嬉しいね?」
「うす、……うれしい、す……」
「もっと気持ちよくなりたいかい?」
「なり、たい……す……」
「じゃあ、次はこれを飲もう」
彼の前に私は手のひらを差し出した。そこには先ほどと形状の違う薬がある。
彼は視線ではなく頭ごと動かしてそれをぼんやりと見つめていた。
「これを飲むと、もっと気持ちよくなれるよ。さあ、どうする?」
彼は胡乱な眼差しでそれをしばらく見つめた後――そのゴツゴツした男らしい指先でそれをつまみ、口へと薬を持っていった。
「いい子だ」
言いながら私はマグカップを手に取って、彼の口元へ水を流し込む。
彼の喉仏が再び動いた。
*
二つ目の薬は、判断力を低下させ被暗示性を高める薬だ。
「……」
彼はぼんやりと頭を前に傾け、背中を丸めて座っている。黒髪のうなじを見下ろしていた私は言った。
「ゆっくりと立ちあがろう」
のそり、と彼の体が動いて、ゆっくりと立ち上がった。普段のしっかりとした立ち方ではない、だらしのない、ぼんやりとした立ち方。
頭を俯けているが、彼の方が身長が高いので私からは表情が見える。目はうっすらと、かろうじて開いている。口は開いて、そこからつうっと涎が垂れた。それすら気に留めない。相当に深い状態まで『堕ちて』いるようだ。
「顔をあげて、目を開けて」
顔があがり、ぼんやりと目が開く。
ここに来たときの精悍な、スポーツマンらしい引き締まった表情ではなかった。
目の焦点は合っていないし、口は半開きで顔全体が少し斜めに傾いている。
普段の彼ならば絶対に見えない間の抜けた顔。
「かわいらしい」
私はそう言いながら、彼の顔に手を持っていく。その唇に親指をあて、円を描くように撫で回す。
そのまま口の中に指を差し込んで、ぐりぐりと抉った。彼の唾液が私の指にまぶされて、私はそれをしゃぶった。
そんな光景を目の前にしても、彼は何も考えることができず、ぼんやりと立ち尽くしている。
「君は今とても気持ちが良い」
「はい、……きもち、いです……」
「それはどうしてだい?」
「くすりを、のんだから……」
「そうだ。その薬をくれたのは誰だい?」
「あなた、です……」
「そう。私は君を気持ちよくできる。もっと気持ちよくなりたいかい?」
「へぁ……なりたい……ぃ」
うっとりと目が上を向いた。
「今、君はすごくきもちよくなっている。だけど君の心の中にはまだ少しそうでない部分がある。君は悩みがあると言っていたね?」
「あ、みそのと……けんか……」
彼女の名前だろう。
「そうだ。それがなくなれば、君はもっと気持ちよくなれる」
「なくなれば、きもち、よく……」
「そうだ。君の中からそれがなくなれば、君はもっと気持ちよくなれる」
「ぇ、ぁ、……は、い……」
「だから、君の中にあるミソノさんへの感情を、僕が消してあげよう」
「ぇ……」
「君は気持ちよくなりたい。だからそれはなくなった方がいい、そうだね?」
「ぁ、……そう、で、す……」
「私が今から、君のおでこをつついていく。おでこをつつくたびに、君の中のミソノさんへの感情は消えていくよ」
「う……」
田村はわずかな抵抗を示した。しかし私はそれを無視して、田村の額に指を伸ばす。
とん。
とん。
とん。
少し苦しそうだった田村の顔が、どんどんと穏やかなものになっていく。安らかになっていく。
「さあ、どんどん忘れていく、消えていく、なくなっていく」
とん。
とん。
とん。
田村の顔から苦しみが消えていく。私はつつくのをやめた。
「さあ、君の中に、ミソノさんへの感情はまだあるかい?」
「ぁ……もう、ない、っす……」
「そう、君の中にはもうミソノさんへの感情はない。もっと君を楽にしてあげよう」
「あぁ、ありがとう、ございます……」
「君が苦しかったのは、女性との恋愛関係だ。だから、君の中の、女性への感情を消します。同じように、おでこをつつくよ」
「え……」
かなり明確に戸惑いの表情が浮かんだ。私は有無を言わさずひたいをつつく。
「消えていく」
とん。
「消えていくよ」
とん。
「女性への愛情も、性欲も、すべて消える」
とん。
とん。
とん。
突き終わった私が田村の股間を見ると、すっかり萎えてしぼんでいた。
性欲が行き場をなくしてしまったのだろう。
田村はむしろ楽というより、不安そうな顔だった。
「君は不安を感じているね」
「は、い……」
「それは、君の欲望の行き場がなくなってしまったからだね?」
「あ、あぁ、そう、そうです……」
田村が飢えていた不安に形を与えてやる。
「君の欲望に、新しい居場所をあげよう」
「あたらしい、いばしょ……」
「君をすごく気持ちよくしてくれる人を、誰よりも気持ちよくしてくれる人を君は知っているはずだよ。それは誰かな?」
田村のうつろな目が、はっきりと私を見た。
「せんせぇ、です……」
そして私を先生と呼んだ。そう呼べと命じてもいないのに。私は彼の想像以上の仕上がりに満足した。
「素晴らしい。君はとても賢いね」
「ありがとぅ、ござぃ、ます……」
「賢い君にご褒美をあげよう。君をすごく気持ちよくしてくれるキスだ」
私はゆっくりと田村に顔を近づける。田村は自然に目を閉じ、それを受け入れた。
私たちの絡み合う。田村の肉厚な舌は温度が高く湿っていて、卑猥な音を立てて私の舌と絡み合った。
「んぅ……んぅぅ……」
悩ましげなため息を漏らして、田村は腰をもどかしく振った。私が手を伸ばすと、そこは再び硬くなっていた。
「せんせぇ、せんせぇ……」
「きもちいいだろう?」
「はいぃ……きもちいぃ……」
田村の短い髪の毛をかきあげて、両手で顔を掴んで見つめ合う。
「君は私の言うことに従えば気持ちよくなれる」
「言うこと、従う……気持ちいい……」
「だから私の言うことに従いたい。そうだね?」
「あぃ、したがぃ、たぃ……きもちい……」
「じゃあ、私の言葉を繰り返そう」
「はい、せんせいのことばを、くりかえし、ます……」
「『私は先生の命令にはなんでも従います』」
「わたしは、せんせいのめいれいにはなんでもしたがいます…」
「『先生の命令に従うことはとても気持ちいいです』」
「せんせいのめいれいにしたがう、ことは、きもちい、です……」
私は田村の股間に手を伸ばし、限界までに血液を集めたそこを優しく揉んだ。与えられる快楽に田村は溺れる。
「『私は先生の命令に従うことが生き甲斐です』」
「わたしはぁ、あ、せんせいのぉ、おっ、めいれいに、したがう、ことがっ、いき、がいっですっ」
「『私は先生の奴隷です』」
「わたしは、せんせいのぉっ、どれいぃっですっ」
「『私自身の意思を持たない忠実な奴隷です』」
「わたしじしんのぉ、いし、をぉおおっ、もたないぃっ、どれいっ、どれいですっ!」
私は復唱を間違えた奴隷に罰を与える。
ぐい、と金玉を強く握ってやった。
「『忠実な奴隷です』」
「ぐひゅぅっ、ちゅうじつ!ちゅうじつなどれいです!」
「復唱は終わりだ。お前がなんなのか、私に報告しろ。正確に報告できたら、お前は射精できる」
田村はこれまでも茫洋とした話し方から一転し、はっきりと言葉を紡いだ。
「ひぅっ、お、おあ、俺、俺は、奴隷、先生の奴隷っ、先生の命令に忠実な意思を持たない奴隷、っすっっ!!」
焦点の合わない濁った目で宙を見つめ、大きな声で自らをそう再定義した快活で哀れな奴隷は、
「合格だ。さあ、人生で一番気持ち良い射精をして、それを頭に刻み込め」
「はいぃッ射精ッ!射精しますぅっ!頭に、刻み、こ……んぁぁあああっっ!!!」
どくっどくっと私の手の中のちんぽが熱く震えた。
そのまま、田村は意識を失ってその場にへたりこんだ。
*
どさりと倒れ込んだ田村を見下す。
安らかに閉じられた目の向こうでは、眼球が忙しなく動いているのが見えた。まぶたもぴくぴくと痙攣している。
彼の中で、私の与えた命令と彼自身の元々の人格が統合されているのだろう。
彼の表情を見ていれば、それが苦痛ではないことがよくわかる。私は寝転ぶ彼の股間を、ご褒美がわりにぐりぐりと踏んでやった。射精したそこは、下着を飛び越えてチノパンにもやんわりとシミを広げる。踏んでやると、彼は嬉しそうに小さくうめいた。
「お前は俺の奴隷だ」
「永遠に俺の奴隷だ」
「俺に従うことがお前のすべてだ」
「お前は俺の奴隷になれて嬉しい」
「俺の奴隷として一生尽くすんだ」
「お前は幸せだ」
そんなことを言いながら足で股間を踏んでいると、もう一度それがびくびくと震えた。喜びに射精したようだ。
私は満足し、彼の完成を待ちながら資料を見返した。
それから五分ほどして、もぞりと彼の体が動き、彼がゆっくりと起き上がった。
「おはよう」
私が声をかけると、寝ぼけていた彼の焦点が私に合い――
「おはようございます!先生!」
彼は嬉しそうに言った。
「実験はどうだったかな」
私がそう言うと、彼はうっとりと顔を綻ばせ、
「サイコーの気分っす……俺、実験で……あぁ、先生の、奴隷にしていただきましたぁ……!」
そう告げた。床に身を起こす彼の元に私は歩み寄る。
「そう。私は君のことを好き勝手に作り変えたんだ。私の思うがままにね」
彼を見下ろして言う。彼は私を見上げて返事をする。
「はい!俺は先生の好き勝手に作り変えられました!」
「怒らないのかい?」
「どうして怒るんすか?先生が俺を作り変えてくれて俺すげえ嬉しいっすよ!俺を作り変えてくれてありがとうございます!俺、先生の思うままにされて嬉しいっす!もっともっと俺のこと、好きにしてください!俺、それが最高に幸せです!」
「じゃあ、」
言って、私はズボンからペニスを取り出した。
やっと自分の欲望を発散することができる。
「これを咥えろ」
「はい、先生っ」
ずりずりと床を這って田村は私の元へと近寄り、ちんこを目の前にした。両手でそれを恭しく手に取って、口を開けてそれを咥え込む。
じゅぶ、じゅぷっと音を立ててしゃぶる。
今こいつを突き動かしているのは、『私の命令に従う喜び』だ。
だからこいつは、『命じられたからフェラチオをしている』にすぎない。だから、
「臭いか?」
私が問うと、
「むぁ、はい、まぁ、くさいっすね」
当然そう答える。
せっかくなのだから、ペニスをしゃぶることを嬉しくしてやろう。
私は頭を撫でてやる。
「お前はこのにおいが大好きだ。味も大好きだ、当然、中から出てくるザーメンも。お前はちんぽが大好きな淫乱だ」
「ん、んぁ、」
田村は白目を剥いてぴくぴく震えた。
「ほら、またお前を作り変えてやったぞ、お前はちんぽ大好きな淫乱になった、嬉しいだろう?」
ぐるっと目が戻り、うっとりと寄り目で私のちんぽを見つめる。
「あぁ……嬉しい、っす……俺、ちんぽ大好きな淫乱っす……」
「ほら、もう一度しゃぶっていいぞ。中から出てくるザーメンも全部飲んで良い」
「あっは!嬉しいっす!いただきます!!」
大好物を前にした小学生のような表情、満面の笑みで田村はちんぽをしゃぶる。
喉奥までずっぽりと咥え込むいやらしいフェラチオだ。
「うまいか?」
私が問いかけると、
「はい!俺の大好きな先生の大好きなちんぽっすから!最高っす!」
そう答えると、またすぐにフェラチオを再開した。
がっつくようなそのフェラに、私の興奮も高まった。
「さあ、じゃあまずは一発。奴隷の記念にザーメンを食わせてやる。大好きなザーメンだ、味わって飲めよ!」
そう言って、彼の口の中に精液を放った。
「んぅ、んんっ」
彼は嬉しそうにうめいて、じゅぷっと私のちんぽを口から抜くと、ワインを味わうときのように口の中にザーメンを舌で塗り広げた。そのたびに小さく声をあげ、やがてごくごくとそれを飲み干した。