※現在小説本文・イラストともに絶賛製作中です!
支援いただいている方々にまずは仮バージョンをお披露目します。
(本文イラスト共に未完成です)
初めての試みなので、どういう感じになるかの練習も込めてのアップになります。
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では、どうぞ〜!!!
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大学という施設は、高校などと比べると夜間でも比較的人がいるものだが――夜10時の運動グラウンドとなれば、昼間の喧騒が嘘というほどに静まり返っていた。そんなグラウンドを動く三つの影。
「なんか、ちょっと怖いよな」
浅沼要(あさぬま・かなめ)がそう言った。綺麗に刈り上げられた坊主頭が、月の光で丸く光っている。
「なにが」
そう言い捨てるのは谷中秀司(やなか・しゅうじ)。目つきが悪く、今も浅沼を睨みつけるように見ているが、これが彼の通常の顔だ。
「いやさ、やっぱ、こんな時間にあんま来ないし」
「確かに」
浅沼の言葉に島澤眞(しまざわ・まこと)が同意する。
「それに今日はさ、ハロウィンだし」
「ハロウィンか。今頃渋谷じゃ馬鹿騒ぎしてんのかな」
谷中がつまらなそうに言う。
「意外だよ、うちの部がこんなことすんの」
そう言いながら、彼はまとったマントをひらひらさせた――彼ら三人は皆、体を包むように真っ黒いマントを羽織っていた。
「ハロウィンって柄じゃないだろ、うちの部。そもそも飲み会だってほとんどないのに」
「ああ、俺もびっくりした。もう結構前だっけ、ハロウィンはパーティだからスケジュール開けとけよ、強制参加な、って」
浅沼が応じる。
「しかも仮装しろって言うから何かと思ったら、全員ドラキュラ。どういうこと? 下はユニフォーム着てこいとか。意味わかんねぇ」
「まあ、ハロウィンだし」
ぼやく谷中を島澤がなだめる。
「でも、なんかうちのユニフォームってドラキュラっぽいよな、ほら、色使いがさ」
確かに、彼らの所属する東帝大学ラグビー部の公式ユニフォームは、どことなくドラキュラを想起させるカラーリングだった。黒、赤、そして紫。ハロウィンの代表カラーであるオレンジは入っていないが、確かになるほどドラキュラ伯爵みたいだ。
「だからみんなでユニフォームでコスプレパーティって? ますます変だろ」
谷中は納得しない。
「まあ、いいじゃん、せっかくの機会だし。もっと打ち解けるチャンスだと思えばさ」
「明日彼女が誕生日なんだよ。だから先輩たちには悪いけど、俺は今日ははやく帰る」
そんな風にぶつくさ言いながらも、なんだかんだとちゃんと参加している谷中は真面目だなと島澤は思った。
「でも、やっぱ恥ずかしいよな、こんな」
浅沼は言いながらマントを翻した。
「下がユニフォームなのも、なんかな」
浅沼のマントがはだけて、中の体が覗く。件のユニフォームがちらりと見えた。
浅沼の体を見て、しっかりラガーマンの体つきになってきたなと島澤は思った。その坊主頭から想像できるように、彼は高校までは野球プレーヤーで、大学で一念発起とラグビー部の扉を叩いたのだ。元々の体格に恵まれていたのもあるが、かなり増量を頑張ったようで、随分としっかりした体つきになってきた。まあ、坊主頭は相変わらずで、本人曰く「この方が気合が入るんだよ」ということらしい。
そんなこんなと雑談をしているうちに、彼らは部室にたどり着いた――。部室棟はそもそも電気さえついていない。
「なんか、ずいぶん雰囲気盛り上げてるな」
若干引き気味に浅沼が言う。暗くなった部室棟のまわりには蝋燭がぽつぽつと焚かれ、オレンジ色に建物がぼんやりと光っている。島澤はぼんやりと思った――他の部活はどこにいってしまったんだ? もちろん夜中の部室棟に用事がある人などほとんどいないとはいえ、普段でも割合遅い時間まで他の部屋の電気がついていることはあったはずだ。そんなことを思案している間に、谷中が部室の扉を開けた。
案の定というべきか、部室の中も薄暗かった。というか、灯りはやはり蝋燭だけだ。
普段と違う落ち着かない空気。その中の、普段通りの汗臭いにおいがなぜか安心して感じられるほどだ。
「――揃ったな」
そんな声が聞こえた。
どうやら、自分たちが最後だったらしい。三人は一年の列の左端に並んだ。正面には先輩たち。
「な、なんか気合い入ってますね、先輩たち……」
谷中が半分引き笑いで言う。
先輩たちの口元からは、長い歯が覗いていた。つけ歯だろうか。随分本格的だ。こんな、蝋燭と――何かのお香のような、独特なにおい――この雰囲気は、まるで、
「では、これから儀式を執り行う」
主将の高瀬誠(たかせ・まこと)が堂々と宣言した。
――儀式?
まさにそんな雰囲気だなと思ったところだった。
(なんだよこれ)
(どうしたんだよ、先輩たち)
一年生が困惑しているのがわかる。想像していたハロウィンパーティとはまるで様子の違う、何かオカルティックな異様な空気だ。しかし上下関係が絶対の体育会で、誰も文句を言う人などいない。
「お前たちは我ら一族の正装たるマントをまとい、この場に自らやってきた」
ずい、と高瀬の隣に進み出たのは、副主将の長谷部悠士(はせべ・ゆうし)だ。長谷部はアイドルのような甘いマスクと、その印象とは真逆の仕上がった逞しい体のギャップ、そして気配りのできる頼れる最上級生として、下級生からも憧れられている存在だった。普段はにこやかな彼も、どこか冷徹さを感じさせる表情で仄暗く微笑んでいる――もちろん、その口元には大きな歯があった。
「お前たちは、我らの眷属となる道を自ら選んだ」
反対側に、一際体の大きな男が現れる。東帝大学ラグビー部最重量の駒田謙太郎(こまだ・けんたろう)。『戦車』とも称される体で、敵にぶつかっていくその様は、見るだけですくみ上がるほどだ。いつも以上に剣呑とした空気で、下級生に睨みを効かせている。
三人が話すその様子を、島澤たちはぼんやりと見つめていた。
「お前たちは、これから俺たちの眷属として生まれ変わる」
「これはそのための儀式だ」
「お前たちと俺たちは、この儀式を通じて『本当の仲間』になる」
何か、もやがかった気分だった。三人が何かを話しているその声が、ぼんやり濁って聞こえる。
――儀式 ――眷属 ――本当の仲間
――生まれ変わる ――素晴らしい存在に
なんだかふわふわとした気分で、まるで夢でも見ているようだ。現実感がまるでなく、ここがまるで、何か本当の異界のように思えてくる。
そうだ、今日はハロウィン。ハロウィンってどういう日だっけ?
……あれ?
うつろな意識の中で、島澤は気がついた。先輩たちの顔、その横についている耳のかたち。
それが、人間のものではない、尖ったものだった。
ぼんやり思う。
随分、本格的、だなあ……。
いかつい先輩たちが、特殊メイクで耳をとがらせている様を想像すると、島澤はなんだか面白かった。
先輩たちが、俺たちをちょっと怖がらせようと、こんなことを仕組んでいるなんて。
怖い先輩だと思っていたけど、ああ、もっと、そう――本当に、打ち解けられるかもしれない――。
「さあ、契約の時間だ」
あらためて高瀬がそう言った瞬間、窓の外が眩しく光って、地響きのような音が鳴った。
雷が落ちたのだ――ということさえ、何か遠くに感じる。雷鳴が大音量で轟いたかかわらず、このふわふわした心地が覚めることがなかった。
「問題なさそうだな」
誰かが言う声が聞こえた。
「浅沼要」
腹に響くような低い声。駒田が名前を呼んだのだ。
「こっちへ来い」
島澤は呼ばれた浅沼の方を見た。その表情を見ただけで、島澤は浅沼も『同じ』状態になっているとすぐわかった――彼の目は虚ろで、どこか焦点が合わずぼんやりと宙を見つめている。顎が重力に引かれるのに逆らえないように開いた口から、力無く舌が覗いていた。
「――聞こえなかったか? こちらへ来い、浅沼要」
「は、い……」
浅沼は、一歩一歩とずりずり歩いた。その歩みはまるで本当にハロウィンのゾンビのようだ。
ゆっくりと、浅沼は駒田の前まで歩き――歩みを止め、ぴたりとその場に立った。
くい、と駒田が浅沼の顎を持ち上げる。
「よく見ろ」
そう言った駒田の目が、暗い部屋の中で赤く光った。
「よく、見ろ」
言い聞かせるように駒田はもう一度言う。
「あ、あ……」
浅沼の口から声が漏れた。
「そうだ、いい子だ。浅沼、お前はこれから我らの眷属となる。お前は選んだ、そして選ばれた。そのことを喜ぶがいい」
それを聞いた浅沼の口がにへ、と歪む。
「あ、おれ、……うれし…けん、ぞく……」
「お前は素直で見込みのある部員だ」
「ありがと、ござい、ま、す……」
パチン、と駒田が肩のボタンを外し、浅沼のマントをはだけた。ふわっとマントは床に落ちて、浅沼の体が顕になる。そう、それはまるきりヴァンパイアのような色合いのあのユニフォーム。
「似合っているぞ。これは俺たちが眷属である証だ」
駒田がゆっくりとその逞しい手を浅沼の腰へ伸ばした。その手つきには熱がこもっており、通常のラグビー部の先輩後輩としてのふれあい以上のものが間違いなくそこにあった。浅沼もそれを感じて、はぁっ…と熱い呼吸を漏らす。
「気持ちいいか」
「はい、気持ち、いい、です……」
「お前は本当に素直でいい子だな」
ふ、と駒田が微笑みかける。そして、浅沼の口に唇を重ねた。そのまま肉厚な舌を捩じ込んで口内を犯す。
蝋燭の炎がゆらめく部室で、四年生と一年生の部員がキスをしている。
そんな明らかな異常事態でも、一年生の誰も、みじろぎひとつしなかった。彼らもまた同様にうつろな眼差しでその情交を見つめていた。
くちゅ…、…ちゅぷ♡……じゅるっ…♡
静まり返った部室に響く卑猥な音。そこに、
「ん、ぅ……」
浅沼の熱っぽい吐息が混じる。
浅沼はいつのまにか勃起し、ラグパンに卑猥な膨らみを作っている。駒田の手が腰へ伸び、その体を抱き寄せる。駒田は自らのマントを外し、その逞しい体を顕にすると、ゴリゴリと勃起したペニスを浅沼と擦り付けあった。
「あぁ…!あ、あ……!」
のけぞる浅沼の耳元で駒田が言う。
「いいか、お前の血をもらうぞ…、お前は、そして生まれ変わる。俺たちの本当の仲間に、眷属に」
「あぁ、なりたい、俺なりたいっす、仲間、本当の仲間……! あなたがたの…、眷ッ……属ゥッ……♡」
「お前は選んだ、お前自身の意思で」
駒田はその口を大きく開けて、犬歯を浅沼の首筋に突き立てた。
「あ、あぁあ、おッ!お、おおおっお、おおおッ!!ふごおっっ♡」
浅沼が悲鳴を上げる。叫び声は徐々に熱を帯びて、やがて喘ぎ声になった。浅沼は腰をびくびくと振っていた。それを見ていた他の部員たちは理解した、あいつは射精しているんだ。
「んだ、これ…」
そう、声が聞こえた。それは、島澤の隣から聞こえていた。しかし、島澤にはそれはどうでも良いことだった。
「からだ、うごかねぇ、……なん、だ、これ……」
浅沼はどさりとその場に膝をついた。
「うめぇな、一年の血は。新鮮な味だ」
「ケン、俺にも分けてくれよ。約束だろ」
隣に立っていた長谷部が駒場の前に行く。彼の顔には、確かな昂りが感じられた。
「ああ、そうだったな」
駒場の前に長谷部が顔を出すと、駒場はそこから先ほど吸い出した浅沼の血をとろりと垂らした。
「あぁ、すげぇ……!一年振りの新鮮な血液……!たまんねぇ……!」
長谷部が興奮を隠さぬ顔つきでそれを受け止める。駒場は長谷部に血液を分け終えると、足元で俯く当の浅沼に声をかけた。
「さあ、浅沼」
ぴくっと浅沼の体が反応する。
「お前は血を吸われた。お前は今飢えている」
「お前の求めるものを与えてやろう」
「お前の渇きを潤すものだ」
そう言って、駒場はラグパンとスパッツをずるりとおろし、巨体にふさわしい大きなイチモツを取り出した。毛の茂ったそのちんぽは、遠くまで臭ってきそうなくらいの迫力だ。
浅沼の顔がゆっくりと持ち上がり、そのちんぽを陶然と見つめた。
「お前はこれがほしい」
「お前はこれが大好きだ」
「お前はこれなしでは生きていけない」
「――お前は、それを選ぶ」
それはもはや意思の確認ではない。しかし、浅沼の中にそれに反抗する心などはもう微塵も残っていなかった。
「――はい、俺はそれを選びます」
そう宣誓し、彼はその大きなちんぽを両手で持ち上げ、その先走りの滲んだ先端に愛おしくキスをした。
「どんなにおいだ?」
「はい、……すげえ、雄のにおいです……にがくて、しょっぱくて、……でも、すごく、……頭がとけそうなほど……最高にイイにおい、っす……♡」
すん♡すん♡とちんぽに鼻を這わせながら、うっとりと浅沼は言う。その表情に嘘は全くない。
「あぁ、くっせ、くせ、すげえ、ああ、最高っ……♡」
「においだけじゃ足りないだろ?」
「は、はい。いいっすか、先輩のちんぽしゃぶっていいっすか?」
「当たり前だ。お前と俺は仲間だからな」
「ああっ!嬉しい!嬉しいっす!……むふぅっ…♡」
夢中でちんぽをしゃぶりだす浅沼。興奮を抑えきれず自らの身体を愛撫し、ぴくぴくと痙攣している。
「俺が射精すれば、お前に我らの力が流れ込む。そしてお前は完成する」
むぅー!ふむむむ!むっふう、ふむーっ!
ちんぽを咥えたまま子供のように喚く浅沼。
それを聞いて駒田はふっと笑った。
「さあ、与えてやる」
そう言って、浅沼の頭を両手で掴み――その喉奥に、どくどくと熱い精液を注ぎ込んだ。
一瞬、部内の蝋燭が勢いを増した、気がした。
部室の中がめらっと明るく光って、すぐに落ち着いた。
「終わりだ」
駒田はごぼっと太いちんぽを浅沼の口から抜く。そのちんぽは唾液と精液で妖しくその光を跳ね返した。駒田はむしろ優しさすら感じる手つきで、浅沼の口元のさまざまな汁を拭ってやると、
「さあ、生まれ変わった喜びをみんなに教えてやれ」
そう、浅沼の耳元で囁いた。
「――はい。ご命令のままに」
浅沼の目が、ぼんやりと赤く光った。
すっくと確かな足取りで立ち上がり、くるりと身を翻して一年生の列に向き合った。
「東帝大学ラグビー部一年、浅沼要!偉大なる一族の一員として覚醒いたしました!」
ラグパンにはシミが滲んで、彼が――一度ではない、おそらくもう何度も――射精していたことを物語っている。そのちんぽや体をいやらしく撫で回しながら彼は言った。
「あぁ、すげぇ、すげぇ……!こんな悦び、生まれて初めてですッッ!!最高にキモチイイっす!!」
「浅沼、おめでとう」
後ろから声をかけたのは、主将の高瀬だ。
「あっ、主将……!」
ぐいと高瀬は浅沼の頭を引き寄せてその唇を奪った。
「んぅ♡」
浅沼はそれに酔い痴れる。
静まり返った部室に、悲痛な声が響いた。
「浅沼、なに、やってんだ、よぉ…!」
《to be continued...》