「ここが例の廃村ね……」
半ば崩れ落ちた人家や、朽ち果てた農具小屋を目の前にして、聖騎士セルマは呟いた。
システィア王国の辺境に位置するこの村は、かつて狂暴な魔物の襲撃を受け、村ごと打ち捨てられていた。しかし最近、だれも住んでいないはずの村跡に人影を見たと近隣の村の狩人から通報があった。人型の魔物や、山賊などが根城にしているのかもしれない。調査のため、聖騎士団はセルマを派遣したのだった。
「ふう、思い過ごしだと良いのだけれど」
セルマは濡れ鴉のような黒髪をかき上げながら呟く。肩まで伸びたワンレングスの髪がさらりと揺れて、陽光を浴びてきらめいている。セルマは整った容姿をしていた。切れ長の目には理知的な光が宿り、通った鼻筋と薄い唇が涼やかな印象で、すらりと長い長身も相まって、凛とした雰囲気を醸し出す。セルマは才色兼備の聖騎士として、システィア聖騎士団の中でも一目置かれる存在だった。
「さて、まずは……例の元村長宅に行きましょうか」
野に帰りつつある人家の中でも、村の中央にある大きな建物は、比較的原型を保っていた。セルマが聞いた話によると、元村長はあの家を建てるため、教会の招致費と称し、村人から金をだまし取っていたらしい。しかし、結局はその悪行がバレ、魔物の襲撃時にも一人置き去りにされてしまったというのだ。因果応報というものだろう。セルマは神の名を私欲を満たすために使った悪人の末路に思いを馳せながら、扉に手を掛けた。
ギィッ、と音を立てて木製の扉が開く。中に入ると、意外にも空気に埃っぽさやカビ臭さが感じられなかった。素朴な村に似つかわしくない豪奢な調度品が並ぶ玄関を、セルマは見渡した。
「埃も積もっていない。綺麗すぎる……。やはり、何者かが……」
明らかに人の手が入っている。セルマは警戒を強め、腰に提げた剣の柄に手を添えた。そのまま慎重に歩みを進め、奥へと進む。そして居間と思われる部屋に入った瞬間、セルマの後ろから声が聞こえてきた。
「あら、お客さん?人の家に入るときはノックくらいしてほしいわね」
驚いて振り返ると、そこには一人の女が立っていた。艶めいた褐色肌に、ピンク色の長髪。豊満で肉感的なカラダに、露出の多い独特なワンピースドレスを纏い、妖艶な雰囲気を醸している美女だ。黒くツヤツヤとして光沢のある黒い生地を使った衣装は、女の起伏に富んだボディラインを際立たせるようにピッチリとしている。胸元には大きくスリットが入っており、長く深い谷間が見える。脚の付け根が見えるほどに脚ぐりは鋭く切り込まれ、ムチムチとした太ももを惜しげもなく晒していた。
清廉を心掛けている聖騎士であるセルマですら、思わずくらりとしてしまうような色香を放つ魔性の肢体だ。だが、それだけではない。女には人間にはない異形の器官が備わっていた。頭かららせんを描く一対の山羊角が、背中から細い骨組みに皮膜の付いたコウモリの羽根が伸びている。さらに、ぷりっとした桃尻の上から、黒く細長い尻尾が生えている。性欲を煽り立てる肉体に、異形の器官、それは淫魔と呼ばれる魔物の特徴だった。
「……淫魔っ!?」
セルマは剣を抜き、切っ先を女へと向けた。
(いつの間に私の後ろを……!?こいつ……)
油断なく相手を睨みつけながら、セルマは思案する。淫魔は性に特化した魔物であり、気性も攻撃的ではない。一般にも、淫魔は直接的な戦闘力は高くないとされている。しかし、淫魔が使う淫魔術は魅了や催淫を旨とし、精神に強力に作用するため、一瞬の集中力が勝負を分ける戦闘において危険な搦め手となる。しかも、理由は不明だが、近年淫魔の力が増しているという報告も聖騎士団内で話題になっていた。油断は大敵だ。要警戒の相手に簡単に後ろを取られてしまったことに歯噛みしつつ、セルマは気を引き締め直した。
「いきなり人の家に押し入ってきて、剣を向けるなんて……。人間のそういう野蛮さは好きになれないのよね」
淫魔の女は、やれやれといった様子で肩をすくめる。
「黙りなさい!ここは数年前に破棄された場所……あなたの家なんかじゃない」
「捨てられてるなら、なおさら私の家でいいじゃない。この家直すの大変だったのよ?結構気に入ってるんだから」
飄々とした淫魔の態度に、セルマは苛立ちを募らせる。
「ふざけないで!」
セルマは叫びながら斬りかかった。しかし、淫魔はひらりと身を翻して、その一撃を難なく避ける。
「危ないわねぇ……。殺し合いよりもっと楽しいことしましょ?♡♡♡」
淫魔の細い指先が中空にハートマークを描いた。すると、セルマは自分の下腹部から強い熱が込み上げてくるのを感じた。
「くぅうっ……な、なにこれ……」
身体が火照り、息が荒くなる。全身が甘く痺れて疼き、立っていることもままならない。セルマは熱い吐息を漏らしながら、壁に寄りかかった。自分の意志に反して、剣を握る手の力が抜けていき、ガシャンと音を立てて床に落ちてしまう。
「あ、あなた……私になにを……♡」
「淫紋のプレゼントは気に入った?私の得意技なの♡」
淫魔は得意げな顔をして、セルマに近づいた。不倶戴天の敵の接近にも、いまのセルマはまともに動くことができない。
淫紋、それは身体に直接刻むことによって淫らな呪いの効果を発揮する魔法陣だ。淫魔術として代表的な術式の一つで、刻まれた人間は魔力が尽きるまで魅了や催淫などの効果を受け続けることになる。精神力の強い聖女や聖騎士ですら、快楽に屈服してしまうほど強力な効果を持つとされている。その淫紋が確かに自分の身に刻まれてしまったことを理解して、セルマは戦慄した。
「い、淫紋!?魔除けの聖鎧の効果を貫通するなんて、そんなバカな……」
「ふふ、私もいろいろ勉強したの♡いざってときに、聖騎士サマも堕とせるようにね……♡ねえ、気持ちいいでしょう?全身疼いて堪らないでしょう?催淫と感度増加、それに堕落の祝福を付与した特別製なんだから♡」
淫魔はセルマに身体を寄せ、くいと顎を持ち上げて、その瞳を覗き込んだ。縦に裂けた瞳孔と金色の虹彩を持つ魔性の瞳がセルマを捕らえる。壁際に追い詰められ、捕食者の眼光に射抜かれて、セルマは本能的な恐怖と密やかな期待に、頭の奥が甘く痺れていくような陶酔感を覚えた。
「あ……♡」
「ふーん、近くで見るとやっぱり可愛い顔してる。素質もありそうだし、これは食べがいがありそうね……♡♡♡」
淫魔の舌が、ぺろりと唇を舐める。セルマの心臓がドクンドクンと早鐘を打つ。
「な、なにを言って……」
「大丈夫、不安に思わないで♡あなたはただ気持ちよくなるだけ……♡ていうか、もう気持ちいいと思うけど?」
淫魔はそう言うと、セルマの股の間に自分の脚を滑り込ませた。そして、太ももで股座をぐっと押し上げた。
「ひゃあんっ!?」
甘い快感に、セルマの口から甲高い声が上がる。
(な、なんで!?こんなことで感じちゃうなんて……!)
鎧を着たセルマの股は装甲こそないものの、チェーンメイルとズボンで守られている。秘所に伝わる力はわずかなものだ。それなのに、痺れるような強烈な快美感が駆け巡ってくる。セルマは困惑した。
「ふふ、そんな声出しちゃって……。どうしたの、聖騎士さん♡」
淫魔はセルマの耳元で囁いた。その言葉に、セルマの背筋がぞくりと震える。淫魔の吐息が耳に吹きかかる微かな刺激にも、敏感に反応してしまう。淫魔が施した淫紋のせいで、セルマは自分の肉体が異常なまでに昂ぶっていることを実感した。抵抗しようと思っても身体に力が入らず、淫魔を押しのけることすらできそうにない。
「はぁ……はぁ……くっ♡ひ、卑劣な……。淫魔め、私は絶対に屈さない……!」
セルマは歯を食い縛り、淫魔を睨みつけた。しかし、淫魔はその視線すら愛おしいというように微笑む。
「強情ねぇ……♡人間のそういうところは好きよ♡興奮しちゃうから……♡」
淫魔はパチンと指を鳴らした。すると、セルマの鎧とその下に着ていた服がすべて脱げて、剣と同じように床に転がった。セルマの裸体が露になる。新雪のように白い肌、形の良い美巨乳、くびれた腰つき、形の整ったヒップ、細く引き締まった手足、うっすらと腹筋の割れた下腹には、セルマの淫紋が赤く光っていて、それがまた淫靡な美しさを放っている。戦士として鍛え上げられながらも女性らしい曲線美を保った美しい肢体だ。
「綺麗なカラダ……。さすが聖騎士サマね。それにしても、良いもの持ってるじゃない……♡」
美に溢れる裸体を見て、淫魔は満足気に目を細める。あっという間に裸に剥かれたセルマは、淫魔の視線を感じて羞恥心で頬を染めた。
「なっ……!どこ見て……!いやっ……触らないで……!あっ……♡」
淫魔はセルマを抱きすくめ、胸に指先を這わせた。瑞々しい果実のように実った乳房の先では、すでに乳首が硬く尖り始めていた。淫魔は、桜色の突起の周囲や根元を焦らすようにくるくるとなぞる。それだけで、セルマは切なげに眉根を寄せた。
「くぅ……♡んっ……やめなさいっ……!うぅっ……♡♡♡」
じれったい刺激に、セルマの身体がよじれ、ビクビクと痙攣する。絶妙な力加減で与えられる快楽は、セルマの淫らな欲求をぐつぐつと煮えたぎらせていく。セルマは無意識のうちに背を反らし、自ら胸を突き出していた。
「ふふ、本当にやめていいの?随分気持ちよさそうだけど♡」
淫魔はけして乳首自体を強く責めようとせず、周辺だけを責め続けた。爪の先で乳輪をカリカリとくすぐったり、触れるか触れないかの優しいタッチで乳首を掠めたりする。そのたびに、セルマはもどかしさに身悶えした。
「う、あぁ……♡んくっ♡はあ……♡♡♡」
淫魔の巧みな愛撫によって、セルマの理性がどんどん蕩けていく。セルマの呼吸が荒くなり、口から甘い喘ぎ声が漏れる。腰がゆるゆると動き、秘所から熱い雫が垂れていく。
(あぁ……♡ダメ……このままじゃ私……♡)
憎いはずの淫魔の手つきがどうしようもなく愛おしく感じてしまう。もっと強くしてほしい。思いっきり弄ってほしい。そんな欲望が溢れてくる。
「ふふ、もう我慢できないんでしょう……?」
図星を突かれ、セルマの肩が小さく跳ねた。
「ち、違う……♡」
「嘘ばっかり♡本当はもっと強くしてほしいんでしょ?そう言えば、まだ名前を聞いてなかったわね♡ねえ、あなたの名前教えて?そしたら、ちゃんと乳首弄ってあげる♡」
「だ、だれが淫魔なんかにぃ……!」
「いいじゃない、名前くらい。私は淫魔のマドリン。あなたの名前は?」
マドリンと名乗った淫魔はふぅと乳首に息をふきかけた。ビンビンに勃起している先端に、微弱な快感が走る。気が狂ってしまいそうなほどのもどかしさに、セルマの理性が悲鳴を上げる。
(もう……だめぇ……!耐えられない……!)
「わ、わかった!答えるからぁ!私の名前はセルマ!聖騎士のセルマ・レヴァナント♡これでいいで……んぅううッ♡♡♡」
セルマが言い終える前に、マドリンはセルマの乳首を摘まみ上げた。待ち望んでいた刺激に、セルマは背中を仰け反らせて感じ入る。
「良く言えました♡ご褒美に一度イカせてあげるわね♡」
マドリンがつまんだ乳首をくりくりと転がしたり、強弱を付けてつねり上げる。胸の先が蕩け落ちるかと錯覚するような甘美な刺激に、セルマはあっという間に絶頂へと押し上げられた。
「あっ♡あっ♡あああ~~~~っ♡♡♡♡」
情けない声を上げながら、セルマは身体を震わせて果てた。腰がカクッ♡カクッ♡と跳ね上がり、そのたびに秘所から潮を吹き出す。
「はぁ~っ♡はぁ~っ♡はぁ~……♡」
長い絶頂を終えて、セルマは荒い息をつき、虚ろな瞳で天井を見つめた。完全に脱力し、マドリンに身体を預けている形になってしまっているが、いまのセルマにはそれを気にする余裕すらなかった。
(淫魔にイカされた……しかも、乳首だけで……)
乳首への愛撫だけで屈服してしまった屈辱と、それ以上の悦びがセルマの心を満たしていた。セルマにも自慰行為の経験くらいはあったが、これほどの強烈な快楽は初めてだった。マドリンの指が離れた後も、ジンジンとした余韻が乳首に残っている。
一度達したのにも関わらず、セルマの身体の熱は引かず、むしろさらに高まっていた。それどころか、淫魔のテクニックによる悦楽を覚え込まされた身体は、さらなる刺激を求めて疼いている。
(くぅ……なんてこと……。私は聖騎士なのにぃ……。こんなの認めたくない……。でも……♡)
セルマの中で淫魔に絶頂させられてしまった屈辱より、この快楽をもう一度味わいたいという欲求の方が勝ってしまっていた。セルマは唇を噛み締めるが、もはやどうすることもできなかった。淫紋の浮き出た下腹がずくん♡ずくん♡と脈打ち、切実な疼きを訴える。セルマは知らず知らずのうちに、マドリンに物足りなそうな目を向けていた。
そんなセルマの様子を見て、マドリンはニヤリと笑った。
「あら、足りないみたいね♡あっちで本格的に可愛がってあげる♡♡♡」
マドリンは軽々とセルマを抱き上げ、居間のソファへと連れていった。そして、セルマを押し倒すようにしてその上に覆い被さる。
「なっ……!?なにする気……!ひゃあんっ♡」
マドリンが股間を押し付けると、セルマは甲高い声で喘いだ。セルマの秘所に、硬く熱いものが当たっている。それは、マドリンのふたなりペニスだった。
衣装の股間部に設けられたスリットから、巨木を思わせる肉棒が飛び出している。傘のように張り出した亀頭は赤黒く、血管が浮いた幹は太く長い。セルマは一瞬、それがなんなのか理解できず戸惑うが、すぐに淫魔の牡性の性器だと気づく。淫魔は時に両性の性器を持ち合わせていると聞いたことはあったが、まさかこれほどのモノを持っているとは思わなかった。一目見て、快楽のためだけに練り上げられ、人間を堕落させるように特化した形状をしているとわかる。本能的な昂りを感じたセルマは、ゴクリと唾を飲み込んだ。
「ひっ……!あ、あぁ……♡」
「淫魔のチンポよ♡これでたっぷりイカせてアゲル♡」
マドリンは肉棒の先端を割れ目に押し当てた。愛蜜に濡れた媚肉が擦れて、ぬちゃ♡ぐちゅ♡といやらしい水音が響く。
「んぅうう♡♡♡やめてっ♡そんなの入れられたら私、わたし……♡おっほぉおおおおォオオオッ♡♡♡」
マドリンはセルマの制止を無視して、一気に腰を突き入れた。凄まじい質量の肉塊が、セルマの狭い肉洞をメリメリと押し広げて入ってくる。あまりの質量に息が詰まる。カリ高の亀頭が膣内をゴリゴリと擦り上げていく感覚に、セルマは獣じみた絶叫を上げた。
「お゛ッ♡♡♡お゛ッ♡♡♡んお゛お゛お゛ぉおおッ♡♡♡」
(あぁ!すごい……♡これが淫魔の……♡これ、やばっ♡♡♡)
視界が白く染まっていく。意識が快感に塗り潰されそうになる。熱い肉杭がミチミチと自分の膣を満たし、子宮を押し上げる感覚がたまらなく気持ち良い。淫魔の極太ペニスによってもたらされる強烈な快感は、セルマの理性をドロドロに溶かすのに十分すぎた。
「ふふ、どう?淫魔のふたなりチンポは?最高でしょ?」
マドリンは腰を動かし、抽挿を始めた。初めは慣らすようにゆっくりとしたストロークだったが、徐々にその動きが激しくなっていく。マドリンの責めは情熱的かつ的確だった。まるで嵐のような激しさで腰を打ち付け、最奥を穿つ。マドリンはセルマの身体を知り尽くしているかのように、ピンポイントで弱いところを責め立てる。淫魔のテクニックに翻弄されたセルマは、ただひたすら快楽に溺れるしかなかった。
パンッ♡パンッ♡と肌を打つ音。マドリンのピストンに合わせて、セルマの口からは甘い声が上がった。
「んぎぃいっ♡んほっ♡しゅごっ♡ふっといッ♡んぐぅうッ♡♡♡」
(気持ちいい♡気持ちいい♡きもちいいッ♡)
セルマはただひたすらに、暴力的なまでの快楽に酔いしれていた。淫魔の剛直が抜き差しされるたび、身体の奥まで満たされる幸福感でいっぱいになる。セルマの表情はだらしないほど蕩けきり、口の端からは唾液が垂れ落ちていた。人間相手では到底味わえないであろう悦楽に、セルマは夢中になってしまっていた。聖騎士の使命や矜持は完全に吹き飛び、ただ快楽を貪ることしか考えられない。
「んぅうう♡♡♡もっと♡♡♡もっとぉ♡♡♡もっと、突いてぇ♡♡♡」
セルマは舌を突き出しながら、甘えるような声で懇願した。さらなる快楽を得ようと、開いていた脚をマドリンの腰に絡みつかせ、自ら腰を振って淫魔の肉棒を求める。端正な顔立ちは淫らに歪み、冷ややかな美貌は見る影もない。
快楽に屈服したセルマの痴態を見て、マドリンは満足そうに微笑んだ。
「良い顔になったじゃない♡素敵よ♡じゃあそろそろ、本気出しちゃおうかしらねっ!」
マドリンはセルマの両腿を抱え込み、上から叩きつけるようにして激しく突き入れ始めた。マドリンの巨根が深々と突き刺さり、セルマは背筋を仰け反らせて悶える。
どちゅっ♡♡♡ずぶぶっ♡♡♡ずぷっ♡♡♡ずぼっ♡♡♡ずぢゅんっっっっっっ♡♡♡♡♡♡♡
「お゛ッ!!!♡♡♡お゛ぉおお~~~~ッ!!?♡♡♡♡♡」
淫魔の肉棒が、セルマの最奥を何度も殴りつけた。子宮口をノックするたびに、セルマの視界がチカチカと明滅を繰り返す。容赦のないピストンが繰り返され、凄まじい衝撃に呼吸すらままならない。セルマは陸に打ち上げられた魚のように身体を跳ねさせた。反射的にセルマの肉洞が締まり、きゅぅうううっ♡とペニスを抱きしめる。
「ああんっ♡すごい締め付け♡私もすぐにイッちゃいそ♡」
マドリンはセルマの具合の良さに感嘆の声を上げながら、さらに激しい抽送を繰り返した。鍛えているだけあってか、セルマの膣肉の締め付けは強く、ふたなりペニスを絶妙に食い絞めてくる。マドリンはその心地よさに身震いし、射精欲が高まっていくのを感じた。
「出してっ♡そのままナカに出してっ♡」
淫魔の精液が欲しいという欲求が止まらない。セルマは両手両足を使ってマドリンにしがみつき、自分から腰を振りたくった。精液を求めて媚びる姿には、もはや聖騎士としての誇りは微塵もなかった。
「いいの?淫魔ザーメン中出ししたら、あなたも淫魔になっちゃうわよ?」
「いいのっ♡なってもいいからぁ♡淫魔ザーメン、ナカに欲しいのぉっ♡♡♡」
快楽に屈服したセルマは、自ら淫魔に堕ちることを望む。理性を失ったいまのセルマにとって、マドリンとのセックスは至上の快楽であり、それに勝るものはなかった。マドリンは笑みを深め、ピストンをより一層速めた。
「ふふ、可愛い子♡奥にたっぷり注いであげる♡♡♡イクわよっ♡♡♡」
マドリンは腰を思い切り引き、一気に打ち付けた。セルマの最奥に亀頭がめり込む。その瞬間、快楽の稲妻が背筋を走り抜け、セルマの視界が真っ白に染まった。
「お゛ほぉお゛ぉおお゛オオオオッ!!!!♡♡♡イグゥウウッ!!♡♡♡イッグゥウウーーッ!!♡♡♡」
「くぅうう……出るぅううっ♡♡♡」
どるるるるるるっ♡♡♡どびゅーっ♡♡♡ぶぴゅるるるるるるっ♡♡♡
勢いよく吐き出された大量の白濁が、瞬く間に子宮内を満たす。熱い粘液が胎内に広がる感覚。絶頂を迎えたばかりの敏感な身体に、さらなる快楽を叩き込まれる。身体の奥まで灼熱粘液に蹂躙され、セルマは獣じみた絶叫を上げた。
「あついぃいいいっ!♡♡♡でてるっ♡♡♡せいえきっ♡♡♡しゅごっ♡♡♡しゅごいぃいいいっ♡♡♡んひぃいいいいっ!!!♡♡♡」
どくっ♡どくっ♡とマドリンの肉棒が跳ね、精液を注ぎ込んでくる。己の奥底を満たされる多幸感と充足感、脳が焼き切れるかと思うほどの快感に、セルマはただただ酔っていた。こんな悦びがこの世にあることを知ってしまえば、もう人間として生きていけるはずがない。淫魔に堕ちた先人たちも、きっと同じような気持ちだったに違いない。セルマはそんなことを考えながら、マドリンの射精を受け止め続けた。
(ああ……気持ちいい……♡すご……♡こんなの知ったら……♡もう戻れない……♡)
マドリンの下腹に刻まれた淫紋が、赤い輝きを増す。セルマの精神の完全な堕落が引き金となり、堕落の祝福の術式が発動したのだ。淫紋がセルマの細胞のひとつひとつを作り変え始める。セルマの身体が変わっていく。魔に対峙するための聖騎士としての肉体から、淫らに快楽を貪るための淫魔の肉体へと。
荒い呼吸と共に上下するセルマの胸が、すこしずつ、すこしずつ、質量を増していく。カタチの良さはそのままに、二回りほどサイズアップした乳房が、だっぷんっ♡と揺れ動く。身体を造り替えられていくセルマの表情は幸せそうに蕩けきっている。
(わたし、変わってる♡どんどん気持ちよくなっていく……♡しあわせぇ♡)
忘我の淵でセルマはうっとりと肉体改変に伴う快感に酔いしれた。自分が人間でないものに作り変えられていくことへの恐怖など微塵もなく、ただ新たに生まれ変わる悦びと期待だけが心を満たしている。
(あぁああ……♡♡♡すごいっ♡すごいっ♡♡♡人間辞めるの気持ちいいっ♡♡♡)
胸だけでなく、セルマの全身がより性的魅力に溢れたものへと変わっていく。各所にムチムチとした肉が付き、あるいは減り、絶妙なボディラインを形成する。大きく張り出した胸とお尻、きゅっと締まったウエストが、肉感的かつ妖艶な曲線美を描いている。白い肌が浅黒く染まって行き、人外の艶を帯びた褐色肌と化す。滑らかな褐色肌にうっすら汗が滲んで、光を反射して淫靡にきらめいていた。
メキメキと音を立てて、セルマの身体から異形の器官が飛び出してくる。頭から一対のねじくれた角が生え、背中からは皮膜付きの漆黒の翼が広がった。尾てい骨を延長するように、先端がハート型になった尻尾がずるりと這い出してきた。
「はぁ……♡はぁ……♡」
身体の改変が最後まで進行し、淫魔への変貌が終わったとき、セルマの瞳は金色に変色し、瞳孔は縦に割れて、淫魔の魔性の瞳へと変じていた。
「あはっ♡可愛い姿になったじゃない♡」
セルマの変身が完了した頃を見計らい、マドリンはペニスを引き抜いた。栓を失った秘所からは、納まり切らなかった白濁が大量に溢れ出る。セルマはそれを指で掬い取り、ぺろりと舐めた。
「ん……おいひ……♡」
淫魔となって変化した味覚が精液をたまらない甘露として捉え、セルマは夢中でそれを貪った。セルマの姿はすっかり様変わりしていた。艶めく褐色の肌に、肉感的でありながら均整の取れた肢体。聖騎士として鍛え上げられた身体に、淫魔らしい魅惑的な柔肉が乗ったその姿は、見るものにすべてに劣情を抱かせる淫猥さを漂わせている。
素晴らしい淫魔をこの世に生み堕とした興奮。美しく淫らに変貌したセルマを見て、マドリンはゾクゾクと身を震わせた。射精してもなお硬いままのふたなりペニスが、ビクン♡と跳ねて先走りを飛ばす。それを見たセルマは、ごくりっ♡と喉を鳴らして唾を飲み込んだ。
「ああん♡もっと欲しい♡おチンポちょうだい♡」
セルマは身体を起こし、マドリンの腰元に縋った。いきり立つマドリンのふたなりペニスに顔を寄せ、愛おしい恋人を撫でるような手つきで優しく触れる。淫魔となったことで強化された嗅覚が、マドリンの放つ強烈な精の香りを敏感に感じ取る。そのあまりの芳しさに、セルマの理性は完全に吹き飛んだ。この逸物が自分を堕としたのだと思うと、それだけで子宮が疼き、唾液が止まらない。セルマは肉棒の先端にちゅっ♡とキスをすると、一気に口内へ迎え入れた。
「んむぅ……♡んふ……♡んっ♡んぶっ♡」
口内に感じる雄々しい肉の感触。舌に触れる熱く脈打つ感覚。マドリンの性器を口に含んでいるというだけで、セルマはたまらなく興奮してしまう。じゅぷっ♡ぐぽっ♡と下品な水音を響かせながら、セルマは無我夢中にしゃぶりついた。
「んぶぅっ♡んぢゅっ♡れりゅうっ♡♡♡おいひいっ♡♡♡おチンポ、おいひいぃいいっ♡♡♡じゅるるるるっ♡♡♡」
マドリンの精液の味と匂いが脳髄を溶かす。丹念に舌を使い、肉棒を味わう。亀頭を頬張り、カリ首をなぞるように舐め回す。セルマの舌は蛇のごとく長く変化しており、それが絡みつくようにマドリンのモノを責め立てた。
「んふぅっ♡いい子ね♡生まれ変わったばかりなのに、こんなにいやらしくって……♡♡♡淫魔らしくて素敵よ♡」
マドリンはセルマの頭に手を添えると、前後に揺さぶって喉奥を突き上げた。セルマは苦しそうな表情を見せるどころか、むしろ嬉々としてそれを受け入れていた。マドリンの動きに合わせて自らも顔を動かし、積極的に奉仕を続ける。
「んぶっ♡んごぉっ♡じゅぶぶっ♡」
「ああっ♡いいわぁ♡お口に出してあげる♡全部飲み干すのよ♡♡♡」
どぴゅーっ♡♡♡びゅるるるるっ♡♡♡
「んっ♡んん~〜ッ!!♡♡♡」
勢いよく吐き出された大量の精液が、瞬く間にセルマの胃を満たしていく。口内に注ぎ込まれる灼熱を味わいながら、セルマはうっとりとした表情を浮かべていた。
「はあっ♡♡♡搾り取られる……♡素敵だわ♡♡♡」
マドリンはセルマの頭を離さないようしっかり押さえつけ、吐精を続けた。やがて射精が終わると、セルマは名残惜しそうに口を離した。マドリンの放った白濁はすべてセルマの中へと収まっている。
「はぁ……♡淫魔ザーメン美味しすぎる♡最高……♡♡♡」
セルマは陶然と呟くと、口内に残った精液を舌の上で転がし、ゆっくりと嚥下した。魔性の肉体を得た悦びが心を満たす。この感覚を得られたのだから、本当に人間を辞めて良かったと、セルマはしみじみと思った。
「うふふっ♡淫魔の味覚、気に入ってくれたようね♡でも、まだ序の口よ♡淫魔の身体の楽しみ方、たっぷり教え込んであげるわ♡まだまだこれからなんだから♡」
マドリンは再びセルマを組み敷いた。今度はうつ伏せに寝かせ、尻を高く掲げさせる。いわゆる後背位の姿勢だ。マドリンは自分の剛直を掴むと、再びセルマの秘所に押し当てた。
「ふぁっ♡来てえっ♡早く入れてぇっ♡」
これからなにをされるのかを理解して、セルマは歓喜の声を上げた。肉厚のお尻をふりふり振って、挿入を催促する。いやらしいおねだりに、マドリンも応えないわけにはいかない。
「はいはい、慌てないの♡」
マドリンは期待に震える膣穴に向けて腰を前に突き出し、一気に挿入した。ずぶぶ♡と音を立てて、マドリンのふたなりペニスがセルマの中に沈み込む。
「あはあああぁっ♡♡♡きたっ♡来たぁっ♡♡♡」
淫魔として生まれ変わったセルマの肉壺は、先ほどより強い快感をセルマに与えてきた。マドリンの肉棒のカタチが手に取るようにはっきりわかる。大きな亀頭はカリ高で、竿は長く太く血管が木の根のように這っている。魔性の肉棒を突き込まれた膣が勝手に蠢くのを、セルマは感じていた。逞しい肉棒に縋りつくように収縮し、肉ヒダを絡ませて精液を絞り取ろうとする。淫らに変貌した自らの肉体の貪欲さに、セルマは身震いした。
「すごいぃ♡♡♡淫魔チンポ気持ち良すぎるぅ♡♡♡おマンコ動いちゃうぅうう♡♡♡もっと、もっとぉ♡♡♡」
「そうでしょう♡淫魔のカラダって素敵でしょう?♡もっともっと、素敵なことを教えてあげるわ……♡」
セルマは歓喜の声を漏らしながら、腰を振り始めた。マドリンもそれに応えて激しく抽挿を開始する。互いの性器が擦れ合い、強烈な快感を生む。ふたりは獣のように交わり、淫魔の本能のままに求め合った。二人の淫魔の嬌声は、長く廃村に響き渡った……。
******
「……以上で、報告を終わります」
「うむ、ご苦労だったな。セルマ」
セルマは聖騎士団の最北地方支部に戻り、上司である支部団長に任務の報告をしていた。支部団長は“隻眼のポーリーン”の異名を取る、ポーリーン・メイスフィールド。飛竜との戦いで右目を失いつつも10年以上戦線に立っていた歴戦の戦士であり、セルマの剣の師でもある女傑だ。
「村に目立った変化はなかったと。結局、狩人の見間違いか」
「そのようです。かつて魔物に襲われた村ですから、なにか先入観があったのかもしれません」
「まあいい。とにかく何事もないようでよりだ。ゆっくり休んでくれ」
ポーリーンがセルマを下がらせようとしたところで、セルマがふとなにかを思い出したように口を開いた。
「すみません。支部団長、仕事の後に時間を頂けますでしょうか」
「ん?構わんが、どうかしたのか?」
「いえ、大したことではありません。個人的に相談したいことが……できれば、二人きりで」
「ふむ……わかった。私の部屋で話を聞こう」
「ありがとうございます。支部団長。これで失礼します。では、後ほど……♡」
セルマは一礼すると、足早にその場を立ち去った。セルマの瞳に、いままでにない熱が込められていたことに、ポーリーンは気が付かなかった。