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死蛸都内
死蛸都内

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堕落への契約

「んぐっ♡♡♡お゛おおっ♡♡♡イイっ♡きもちいい♡んおおほおっ!!!!」


 豪奢な調度品に彩られた部屋の中、天蓋付きのベッドの上。金髪の美少女が一糸纏わぬ姿で仰向けに組み敷かれ、あられもない声を上げている。彼女の名はアマリス・グランディア。王国でも有数の名家グランディア家の令嬢であり、私、メイドのマウラの主人でもある。白磁のような肌を紅潮させ、若く瑞々しい肢体を快楽で震わせる様は、実に淫靡で美しい。形の良い双乳が淫靡な律動に合わせて揺れる様に、私は思わず見惚れてしまう。


「ふふっ、相変わらず良い声で鳴いてくださりますねぇ♡ご主人様、気持ちいいですかぁ?」


 アマリス様を喜ばせているのは、ムルルと名乗る女淫魔だった。ムムルの頭部には牛のような角が、背中から生えたコウモリに似た翼と臀部から伸びる太い尻尾が伸びている。人間にはない異形の器官は彼女が淫魔であることを物語っていた。


 ピンク色の癖の強い短髪に艶めいた褐色の肌。たわわに実った乳房とむっちりした太もも、丸みを帯びた桃尻。豊満で肉感的な肢体は、淫魔特有の妖しい魅力を放つ。その股間には、雄々しく屹立した肉棒が聳え立っており、アマリス様に覆い被さるようにして腰を打ち付けている。


「うんっ♡きもちいいっ♡すごくイイッ!!さいこうなのぉ♡♡♡」


 アマリス様が歓喜の声を上げる。彼女は正常位の姿勢のまま、、両手でシーツを強く握りしめ、両足を大きく開いて自らも腰を動かしていた。パンパンという乾いた音が響き渡るたび、結合部からは愛液が飛び散り、シーツに大きな染みを作っている。


 名家のご令嬢とは思えない、あまりにも淫らに乱れきった媚態。しかし、私はそんな彼女の姿に心の底から興奮し、目の前で繰り広げられる淫行に見惚れてしまっていた。私のメイド服の下のショーツはすでにぐしょ濡れになっているのが自分でもわかる。我慢できずに、しこりきった乳首や疼く秘所をメイド服の上から指先でいじると、甘い快感が脳髄まで伝わってきて思わず吐息が出てしまう。


 お世話を任されて十数年。アマリス様も立派に成長されたものだ。まだあどけなさが残るものの、顔立ちは非常に整っていて美しい。背もいつの間にか追い越されてしまい、いまは私のほうが見上げるほどだ。すらっと伸びた手足は白く美しく、胸とお尻は瑞々しい果実のよう。対して、腰はきゅっとくびれていて、ため息が漏れるほど魅力的だ。


 成熟した健全な身体には、それに相応しい欲求も宿っていたようで、マリス様は妖しげな魔導書をどこからか買い付け、淫魔召喚の儀式を執り行うようになった。最初はただ単に、自分の欲望を満たすためにこっそりと淫魔を呼び出していたようだが、やがてそれだけでは飽き足らなくなり、いまではこうして私の前で堂々と淫猥なショーを繰り広げるようになっていた。


「あっ♡あひっ♡お゛っ♡いひいっ♡」


 アマリス様は甘えた声で鳴き続ける。その美貌は蕩けきってだらしない笑みを浮かべており、もはや令嬢としての気高さなど微塵もない。普段の凛とした佇まいとのギャップがたまらなく愛おしい。


「んああっ♡すごいっ♡もっと突いてぇっ!!もっと、もっとちょうだいぃいい♡♡♡」


 アマリス様は媚びるような視線をムルルに向けながら、強くねだった。ムルルはくすっと笑う。


「はい、わかりましたぁ♡もっともーっとよくしてあげますよぉ♡♡♡」


「ひぎぃっ!?お゛ほっ♡♡♡きたっ♡♡♡そこっ♡しゅごいっ♡んおおっ♡♡♡」


 ムムルはさらに激しく腰を動かし始めた。深々と腰を突き入れながら、ぐりぐりとグラインドさせて膣内をかき回すように責め立てる。アマリス様は舌を出して喘ぐ。淫魔の肉棒で貫かれるたびに、アマリス様の喉から濁った声があふれ出る。快楽に屈服し蕩けきっただらしない顔。普段の彼女からは想像もつかないような淫靡な姿に、私は生唾を飲み込んだ。


(私もあんな風にアマリス様を喜ばせたい……)


 羨望と嫉妬、淫欲が入り混じった感情が湧き上がってくる。いまアマリス様を悦ばせているのは私ではなく、ムムルだ。アマリス様に奉仕するのはずっと昔から私の役目のはずなのに、私はただ見ていることしかできない。悔しさで滲むが、その一方で身体はさらに熱を帯びていく。私はついにスカートの中に手を入れ、秘所に指を差し入れた。ぐちゅりと水音が響く。すでにそこは洪水のように愛液であふれており、太もものあたりまで垂れているのがわかる。私が自慰をしている間にも、アマリス様とムルルとの交わりは激しさを増していく。私はそれをオカズに夢中になって自慰に耽った。


「んふ♡そろそろイっちゃいそうですか?今日も、淫魔の精液いっぱい注ぎ込んであげますからね♡♡♡」


「うんっ♡もうイクぅっ♡♡♡わたしの♡なかに♡♡♡いっぱい出して♡♡♡♡♡♡」


 アマリス様は自分の両足をムルルの腰に巻き付け、逃がさないように固定した。そして、自ら腰をしゃくるように振りたくって膣内射精を促す。


「はい♡たっぷり出しちゃいます♡♡♡全部受け止めてくださいねっ♡♡♡♡♡♡♡」


 ムルルは健気な中出しの嘆願に微笑むと、アマリス様を抱きしめ、最奥まで一気に肉棒を突き込んだ。


「お゛っ…………♡」


 アマリス様の喉から声にならない悲鳴が上がった。深い絶頂を迎えたのだろう。大きく口を開けたまま硬直し、目から涙をこぼす。同時に、ムルルも達したようで、腰をぐりぐりと押し付けて子種を流し込んでいく様が見て取れた。


「お゛おぉおおおおおっ♡♡♡♡♡♡」


 一瞬の間をおいて、アマリス様は絶叫した。青い瞳がぐるっと上を向いて、白目を剥く。潮を吹き散らしながら、ぐんっと身体を弓なりに反らせ、全身を激しく震わせたかと思うと、次の瞬間、アマリス様はがくっと脱力した。どうやら意識を失ってしまったようだ。


「ふーっ♡いっぱい出ちゃいましたぁ♡」


 ムルルが腰を引き、アマリス様の秘所から肉棒を抜いた。栓を失ったそこからは、大量の精液があふれ出てくる。


「ほへぇ……♡♡♡うぁ……♡♡♡」


 絶頂の余韻が残っているのか、アマリス様はうわごとのように小さく喘ぐ。幸せそうに顔を蕩けさせ、時折思い出したかのようにビクッ♡ビクッ♡と小さく身体を震わせていた。


 美しい顔は涙と汗と唾液と鼻水と、あらゆる体液によって汚れている。汗みずくの白い肌は上気してほんのり赤く染まり、荒い息に合わせて胸が悩まし気に上下する。その光景はあまりにも艶めかしくて、見ているだけで子宮がきゅんきゅんと疼いた。


 私は自慰の手を止め、愛液をスカートで拭ってアマリス様のほうへ歩み寄った。


「お疲れさまです、アマリス様」


 私はベッドに近づき、乱れた金髪を整えて差し上げた。そして、意識を飛ばしているアマリス様を湯あみへ連れていくために抱き上げようとしたところで、ムルルが声をかけてきた。


「ちょっと待って」


「……私ですか?」


 ムルルが私に話しかけてくるのは初めてのことだった。彼女は精気と引き換えに快楽を与える契約をアマリス様と結んでいる。悪魔は契約に関わること以外で人間とは話さないものだと思っていたのだが……。


「うん、あなた♡」


 ムルルが妖艶な笑みを浮かべる。その笑顔にぞくりと背筋が震えた。


「マウラ。あなた、ご主人様のことが好きでしょう。あなたも思いっきりご主人様を犯したいんじゃない?私なら、その願い。叶えてあげられるんだけどなぁ♡あなたが望むなら、魔法で淫魔のふたなりチンポをつけてあげる♡それで、好きなだけご主人様を犯していいよ♡」


「……冗談を」


 突飛な提案に思わず苦笑いしてしまう。しかし、ふざけたようなムルルの口調にはどこか有無を言わせない迫力があった。


「私とご主人様の契約は快楽を与える存在の指定はないの。だから、かならずしも私がご主人様とセックスする必要はないってわけ。あなたがご主人様を犯しても、それは私とご主人様の契約のうち……互いの了承の上での行為ってやつになるの♡」


 ムルルは私にすり寄ってきた。淫魔特有の甘い体臭が私の鼻腔を刺激する。陶酔感を覚える香りだった。頭がクラクラして、上手くものが考えられなくなっていく。


「ね♡私と、取引しよう♡あなたがご主人様を気持ちよくしてあげたら、私も楽できるし、あなたもご主人様も気持ちよくなれる。みんなで幸せになれるんだよ♡」


 ムルルの舌が耳を舐める。ぬちゅっという音とともに脳に快感が流れ込んできた。私は思わず熱い吐息を漏らしてしまう。


「んっ♡」


(この女は、危険だ)


 そうわかっているはずなのに、なぜか身体が動かない。まるで魅了の魔術をかけられたかのようだった。悪魔の甘言に惑わされてはいけないと頭では理解しているものの、心が揺れ動く。アマリス様を自分の手でめちゃくちゃにしてみたい。そんな欲望が鎌首をもたげ始める。


「ねぇ♡ほらぁ♡いいでしょう?」


 ムルルが私の手を取り、自分の肉棒に触れさせた。熱い脈動が手のひら越しに伝わる。ムルルの提案を受け入れれば、これが自分のモノになる。ムルルと同じように、アマリス様の美しい肢体を貫き、思う存分蹂躙し尽くすことができるのだ。それは、抗い難い誘惑だった。


「ほ、本当に……」


「えぇ、もちろん♡」


 ムルルの唇が三日月のように歪む。私はごくりと喉を鳴らした。そして、ゆっくりと口を開く。


「…………お願いします」


「ふふっ♡交渉成立ねぇ♡それじゃあ……♡」


 ムルルがパチンと指を鳴らすと、私の服が消え去った。アマリス様とムルルの交わりをオカズとした自慰によって、ぐしょ濡れになった秘所が露わになり、羞恥心に頬が熱くなる。ムルルがくすっと笑うのが聞こえた。


「さぁて……♡始めましょうか♡」


 ムルルは私の秘裂に指を這わせると、愛液を塗りつけるようにしながら刺激し始めた。ムルルの指の動きは巧みで、自慰とは比べ物にならない快楽が襲ってくる。


「あっ♡ああぁっ……♡」


 腰が砕けそうな快感に、私は膝をがくがくと震わせ、情けない声を上げてしまう。


「ふふっ♡かわいい♡」


 ムルルは私のクリトリスを、細い指先で転がすように刺激した。びくんっと腰が大きく跳ね上がる。クリトリスは刺激されるたびにむくむくと肥大化し、硬くなっていくのがわかった。あっという間に、私の小さな肉芽は太く長い肉棒へと姿を変えた。


「はい、できたぁ♡」


「こ、これが……」


「淫魔のふたなりちんぽだよ♡これでご主人様にたくさん気持ちよくなってもらえるねぇ♡」


 私はごくりと唾を飲み込んだ。身体の奥底から熱情が湧き上がってきた。新たに備わった器官が、痛いほど張りつめ、どくんどくんと鼓動している。肉棒の先端からは透明な先走り汁が漏れ出してくる。いますぐにでもこれをアマリス様の膣内にぶち込んで、激しく犯したいという衝動に襲われる。


「さぁて、契約完了だね♡じゃあ、早速だけど……♡」


 ムルルはいまだ気をやっているアマリス様の秘所に指を添え、割れ目を左右に開いた。どろぉ♡と大量の精液が流れ出る。


「できたてのふたなりチンポ、ご主人様のここに挿れてあげて♡」


「うっ……♡ああ……♡♡♡」


 ムルルの言葉に操られるようにして、私はアマリス様に近づいた。そして、自分の肉棒を掴んで、アマリス様の秘所に押し当てる。


「ふーっ♡ふーっ♡」



 亀頭がぐちゅり♡と音を立てて飲み込まれる。アマリス様のナカは熱くぬかるんでいて、私の肉棒をぎゅぅ♡と締め付けてきた。まるで私を離さないと言わんばかりに強く抱きしめてくる。そのあまりの心地よさに、軽くイってしまいそうになった。


「うぁ……♡くっ……♡」


 しかし、ここで果てるわけにはいかない。私は歯を食いしばり、快楽に耐えながら、ゆっくりと肉棒を押し進めていった。肉壁を押しのけ、奥へ、奥へと進んでいく。やがて、肉棒の先端がこつんとなにかに触れた。


「お"ッ!?♡」


 アマリス様が小さく喘いだ。同時に、きゅうぅっ♡と強く膣内が収縮し、私のモノを強く締め上げてきた。


「あぁっ!♡」


 私はたまらず声を上げた。強烈な快感が全身を突き抜ける。アマリス様はおぼろげながら意識を取り戻したようで、ぼんやりとした表情でこちらを見上げた。


「マウラ?な、なにをしてるの……♡んぉっ♡わ、わたしマウラに犯されてる?」


「申し訳ありません、アマリス様♡もう我慢できなくてっ♡」


 私は謝ると、腰を動かし始めた。ゆっくりと前後に動かし、カリ首で媚肉を引っ掻くようにしながら出し入れする。


「んひぃっ♡ま、まって♡どういうこと♡」


 私は腰の動きをさらに速めていく。アマリス様の膣内は私のモノの形に合わせて広がり、ぴったりとくっついてきて、絡みついてくる。私は夢中になって肉棒を出し入れし続けた。


「ああっ♡んひぃ♡なんでぇ♡」


 アマリス様が助けを求めるように手を伸ばす。私はそれを掴み、アマリス様の頭の上で押さえつけた。そのまま覆い被さるようにしてピストンを続ける。


「ごめんなさい♡ごめんなさぁいっ♡でも、止まらないんです♡こんなの、おかしいのに♡だめなのに♡きもちいいんですぅ♡」


 私は謝罪の言葉を口にしながらも、腰を振り続けた。アマリス様のナカが私のモノに吸い付いてくる。もっと深くまで……。そう思って腰を沈めようとすると、子宮口が鈴口にキスをする。それだけで、私は幸福感に包まれ、達してしまいそうになる。私は無我夢中で腰を打ち付けた。ぱんっ♡ぱちゅんっ♡と肌同士がぶつかり合う音が部屋に響く。


「はぁ♡はぁ♡アマリスさまぁ♡好きです♡大好きです♡」


「耳元でそんなこと言わないでっ♡ふあぁっ♡おかしくなるぅ♡感じすぎちゃうからぁ♡」


 アマリス様は甘い声で鳴いた。言葉とは裏腹に、もっと欲しいと言わんばかりに、自ら脚を大きく広げ、腰を浮かせている。私はそれに答えるようにさらに激しく抽送を繰り返した。


「おかしくなってください♡アマリス様も一緒に気持ちよくなりましょう♡」


 私が腰を振るたびに、アマリス様の顔は蕩け、目は快楽に染まっていった。


「んほぉ♡すごぉ♡マウラのふたなりチンポ、すごいぃい♡きもちいいとこいっぱいあたってる♡これすき♡好き♡あ゛あ゛~っ♡♡♡もっと、もっと突いて♡♡♡壊れるまで犯してぇええ♡♡♡」


 私のなすがままだったアマリス様は、いつしか自分から腰を振るようになっていた。淫らな笑みを浮かべながら、私のモノを貪っている様を見下ろしていると、ますます興奮が高まってくる。ムルルではなく自分がアマリス様を犯しているという実感。たまらない愉悦が背筋を走る。


「はい♡もちろんです♡」


 アマリス様に求められるまま、私は彼女の最奥を何度も突き上げた。そのたびに膣内が激しく痙攣し、精液を搾り取ろうとしてくる。あまりの快感に目の前がちらつき始めた。下腹の奥底からぐつぐつと熱いものがこみ上げてくる。これが射精の前兆なのだと自然にわかった。


「ああぁっ♡出ますっ♡アマリス様の中に全部出しますね♡」


「出して♡いっぱい出して♡マウラのふたなりザーメンちょうだいぃいい♡♡♡」


 アマリス様が甘えるような声を出す。私は応える代わりに、強く抱きしめ、思い切り肉棒を突き込んだ。


「ああっ♡イク♡イキますっ♡あぁーっ♡♡♡出るぅううっ♡」


「お"っ!?♡あ"ぁあああ゛〜~~~~っ♡」


 どぴゅどぷどぴゅーーっ♡ 私はたまらずアマリス様の中に精を放った。それと同時に、アマリス様もまた絶頂を迎えたようだった。身体を痙攣させ、背中を仰け反らせながら大きく喘いでいる。アマリス様のナカがきゅんきゅんと締まり、私のモノに絡みつく。搾り取るかのような動きに、私は思わず声を漏らした。


「ふぅ……♡はぁ……♡」


 私は荒い息を吐いた。生まれて初めての射精に頭がぼうっとする。いままで感じたことのないほどの充足感に満たされていた。アマリス様はまた気をやってしまったようで、舌をだらんと垂らしながら、焦点の合わない目で虚空を見つめている。


「んっ♡」


 落ち着いたところで腰を引いて、肉棒を引き抜く。すると、栓を失った秘所からは、ごぽぉ……♡と大量の精液が流れ出した。私はその様子を見てごくりと唾を飲み込んだ。これを私がアマリス様に注ぎ込んだのだ。そう思うと、胸が高鳴った。


「どう?気持ちよかった?」


 ムルルが私の顔を覗き込んできた。私は小さくこくりとうなずいた。


「ええ……最高でした」


 私の返事を聞くと、ムルルは嬉しそうな表情を浮かべた。


「よかったぁ♡ご主人様も気持ちよくなれたみたいだし、淫紋も現れてるし、なにもかも大成功♡」


「……淫紋?」


「ほら、ご主人様のお腹を見てみて。なにか模様が浮き出てるでしょ?」


 私は自分のお腹に視線を落とした。たしかによく見ると、そこにはピンク色の模様のようなものが浮かび上がっていた。これは一体なんなのかと思っていると、アマリス様のほうから小さなうめき声が上がった。


「んっ……♡んん……♡」


 アマリス様が目を覚ましたようだ。身体を起こし、周りを見渡した。私と目が合うと、妖しい笑みを浮かべた。その濃艶な表情に、どきりとする。


「んふっ♡マウラ♡」


 アマリス様が私の名前を呼びながら、こちらに向かって這いよって来る。先ほどまでとはなにか雰囲気が違った。言いようのない不安感に戸惑っていると、突然、アマリス様が私を押し倒した。


「きゃっ!ア、アマリス様?」


 アマリス様はなにも答えずに、そのまま私の上に跨ると、腰を浮かせて肉棒を掴んだ。射精してなお硬さを保ったままのソレの先端を、自らの穴にあてがい一気に腰を落としてきた。


「あ"あ"っ!?♡」


 ぬちゅんっ♡と音を立てて、私のモノは根元近くまで飲み込まれた。突然の出来事に私は悲鳴のような声を上げた。


「あ、アマリス様……なにを……」


「んふっ♡ねえ、マウラ♡お腹の奥がむずむずして仕方がないの♡どうにかしてくれるよね♡」


 アマリス様はうっとりとした目つきで私のことを見つめると、騎乗位の態勢でゆっくりと腰を動かし始めた。ねっとりとしたグラインドに合わせて、膣内がきゅんきゅんとうねる。


「ちょっ……まってください!」


「待てないわ♡もう我慢できないもの♡♡♡」


 アマリス様は腰の動きをさらに速めた。結合部からはぐちゅ♡ぶじゅ♡という卑猥な音が漏れている。アマリス様の激しい動きに合わせて、大きな乳房もぷるん♡たゆん♡と揺れ動く。淫魔のような巧みな腰つきに、私はなすすべもなく翻弄されてしまう。


「あっ♡そんなっ……だめですっ♡ム、ムルル、アマリス様になにを……」


「私はなにもしてないよぉ♡♡♡♡ご主人様になんの対策もなく淫魔の精液をたっぷり注いだのはあなた♡あんなに淫魔の精液を注がれたら、肉体が淫魔に近づくのは当たり前じゃない♡契約で私自身がご主人様を傷つけたり淫魔化させたりすることはできないの♡淫紋は淫魔化の第一段階ってところかな♡」


「わ、私を騙したんですか!?」


「ごめんね。でも、これはご主人様のためなんだよ?とってもえっちでカワイイご主人様が、人間のままでいるなんてかわいそうだもん。淫魔になったほうがずっと幸せになれると思うけど?」


 ムルルの言葉に、私は言葉を失った。よりにもよって、アマリス様を守らなくてはならない私が、淫魔の誘惑に負け、彼女を淫魔へと堕落させる手助けをしてしまったのだ。


「んふっ♡そんな顔しないで♡淫紋が現れたのはぁ、ご主人様の魂が淫魔になりたがってる証拠なの♡メイドは主人の望みを叶えるために居るんでしょう?なら、その望みを叶えてあげるのもあなたの役目じゃない♡ほらほら、ご主人様を見てあげて。すっごく気持ち良さそうにしてるでしょう?」


「そ、それは……」


 確かにムルルの言う通りだった。アマリス様は私の上で激しく身体を揺らしながら、甘い声で喘いでいる。その姿はとても淫靡で美しく、そして愛おしかった。


「淫魔の身体は人間の何倍も気持ちよくなれるの♡淫魔になりかけてるご主人様は、きっとさっきよりも、もっとすごい快楽を感じてるはず♡ご主人様のためにも、もっと射精して、もっと淫魔に堕としてあげないと♡」


 ムルルの甘い囁きに、私の理性が少しずつ削られていく。こんなことは詭弁だ。アマリス様を魔物に堕とすことなど認められない。という理性の言葉が遠くなっていく。代わりに頭の中には、アマリス様を犯し、淫魔へと変えたいという欲望だけが満ちていった。


「あ、ああ……」


「ねえ、ご主人様♡どうして欲しい?」


 ムルルはアマリス様の耳元に口を寄せ、甘ったるい声色でささやいた。


「マウラの精液が欲しい……♡さっきみたいに、いっぱい出してぇ♡」


 アマリス様が私のほうを向いて、蕩けた表情を浮かべながら懇願してくる。そんな風に求められてしまっては、もう止まれなかった。


「わかりました……出します!アマリス様の中に、全部!」


 私は腰を突き上げ、アマリス様の最奥を穿つように何度も突き上げた。前後左右、上下に揺れる腰の動きに合わせて、アマリス様の大きな胸が激しく揺れ動く。アマリス様は白い喉を晒して、獣のような叫びを上げた。


「んひぃっ♡すごっ♡あ"あ"っ♡マウラ♡マウラ♡好き♡大好き♡」


「アマリス様!アマリス様!私も愛してます!ああっ!出ちゃいます!!」


どぴゅっ♡びゅくっ♡びゅーーっ♡♡♡♡♡♡


 私は愛を叫びながら、大量の精を解き放った。アマリス様もまた、全身を大きく痙攣させながら絶頂を迎えた。膣壁がぎゅうっと締まり、肉棒から一滴残らず搾り取ろうとするかのようにうねる。あまりの快感に意識を失いそうになるが、歯を食いしばってなんとか耐えた。


「はぁ……♡はぁ……♡」


 アマリス様は荒く呼吸をしながら、私の上に覆いかぶさってきた。舌を突き出したまま、余韻に浸っている。アマリス様の頭にはムルルのような角が生え始めていた。自分がアマリス様を人外の存在へと変えつつあるという事実に、恐怖を覚える。だが、それと同時に、私はゾクゾクとするような背徳的な悦びを感じていた。


 二度も射精したはずの肉棒が再び硬くなる。私は自分の浅ましさに嫌悪感を抱きながらも、興奮を抑えられなくなっていた。


「ア、アマリス様……♡」


「マウラのまた硬くなってる……♡んんっ♡」


 アマリス様は妖しい笑みを浮かべ、腰を上げて私の上から降りた。肉棒が引き抜かれ、栓を失った穴からどろりと精液がこぼれ落ちる。その白濁をアマリス様は指で掬い取り、私に見せつけるように口へ運んだ。


「ちゅぱっ♡マウラの精液濃くって美味しい……♡」


「うふふ、ご主人様よかったね♡味覚まで淫魔に近づいてきたみたい♡もっと欲しい?」


「うんっ♡もっともっと欲しい……♡」


 アマリス様は熱い視線を私に注ぎながら、四つん這いになった。そして、誘うように私に形の良いお尻を向ける。


「来て、マウラ♡」


 その言葉だけで、私の理性は完全に吹き飛んだ。私は荒い鼻息で再びアマリス様に覆い被さると、彼女の背中に抱きついた。


「アマリス様っ♡アマリス様っ♡」


「んぁっ♡マウラのが入って来るっ♡」


 私が肉棒を挿入すると、アマリス様は嬉しそうな声を上げた。その途端、熱くぬかるんだ肉壁がまるで吸い付くかのように絡みついてくる。アマリス様のナカは先ほどとは様変わりしていた。膣全体が、まるで別の生き物のように蠢き、肉茎にむしゃぶりついてくるのだ。


「んふっ♡マウラ、すっごく気持ち良さそうにしてる♡ご主人様のおまんこ、すごくえっちになってるでしょう? それだけ、淫魔に近づいてるってこと♡マウラがもう一回中出ししたら、きっとご主人様は完全に淫魔になれるね♡」


 ムルルの囁きは、ほとんど私の頭には入ってこなかった。なぜなら、アマリス様の膣の凄まじい歓待に、思考が奪われていたからだ。


「あ"ー♡マウラ♡すきぃっ♡もっとちょうだい♡」


「ああっ♡アマリス様!好きです、愛しています!」


 私は夢中で腰を振りながら、アマリス様の白い背中に顔を寄せ、その柔らかな肌に吸い付いた、そして、赤い痕を刻みつけていく。まるでマーキングでもしているかのように、私はアマリス様の身体に印を残し続けた。


 この人は私のものだ。私のすべてだ。他の誰にも渡してなるものか。ムルルにも、許嫁の貴族の男にも、絶対に渡したくない。


 アマリス様への独占欲が膨れ上がっていく。私はアマリス様を抱きしめながら、腰の動きをさらに激しくしていった。アマリス様の喘ぎ声はますます大きくなっていく。それに比例するように、アマリス様の秘所は蜜をあふれさせ、きゅんきゅんと私の肉棒を締め付けてきた。


「あ"あ"っ♡マウラ♡マウラぁ♡しゅごいっ♡あひっ♡イクッ♡イッちゃう♡んぉ"っ♡イグゥウウッ!!!!♡♡♡」


 アマリス様は獣のような声を上げながら、盛大に達した。膣内が激しく収縮し、子種を搾り取ろうとしてくる。その刺激に耐えきれず、私は三度目の射精をした。


「あ"あ"あ"あ"っ♡♡♡出てりゅううぅっ♡♡♡」


 アマリス様は背筋を大きく仰け反らせ、絶頂を迎えた。その間にも、アマリス様の肉壺は精液を搾り取るように収縮を続けている。ようやく射精が終わると、アマリス様はそのままぐったりとベッドの上に倒れ込んだ。全身を汗で濡らしながら、荒い呼吸を繰り返している。その姿はとても艶めかしくて、見ているだけでまた興奮してしまうほどだった。


「あひぃっ♡んふっ♡あぁ……♡あ゛っ♡」


 アマリス様の背中の下でなにかが蠢いて、黒いものが飛び出してきた。それが広がると、コウモリのような羽根だとわかった。さらに、尾てい骨のあたりから黒い尻尾が生えてくる。頭に生えかけていた角が成長し、山羊のような立派な角へと変わる。アマリス様はついに完全に淫魔へと堕ちてしまった。


「お疲れさま、ご主人様♡これでもう完全な淫魔ですよぉ♡」


「ふぇ……?」


「ほら、鏡を見てみてぇ♡」


 ムルルが空中に指先で円を描くと、そこに大きな姿見が現れた。そこには、淫魔の姿になったアマリス様が映っていた。ムルルと同じ異形の器官。汗にまみれた肌はより一層きめ細やかさを増し、胸やお尻などもどことなく肉付きがよくなって、女性らしい魅力が増していた。


「わたし……本当に淫魔になったの……?」


 アマリス様は自分の姿を見て、呆然と呟いた。自分の姿が信じられないのか、何度も瞬きをしている。しかし、しばらくすると陶然とした表情を浮かべた。


「素敵……♡これが新しい私なんだ……♡♡♡」


「そうですよ、ご主人様♡」


 ムルルはアマリス様の頭を愛おし気に撫でた。その手つきは、母親が我が子を慈しむようだった。


「こんなことなら、保護契約なんて結ばなければよかった。そしたら、もっと早く……」


「んふふっ♡昔のことなんてぇ、もうどうだっていいじゃないですかぁ♡それより、これからのこと考えましょう♡」


 ムルルが私のほうを見た。つられてアマリス様もこちらを見る。二人の熱っぽい視線に晒されて、私は思わず身じろいだ。


「ねえ、マウラ?あなたは私のこと好きよね?ずっと一緒に居てくれるわよね?」


「え、ええ、もちろんです」


「じゃあ、あなたも淫魔になってくれる?」


 アマリス様が私に身体を寄せてくる。押し付けられる柔らかい胸と硬く熱いなにか。私が視線を下に向けると、アマリス様の股間にはいつの間にかガチガチに勃起したふたなりペニスがあった。私はごくりと生唾を飲み込む。あれが自分のナカに入るところを想像するだけで、子宮が疼く。ムラムラと湧き上がる熱情のままに、私は言った。


「アマリス様、どうか私を淫魔に変えて……私の肉体と魂すべてをあなたのモノにしてください♡」


 私がそういうと、アマリス様は嬉々として私を押し倒し、唇を奪った。そしてそのまま舌を絡ませ、唾液を交換し合う。ムルルはそんな私たちを眺めながら、楽しげに笑った。


「ふふっ、よかったですね、ご主人様、マウラ♡じゃあ、あとは二人で愛を育んでくださぁい♡」


 ムルルはそれだけ言うとポンという間の抜けた音とピンク色の煙だけを残して姿を消した。残された私たちはそちらに目を向けることなく、お互いの身体を求め合った。


 アマリス様はなんども私に精液を注ぎ込み、そのたびに私の身体は変化していった。長い交わりを経て、いつのまにか私はアマリス様と同じ淫魔へと生まれ変わっていた。これからの淫靡で甘美な日々を思って、私は期待に身を震わせるのだった……。

堕落への契約

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