「それでは、ホームルームを終わります。みなさんさようなら」 日直の号令でホームルームが終わると同時に、生徒たちが一斉に動き出した。ある者は部活へ、またある者は家路へと急ぐため教室を出ていく。 「水森先生、さよなら~!」 「マイ先、また明日!」 「はい、さようなら。また明日ね!」 そんな中、元気よく別れの挨拶をする生徒たちに笑顔で応える一人の教員の姿があった。彼女の名前は水森麻衣子。このコクリコ学園二年三組の担任を務める女性教諭だ。女性にしては高い身長、ショートカットにした栗毛に、パンツスーツ姿という格好でボーイッシュな印象だ。明るくさっぱりとした性格と、整った容姿から男女問わず人気がある。授業も親身でわかりやすいと、彼女の受け持つ国語の授業は人気が高かった。 麻衣子はいつものように、生徒全員が教室を出るまで見送ってから、自らも教室を後にした。しかし、今日の彼女の仕事はこれで終わりではない。クラスの担任である彼女は、これから片付けるべき事務作業や翌日の授業の準備が山ほど残っているのだ。麻衣子は深呼吸して気合を入れ直し、職員室へ向かった。 「はぁ……今日も大変だった……」 結局、麻衣子が仕事を終えたのは、20時を過ぎてからだった。疲れの滲んだ声で呟きながら、麻衣子は暗い廊下を歩く。人の気配のない校内は薄暗く、明かりのついた職員室の窓から漏れる光だけが頼りだ。麻衣子はこの人のいない校内が苦手で仕方なかった。早く帰ろうと足早になる。するとその時、麻衣子の耳にかすかな音が聞こえてきた。耳を澄ますとピアノの音のようだった。 異国情緒あふれる音色はどこか寂しげだが、不思議と引き込まれる魅力がある。旋律に引き寄せられるように、麻衣子は歩みの方向を変えた。音楽室に近付くにつれ、その調べはより鮮明になり、やがてはっきりと聞き取れるようになった。 (こんな時間まで誰が?) 防音の扉越しにもはっきりとわかるピアノの音。明かりはついていない。部活はもう終わっているはずだが、生徒がまだ残っていたのだろうか。 (……まさかね) 麻衣子は学園に伝わる七不思議を思い出した。夜中に理科準備室の人体模型が歩き出すとか、誰も居ないプールで泳いでいる人影を見たとか、そういう類のものだ。その中に夜遅くなると誰かが弾いているピアノという話があった。もちろん、怪談話など子ども騙しのただの噂だとわかっているのだが、どうも気になって仕方がない。 麻衣子は恐る恐るドアに手をかけ、そっと開けた。麻衣子は恐る恐るドアに手をかけ、そっと開けた。中からは相変わらず物悲しい曲が流れている。中の様子を確認するように顔だけ覗かせると、グランドピアノの椅子に少女が座っているのが見えた。少女は耽美なゴスロリ風の衣装に身を包み、自らが奏でる旋律を楽しむように目を閉じている。 (綺麗……!) 思わず見惚れてしまうほどの美少女だった。長い白銀の髪は艶やかな光沢を放ち、なめらかな褐色の肌と黒を基調としたドレスとのコントラストも相まって、幻想的な雰囲気を放っている。まるで、精巧に作られた人形のような美しさだ。 長いまつげに、瑞々しい唇。鼻梁は高くすっと通り、顎は細く小さい。清楚でありながら、どこか官能的な妖しさを兼ね備える少女の美貌に、麻衣子は息を飲む。 少女の銀髪をかき分けて、立派な角が一対伸びている。黒く滑らかなその角は、緩やかに美しいカーブを描いていた。さらによく見ると、耳の先も鋭く尖っており、ドレスに設けられた背中のスリットから被膜のついた羽根が生えていることがわかる。異形の器官は彼女が人間ではないことを示していた。 麻衣子は少女の美しさに見惚れて、生徒以外の人間が放課後の校内に居ることや、少女の人ならざる容姿について疑問を抱くことさえ忘れていた。ただひたすら、優雅にピアノを弾く少女を、瞬きも忘れてじっと見つめている。 不意に、少女は演奏を止め、目を見開いた。澄んだ紫色をした瞳が、真っ直ぐに麻衣子を捉える。そして少女は妖しく微笑みながら口を開いた。 「来なさい」 たった一言だったが、有無を言わせぬ迫力があった。麻衣子は操られるかのようにふらりと部屋の中に足を踏み入れた。後ろ手に扉を閉め、鍵をかけると少女の元へ歩いていく。 「いい子よ。ふふっ♡人払いの魔法をかけたのに、私の演奏に気が付くなんて……あなたには『素質』があるみたいね……♡」 少女は楽し気に微笑むと立ち上がり、近づいてきた麻衣子の前に立った。アメジストのような瞳が眼前に迫る。吸い込まれそうなほど美しい瞳だった。透き通った紫の虹彩に、縦に割れた瞳孔が蛇を思わせる。 麻衣子はその魔性の瞳から目が離せなくなった。麻衣子の理性がなにかまずいと警鐘を鳴らすが、身体は言うことを聞かない。心臓の鼓動が速まり、息が苦しくなる。麻衣子はごくりと生唾を飲み込んだ。 「あなたの名前は?」 「み、水森……麻衣子です……」 麻衣子は無意識のうちに少女に敬語を使っていた。少女はいつも接している生徒たちと、歳は変わらないように見える。しかし、その底知れぬ威圧感と、恐怖すら覚える美しさの前に、麻衣子は魅入られ、屈服していた。 「水森、麻衣子。良い名前ね」 少女が笑みを浮かべる。その瞬間、麻衣子の背筋に甘い電流が走った。心の底から湧き上がる歓喜と性感。少女に褒められた。それだけのことが、麻衣子に圧倒的な快感を与えていた。麻衣子がいままで感じたことがないほど甘美で強烈な感覚が、彼女の理性を焼いていく。 「あっ、ありがとうございます……♡」 麻衣子の膝がカクカクと震える。スラックスの股間の部分が、じんわりと色を変え、湿っていく。その様を見て、少女はクスリと笑った。 「もう、すっかり魅了されちゃったみたいね? 可愛いわ……♡」 少女が麻衣子の顎に指をかけ、見定めるように彼女の顔を覗き込む。麻衣子は抵抗することなく、潤んだ瞳で彼女を見上げた。 「うん、やっぱりたっぷり欲望をため込んでるみたい。最初はあなたにしようかな」 少女の甘い吐息が麻衣子の鼻先にかかる。瑞々しい果実のような、甘く芳しい香りが麻衣子の脳髄を痺れさせた。麻衣子は身を震わせ、熱い溜息を漏らす。 陶酔しきった麻衣子の表情に、少女は満足げな様子で言った。 「私はエリクシール。淫魔女王の娘、異界よりの来訪者。この世界を堕とすためにやってきたの。麻衣子、あなた私の眷属に……私と同じ淫魔になりなさい」 エリクシールと名乗った少女は妖艶な笑みと共に、麻衣子に語り掛ける。 淫魔、麻衣子が初めて聞く単語だ。しかし、その意味するところはすぐに理解できた。目の前の少女は人間ではなく、淫魔と呼ばれる存在であり、自分は彼女と同じ存在にならないかと誘われているのだと。 「淫魔の肉体は素晴らしいわよ♡貧弱なヒトのそれとはまったく違う……老いや衰えもなく、ただ永遠に美しく快楽だけを貪り続けるためのカラダ……誰もが望む永遠の若さと美貌を手に入れられるの。絶対に後悔はさせない。無窮の快楽の日々を約束するわ……♡人間を辞めて、私と一緒に淫魔として生きましょう?」 エリクシールの甘い堕落への誘いの言葉が、麻衣子の心を揺さぶる。人を辞めるという突飛な提案など、普段の麻衣子なら一笑に付しただろう。だが、いまの麻衣子はエリクシールを目の当たりにして、その存在に魅了されてしまっていた。美しく、いつまでも若々しく、ヒトを虜にして堕落させるだけの力を持つ圧倒的な存在。この人と同じになれたなら、どれほど幸せだろうか。エリクシールはこうして対面しているだけでも凄まじい官能をもたらしてくれる。ならば、その彼女と共にあることで得られるであろう悦楽はどれほどのものなのか……。 期待がふくらみ、胸の奥が熱くなる。麻衣子はエリクシールの誘惑に逆らうことができなかった。 「あぁ、エリクシール様……! はいっ♡なります♡ならせてくださいっ♡わたしを、あなたと同じに……!」 麻衣子は間髪入れずに即答した。目に涙まで浮かべて懇願する。麻衣子は目の前の少女こそ自分を至福へを導いてくれる主だと本能的に理解した。エリクシールに従えば、必ず永遠の幸福と愉悦が与えられると無条件で確信できる。甘美な未来への予感に、麻衣子の心は打ち震えていた。 「ふふ、いい子ね♡素直な子は大好きよ♡私を信じてくれたお礼に、最高の快楽と共にあなたを淫魔に生まれ変わらせてあげる。これからあなたを待ち受けるのは新たな淫魔の生、終わりなき快楽と法悦の世界。ヒトの身では味わえない愉悦を、私と一緒に楽しみましょう……!」 エリクシールはの声をあげると、麻衣子の頬に両手を添え、唇を重ねた。 「んっ♡」 柔らかく瑞々しい唇の感触に、麻衣子が小さく声を漏らす。エリクシールはそのまま舌を差し込み、麻衣子の口内を蹂躙し始めた。 「ちゅぷ、れる♡じゅる、ぢゅるるる♡」 エリクシールの舌は蛇のように長く、先が二股に分れていた。エリクシールは二股の舌先を器用に使い、上顎や歯茎をなぞり、舌を絡めとり、挟み、扱いた。自在にのたくる舌先は麻衣子に的確な刺激を与えていく。 (なにこれぇ♡気持ち良すぎるぅ♡) エリクシールの巧みな口技により、麻衣子は一瞬にして骨抜きにされてしまった。頭の奥が痺れ、甘く蕩けていくような感覚。身体中を駆け巡る未知の快感に、麻衣子は全身をビクビクと痙攣させながら悶えた。 「んんっ♡むふっ♡んっ♡」 エリクシールは長い舌を器用に操って麻衣子の口の中を犯しながら、さらに唾液を注ぎ込んでいく。エリクシールの唾液はねっとりとして極上の蜜のように甘く、芳しい香りを放っていた。 麻衣子はその甘露を嬉々として飲み下していく。喉を鳴らして嚥下するたびに、麻衣子の身体が熱く火照って、腹の底から疼きが湧き上がってくる。 淫魔の王女たるエリクシールの体液は、人間にとって劇的な媚薬となる。唾液も例外ではない。それを、直接体内に流し込まれた麻衣子の身体は、瞬く間に発情し、淫らな欲望に支配されていった。感度が極限まで高められ、エリクシールの舌の動き一つ一つに麻衣子は敏感に反応してしまう。 (すごいぃ♡こんなの……すごすぎるっ♡) エリクシールの媚薬体液と卓越したテクニックによって、麻衣子の性感は一気に高められていた。熱い陶酔感が押し寄せ、麻衣子の理性を溶かし、欲望を剥き出しにさせる。麻衣子は熱心にエリクシールの唾液を啜り、もっと気持ちよくしてもらえる様に、と舌を伸ばした。 いま、麻衣子の頭の中は、他のすべての感覚を焼き尽くす様な快楽と、それを与えてくれるエリクシールへの崇拝で占められている。麻衣子は心底エリクシールに魅せられてしまっていた。 「んんっ♡ふ~っ♡む~っ♡」 口内が爛れ落ちそうなほどの快感。麻衣子はだらしない緩みきった顔を晒しながら、腰をガクつかせる。あまりの快感に、麻衣子の身体から力が抜けて両膝がおののき、床へ崩れ落ちそうになる。エリクシールはキスを続けながら、麻衣子を片腕で支えた。 「うふっ♡」 エリクシールが音楽室の後ろに積まれている机に目配せをした。すると、いくつかの机がひとりでに動き出し、麻衣子の後ろに整列する。それを確認し、エリクシールはゆっくりと麻衣子の身体を机の上に横たえさせた。 「ちゅるっ♡んっ♡んんんんっ♡」 身体の力を失ってすら、麻衣子は貪欲にエリクシールの舌を求め続けた。その様子にエリクシールは気を良くして、さらに責めを大胆にする。 長い舌を喉奥にまで侵入させ、喉から口内にかけてゆっくりと舐めあげるように愛撫しながら舌を引き、また押し込む。 「んぐぅっ♡うっ♡おっ♡」 喉を犯される異様さと快感。麻衣子は涙を浮かべ、えづき、苦しげに喘いだ。しかし、喉奥を刺激される苦しさすら、エリクシールのテクニックによって甘い快美感へと変換され、麻衣子の脳を焼いていく。 (あぁ……もうダメ……死んじゃいそう……♡) 頭の中にピンク色の靄がかかったような感覚。視界が滲み、エリクシール以外なにも見えなくなる。麻衣子は陶酔しきった表情で、エリクシールの舌を受け入れ続けた。 「ぷはっ……♡」 やがて、長く深いキスが終わると、二人の唇の間に透明な橋がかかる。エリクシールの舌が引き抜かれ、唇が離れると、麻衣子は名残惜しそうに舌を伸ばし、彼女の後を追った。 「どうだった?初めての淫魔とのキスは?」 エリクシールは麻衣子の顔を見下ろしながら妖艶に微笑んだ。 「ぁっ♡はひっ♡すごく……よかったです……♡エリクシールさま……♡」 麻衣子は呂律の回らない口調で答えた。だらしなく半開きになった口の端からは唾液が垂れ、頬は紅潮し、瞳には涙が浮かんで潤んでいる。ボーイッシュな印象の美貌が快楽に蕩けきった表情を見せる様は、背徳的な色香を放っている。 明らかに発情した様子の麻衣子に、エリクシールは笑顔を浮かべた。 「素敵よ、麻衣子。あなたのその顔、最高に可愛い♡」 エリクシールは再び麻衣子に覆いかぶさり、今度は首筋に吸いついた。同時に、麻衣子の胸を服越しに揉みほぐす。 「あっ♡やっ♡ああぁっ♡」 こそばゆい快感に麻衣子が悶える。そのままエリクシールは麻衣子のジャケットをはだけさせ、ブラウスのボタンを外していった。すると、白い肌と黒いブラジャーに包まれた控えめなふくらみが露わになる。 麻衣子は羞恥に顔を赤らめたが、抵抗する気配はない。ブラの上からでもわかるほどに胸の先端が固く尖っており、麻衣子の期待と興奮が伝わってくるようであった。 「もう乳首をこんなにさせてるなんて、麻衣子はいやらしい子ね♡うふっ♡私、いやらしい子が好きよ……♡」 エリクシールはからかい混じりの言葉をかけつつ、麻衣子の胸に指を滑らせた。ブラと乳肉の境目を指でなぞってから、ホックを外す。そして、一気にブラを脱がせた。 小さく可愛らしく膨らんだ乳房と、淡いピンクに染まった乳首が晒される。硬くしこった先端は、麻衣子の期待を表しているようだ。 「ふふっ、綺麗なおっぱいしてるじゃない♡」 エリクシールは指先で麻衣子の乳輪をなぞるように触れた。じれったい刺激に、麻衣子は身をよじらせ、切なげな声で鳴く。 「あっ♡んっ♡くうん♡」 「良い反応ね……興奮してきちゃう♡」 エリクシールは手のひらで乳房を揉み込みながら、人差し指と中指で乳首を挟み、くりくりと転がし始めた。 「ひゃうんっ♡」 敏感な部分を摘まれて、麻衣子は身体を跳ねさせた。エリクシールの手の中で乳肉はむにむにと形を変え、勃起した敏感な肉豆は容赦なく弄ばれる。 「んっ♡あぅっ♡ふあぁっ♡んあぁっ♡」 「ちょっと触られただけで気持ち良さそうな声出しちゃって♡もっとして欲しい?」 エリクシールは麻衣子の耳元に口を近づけ、囁くように言った。 「はいぃ♡お願いします♡もっと♡もっと気持ちよくしてください♡」 麻衣子は媚びるように、甘えるような口調で言った。エリクシールの手管によって、肉の悦びに目覚めさせられた麻衣子の身体は、さらなる快楽を貪欲に求めている。切ない疼きがチリチリと身を焼くようで、麻衣子はもどかしさに腰を揺らしていた。 「ふふっ、素直でよろしい。じゃあ、ご褒美をあげましょう♡」 エリクシールは両手を胸から外し、自分の上体を麻衣子の下半身へずり動かした。エリクシールの顔にぐっしょりと濡れたスラックスの股間部分が付きつけられる。発情した女体の香りが漂ってきて、エリクシールは思わず舌なめずりした。 「うふふ……♡こっちもすっかり準備万端みたいね♡」 エリクシールは麻衣子の両膝に手をかけて割り開き、嬉しそうに言った。同時に、エリクシールのスカートの中から、にゅっと黒くなめらかな尻尾が伸びてくる。それは蛇のようにうねうねと動いて麻衣子のベルトへと絡みつき、あっという間に外してしまった。床に落ちた細いベルトがごとり、と音を立てる。 「はぁっ……♡」 麻衣子は期待に満ちた眼差しで、エリクシールを見つめた。エリクシールは妖艶な笑みでそれに応えると、口でファスナーの金具を咥えた。そして、麻衣子に見せつけるように、それをゆっくりと下ろしていく。ジィーッと響く音とわずかな振動が麻衣子を焦らすようだった。 「あっ♡ああっ♡」 この上なく美しいエリクシールが、はしたない仕草でファスナーを下げる光景に情欲を煽られ、麻衣子は艶めかしく腰を揺らす。エリクシールは麻衣子の反応を楽しみながら、ファスナーを下しきった。 露になった黒いショーツはすでにぐっしょりと濡れて、生地越しに秘裂の形がくっきりと浮かんでいる。もはやその役目を果たしていない淫靡に変わり果てた布切れを見て、エリクシールはクスリと笑った。 「こんなにびちょびちょになってる♡期待してくれてるのね。嬉しいわ……♡」 エリクシールはスラックスを両手で引きずり下ろした。そして、うっとりとした表情でぺろりと割れ目を舐めあげる。 「はぁんっ♡」 生温かい感覚に、麻衣子は一際大きな喘ぎをあげた。生地越しと言えど、性器へ待望の刺激を受け、子宮がきゅんと甘く震える。 エリクシールは麻衣子の太ももを抱え込んで顔をさらに深く沈め、しゃぶりつくようにクロッチの部分へ吸いついた。 「ちゅるるるっ♡じゅるるるるるっ♡」 「あひっ♡ちょっと、まっ……♡あああっ♡」 いやらしい水音をわざと立てながら、滲み出る愛液を吸い上げる。エリクシールは染み出した淫らな味と羞恥に染まった麻衣子のよがり声を堪能した。 「んっ♡美味しい……♡」 エリクシールはたっぷり時間をかけて麻衣子からあふれる蜜を味わいつくし、顔を離した。エリクシールの可憐な唇にぺろりと舌が這わされ、妖しく濡れ光る。 淫魔であるエリクシールにとって、ヒトの体液とそこに含まれる精は美味なる糧だ。特に恋人もなく多忙で普段から性欲をため込んでいた麻衣子の精は、極上の甘露と言っても良いものだった。 「はぁっ……♡はぁっ……♡」 麻衣子は息を荒げ、とろんとした目でエリクシールを見上げた。エリクシールの蹂躙を受け、唾液と愛蜜とでぬらぬらと光るクロッチ部分を掲げるようにヒクッ♡ヒクッ♡と腰が揺れる。まるでもっと欲しいとねだってるかのような仕草に、エリクシールは思わず舌なめずりした。 「ふふっ、物足りないって顔してる♡大丈夫、ちゃんと、これから直接可愛がってあげるから待ってて……♡」 エリクシールは尻尾を使ってショーツを脱がした。するすると脚から引き抜かれた布切れは、そのままぽいっと部屋の隅に投げ捨てられる。 麻衣子の秘所が、エリクシールの眼前にすべて晒された。うっすらと開き、よだれのように愛蜜を垂らす割れ目は、これから訪れるであろう快楽を期待しているかのようにひくひくと痙攣している。 「麻衣子のここ、すごいことになってる♡ちゅっ♡」 今度は直接麻衣子の秘所に吸いつく。エリクシールはあふれる蜜を啜りながら、長い舌で割れ目を舐めほじった。 直に感じる粘膜同士の接触は、これまで以上の快感をもたらす。淫らな粘膜をぬるつく軟体に撫で回される快感に、麻衣子は腰を震わせ、喉の奥で鳴いた。 「ああんっ♡はぁっ♡あっ♡あっ♡ああぁっ~~♡」 「じゅるるっ♡れろっ♡れる♡」 エリクシールは舌先で麻衣子の肉芽を探り当てた。花びらに隠れるようにしてひっそりと息づく突起を、丹念に舐め回す。舌の腹でくにくにと押し潰し、二股の舌先で挟んで扱く。強烈な刺激に、麻衣子の身体がビクンと跳ねあがった。 「ひゃうぅんっ!♡まってっ♡それダメッ!♡ああああ!」 麻衣子は思わずエリクシールの角を掴み、制止しようとした。しかし、エリクシールはその小柄な外見からは想像できないほどの力強さを発揮して、麻衣子の抵抗を許さない。 エリクシールの舌がクリトリスを離れ、麻衣子のナカへと侵入する。ぬるりと膣内に入り込んだ異物に、麻衣子は背筋を仰け反らせ、悲鳴のような声をあげた。 「きゃうんっ!?♡あああっ♡入ってくる♡お、奥までぇ……!」 エリクシールの長く柔らかい舌が、肉壁を押し分けて進んでいく。その刺激が、ゾクゾクとした快感となって麻衣子を襲う。 やがて、舌は麻衣子の奥深くまで達した。二股の舌先が子宮の入り口をつつき、舐めあげ、揉む。人間には到底不可能な責めに、麻衣子は大きく喘いだ。 「おおおっ♡うあっ♡おくっ、どうなってっ♡ああっ♡こんなのっ♡こんなのしらなひっ♡おかしくなるぅ♡」 未知の快感に、麻衣子は身悶えた。細い眉が悩ましく歪み、瞳を潤ませて人外の快楽を享受する。エリクシールの角を掴む力が強くなり、爪先がきゅっと丸まった。 高々と恥骨を突き出すようにクイッ♡クイッ♡と腰が跳ね、自然とエリクシールの口に押し当てるように動いてしまう。その動きすらエリクシールは巧みに利用して、肉洞を舌で舐め貪り、麻衣子に快楽を刻み込んでいく。卓越した口技は、麻衣子をあっという間に絶頂へと押し上げていった。 「ひっ♡ひっ♡ひっ♡もうダメっ♡イクっ♡イクぅうううっ!!♡♡♡♡♡♡」 麻衣子は果てた。身体を丸め、内ももでエリクシールの頭を締め付けながらガクンガクンと痙攣する。全身に電流が流れたような衝撃に、頭の中で光が弾けた。肉壁がきゅうっ♡と収縮し、エリクシールの舌を締め付ける。 ぷしっ♡ぷしっ♡と断続的に潮を吹き出しながら、麻衣子は深い絶頂に酔いしれた。 「あ、ああ……♡」 最高潮に達した麻衣子は、糸が切れた操り人形のようにがっくりと脱力した。恍惚と余韻に浸り、ぴくっぴくっと小刻みに身体を震わせて、天井を見上げる。 エリクシールは麻衣子の絶頂を見届けると、舌を引き抜いた。ずろろ……っと引き抜かれた舌が、唾液と愛液にまみれて妖しく光る。エリクシールは口の周りについた愛液をぺろりと舐めると、満足げに微笑んだ。 「やっぱり美味しい……♡麻衣子、あなたの精気は極上ね♡」 「はあ……♡はあ……♡」 麻衣子は荒く息を吐いていた。深い絶頂の余韻が、麻衣子の中に残っている。いままでの性体験がおままごとだったかのように思えるほどの凄まじい悦楽。頭の中ではいまだチカチカと火花が散って、ガクガクと腰が震えている。 「ああっ♡はぁっ♡」 薄桃色に上気し、汗に濡れた麻衣子の白い肌が、荒い呼吸と共に小刻みに上下する。肩で息をしながら、麻衣子は潤んだ瞳でエリクシールを見た。 絶頂を経てなお、いや、エリクシールの舌で絶頂に導かれたからこそ、もっと、もっと強い刺激を求めて、身体中が疼いている。物足りなさそうな表情を見て、エリクシールは微笑んだ。 「まだ、物足りないみたいね。次は、こっちでシてあげるわ……♡」 エリクシールは自分の尻尾を掴み、麻衣子に見えやすいように自分の顔の横へ持ってきた。 尻尾の先端が形を変え始める。まるで蛇の頭のように先端が大きくふくらみ、太く長い棒状の器官に変形する。その表面には、コブのような突起が複雑ならせん紋様を描くようにびっちりと並び、脈打っている。先端からはねっとりとした先走りが滴って、よだれを垂らしているようだ。 淫靡でありながら工芸品のような美しさを持つ造形へ変化した尻尾を見た瞬間、麻衣子は確信した。これは自分を極上の法悦へと導くモノだ、と。 「どう、私の尻尾ペニスは♡あなたのナカに最適化したカタチをしてるって、見ただけでわかるでしょ? いまから、これでいっぱい突いてあげる♡最高の絶頂と共に、淫魔の精液を注ぎ込んで、あなたを淫魔に生まれ変わらせてあげるわ♡」 そう言って、エリクシールは自身の尾の先にキスをした。その光景を見て、麻衣子の期待感が一層高まる。 「はっ♡はっ、早くくださいっ♡こ、ここにっ♡はやくぅ♡」 麻衣子は大きく足を広げ、自らの秘所を指で開いて見せた。くぱぁと開いた秘所からは、トロリとした愛蜜が流れ出て、粘膜が物欲しげにヒクついているのが見える。 「ほ、欲しいですっ♡エリクシール様のっ♡しっぽっ♡ほしいっ♡それ、いれてくださいっ♡お願いしますっ♡」 麻衣子は淫らに懇願する。爽やかな美貌を快楽に歪め、自ら股を開いて挿入を求めるその姿はあまりに卑猥だった。 エリクシールはそんな麻衣子を楽しそうに見つめながら、ゆっくりと彼女の上に覆いかぶさった。 「うふふ♡それじゃ、お望み通り入れてあげる♡」 エリクシールは自身の尻尾を麻衣子の膣口に押し当てた。熱い肉棒の感触を感じ、麻衣子の子宮がきゅんきゅんとうずく。 「あっ♡ああ~っ♡きたっ♡♡♡」 エリクシールの尾がずぶずぶと麻衣子へと沈みこんでいく。挿入の圧迫感が、強烈な快楽となって麻衣子を襲う。尻尾の突起が肉壁を擦るたびに、麻衣子は甘い声をあげて身体を震わせた。舌とはまた違う、熱くて太いものが、お腹の中を押し広げて入ってくる感覚。まるで自分のナカが征服されていくような、被虐的な快感に麻衣子は酔う。 「おっ♡おおっ、おおお♡♡すごいぃいいい♡♡♡♡♡」 麻衣子は獣のように喘ぎ声をあげ、脳天まで突き抜けるような快感によだれを垂らして感じ入った。奥へ奥へ、どんどんと侵入してくる尻尾を受け入れようと、麻衣子の内ももが自然と開いていく。 やがて、エリクシールの尾は麻衣子の最奥まで到達した。コツンとなにかにぶつかる衝撃を感じたと同時に、麻衣子の目の前に火花が散る。 尻尾の形は麻衣子の膣内に完全にフィットしていた。先端が最奥にぴったりと密着し子宮口を押し上げ、脈打つ突起がGスポットをコリッコリッ♡と引っ掻いている。 「おふっ♡奥まできてるっ♡きもちいいとこ全部っ♡ごりゅごりゅされてっ♡」 ミチミチに詰まった剛直の太さにお腹が押し広げられ、内臓を圧迫される苦しさが心地よい。身じろぎするだけで、膣内のあらゆる性感帯を一度に責められ、麻衣子はたまらず悲鳴をあげた。 「これ、すごすぎっ♡も、もうっ♡だめっ♡ん~~――っ♡♡♡♡♡♡」 奥まで挿入されただけの刺激で、麻衣子は再び絶頂を迎えた。身体を丸めるようにしてぶるぶると震える。 「あら、入れただけでイッちゃうなんて。素敵よ、麻衣子♡やっぱりあなたには素質がある……。早くあなたが淫魔に堕ちるところを見たいわ……♡」 エリクシールは麻衣子の腹へ手を伸ばした。そのまま下腹部を撫で回す。たおやかな指先で触れるか触れないかのソフトタッチをされると、麻衣子はそれだけでも快感を感じてしまった。 「ここ、わかる? 私の尻尾が入ってる場所♡」 エリクシールは麻衣子の下腹に手を当て、ぐいっぐいととマッサージするかのように手を動かした。それに合わせて、エリクシールの尾を受け入れている麻衣子の膣が圧迫される。ナカの肉棒の形がはっきりとわかるほどの密着感に、麻衣子の快感が増していく。 「は、はひっ♡わかります♡お腹、いっぱいで気持ちいいです♡」 「ここにたっぷり精液注いであげるわね♡淫魔の子種で、あなたの身体を作り変えてあげる♡」 エリクシールの言葉に、麻衣子はさらに期待を募らせる。もはや人間を辞めることへの恐怖など微塵もなかった。エリクシールと同じ存在になることを想像するだけで、ゾクゾクとした幸福感が背筋を走る。 エリクシールは自分に最高の悦びを与えてくれる。いまの麻衣子にとって、それはなによりも大切なことで、疑いなどあるはずもない。麻衣子はすっかり淫魔の快感に魅了され、エリクシールの敬虔な信奉者となっていた。 「はやくぅ♡はやくくださいっ♡エリクシール様の、せーえき♡たくさん♡わたしのナカに♡」 麻衣子は淫蕩に顔を緩め、誘うように腰を揺らした。 「おねだり上手ね……♡それじゃ、そろそろ動いてあげるわ♡」 エリクシールはゆっくりと尾を動かし始めた。最初は小刻みに揺らし、徐々にストロークを大きくしていく。エリクシールの尾の先端が、麻衣子の中を出し入れされるたび、ぐちゅっ♡ぬぽっ♡と卑猥な音が響く。 「はあっ♡あああっ♡ああんっ♡」 その動きに合わせるように、麻衣子は艶のある声で鳴いた。突起で肉壁をゴリゴリ♡と抉られ、先端で子宮をトントン♡と可愛がられる。エリクシールの尾は麻衣子の感じるポイントを正確に捉え続けていた。快感を最大化させるための絶妙なテクニックに、麻衣子は感嘆の声をあげた。 「ああぁぁぁっ♡すごいっ♡すごいよおっ♡♡♡」 エリクシールの尾に膣内を引っ掻き回された刺激で膣壁が収縮し、エリクシールの尻尾を締め付ける。それによって、性器同士の密着感が増し、麻衣子はさらなる快楽に襲われる。快感は増すばかりで、終わりが見えない。激しい快楽の波に、思考が吹き飛ぶ。 「ああ~~~~っ♡そこ、イイッ♡♡いひぃっ♡♡♡もっとぉ♡もっどぉ♡」 麻衣子は激しく身をよじらせ、よがり狂った。腰が勝手に浮いて、ヘコ♡ヘコ♡と上下に揺れる。身体を波打たせ、全身で快楽を表現する麻衣子を、エリクシールは楽しげに見つめていた。 「ええ、もっと気持ちよくしてあげる♡ほら、これはどう?」 エリクシールは尻尾の突起を一斉に蠢かせた。無数の小さな突起が敏感な粘膜をぞろりと舐める。ピストン運動の上に細やかな突起の動きが加わり、膣壁への刺激が飛躍的に増す。 「おっ♡おぉおおっ♡♡♡おおおおおおお~~~~~~っ♡♡♡」 あまりの快楽に、麻衣子は獣のような声をあげた。身体を仰け反らせて痙攣させる。 尻尾が肉壁を二重の動きで擦りあげ、引っ掻き回す。肉洞全体を揉み解されるような感覚が、脳髄まで響いて麻衣子を痺れさせた。 「ほっ♡おおっ♡しゅごいぃい♡♡♡こ、これ、だめぇ♡こんなの無理ぃ♡ほんとにおかしくなるぅうう♡♡♡♡♡」 麻衣子は頭を掻きむしりながら、よがり続けた。だらしなく舌を垂らし、涙とよだれで顔中を汚す。 エリクシールはあられもない麻衣子の反応を楽しむように、尻尾を前後左右に動かした。蛇のように不規則にうねうねと動く尻尾が、麻衣子の中で暴れまわり、あらゆる角度から責め立てる。 「んおぉお♡お"っ♡おふっ♡はひっ♡ひぃっ♡ひっ♡あっ♡はっ♡」 官能がただひたすらに高まっていく。麻衣子の息が切羽詰まったものになり、身体が細かく震えだす。見開かれた目から理性の光が消えてゆき、焦点が合わなくなる。絶頂の前兆を感じ取り、エリクシールは麻衣子の耳もとで囁いた。 「いいわよ♡好きなときにイキなさい♡私も一緒にイってあげる♡あなたが一番気持ちいい瞬間に、お腹の奥にびゅーっ♡って精液流し込んで、あなたを淫魔に変えてあげるわ♡だから遠慮しないで思いっきりイっちゃいなさい♡」 「はいぃ♡イクっ♡イキますっ♡エリクシールさまとっ♡いっしょにっ♡♡♡」 麻衣子は腰を懸命に振って、エリクシールを求めた。エリクシールもそれに応えるかのように、尻尾を強く打ち付ける。荒々しい抽送のたびに泡立った愛液が飛沫となって飛び散り、麻衣子とエリクシールの下半身を濡らす。 「あぁぁぁぁっ♡もう……ダメッ♡イクっ♡イっちゃう……♡あっ♡ああっ♡ああああああぁ~~―――ッ♡♡♡♡♡♡♡♡♡」 甲高い絶叫と共に、麻衣子は絶頂した。口を大きく開け、喜悦に歪んだ表情を浮かべながら、身体を弓なりに反らせる。脚がピンと跳ね、足指がギュっと丸まった。膣内が激しく収縮し、エリクシールの尻尾を締めあげる。 「くぅ♡すご……♡締まる……♡麻衣子っ♡出すわよ♡あなたのナカにたっぷり淫魔の精液注いであげる♡♡♡♡♡」 エリクシールは尾の先端を子宮口に密着させ、射精感を解き放った。尻尾がどくどくと脈打ちながら、大量の精液を吐き出していく。熱くねっとりとして濃い精液を、直に子宮で受け止め、麻衣子は身悶えた。 「んっ♡熱いぃ♡出てるっ♡エリクシール様の精子♡いっぱいでてるうううううっ♡♡♡♡♡♡」 麻衣子は身体を仰け反らせたまま、熱い奔流が自らの奥底を叩く感覚を噛みしめていた。人間にはあり得ない量の精液が、容赦なく麻衣子の胎内を満たしていく。それすらもたまらない感触となり、二度、三度と、麻衣子の身体が跳ねあがった。 最後の一滴が麻衣子に注ぎ込まれると、エリクシールはようやく尾を引き抜いた。栓を失った膣からはドロリとした白濁液が流れ出し、床に滴り落ちる。 「はーっ……♡はーっ♡あ、あひっ……♡♡♡しゅご……い……♡♡♡」 絶頂の余韻に浸りながら、麻衣子は荒く息を吐いていた。だらしなく緩んだ口の端からは、よだれと甘い吐息が漏れる。 エリクシールは机から降り、麻衣子の横に移動して、快楽に蕩けきったその顔を覗き込んだ。麻衣子の上気した身体が思い出したかのように時折痙攣し、絶頂の凄まじさを物語っている。 「どう、気持ちよかった?」 「は、はいぃ……♡最高です♡」 「そう、それは良かったわ♡私もいっぱい出ちゃった♡」 エリクシールは嬉しそうな声を出し、麻衣子の頭を撫でた。麻衣子はうっとりと目を細めながら、なにか言おうとしたところで、麻衣子の身体に異変が訪れた。 「んっ? あっ♡」 突然、身体の奥底から熱が湧き上がってきて、麻衣子は間の抜けた声を出した。まるで子宮そのものが発熱しているような感覚。熱さを伴った快感のさざ波が、じんわりと広がっていき、全身が甘い痺れに包まれる。いきなり訪れた異変に麻衣子は戸惑う。 「あ、あああっ♡こ、これっ♡なにっ♡あっ♡ひゃあああっ♡♡♡」 「もう始まったのね……♡あなた、やっぱり淫魔の魔力と親和性が高いみたい……。いまは、精液に含まれる淫魔の魔力があなたの身体に染みこんで、馴染んでいる段階ね。あなたは淫魔に生まれ変わってるところなの。淫魔の魔力に犯されて、身体が作り変えられるの気持ちいいでしょう? 人間の身体での最後の絶頂、楽しんでね♡」 エリクシールは慈愛に満ちた声で言った。麻衣子は返事をしたかったが、できなかった。エリクシールの言葉通り、淫魔の魔力の浸食に伴って、凄まじい快感が麻衣子を襲っていたからだ。 「あああっ♡これっ♡♡身体の中っ♡燃えてっ♡ひいっ♡んっ♡んんっ♡♡♡」 麻衣子は身体を抱き、悶え始めた。火がついたように全身が熱くなり、玉のような汗がぶわっと吹き出してくる。心臓の鼓動が早鐘を打ち、呼吸がどんどん浅くなっていく。 「はっ♡ふっ♡あぁっ♡やっ♡だめっ♡あぁっ♡あぁぁっ」 淫魔の魔力が麻衣子の体内を廻り、隅々まで行き渡る。そして、細胞ひとつひとつを犯しつくし、淫魔のものへと変容させていく。 麻衣子は徐々に自分が自分でなくなっていくのを感じ取っていた。だがそれがもたらすのは恐怖ではなく、筆舌にし難いほどの官能の嵐であり、新たな自分が生まれつつあることへの歓喜だった。 「あぁぁぁっ♡♡あつっ♡あついぃぃぃぃぃっ♡♡わたしっ♡♡♡とけりゅぅぅっ♡♡♡」 肉体が作り替えられていくたびに、脳髄まで響く快楽電流が駆け巡る。存在を書き換えられ、新しい存在に生まれ変われる悦びだけがそこにはあった。蛹が蝶になるように、快楽の熱の坩堝で自己の根本的な部分が一度ドロドロに溶かされ、新たなものへ再構築されていく。その工程のひとつひとつが麻衣子にとってたまらなく甘美なものに感じられた。 「はああっ♡イイッ♡イイのぉっ♡♡♡」 常に絶頂の中に居るような感覚に、脳までもが溶けてしまいそうだ。淫魔の魔力が完全に全身へと染み渡り、もはや麻衣子は、心も身体も快楽以外のなにも感じなくなっていた。 淫魔の魔力に冒された麻衣子の肉体が、ついに変貌を遂げていく。 「うはぁ♡おおっ♡かわるっ♡わたしかわっちゃう♡♡♡うひぃぃぃ♡♡♡♡♡」 快楽に歪む麻衣子の顔が、すこしずつ若返っていく。普段の過労や不眠によってできた目の下のくまはすっかり消え、ストレスと不摂生によって荒れた肌は瑞々しく張りを取り戻す。さらに、顔のパーツが微細に変化して、もともとの爽やかな美貌はそのままに、より妖艶に、より美しくなる。唇はふっくらと潤い、思わず触れたくなるような色香を醸し始めた。 麻衣子の身体の変化は顔や肌だけに留まらない。 「はあっ♡むねが……むねがっ♡おっきくなってるっ♡あああっ♡」 麻衣子の胸が荒い息によって大きく上下に揺れ動く。そのたび徐々に乳房が膨らんでいく。控えめなふくらみが、次第に張りのある大きなものに変わる。麻衣子が快感にぐっと胸を張るように背を反らすと、柔らかそうな双丘がぷるりと震えた。 「きもちいい♡かわっちゃうのきもちいいぃぃぃっ♡んはぁあっ♡♡♡」 麻衣子の身体がさらに変化していく。四肢にほど良い筋肉と脂肪が付き、特に太ももはむっちりとなめらかな脚線美を形作る。お尻は豊かに肉付きつつも引き締まって、たるみの一切ない健康的なヒップラインを描く。腰の贅肉が消えて、さらにきゅっとくびれ、突き出たお尻の存在感が増す。 「あああっ♡すごぉっ♡からだぜんぶっ♡つくりかえられてぇっ♡きもちいいのっ♡とまんなぃぃぃぃっ♡♡♡」 麻衣子は自分の身体が若返り、より洗練された魅力あふれる肉体へと変わっていくのを感じ取っていた。淫魔の魔力に染められて、身も心も生まれ変わる愉悦。人としての生を捨て、淫魔としての生へ踏み出す高揚感に酔い痴れる。 艶めかしく身をよじらせ、波打つように汗みずくの肢体をくねらせる麻衣子。麻衣子の体臭は熟れた果実のように甘く濃厚なものになり、欲情を誘うフェロモンを撒き散らし始める。 エリクシールはそんな麻衣子を子を見つめる母のような視線で見つめていた。 「もうすぐ、変化が終わるわ……あとすこし頑張りなさい♡」 エリクシールは麻衣子の頬を優しく撫でると、彼女の額にキスをした。エリクシールの激励に、麻衣子は握った手をぎゅっと握り返して応える。 全身を襲う快感が一段と強くなっていく。麻衣子の背中がもごもごと隆起し、尾てい骨辺りの皮膚の下でなにかがのたうち、こめかみの辺りにコブのような突起ができる。 骨格レベルの肉体改変が始まったのだ。淫魔への本質的変貌に伴う、肉体構造そのものの組み替え。激痛と共に襲い来るはずのそれは、麻衣子に凄まじい多幸感と快楽をもたらしていた。淫魔へと変わりつつある麻衣子の肉体は、苦痛すら狂おしい快楽に変換する。 ヒトにはない異形の器官の芽生え、来るべき変貌への予感に、全身が打ち震える。歯が触れ合ってカチカチと音を鳴らし始める。 「ひっ♡ひっ♡ふあああっ♡くるっ♡なにかくるっ!!!♡♡♡♡♡♡」 身体の奥底から湧き上がってきた熱が弾け、脳天に目がくらむような閃光が走り抜ける。淫魔の魔力が、最後に残った麻衣子の人間としての部分を完全に塗りつぶした瞬間だった。 麻衣子の背から被膜のついた翼が飛び出し、腰元から尾てい骨を延長するように太く長い尻尾が伸びる。こめかみのコブが急成長を遂げ、山羊のような角に変化する。 「あっ♡ああっ♡あぁアア~~~~~――――ッ!!!♡♡♡♡♡♡♡♡」 甲高い絶叫が室内を満たす。見開かれた麻衣子の目、その瞳孔が縦に裂けて、虹彩が赤く染まる。麻衣子はエリクシールと同じ淫魔へと変貌した。 「はぁ……♡は……♡ああ……♡」 麻衣子は息も絶え絶えに脱力し、ぐったりと机に身を横たえる。肉感的に変化した肢体がびっしょりと汗に濡れて妖しく光り、息をするたびに豊かな胸が上下する。淫靡な雰囲気を纏い、壮絶な色気を放つ麻衣子の姿に、エリクシールは満足そうに微笑んだ。 「お疲れ様……麻衣子、生まれ変わった気分はどう?」 エリクシールは麻衣子の頭を優しく撫でた。麻衣子は嬉しそうに表情を緩め、そっと手にすり寄る。 「最高です……♡こんな気持ち良いなんて♡んぅっ♡」 麻衣子は再び身悶えた。作り変えられたばかりの身体には、いまだ甘い疼きが駆け巡っている。 「あふっ……♡」 甘い吐息が麻衣子の口から漏れた。ヒトを辞め、淫魔へと生まれ変わった悦びと圧倒的幸福感が麻衣子の胸を満たしている。身体に言い知れぬ力が満ちていて、日々の仕事の疲れなど、もはやすこしも感じられない。 麻衣子は上体を起こし、変貌した自分の肉体を見下ろした。ひかえめだった胸は大きく張りのある美乳に変わった。お尻は骨盤に沿った丸みのあるラインを描き、適度についた脂肪と筋肉で弾力と柔らかさを両立している。贅肉のすっかり消えた腰周りはきゅっと引き絞られ、サイズアップした胸とお尻と相まって、美しいボディラインを作り出している。ヒトのそれを超えた完璧なプロポーションに麻衣子は感嘆のため息を漏らした。 「はぁ……綺麗……♡」 麻衣子は自分の身体を撫でまわした。肌は若々しい潤いとツヤにあふれており、うっすらと汗が浮いて妖しい光沢を放っている。なめらかな手触りと、張り付くようないやらしい吸着感が心地良い。性感帯ではない部分を優しく撫ぜるだけで、ピリピリとした甘美な感覚が身体中を走る。淫魔になったことで敏感になった身体は、微細な刺激すらも快感に変換できるようだ。 「あんっ♡すごい……♡」 麻衣子は自分の胸を持ち上げてみる。柔らかく弾力があって、揉み心地が良い。なかなかの重量感がある乳房をふよふよと揺らすと、甘美な快感に脳が痺れる。思い切って、乳首をつまんでみる。ビクンと身体が跳ね、強烈な電流が全身を貫く。 「んんっ♡はぁっ♡こんなに感じるなんて♡」 乳首から伝わる快楽の波に麻衣子は喘いだ。いままで経験してきたどんなオナニーよりも気持ちいい。エリクシールによって生まれ変わった自分の肉体、そのすべてが快感を授受するために特化されているのだと理解する。 「淫魔の肉体を気に入ってくれたみたいね♡」 エリクシールは麻衣子に顔を近づけ、キスをした。もちろん、麻衣子もそれに応える。互いの舌が絡み合い、唾液を交換し合う。麻衣子は先ほどのキスよりも、敏感かつ精緻に快感を味わっていた。しかし、その快感に振り回されることはない。淫魔となって快感の許容範囲が圧倒的に広がっているのがわかる。翻弄されるしかなかったエリクシールのキスを、いまや麻衣子は楽しむ余裕が持てるようになっていた。 たっぷり数十秒の間口づけを交わし、二人は唇を離した。二人の間に透明な糸が伸び、切れて床に落ちる。 「あはぁ♡エリクシールさまぁ♡この身体、気持ち良くってぇ、本当に最高です♡♡♡♡」 麻衣子はだらしない顔で微笑んだ。ヒトを辞め、より素晴らしい存在に生まれ変われたことへの感謝の念は、麻衣子の心の中でますます強くなっていた。 「そうでしょう?私はこの悦びを伝えるために来たの。人々を淫魔に変え、世界を堕落させるのが私の使命。麻衣子、あなたも他の人に淫魔の悦びを教えてあげなさい♡」 「はい♡もちろんです♡♡♡私も、みんなを幸せにしてあげたいです♡」 麻衣子は力強くうなずいた。麻衣子の脳裏に、自分が担当する生徒たちの顔が思い浮かぶ。愛する生徒たちにも、自分が味わったこの悦びを分かち合ってもらいたい。そして共に、世界を作り替える手伝いをして欲しい。麻衣子の瞳に狂おしいまでの情熱と淫らな欲望の光が宿る。 「あなたを最初の一人に選んで本当に良かった。期待しているわ、私の愛しい妹……♡」 エリクシールは慈愛の笑みを浮かべ、麻衣子の額にキスをした。 「ありがとうございます。エリクシール様。これから私も頑張ってエリクシール様のお手伝いをさせていただきます♡」 麻衣子は頬を紅潮させ、嬉しそうに答えた。それから、もじもじと内股をこすり合わせる。 「あのぉ……♡それでエリクシール様……実はもう一つお願いが……♡」 麻衣子は恥ずかしげに目を伏せながら、上目遣いで言った。エリクシールにとって麻衣子の望みは火を見るより明らかだった。 「うふっ♡足りないのね♡恥ずかしがらなくて良いのよ……あなたはもう淫魔なんだから♡思うがまま、本能のままに求めれば良いの♡」 エリクシールは優しく笑いかけ、麻衣子の太ももに手を這わせた。 「淫魔の肉体でどれほど気持ちよくなれるか、たっぷりと教えてあげる♡」 「はぁん♡ありがとうございますぅ♡」 麻衣子は艶っぽい吐息と共にお礼を言い、今度は麻衣子の方からエリクシールにキスをした。二人の長い夜は始まったばかりだ。 こうして、麻衣子はエリクシールの使徒の最初の一人となった。この学園はエリクシールの計画の足掛かりとして、堕落していくことになる。しかし、そのことを知る人間はまだ誰もいない……。