魔法の世界。魔術を扱う者やその従事者は、性交により相手の性的エネルギーを引き出し、魔力を奪うことができる。
とある町はずれの樹海。宝石を身につけているエルフの女、エルミアは"いつものように"冒険者を犯していた。
敵から魔力を引き出すとそれが具現化することがある。エルミアには魔石として具現化させる固有のスキルがあり、それを利用して極上の宝石を手に入れることが彼女の目的であった。しかし、自らのスキルでありながらもどのような相手からどのような魔石が採取できるかは彼女にとって未知数であり、犯す相手の選別はほぼ無作為で行わなければならない煩わしいものだった。
弓士から採取した魔石は見た目も素朴で彼女の趣味に合わず、金にすらならないほど粗悪なものだった。さらに弓士自身も金目の物は何ひとつ持っていなかった。遺憾に堪えないことではあるが、エルミアは仕方なくその場を後にした。
しばらく歩くと、背後からわずかな気配を感じた。
気配の主は草むらの茂みに小さな花のモンスターだった。茂みに紛れてこちらの隙を窺っているようだった。喰らうのが目的か、はたまたエルミアと同じ方法で魔力を奪おうとしているのか。いずれにせよ一流の魔道士や弓師をも簡単に仕留めてしまうエルミアにとって対した存在ではない。なぜなら目の前のモンスターそのものには微弱な魔力しか感じられない。なんの脅威にもならないはず。
と、彼女は思っていた。
目が覚めてようやく眠らされていると自覚した。朦朧とする意識の中、なんとか立ち上がる。そして目の前の奇妙なものを見て意識ははっきりと蘇った。
目の前にいたのは自分だった。髪の色から足の指先の形まで瓜二つで、そしてなにより身に着けている宝石が自分のものと同じ輝きを放っていることが彼女を驚かせた。しばらく唖然とするエルミアだったが、花のモンスターが自分に変化したものだと合点した。
先ほどの弓士で物欲に飢えていたエルミアはすぐさま実行に移した。
まずは小手調べに相手の魔力を奪おうとしたが、流れがせき止められるような感覚がし、上手くいかなかった。それどころか具現化が逆流し、胸にあった宝石が消えてしまった。立て続けに起こった不幸にエルミアは堪忍袋の緒が切れ、目の前の女を潰すことに決めた。
そして向かい合い、相手の尻を思いきり鷲掴んだ。
part2に続く