こんにちは、ささくまきょうたです! 眠れない夜に書き溜めたARKというゲームのプレイ日記…の簡単な小説のようなものを載せています。 恐竜のいる原始世界でたった一人悪戦苦闘しながらサバイバルするお話です。一応ノンフィクションというか体験記ですが、一部記憶が薄かったり曖昧な部分は辻褄を合わせたり補正しています。 完全100%趣味も趣味なので、続くかもわかりませんが死ぬほどお暇な方は良かったら… ささくまのARK冒険記 01 この小説は、僕がARKを始めた最初の頃。ほぼ初期設定(鬼畜)で「出来るだけ死なないように」プレイしていた時代の物語です。 楽しかった日々を思い出として記します。 ARKとは… 恐竜がいる原始世界で身一つで生き抜くサバイバルゲーム。 原始世界ではあるが、一部はるか未来の技術が出てくる… 第一章 原始世界で目覚めるオッサン 1、サバイバル生活のはじまり 目覚めるとそこは原始世界だった。 南国を思わせるようなヤシ風の木や、手のひらよりも大きな葉がいくつも生えた浜辺、その先に広がる海。そして恐竜。 恐竜と一括りに言っても見えるだけでも様々な種類がいるようだ。 二足歩行でゆったりと歩く恐竜に、四足歩行で足元を通り過ぎて行く小さく太めの恐竜。恐竜とは違うようだが鶏にしてはトサカも無い大きな鳥が数羽歩いている。 奇跡的に近くに攻撃的な肉食恐竜はいないようなので安堵する。危険生物が近くに居たら、こんなにゆったりと歩く生き物がゴロゴロいないだろう。 ボッボッ......と小さく鳴きながら地面にを鳴らして歩いてくる恐竜。名前をパラサウロロフスというらしい。 背丈は人間よりもやや高く、近づいてくると威圧感があるが、カモノハシにも似た少し平たい口元に、つぶらな目、顔は馬のように縦に長く、額から頭のラインに沿ってカーブを描くように後頭部が細長く伸びている。 低い声でリズム良く鳴きながら近づいてくるが、襲ってくる様子はない。少し馬を思わせる顔立ちからも草食恐竜のようだ。 顔が多少馬に似ているといっても、皮膚は完全に恐竜のそれで、体付きもやや厚みがあり強靭な足をしている。とりあえず反撃されたら怖いので手を出さない事にする。 この島で一番安全と思われる生物……それはこの鶏に近い鳥だろう。名前をドードーという。僕でもさすがに知っている。恐竜ほどではないが、昔々に人間に食べられて絶滅した鳥だった気がする。安全に狩れる上に飛んで逃げることも出来なかったせいだと聞くから、恐らくこの世界でも安全に食べられる生物なのだろう。 でもいきなり生き物を殺す勇気は出ないので、一旦保留にする。道具もないしね! 続いて足元を通り過ぎてからも、まだそんなに離れてないほど足が遅い四足歩行生物。名をリストロサウルスというそうだ。名前は近づくとレベルとともに表示される。 上から見ると山椒魚のようなフォルムに、爬虫類の皮膚、象のようなほとんど円柱型でくびれのわからない手足に、短すぎて三角形に近い尻尾。頭部は上の方の左右が尖り気味だが、なだらか過ぎてツノなのかはわからない。ドタドタトタと忙しなく歩いているが、非常に鈍くてどう見ても無害。何となく殴るのは気がひけるのでスルーする。 目の前にいる生物を一通り観察した僕は、一応安全と考え、さっそく食料と装備を揃える事にした。 ARKでは最初期に衣食が一度に揃う方法がある。それは、草をむしる事だ。 火も道具もなく、辛うじて神様の善意で施されたであろうパンツ以外全裸の人間が、まず使えるのは素手だ。 素手で草をむしると、数種類のベリーと繊維が取れる。このベリーを食べ、繊維で衣服を作るのが最初にできる事だ。 しかし、このARKという世界は実に理不尽……もとい、リアルなため、この時点で既に落とし穴がある。なんと、食べたら死ぬかもしれないベリーがあるのだ。 どれが危険なベリーかは分からない。しかし食わねば餓死する。仕方なしに一種類ずつ食べていき、赤・黄・青は安全であることがわかった。 しかし、白と黒は食べてはいけなかった。白は食べるとオッサン(自分)のうめき声と共に喉が猛烈に渇く。幸いここは海沿いで、しかも何故か海水は飲んでも大丈夫なため、大量に食べ過ぎなければ死ぬ事はない。黒は食べると視界が少し変わり、食べすぎると気絶してしまう。つまり、麻酔効果があるのだ。見た目が完全にブルーベリーな事もあり、完全に初心者キラーだと思う。 この様に、ARKはチュートリアルなども一切してくれないので慎重な行動が大切だ。ちなみに採取すると「インベントリ」といって、左腕に埋め込まれた謎の石から表示されるスロットに持ち物として入る。そこで一応簡単な説明が出るので読むことをお勧めする。ただ、重量には限界があるので注意すること。 繊維からは服が作れると言ったが、繊維だけでは簡素な物しか作れない。原始人よりかいくらかマシというレベルだが、服を着れると何だか人類感が出てホッとする。身だしなみは大事だ。防御力的なものは期待しない方が良いが、暑さや寒さはそこそこ緩和してくれるので、最初のうちは特に着ることをおすすめする。 早々にレベルアップした感がある僕だったが、原始生活はこれからである。原始人の次のステップは……木を殴る事だ。 正気の沙汰ではない様に感じるが、道具が無ければ素手しかない。正直棒切れぐらい拾いたいものだが、ARKに木材を拾う的な手段は無い。 事前にネットで下調べをした生粋のチキンガイである僕は、痛そうだし殴るの超嫌だけど仕方なく木を殴りまくった。 殴るたびに「ハァッ」「ヌァアッ」みたいな野太い掛け声が出て非常に痛そうだなと思っていたら、実際に痛かった。普通にダメージが入り体力が減り、スタミナもすぐ枯渇する。何だこれは生きていけるのか?と心配になるが、最初の道具「石のピッケル」が出来ればもう殴らなくて良いので頑張るしかない。 木材、わら、繊維を揃えた僕は、ワクワクしながら石のピッケルを作ろうとしたが、作れなかった。 ARKでは物の作り方はレベルアップの時に付与されるポイントで選んで覚えることが出来るのだが、どうやら作るには石が足りないらしい(石のピッケルだから当然だね!) 「え? 石殴るの? 素手で???」 チキンハートにはかなり難易度が高いが、仕方がない。そう意を決して岩に「ヌァア!」と拳を振り下ろしてみたが、石は取れなかった。 "岩を殴ったのに石が取れない……だと……!?" まともに考えれば岩を素手でなぐっても石が取れないのは至極真っ当なことなのだが、僕は意味がわからずいきなり絶望感に包まれた。 「どうしよう……石の取り方がわからない……しかもお腹だけ空いていく……」 そう、身体を動かせばそれだけ早く腹が減る。木を殴って怪我までしていれば尚更だ。僕はグズりながらベリーを頬張るが、足りない。圧倒的に足りない。 それもそのはず、草をむしっても山盛りのベリーが取れる訳ではないのだ。僅かしかとれないのに草をむしるだけでも体力が要る。しかも草はすぐニョキニョキは生えない。すぐに近場の草は無くなり、少しずつ移動しなければいけないが、その分まだ見ぬ肉食恐竜に出くわす可能性が増す。 恐竜世界にいながら恐竜に出会いたくないとは本末転倒ではあるが、僕は死にたくないのである。しかし、草をむしらねば腹は満たされない。 ドードーなどを素手で殴る手もあるが、空腹のままでは恐らく殴っている最中に自分が倒れるだろう。 「え? 僕このまま死ぬのでは?」という危機を感じながらも空腹に呻きながら草をむしっていると…… 気が付いたら石を手に入れていた。 呆然としながら、僕はとりあえず石のピッケルを作り装備してみた。殴れる道具を持っている。ただそれだけで突然自分が猛烈に強くなった様な気がして凄く嬉しかった。 ちなみに、あとで「地面に落ちてる一部の石は拾える」と気づいた。草むしり中に偶然拾ったらしい。チリンッみたいな短く高い音が鳴るが、聴き慣れないと聞こえないかもしれない。 何だかよくわからないままピッケルを手に入れた僕は、ウキウキで木を殴りまくった。体力は減らないまま木材とわらが取れる。それだけで猛烈に嬉しかった。 ピッケルで石を殴ると「石」と「火打石」が取れて感動した。僕でも火打石くらいはわかる。火をつけれる石だ! 僕はウキウキで「松明」と「焚き火」を作った。ついでにその先に作れた武器を作った。「槍」だ。 槍なんてもう、原始人が持つマストアイテムだ!(と、僕は思っていた) 子供のころ何かの本で、槍を持った原始人たちがマンモスを囲んで狩っているのを読んだのを思い出す。一気に生きていけそうな気がしてきた。 その頃になると、草もだいぶむしり目覚めた場所から少し移動していた。海岸沿いの草をむしり続けていたら、海外が先細り無くなってしまったのだ。細い三角形の浜辺の先は水平線まで広がる海だ。いまはこの先へは行けない。 仕方ないので引き返そうと踵を返すと、まだ草が生えている場所がたくさん見える。歩いてきた三角形の反対側の辺だ。 僕のいる細長い三角形の浜辺は、ほとんど海のように広い川と、少し狭めの普通の川に挟まれてできた場所だった。川はどちらも海に続いているが、遡ると広い方の川は沼地に、狭い方の川はほどほどの長さで途切れてその奥は森になっているようだった。 僕がいたのは広い側の川で、反対側にも川があるとは知らなかった。何故なら、この細長い三角形地帯は、の方が低い山の様に高くなっていたからだ。しかも草が生い茂り大きな岩やヤシの木が生え、とても視界が悪い。危険な小型の恐竜がひそんでいれば一瞬で殺されるだろう。そんな理由で、僕はその高台に登らずにずっと視界の開けた海岸沿いでのみ活動していたため、この海に突き出た細い海岸の先も、短い手頃のな川も知らないままだったのだ。 そして、反対側にはさらに別の恐竜がいた。トリケラトプスだ。 恐竜の種類に明るくない僕でもさすがに知っていた恐竜。それがトリケラトプス。頭の周りある大きな傘の様に広がったツノ…というより、盾に近い部位が特徴的だ。 ちなみにARKのトリケラトプスは図鑑などに詳しい方にはスティラコサウルスなど別の見た目の近い恐竜に見えるらしいが、ARKではこれがトリケラトプスだ。(調べてみてね トリケラトプスを目にした時僕が思ったことは 「でっか……トリケラトプスって……何食べるっけ……?」だった。 なんとなく草食だった気がするのだが、襲ってくるかはちょっとわからない。映画でも弱ったトリケラに触れている描写しか見た事がなかったので、温厚なのかもわからない。縄張り意識とかあったら僕は死ぬ。 ゆっくりとドタ…ドタ……という足音と共にトリケラトプスが近づいてくるにつれ、足音に合わせて地面が揺れ、次第に大きくなっていく。 目の前を通り過ぎていくトリケラトプスは、当然人間よりも大きく、体感ではカバや小柄な象が目の前を横切っていく様だ。実際戦うことになれば絶対に人間に勝ち目などないだろう。幸いトリケラトプスは襲いかかってこないらしい。 子供の頃から憧れた恐竜を目の前にした興奮や感動と共に、一生分の恐怖を味わった気分になった僕は槍を持ってたままトリケラトプスからすごすごと離れ海外の先に戻ってきた。 目の前の水平線には夕日が広がり、世界はオレンジ色に染まり始めていた。とても幻想的で美しい景色に見惚れるが そう。夕日である。 寝床の一つ出来ていないにも関わらず、もう日が暮れるのである。 サバイバル番組でも「日が暮れる前に寝床と火を用意すること」がいかに大切か必ず紹介されるくらい最重要課題だ。 それを全く用意できていない事に気づいた僕は、アワアワしながら夜の過ごし方を必死に考えた。 まず第一に、家を作るのは間に合わない。 一番簡単なわらの家でも素材が足りないし、夜に素材集めをするのは危険すぎるので、今夜は外で夜明かしするしかない。 次に焚き火を置く場所……つまり、今夜居座っても安全な場所を考えてみた。 今のところ海から何か脅威が来ることはなかったのので、海を背にしたい。その上でできるだけ敵が来る方向が限られているのが好ましい。 上記2つの理由から、浜辺の三角形の先端…前方以外ほとんど海水に囲まれた場所に焚き火を置いて、槍を構えて夜を明かすことにした。現実で考えると満潮などがあった場合死なのだが、幸い潮の満ち引きは無かった。 夜は想像の何倍も暗かった。無人島なのだから当然だが、ほんの数メートル先すら暗闇で見えない。焚き火だけでは周囲数メートルしか照らすことは出来ないようだった。 火と海を背に槍を構え続ける。環境音なのか遠くで獣が鳴くような声が聞こえ、どんどん心細くなる。昼間にベリーをできるだけ集めたので空腹は心配ないが、見えないというだけでとてつもなく精神が削られた。 暗闇からトト……トト……と小さな足音とともにドードーがクルクル鳴きながらやってくる。ドードーが襲われていないということは安全なはずだが、正直無害なドードーですら怖い。 その後もドド……ドド……という大きな重い足音とともにトリケラトプスが通りがかったりしながらも、暗闇に目をこらし続けた。 実は、ARKではインベントリを開くと現在の時刻がちゃんと書いてあり、5:00ごろからが夜明け、20:00〜21:00ぐらいに暗くなり夜が来るのだが、時計に気づいていなかった僕は、これから数日のあいだ時計なしの生活を送る。 その後も暗闇から近づいてくる足音に怯えながら、槍を構えて耐え続けた僕は、ついに周りが明るくなり目が見える時間まで無事生き残ることが出来た。 こうして原始生活はじめての夜を無事に明かした僕は、暗闇から解放された安堵と、夜通し構え続けたことで確かな安心感をもたらしてくれたこの槍に確かな手応えを感じ、順調に進み出したサバイバル生活に胸を躍らせていた。 ーーー次回、「槍、壊れる」