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死蛸都内
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三人の騎士の堕落・前編

 システィア王国の北部、峡谷の街アドラ。街道が通り、交易の要所として栄えるこの街の郊外に、古びた屋敷がある。その屋敷はかつてある貴族の別邸であったが、その一家が没落した時に売り払われて以来空き家となっているものだ。しかし最近になって、無人のはずの屋敷に淫魔が住み着いているという噂が立っていた。聖騎士団にもその噂は届き、騎士分隊が調査に差し向けられた。


「……ふぅん、確かに邪な魔力を感じるわね」


 屋敷の門をくぐったところで、長身の女騎士は言った。彼女はアン・レナルト。今回派遣された聖騎士の中では最年長で、この任務におけるリーダーだ。澄んだ碧眼に滑らかな金髪、整った顔立ち。美しく実力確かなアンは、身内の聖騎士たちからも人気が高い。身に纏う純白の鎧と腰に提げた細剣は、魔と戦う聖騎士の正装である。後ろに従える二人の聖騎士も、彼女と同じ格好をしている。


「淫魔がいるっていうのは本当なんですか?」


 アンのすぐ後ろから声をかけたのは、彼女の部下の騎士の一人、ルイゼ・ルブラン。ボブにした栗毛が愛らしい新米聖騎士の少女だが、その実力は確かだ。小柄ながら、その瞳には強い意志の光が宿っている。


「それを調べにきたんでしょ?ルイゼ」


 ルイゼの隣に立っていた少女が言う。エル・ランベルティ。長い黒髪を結い上げ、切れ長の目をした少女だ。背格好はアンとルイゼのちょうど中間くらい。ルイゼと同期であるエルは、ルイゼをライバル視している節があり、事あるごとに突っかかってくる。


 いつものやり取りに、アンはため息をつく。今回の任務は低級淫魔相手の斥候であり、比較的安全で簡単な仕事だ。故に、二人の新米聖騎士を実地的な訓練を兼ねて同行させたのだが……。


「二人とも、気を引き締めなさい。戦闘が任務ではないとはいえ、いつ魔物が出てくるかわからないんだから」


「は、はい!」


 二人は慌てて返事をする。


「では、ついてきて。屋敷の中を探索するわよ」


 そう言って歩き出したアンに続いて、二人も敷地へと足を踏み入れた。


******


「くそっ!こんなの聞いてない! 走って! ルイゼ、エル!」


 数分後、聖騎士三人は屋敷の中を逃げ回っていた。懸命に赤絨毯の廊下を走る三人の後ろから、人影が迫ってくる。


「ふふふっ♡鬼ごっこですかぁ~? いいですよぉ♡ 私ぃ、そういう遊び大好きなんですぅ♡」


 間延びした声で言いながら追ってくるのは、露出度の高い黒革衣装に身を包んだ女だった。女は豊満で肉感的な肢体を揺らしながら、獲物を追う。彼女の頭にはねじくれた角、背中にはコウモリのような翼が生えている。淫魔と呼ばれる魔物の特徴だ。


「まだ追ってくる……『火球よ!』」


 アンは細剣を振り、背後に向けて魔法を放つ。生み出された火の玉が女の身体に迫るが――


「きゃあっ!? 熱いですぅ~!! やりましたね~~!」


 悲鳴を上げるだけで、淫魔の女は止まらない。それどころかニコニコと笑みを浮かべたまま、スピードを上げて距離を詰めてきた。


「やっぱり効いてない! なんて耐久力……いや、防壁を張ってるのか」


「どうしますか隊長!?」


「このままじゃ追いつかれます!」


「わかってる! 私が時間を稼ぐから、あなたたちは先に逃げて!」


 アンの言葉を聞いて、二人の聖騎士の顔色が変わる。


「そんな! 隊長を残して行くわけにはいきません!」


「馬鹿なこと言わないで! あいつは三人で戦っても勝てる相手じゃない。でも、誰かがこの屋敷に上級淫魔がいることを騎士団に伝えなきゃいけない。あなた達がやるのよ!」


 ルイゼが覚悟を秘めた表情で言う。部下の二人は悲痛な面持ちになる。


「で、でも……」


「早く行きなさい!!」


 アンは反論を許さない口調で叫けぶと、再び走り出す。そして振り返りざまに、腰に差した剣を抜き放った。


「……わかりました。必ず助けを呼びに戻りますから!」


「それまで死なないでくださいよ!」


 ルイゼとエルが走り出すと、アンはそれを確認する間もなく振り返り、剣を構える。それを見た女淫魔は、嬉しそうな笑みを浮かべた。


「うふっ♡やっと止まってくれましたか♡鬼ごっこは私の勝ちみたいですねぇ♡」


「それはどうかしら?勝負は最後までわからないものよ」


 アンは不敵に笑い、女淫魔へと切りかかった。


******


「んお゛ッ♡こんな、私がっ♡おお゛っ♡♡♡んぐぅ~~~~ッ♡♡♡」


 アンがルイゼとエルと別れてから数分後、アンは快楽に喘いでいた。かつて屋敷の主が寝室として使っていた部屋に、アンの野太い喘ぎ声が響いている。抵抗空しく女淫魔に敗北したアンは、裸に剥かれ四肢を触手に拘束されて、ベッドの上で悶絶していた。全身に絡みついた触手はアンの引き締まった肉体を締め上げながら愛撫し、強烈な快感を与え続けている。触手から分泌される媚薬粘液にまみれて、アンの白い肌はぬらぬらと光っていやらしく濡れていた。媚薬粘液の催淫効果によって、アンの身体は普段の何倍も敏感になっている。形の良い乳房に巻き付いた触手の先端は幾重にも枝分かれしていて、硬く尖った乳首をコリコリと弄んでいた。さらに股間には極太の触手が突き刺さっていて、激しいピストン運動を繰り返している。


「ひあ゛ぁ~~~~ッ♡ちくびやめろぉおおっ♡おっぱいおかじくなるぅうううっ♡お゛っ♡ま、またイクっ♡イグゥウウッ!!!♡♡♡」


 乳首責めする触手がぐりぃ♡と強く乳首を捻り、膣に突き込まれた太い触手がぶるぶる震える。意識が飛びそうになるほどの快感がアンを襲った。アンは弓なりに背を反らして絶頂し、盛大に潮を噴き上げる。その拍子に触手が抜け落ちて、ベッドの上にぼとりと落ちた。


「はーっ……はーっ……♡はーっ♡はっ♡く、くそぉっ……!」


 アンは荒い息を繰り返しながらも、悔しげに唇を噛む。その様子を見て、女淫魔は楽しげに笑った。


「あらら~♡またイっちゃいましたね♡♡♡すこし触手さんで虐めただけで5回連続でイッちゃうなんてぇ、とぉ~っても感じやすいんですね♡♡♡淫乱な身体ですね~♡♡♡」


「はぁっ♡はぁっ♡うるさい……黙れっ……!」


 淫らな責め苦で体力を奪われながらも、アンは鋭い眼差しを向けて言い返す。しかし女淫魔は余裕の笑みを浮かべたままだ。


「ああんっ♡怖い顔しないでくださいよぉ♡ニーナちゃん傷ついちゃいます♡」


「ニーナ……それがお前の名前か。淫迷宮のニーナ……聞いたことがある」


「知ってるんですかぁ? 私ぃ有名人ですね~♡嬉しい♡」


 ニーナと名乗った女淫魔は、無邪気な笑顔を見せる。アンは内心で舌打ちした。


「空間魔法を得意とする上級淫魔。一帯を閉じた空間にすることで獲物を捕らえる。捕らえられた獲物は、精を搾り取られるか……淫魔へと変えられるか……。いずれにせよ、無事では済まない」


「へえ……よくご存じで。そうですよぉ~♡すでにこの屋敷は私の領域♡あなたが必死に逃がそうとしていたあの二人も、決して外には逃げられません」


「……逃げられずとも、時間を稼げば、聖騎士団が増援に来る。それまで耐えれば私たちの勝ちよ」

「なら、悠長にしていられませんね♡うふふっ♡でもね、私にもいい考えがあるんですよ♡鬼ごっこに完全勝利する簡単な方法です♡♡♡」


 ニーナはぱちんと指を鳴らす。すると、ニーナの黒革衣装が消え、豊満な裸体が露わになった。大人の頭ほどありそうな乳房に、肉厚の巨尻、むっちりと肉のついた太腿。淫靡な肉を豊かに湛えた身体の中で、腰だけがきゅっと細く、美しいくびれを作っている。うぶな少年であれば見ただけで射精してしまいかねない、淫猥な体つきだ。しかし、アンの目を引いたのは、ニーナの股間に聳える巨大な肉棒だった。


 淫魔には両性の器官を併せ持つ個体が存在する。その淫靡さ、大きさたるや、人間の男性器とは比べ物にならない。亀頭の張り具合、高いカリ首、血管が浮き出た長い竿……すべてが規格外の逸品であることは明らかであった。


「なっ!? なによそれ……」


 尋常ならざる魔性器を目の当たりにして、アン言葉を失う。ニーナはそんな反応を楽しむように、ゆっくりと近づいてきた。


「鬼を増やせばいいんですよ♡あなたにこの極太ふたなり淫魔チンポでたっぷり精液注ぎ込んで、淫魔に生まれ変わらせてあげます♡捕まった人は鬼になる。それがルールですから♡全員を鬼にすれば、もう誰も鬼ごっこから逃げることはできません♡♡♡」


 ニーナはアンに見せつけるように腰を突き出し、ふたなりペニスをしごく。先走り汁が滴る先端から、淫猥な精臭が漂ってきて、アンは自分の腹の奥底がずくん♡と疼くのを自覚する。淫魔の体液は強力な媚薬であり、大量に取り込むと淫魔になる。知識としては、アンも当然知っているし、危険性は重々承知しているつもりだった。しかし、実際に自分が忌むべき魔物へと変えられてしまう事態に直面して、想像以上の恐怖が湧いてくる。


「ふ、ふざけたこと言わないで!誰が魔物なんかに!」


「うふふふふふ♡そんなに怖がらなくて大丈夫ですよぉ♡聖騎士の皆さん、最初は口をそろえてそう言うんですけど、最後はみーんな気持ち良すぎて堕ちちゃいますから♡♡♡♡」


 ニーナは逸物をアンの秘所にあてがった。滾った肉棒の熱と逞しさを粘膜で直に感じ、アンは身を震わせる。


(これ……やばッ♡♡♡♡こんなの入れられたら、私……♡)


 恐怖と同時に、期待にも似た感情が胸の内に広がる。触手に塗りたくられた媚薬粘液によって、アンの肉体はすでに発情しきっている。きゅぅぅっ♡と膣肉が収縮し、挿入への期待に子宮が震えた。聖騎士の敵である淫魔に自分が欲情していることに気が付き、アンは愕然とする。


「わ、私が快楽に屈するわけ―――おほおおおおおおっっっ!!!♡♡♡♡♡♡」


 抵抗の言葉を言い終える前に、ニーナの男根が挿入された。膣壁を押し広げながら侵入してくる圧倒的な質量に、一瞬にして思考を奪われる。


「おっ♡あひぃいいっ♡すごぉぉぉぉ♡♡♡んぐぅううううううぅ♡♡♡♡」


 太くて長くて硬い剛直が子宮口まで一気に貫いた瞬間、目の前で火花が散るような快感が弾ける。挿入されただけで達してしまったアンは、身体を仰け反らせ舌を出して悶絶した。


「あら♡入れただけなのにイッちゃいましたね♡かわいい♡」


「い、イってなっ♡♡♡イってないぃぃっ♡♡♡♡♡♡」


 ガクガクと身体を震えさせながらも、アンは聖騎士の矜持を振り絞るようにして叫ぶ。息も絶え絶えに虚勢を張るアンをニーナは面白そうに見下ろして言った。


「うふ♡じゃあ動いてみましょうかぁ♡♡♡」


「ひっ……!ま、待って……」


「待ちません♡♡♡」


 ニーナはアンの懇願を無視して、腰を前後に動かし始めた。


 ずちゅっ♡ずちゅっ♡ぬちゅっ♡ずぶぶっ♡


 長大な肉棒が熱く濡れそぼった肉洞を往復し、子宮口を突き上げる。鮮烈な刺激に、アンは目を見開いて悶絶した。


「んぉおぉおぉっ♡♡♡おぉお゛っ♡♡♡いひぃぃぃっ♡♡♡♡♡♡」


 ニーナが腰を引くたびに高いカリ首が肉ヒダを擦り上げ、突き入れるたびに亀頭が子宮口にキスをする。一度絶頂を迎え敏感になっている膣内を容赦なく擦り上げられ、強烈な快楽が駆け巡る。その強烈な刺激に、アンは堪らず声を上げた。


「どうですかぁ?♡気持ち良いでしょう?」


「きもちよくっ♡♡♡なんかぁあっ♡♡♡ぉおお゛っ♡♡♡んぎぃいっ♡♡♡」


 子どもがイヤイヤをするように首を振って、アンはなんとか否定の言葉を絞り出す。しかし、ニーナが腰を振るたび、身体が勝手に反応してしまう。肉悦の虜にされつつある自分の身体を自覚し、アンは悔しげに唇を噛んだ。


「また強情なことを言ってますね~♡そういう人には、こうです♡」


 ニーナは腰の動きをそのままに、アンの乳首に手を伸ばした。そして親指と中指できゅっと摘まむ。


「くひぃいっ♡♡♡ひうう゛っ♡♡乳首だめぇえ゛っ♡♡♡そごっ♡やばっ……♡やめろっ♡♡♡」


 先ほどの触手責めで媚薬粘液を塗りたくられ、弄り回されていたアンの乳房はすっかり感度を増していた。そんな状態で急所を責め立てられてはひとたまりもない。敏感な突起をこりゅこりゅ♡しこしこ♡と責められ、アンは背中を仰け反らせて喘ぐ。同時に、ニーナの巨根をぎゅっと締め付けてしまい、その太さと硬さを改めて実感してしまう。


「あなたのおまんこ、私のふたなりチンポきゅうきゅう締め付けてきますよ♡チンポ気持ちいい♡もっと突いてって、甘えてるみたい♡♡♡」


「だ、黙れっ♡♡♡私はお前たちのような色情狂いの下等生物とは、違うっ! 聖騎士として、人々を守る使命があるっ!だからっ――おっほぉおぉおおお~~~~っ♡♡♡♡♡」


 アンが言い終わる前に、ニーナは一際強く腰を突き上げた。恥骨と恥骨を密着させるほど深く挿入し、子宮口を亀頭でぐりぐり♡と圧迫する。子宮を押し上げるような衝撃に、アンは言葉の途中で絶叫する。


「んもう♡まだそんなこと言えちゃうんですね♡難しい話は忘れて、早く堕ちちゃいましょうよ♡素直になってぇ、快楽を受け入れればもっと気持ち良くなれますよぉ♡ほら、もっと強く突いてあげますから♡」


 ニーナはアンの胸を責めながら、さらに激しく抽挿を始めた。子宮口を押し潰すような勢いでピストンされるたび、アンの口から獣じみた叫びが上がる。容赦のない三点責めにアンは身悶えた。


「うう゛っ♡♡♡やべろっ♡♡♡♡♡そんなっ♡♡♡激しぃいいい♡♡♡」


 チカチカと視界が明滅し、意識が飛びそうになる。圧倒的な快楽の奔流に、思考が塗りつぶされていく。


(こんなの無理っ♡♡♡耐えられないっ♡♡♡)


 性感はどんどんと高まっていき、アンはもはや絶頂寸前の状態にまで追い詰められている。ニーナに与えられる快楽は中毒的なまでに甘美かつ強烈だった。快楽に抗おうとする理性が徐々に削り取られて、この甘くも激しい悦楽に屈服してしまいたいという欲望が沸々と湧き上がってくる。


「はぁっ♡はぁっ♡くぅうっ♡♡♡んん゛っ♡ふっ♡♡♡あぁああぁぁ……♡♡♡」


 濃厚すぎるふたなりセックスによる強烈な性感に、アンは心の底では敗北を認めつつあった。快楽を我慢する苦悶に顔を歪ませながらも、その表情はどこか悦楽を楽しんでいるような色が浮かんでいた。


「あら、お顔が蕩けてきちゃいましたね♡♡♡もう一押しでしょうか♡」


 ニーナは腰を動かしながら、アンの耳元に唇を寄せて囁いた。


「すぐに淫魔の特濃ザーメンたっぷり注いで差し上げますね♡そうしたらあなたもきっと私と同じになれます♡♡♡淫魔になるのは素晴らしいことですよ♡♡♡毎日気持ち良いことだけして生きていくことができるんですから♡♡♡楽しみにしていてくださいね♡♡♡」


「ふぅうっ♡♡♡ふざけっ……♡わっ、わたしはっ♡淫魔になんてならないっ!♡♡♡やめろっ♡♡♡これ以上……♡んぁあぁあぁぁっ!!♡♡♡♡♡」


 ここまで追い詰められているにも関わらず、それでもなおアンは抵抗の意志を示した。それを聞いたニーナはにやりと笑みを浮かべると、腰を止めてアンの胸からも手をどけた。


「……はぁっ♡はあっ♡ああぁ……?」


 突然動きを止めたニーナに、アンは戸惑いの目を向けていた。絶頂まであと一歩というところで寸止めされ、無意識の内に切なげな吐息がアンの口から漏れる。


「んふふふふっ♡そんなに不思議な顔をしないでください♡あなたがやめろって言うからやめたんですよ♡」


 ニーナはいじわる気な口調でそう言った。アンはニーナの真意を測りかねていたが、数秒後にその意図を理解した。


「んんっ♡♡♡くぅ……!?♡♡♡」


 肉棒を突き込まれたままの秘所が、切なく疼き始める。絶頂寸前で放置された身体が、さらなる刺激を求めて熱く火照っていた。アンの意志とは関係なく、性快楽に飢えた身体が勝手に反応してしまう。


 きゅうぅううっ♡と膣肉が収縮し、肉棒を締め付ける。胎のナカが引き絞られるかのようなうねりに、切ない快感が込み上げる。


「はぁっ♡はぁっ♡これっ……はっ♡♡♡」


 いままでの人生で味わったことのないほど強烈な渇望感に、アンは戸惑う。先ほどまで味わっていた快楽が、欲しい。まるで中毒者が禁断症状に苦しむかのように、身体が快楽を求めていた。いますぐ腰を振りたくって、あの快楽に溺れたい。ニーナに思い切り犯してもらいたい。そんな聖騎士としては許されざる欲求が、胸の奥底から溢れ出す。


「どうしました?物欲しげな目つきをして……♡シて欲しいことがあったら言ってくださいね……♡♡♡」


 ニーナは妖艶な微笑をアンに向けながら、ゆっくりと腰をグラインドさせた。身じろぎめいた腰の移動、焦らすような緩慢な動作だ。わずかな刺激が確かな快楽を生む。


「んんっ♡♡♡はぁっ♡はぁっ♡」


 足りない。もっと強い快楽がほしい。刺激が呼び水となって、より一層激しい快楽を求める本能的な衝動が沸き起こる。


(だめだっ♡耐えないとっ♡わ、私は聖騎士っ♡こんなことで堕ちたりなんか……っ!)


 アンは理性を総動員し、必死に欲望を抑え込もうとする。しかし、欲求を抑え込もうとすればするほど、かえって快楽への渇望が強くなる。狂おしいほどの渇求がアンを襲い、思考能力を蝕んでいく。


「はっ♡はっ♡はっ♡」


 アンは息を切らした犬のように舌を出しながら、荒い呼吸を繰り返した。自然と腰がくねくねと動いて、少しでも快楽を得ようとしていることに、アンは自身は気づいていない。目の前の聖騎士が陥落寸前であることを悟ったニーナは、トドメを刺すべく動き出した。


「ふふっ♡ここまで意志の強い人間は久しぶりですねぇ……♡♡♡気が変わりました♡あなたは解放してあげましょうか♡♡♡」


 ニーナがパチンと指を鳴らすと、アンの四肢を戒めていた触手がふっと姿を消した。続いて、ニーナは腰を引き、アンの胎内からペニスを抜き取り始めた。凄まじい喪失感がアンを襲い、思わず声を上げた。


「ま、まって!」


 アンは大声を上げてから、自分の行動に驚いた。脚をニーナの腰に巻き付け、逃がさないように固定していたのだ。アンの咄嗟の行動に、ニーナは笑みを深めた。


「あら、どうかなさいました?あなたを自由にしてあげようと思ったんですけどぉ♡なにか私にシて欲しいことでもありますぅ?」


 ニーナはわざとらしく首を傾げ、語り掛けた。


「そ、それは……」


 アンは口ごもった。これから自分が言おうとしていることは、明らかな人類への裏切り。聖騎士として、決して口にしてはならない言葉だった。だが、一度決壊した理性の壁は、もはや修復不可能だ。渇望がすべてを塗りつぶしていく。


「……っ♡」


 アンは唇を噛みしめ、瞳を閉じた。


(ルイゼ、エル。ごめん……!)


「……して」


「んっ?なんです?聞こえませんよ♡」


「…………て、ください」


「はいっ♡もう一度お願いします♡」


「犯してくださいっ!!!もう、我慢できないのっ!!!こ、このでっかいチンポでっ♡私のお、おマンコめちゃくちゃにしてぇええっ!!♡♡♡」


 ついにアンは屈服した。淫魔の与える快楽の魅力に敗北し、自ら犯されることを望んだ。その瞬間、アンは自分の中でなにか大切なものが壊れる音を聞いた。


「ふふふっ♡良くできました♡素直が一番ですよ♡♡♡でもでも、良いんですかぁ?♡♡♡このままあなたを犯したら、私もイっちゃいますよ♡♡♡ドロッドロの淫魔ザーメン♡子宮にい~っぱい注いでしまいます♡♡♡そしたらぁ♡あなたも私と同じ淫魔になっちゃいますけどぉ♡♡♡」


「いいっ♡それで良いっ♡早くっ♡はやくっ♡動いてっ♡♡♡犯してぇええっ!!!♡♡♡」


 アンはニーナの腰に足を巻き付けたまま、ヘコヘコと腰を揺らし始めた。ニーナの肉棒でオナニーするかのようなその動きに、ニーナは興奮を隠せない様子で笑みを浮かべた。


「すっかり堕ちてしまって……♡♡♡可愛いですね♡♡♡それじゃあ望み通り♡思いっきり犯して差し上げますね♡♡♡」


 ニーナはアンの腰を掴み、思い切り腰を前へと突き出した。同時にアンは背中を仰け反らせ、絶叫を上げる。


「あ゛ぁあああっ!♡♡♡きたぁっ♡♡♡お゛っほおおおっ♡♡♡これっ♡これが欲しかったのぉおおおっ!♡♡♡」


 待ち望んでいた快楽に、アンは獣のような声で叫んだ。膣内を蹂躙する圧倒的な質量に、全身が歓喜に打ち震えている。


「イイッ♡♡♡イイッ♡♡♡お、奥まできてるぅうう♡♡♡淫魔チンポ最高っ♡♡♡もっと突いてっ♡♡♡もっと犯してっ♡♡♡おマンコ壊してぇええっ♡♡♡」


 もはや自らを律することをやめたアンは、人が変わったように卑猥な言葉を連呼しながら、快楽を貪り続けた。さらに、ニーナの腰振りに合わせて、ぎこちなく腰を振り始め、さらなる快楽を得ようとしている。


(なんでこの快感に逆らおうとなんてしてたんだろう♡♡♡こんな気持ちいいこと我慢する必要なんかないじゃない♡♡♡もっと早くこうしてればよかったぁ♡♡♡)


 アンはいままでの自分を否定するかのように、快楽を貪り続けた。人間としての矜持や、聖騎士としての規範など、魔の快楽の前では薄くかすんで、あっという間に消えてしまう。いまのアンにあるのは、目の前の快楽をひたすらに求める本能だけだった。


「あらあらぁ♡そんなに腰を振って♡♡♡いやらしくて素敵ですよ♡♡♡これは本気ピストンで応えないと失礼……ですね♡♡♡」


 ニーナは舌なめずりすると、これまでとは比べ物にならないほど激しく、力強いストロークを開始した。腰を突き出すたび、アンの腹がわずかに盛り上がるほどの激しい突き込みに、アンは悲鳴じみた声を上げた。


「ん゛ぅううう!?イグッ♡イグッ♡イグイグイグッ♡イグゥウウ~~~~~~ッ!!!♡♡♡♡♡♡」


 アンは白い喉を晒し、盛大に潮を吹き散らして、ニーナの腹を汚した。絶頂に合わせて膣壁が収縮し、ペニスを締め付ける。


「ああんっ♡すっごい締め付けですねぇ♡私もそろそろ限界です♡たっぷり注ぎ込んであげますからねぇ♡♡♡」


 ニーナは絶頂中のアンに構わず、容赦なく腰を打ち付け続ける。痙攣収縮する媚肉をかき分けるようにして、長大な肉棒が抽挿を繰り返す。絶頂中の敏感な身体を責め立てられ、アンは再び快楽の海に沈んだ。


「お゛~~~~~~~~~~っ♡♡♡♡♡♡イイッ♡♡♡ぎぼぢいいぃいいっ♡♡♡しゅごいのぉおおっ♡♡♡きてぇええっ!♡♡♡淫魔ザーメンいっぱい注いでぇええっ!♡♡♡♡♡」


 アンはイキながらも、中出しを求めて叫んだ。手足をニーナに絡め、腰を押し付けて、精液をねだっている。淫魔顔負けの貪欲な仕草に、ニーナは満面の笑みを返した。


「ふふっ♡本当にいやらしい子ですね♡いいですよぉ♡淫乱な人間は淫魔になるのが一番!♡私のザーメンで、あなたを絶対に淫魔に堕として差し上げますからねっ!!!♡♡♡」


 ニーナは一際強く腰を叩きつけた。子宮口をこじ開けるように亀頭を押し付けると、大量の熱い飛沫を解き放った。


「んぉおおおっ!♡♡♡でてりゅっ♡♡♡あついのぉおおっ!♡♡♡いっぱい出てるっ!♡♡♡お゛ぉおおおおっ!!♡♡♡イクっ!♡♡♡またイッグゥウウッ!!♡♡♡」


 アンは背筋を反らして絶叫する。どくんっ♡どくんっ♡と最奥に突き込まれた肉棒が脈打ち、灼熱の白濁粘液が子宮の中を満たしていく。そのたびに、アンは深いオーガズムを感じて何度も達していた。


 淫魔の精を子宮に受けて、ガクガクと震えるアン、そのカラダに変化が訪れる。仰け反って天に突き出された美乳が、ばくんっ♡ばくんっ♡と大きく膨らんでいく。淫魔への変貌が始まったのだ。アンの肉体は淫魔らしく人間の枠を外れて肉感的で妖艶なものへと作り変えられていった。筋肉質で引き締まった小尻や太ももにむっちりとした肉が付き、腰のくびれは逆に引き締まって細くなっていく。大きく実った美巨乳と合わせて、理想的な砂時計型の体型が完成した。


「お っ……♡おお゛っ……♡」


 変化はそれだけではない。耳の先が尖り、瞳孔が縦長に変化する。もごもごとこめかみのあたりが隆起し、そこからは羊のような巻き角が生えてきた。反り返った背中からはコウモリのような翼が、尾てい骨を押し上げながら、太く長い尻尾が伸びる。


「おっ♡おっ♡おっ♡おぉおオオオオ~~~~~ッ!!♡♡♡」


 アンの腰がビクンと跳ねあがる。すると、アンのクリトリスがずるんと急激に成長し、巨大なふたなりペニスへと変貌した。アンは、完全に人間をやめてしまった。


「はあっ♡あはぁ……♡♡♡ふふっ♡いっぱい出しちゃいましたぁ♡♡♡」


 アンの身体の変化が終わると、ニーナはゆっくりと腰を引き抜いた。引き抜かれる肉棒に、アンの膣肉は最後まで名残惜しそうに絡みついて、ちゅぽんと音を立てて離れた。淫魔となったアンの膣が淫猥な搾精器官として変貌をとげている証を感じて、ニーナの口元には自然と笑みが浮かんだ。


 しばらくして、再誕の余韻に浸っていたアンは気を取り戻した。


「はぁ……♡あぁ?わたし、これ、どうなって」


 アンは上体を起こし、変貌した自分の身体をうっとりと見つめる。形も良く張りのある乳房、きゅっとくびれた胴周り、肉厚の安産型のお尻、そして股間にそびえ立つ長大なふたなりペニス。肌も人のそれを大きく超えて妖しく艶めいて、全身から色香を放っている。


「うわぁ……♡私、こんなに綺麗になっちゃった……♡」


 アンは両手で自らの胸を揉みしだく。淫魔になったばかりのため感度は高く、軽く触れただけで甘い快感が駆け抜けた。


「んっ♡このカラダっ♡すごぃい♡♡♡」


「素敵な淫魔になれましたねぇ♡人間卒業おめでとうございます♡生まれ変わった感想はどうですか?」


 ニーナの問いかけに、アンは妖しい微笑を浮かべた。


「あはぁ……♡淫魔のカラダがこんなに気持ちいいなんて知らなかった♡人間でいることにあんなにこだわって……私、バカみたい♡♡♡生まれ変わらせて貰って、感謝しかないわ♡♡♡」


「ふふっ♡そう言って頂けて光栄です♡」


 ニーナは新たなる同胞の誕生に喜び、恭しく頭を下げた。アンは恍惚の表情で自分の胸を揉みしだきながら、ニーナに話しかける。


「はぁん♡部下のあの子たち……ルイゼとエルにも、この淫魔のカラダの素晴らしさを味合わせてあげなきゃ♡♡♡きっと二人とも、すっごくえっちで可愛い淫魔になっちゃうんだろうなぁ♡♡♡」


 生えたばかりのアンの逸物がムクムクと勃起していく。鈴口から、トロリとした先走り液が溢れ出た。ニーナと同じ催淫フェロモン交じりの精臭が寝室に充満する。人間であった頃は絶対に浮かべなかったいやらしく妖艶な笑みを浮かべ、部下を犯して淫魔に変えることを妄想して悦に入るアンの姿は、もはや聖騎士の面影など微塵もなかった。淫魔として心も体も堕落したアンを見てニーナの笑みはさらに深くなる。


「あら、それはいい考えですね♡じゃあ、さっそく二人を探しましょうか♡♡♡二人はまだこの屋敷にいますよ♡」


「ふふふっ♡あの子たちを私のふたなりチンポで犯すのを想像だけでイっちゃいそう♡♡♡」


「楽しみですね♡♡♡」


 ニーナとアンはともに妖しい笑みを浮かべ、ふたなりペニスをいきり立たせながら寝室を後にした。

三人の騎士の堕落・前編

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