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藤柵かおる
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練習用エロトラップダンジョンを運営してる女魔術師が、訓練にかこつけて裏でこっそり女冒険者をハメまくってるお話 パート1

『エロトラップダンジョンの訓練施設(仮)』

新作進捗①(プロット完成)

やっとプロット終わったぁぁぁ~~~~! この時点で12万字は、今までで一番長い! 長編ってほんと大変。 長編って言ってる割には、短編×5本な内容なんですが。 途中で気分転換がてら、1本skebの案件を受けてそっちを制作してた時期があったんですけど、1ヵ月ちょっとでここまでできたのは我ながらよく頑張りました。 ...

のパート1が完成したので先行公開します。

年内には完成を目指してましたが、パート5まで完成はムリそうですはい…。


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女魔術師ミトリアは、その才能と資産をあげて自作の【訓練用エロトラップダンジョン】を作り、本物のエロトラップダンジョンに挑まんとする女性冒険者たちのサポートを行っている。

だが、ミトリアの真の目的は〝訓練〟にかこつけて、股間に生えたふたなりちんぽで気持ちよくなることであり……!?


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【1】


 林の中に一本の石畳の道がまっすぐ伸びていた。

 木々の根元には苔むした小石が転がり、隙間から色とりどりの草花が顔を覗かせる。

 その一方で、石畳の表面は磨かれたようになめらかで汚れひとつなく、何かしらの魔法が使われていることを思わせた。


 シルク・ファミュエルは木漏れ日の中をゆったりと歩き出した。

 肩を覆うように流れる亜麻色の髪がかすかに揺れる。

 彼女の上半身は鈍赤色の鎧に覆われ、肩や肘、ふくらはぎは動きを妨げることのない部分鎧によって防御性能を高めている。足元には鋲付きの厚底ブーツと革製のすね当てがしっかりと装備され、腰の剣帯には大小二本の剣が下がる。

 垂れた目じりから覗く茶瞳には落ち着きがあり、柔和な顔立ちは荒事とは無縁そうに見える。

 しかしその身にまとう装備は、数多の冒険を乗り越えた者としての経験が見て取れた。


 石畳の上をしばらく進んだところで、シルクの視界がぱっと開けた。

 まるで円形に切り取られたように林が姿を消し、短い草だけが生える草原となっている。


 草原の中央に、それはあった。

 真っ黒な立方体だ。

 漆黒の表面は一切の継ぎ目もなく、無機質な質感が異様な存在感を放っている。

 高さは十メートルほどあるだろうか。その圧倒的な存在感は草原の中で完全に浮いていた。


(これがあのミトリア氏が作った『疑似ダンジョン』……)


 立方体のふもとにたどり着いたシルクは、改めてその巨大さを実感しながら見上げた。

 それから横に建つ一軒家に向かって歩き出す。

 丸太で組まれた質素な外壁、煙突から立ち上る薄い煙――立方体の冷たい無機質さとは対照的に、その小屋は温かみを感じさせる作りだった。


 重厚な木の扉を軽くノックすると、中で人が動く気配がした。

 ほどなくして扉がゆっくりと開かれた。

 現れたのは一人の女性だった。

 長い黒髪を柔らかく束ね、ひざ下までの長さがある純白のローブをまとっている。


「こんにちは――シルク・ファミュエルさんですね?」


 穏やかで、包み込むような優しさを湛えた声。

 その声を聞いた途端、シルクは自分の胸が一気に高鳴るのを感じた。


(この人が……大魔術師ミトリア・ハールバット……!)


 一瞬、緊張のあまり呆然としてしまった自分に気づき、シルクは慌てて頭を下げた。


「は、はじめまして。シルク・ファミュエルと申します。本日は『疑似ダンジョン』における訓練をご指導いただけるとのこと、心より感謝申し上げます」


 ミトリアは柔らかく微笑みながら軽く頷くと、開け放たれた扉の奥に手を差し向けた。


「さぁ、どうぞ。まずはお話をしましょう」


 促されるまま、シルクは小屋の中へと足を踏み入れる。

 木の香りがほのかに漂う室内には、魔道具らしきものが所狭しと並んでいる。

 勧められた椅子に、シルクは背筋を伸ばしながら丁寧に腰を下ろした。

 その様子を見守りながら、ミトリアは棚からティーポットを手に取り、カップに湯を注ぎ始めた。


「どうぞ」

「いただきます」


 シルクは湯気の立つカップを手に取り、香りを楽しむようにそっとひと口含む。

それから失礼のない範囲でミトリアの姿に目を留める。


 紫水晶を思わせる切れ長の薄紫色の瞳は、柔らかな中にも確かな知性を物語る。

長い黒髪は絹のように艶やかで、顔の周りをふんわりと包み込み、静かな品格を漂わせる。

 純白のローブは、袖口や裾に銀糸で繊細な模様が刺繍され、静謐な美しさを引き立てつつも畏敬にも似た念を抱かせる。

 すっきり通った鼻筋に、凛とした美しさを際立たせる薄い唇。

 首筋から肩にかけてのラインはしなやかで、ほっそりとした指がティーカップを包むその仕草には優雅ながらも無駄がない、誰もが見とれてしまう美貌に加え、わずかな仕草からも畏敬の念を抱かせる品格を漂わせていた。


「さて、それではあなたの話を聞かせてくれますか?」


 向かいの席に座ったミトリアが、シルクに向けて穏やかな目を向ける。

シルクは少し緊張しながら、己の芯となっている言葉を語り始めた。


「私は中難度以上のダンジョンを、一人で踏破できるだけの実力をつけたいと思っています」


 シルクが話し始めると、ミトリアは白衣の内側からタブレットを取り出し、それを指先で操作し始めた。

 このタブレットはギルドのデータベースと連携しており、冒険者一人一人の詳細なデータを確認できるようになっている。


「確かに、初等レベルのダンジョンを一人でクリアしてきた実力はあるようですね」

「ありがとうございます――でも、まだ初心者をようやく脱した程度でしかありません。私は、ご先祖様にも胸を張れるような立派な冒険者になりたいと思っています」


 シルクがはっきりと答える間、ミトリアはタブレットのデータを静かに追う。


(伯爵家でありながら代々冒険者を輩出している家系……元々は戦場で名を挙げた家系が、モンスター討伐に方向転換して成功したというところですか――装備品も金にあかさせて作らせたようなものではありませんし、実力の方は申し分なさそうです)


 シルクの実績は、十分に初心者を脱し、すでに中級者として認められるレベルになる。中難度以上のダンジョンに挑戦するのに必要な実力は、すでに備わっていると言えるだろう。


「今のシルクさんならば『普通』の中難度ダンジョンならば十分にクリアできると思いますよ?」

「いえ、私は……『普通』ではない方のダンジョンをクリアできるようになりたいんです」


 普通、という部分を強調したミトリアに対し、シルクもまた普通、を強調して返す。


「そのダンジョンに挑むためには、普通のダンジョンとはまったく異なる知識や実力を身につけなければならない――その基本から学ぶために、私はここに来たんです」

「つまり、あなたは『エロトラップダンジョン』に挑む覚悟があるということですね?」

「はい」


 シルクは平静を装っていたが、頬にはかすかな赤みが差していた。


 エロトラップダンジョン。

 それは文字通り、エロい罠が満載のダンジョンのことである。


 そもそも『ダンジョン』というのは特殊な魔力の力場によって、常識を超えた現象が次々と起こる場所のことを言う。

 山中の洞窟・太古の地下墳墓・湖底などに生成されたダンジョンには、地上とは全く異なる生態を持ち猛威を振るうモンスター、不意に発動する魔法のトラップなど数々の危険が待ち構える一方、希少な魔石や貴重な遺物が生成されることでも知られる。


 ハイリスクにしてハイリターン。

 富と名声を求めてそこに挑む者たちは冒険者と呼ばれ、数々の逸話を生み出してきた。


 その中でも『女性のみが侵入することが可能で、淫靡な罠ばかりが仕掛けられている』というタイプのダンジョンが存在し、それらは通称『エロトラップダンジョン』と呼ばれている。

 男性では侵入できない――踏破を目指すライバル冒険者の数が単純計算で半分になるという事実は非常に大きなメリットとなる。


「性的なことをされる、ということに対する心配などはないのですか?」

「……はい。大丈夫、です」


 シルクは気丈に振舞っているが、その答えとは裏腹に、内心で感じている不安をミトリアは察していた。


 言うまでもないことだが『エロトラップ』という名前が付いているだけあって、その内部では性的な蹂躙に特化したモンスターやトラップが待ち構えている。

 いくら冒険者となることを選んだとしても、一人の女性として、その身に降りかかるかもしれない出来事を思えば怖気づいてしまうのも無理はない。


「恐れや不安を無理に否定する必要はありません。初めてなのですから、不安を感じるのは自然なことです」

「……すみません、やっぱり、少し不安はあります」

「大丈夫。そのために私はこの【疑似ダンジョン】を作ったのです。女性に対して性的な行為を行うトラップ、と言われれば、誰だって気後れしてしまうのは当然ですが、だからこそ安全性を確保したうえで訓練が大切となります。対策や心構えを安全な環境で学ぶことで、いざ本番に挑んだときに冷静に対処して、最悪の事態を避けることができるようになります――危険を承知で未知に挑もうとするあなたの覚悟、私は敬服いたします」

「ありがとうございます……!」

「それでは、着ているものを脱いでいただけますか?」


 シルクはその言葉に少し戸惑った様子を見せたが、すでに覚悟はできている、ということを示すようにゆっくりと動き出した。

 腰の剣帯をはずし、鎧を脱ぎシャツとズボンだけの姿となる。シャツのボタンを外し、袖をつまんで引き抜いていく。シャツが肩から滑り落ちると、柔らかな白い素肌が露わとなった。

 続けてズボンのベルトを外し、ゆっくりと降ろす。

 生地が肌にそって滑り、太ももの面積が増えていく。ズボンが膝を過ぎた瞬間、支えを失ったズボンが足元に落ちる。露わになった太ももはしっとりとした艶を帯びながらも引き締まっている。


「……下着もですか?」

「もちろん。全部脱いではだかになってください」


 ミトリアの率直な指示に、困惑の色を浮かべながらもじもじとした仕草を見せる。

そんなシルクに向かって、ミトリアは穏やかな声で続けた。


「羞恥心をコントロールするのも訓練の一環――もう訓練は始まっているのですよ。想定外の状況でも平常心を保つことができなければ、どんなに磨かれた技術も活かせなくなってしまいます」


 その言葉に、シルクは深呼吸し、かすかに震える手で下着を脱ぎ始めた。

 ミトリアはシルクのすべてを見透かすような目でシルクを見守っている。


 両手を背中に回し、ブラホックを外して双丘をさらけ出す。

 押し込められていた乳房が、やわらかな仕草とともにぷるん、と零れ落ちる。

 ブラと同じ色合いをしたパンティのフチに手をかけてズリ下ろす。

 露わになった下腹部のさらに中心たる部分には産毛一つ生えておらず、綺麗な一本の線だけがあった。


「……脱げました」


 自分自身を抱きしめるように、シルクは両手で自らの身体を隠す。

 同性相手とはいえ、秘部を晒す羞恥心は相当なもののようで顔が赤く染まっている。

 ミトリアは、全裸のシルクを上から下まで観察するように眺めると、さらに羞恥心を煽るような言葉を口にした。


「両手を後ろで組んで、胸を張って――身体を隠さないで」

「えっ……あ……は、はいっ、わかりました……っ」


 思わず躊躇してしまいそうになるのをぐっとこらえ、言われた通りに両手を後ろに回す。

 先端に薄い桃色を咲かせた、ふっくらと膨らんだたおやかな胸部。

 適度な筋肉によって引き締まりながらも、くびれた腰つきが描く女性的なライン。

 一番大切なつるりとした花園に咲くピッタリ閉じた一本のすじ。


「それでいいですよ――」


 朱色に染まった頬で羞恥に身を震わせるいじらしいシルクの仕草を、ミトリアは少しの間、じぃ~……と見つめる。そののち、白衣のポケットから小さな魔道具を取り出した。


「――ではこれを耳に付けてください」

「これは……?」

「それは遠方からの声を届けるための魔道具。私が作ったオリジナル品です。……そのフックの部分を耳に掛けるようにして装着してください」

「はい――こうですか?」

「それはこっちの道具とセットになっていて――『聞こえますか?』」

「わっ……声が……」

「こんなふうにここに話しかけると、そっちにも声が届くっていう仕組みです。ちなみに聞こえるのは装着してる人だけですから、誰かに盗み聞ぎされたりする心配もありません」


 シルクは手渡された魔道具の説明に、裸であることも忘れてしみじみと聞き入った。


「これで準備は完了――訓練に移っていきましょう」


 ミトリアがタブレットを操作すると、ほどなくして部屋の一角が輝き出す。

 光は床の上に繊細な線を描き出し、複雑な紋様を紡いでいく。

 光が収束した時、床には緻密に描かれた魔法陣が浮かび上がっていた。


「この転位魔法陣に乗れば、訓練が行われる部屋へ移動することができます」

「……外にあるあの黒い建物ですか?」

「そうです。あそこには『空間拡張』の魔術を応用して、内部空間を自由に構築できる仕組みを作ってあります。訓練にやってきた一人一人の練度に合わせて内部の環境を自由に変えることができる――結構、苦労しましたけどね」


 シルクは床の魔法陣へ視線を向けながら前へと歩み寄る。

 その表情には不安と緊張が入り混じった気配がにじみ出ていた。


「大丈夫。シルクさんは初めての訓練ですから、危険な状況には絶対にならないように調整してあります。内部の構造はこのタブレットでいつでも自由に操作できますし、万が一問題が発生しても、すぐにこちらへ再転位させることもできます――だから安心してください」

「大丈夫です、ミトリアさんほどの方が作ったんですから、心配はしていません――ちょっと緊張してるだけです」

「ありがとうございます――それじゃ、覚悟が決まったら魔法陣に乗ってください」


 シルクは静かに目を閉じると、深呼吸をして小さく息を整える。

 再度目を開いた時、すでにそこには揺るぎない決意が宿っていた。


「それじゃ、いってきます」

「はい、いってらっしゃい」


 シルクが転位魔法陣の中に足を踏み入れる。

 どうじにその体が光に包まれ、一瞬にしてその姿はかき消えていった。


 ◆◆◆


【2】


「やっと行ってくれましたね……危ない危ない……もうちょっとでちんぽおっ勃っちゃうところでした……」


 シルクが転移したのを見届けたミトリアが呟いた。

 零れる声色は、シルクを出迎えた時と全く同じ。

 しかし、言動の方は同一人物とは到底思えないものへと変貌しつつある。


「すぅ~……はぁ~……♡ シルクちゃんの座ってた椅子……まだシルクちゃんの甘い匂いが残ってます……若い女の子の体臭ってなんでこんなイイ匂いするんでしょうね~……すんすんっ♡」


 大魔術師、ミトリア・ハールバット。

 誰もが見とれる美貌を持ちながら、卓越した知識を有する才色兼備の天才魔術師。

 成しとげた数々の偉業は、すぐにでも魔術師教会の重役の一人として迎え入れられ、歴代最高の魔術師として語り継がれることは確実だ。


 しかし、彼女自身はそうした地位に興味を示すことなく、これまでに得た資産と持ちうる知識のすべてを注ぎ込んで【疑似ダンジョン】を作り上げ、そこでの研究に没頭している。


 ギルドから送られてきた冒険者のニーズに合わせた【疑似ダンジョン】を設計し、訓練を通して得た膨大なデータから『ダンジョン』という未知の存在の真実を解き明かすことを求める。

 人々は彼女を『ダンジョン』という存在に魅入られた探究家にして、地位や名声といった欲にとらわれない魔術師の鑑――――そう呼ぶ。


 少女が座っていた椅子の座面に頬ずりして、かすかに残った体臭を胸いっぱいに吸い込もうとしている者に対する評価とはとても思えないが――それこそ、ミトリアが本性たる面を隠すために作り上げた、世間をざむく偽りの仮面がいかに精巧なのかを物語っているといえる。


「シルクちゃんの~、初めてのエロトラップダンジョンはじまりはじまり~♪」


 座面に頬ずりしたミトリアが、楽し気なひとり言を呟きながらタブレットを操作する。

 画面が切り替わると、転位先の部屋に立つシルクの様子が映し出された。


「ふふっ♡ はだかんぼで転位なんてさせられちゃったら不安ですよね~♡ きっと『いったいどんなえっちなことされちゃうんだろう……』って思ってんでしょうね~♡ か~わいいんですからもうっ♡」


 ねっとりとした邪な感情を湛えた視線を向けながら、ミトリアはにやにやと笑みを浮かべる。


「あークッソ……もう勃起ガマン無理……ッ、もう安全なんだし出しちゃお……っ♡」


 ローブのすそをたくしあげると、無地の白ショーツが露わとなる。

 明らかに異様としか思えないような膨らみがクロッチ部分を隆起させている様子を見せる中、 手馴れた手つきでショーツが一気にズリ下ろされていく。


「おちんぽさんこんにちわぁ~♡ ごめんねいっつも狭いところに押し込めちゃって……♡」


 ミトリアの美しい艶やかな太ももの間から、男性器がそそり立つ。

 白く透き通るような太ももの間で張り詰めた黒色は、流れ込む血流を吸ってフル勃起状態となった凶悪なシルエット。長さにして20センチ強。剥けた包皮の下からツヤツヤと赤黒く光る亀頭がのぞき、張り出したカリ首はキノコのカサのような段差を作っている。


 なぜ彼女の身体にこんなものが、と尋ねたくなるだろう。

 その答えは実に単純――ミトリア自身が生やしたのである。

 ミトリアは魔術師として類まれなる才能を持っている。

 しかしそのすべてで一切の失敗もなく成功し続けてきたわけではない。


 ミトリアは、かつてエロトラップダンジョンに挑んだ時に『ふたなり化』のトラップを受けてしまい、ふたなり化状態でダンジョンの中をさまよった経験がある。

 その日から、ミトリアの思考は「あの時の快感をもっと味わいたい」――という意識で覆われることとなった。

 肉体変化の魔法を研究し『ふたなり化』のトラップ再現することは当然として、ふたなりちんぽがから得られる、あらゆる快楽を味わうための環境作りにまい進してきた。


 その終着点として生まれたのがこの【疑似ダンジョン】

 表向きはギルドと連携した訓練施設。

 その実態はミトリアがふたなりちんぽで気持ちよくなるための施設。


 記録した冒険者の映像を、右手で慰める時のオカズとして使う程度のことは当たり前。

 その他、ちんぽを気持ちよくするためのあらゆる仕組みが巧妙に隠蔽された上でダンジョン内に展開されている。

 その実態は、冒険者にもギルドにも秘密。

 バレれば当然、ミトリアの信用や名声は地に落ちることになる。

 だが『バレないようにこっそりやる』という行為そのものにすら快楽を見出したミトリアは、日々、ギルドから送られてくる何も知らない女冒険者たちを使って楽しんでいるのであった。


「ふふふ……♡」


 タブレットを越しにシルクの姿を視姦しつつ、ミトリアはちんぽを軽い手つきでシゴく。

 たおやかな指が上下に動くたびに、肉竿を包む皮がぐにぐにと動き、先端のスリットから透明な粘液がにじみ出る。


「ふぅうう……♡ ちんぽシゴくのは何度やっても良いですね……ッ♡ 動かすたびに衝動がのぼってきてっ……はぁぁあ……奥でおっもいのが溜まってるのが分かりますぅ……ッ♡♡♡ ――ッ、とと……いけないいけない……♡ こんなので射精すなんてもったいないもったいない……っ♡」


 ジリジリと射精感が顔を覗かせてくる中、ミトリアは竿を扱く手を緩める。


「シルクちゃん♡ 今日はあなたのために特別なのを用意しましたから……じっくり楽しませていただきますよ……♡」


 己の欲望をあえて言葉にして呟く。

 憧れの魔術師に、ちんシコのオカズにされてるだなんて夢にも思っていないであろうシルクを前に、ミトリアの期待感は底なしに高まりつつあった。


 ◆◆◆


【3】


「……!」


 転位魔法陣の光が消えると同時に、シルクは素早く周囲を見回した。

 全裸で装備も何も身に着けていないが、彼女はすでに初心者を脱した冒険者。

 転位特有の一瞬で光景が変わる現象にも動じることなく、今いる状況を把握していく。


「えっ……?」


 周囲の光景を見た瞬間、シルクは警戒よりも驚きを抱いた。

『ダンジョン』という言葉から連想される荒涼とした風景などどこにもない。

 そこにあったのは宿屋の一室を思わせるような場所。

 床に敷かれたのは、素足でも痛みを感じることはない柔らかなカーペット。

 部屋の中央に堂々と置かれた、寝転んで手足を広げても余裕のあるキングサイズのベッド。

 天井には魔光灯が取り付けられ、室内を柔らかく照らしていた。


 ただし、魔光灯の色合いは薄い桃色がかっている。

 例えるなら、淫靡な連れ込み宿の一室といった雰囲気。

 シルクはそこに足を踏み入れたことはないが、そういった場所の近くを通りがかった時に漂ってくる雰囲気と似たようなものが室内には漂っていた。


『シルクさん。聞こえますか?』


困惑しているシルクの耳にミトリアの声が聞こえてくる。


「あ、えっと……はい、大丈夫です」

『通信状態は良好なようですね――今、シルクさんは『空間拡張』で作った空間の中に転位しています。こちらからシルクさんの状態はちゃんと把握しているので安心してください』

「わかりました――それで……ここでどんな訓練をするのでしょうか……?」


 緊張を湛えた声で尋ねたシルクに向かって、ミトリアは説明を続ける。


『シルクさんにはその部屋で二時間ほど過ごしてもらいます』

「……? それだけですか?」

『ええ――ですが訓練だということはお忘れなく』

「……あの、質問をしても?」

『どうぞ』

「これは……具体的にどのような訓練なのでしょうか?」

『エロトラップダンジョンではどういうことが起きるのかは分かっていますね?』

「……性的な行為を中心とした罠などが設置されています」

『その通り――なのでシルクさんにはそういった状況を実際に体験してもらって、対処するための方法を実戦形式で学ぶ練習を行ってもらいます』

「じゃあ、実際にその……そういうことをすると……?」


 シルクは不安そうな様子を見せる。だからミトリアは安心させるように言う。


『大丈夫。これはあくまでも訓練ですから、傷が残るようなことはありません』

「はい……わかりました」

『それでは、頑張ってくださいね』


 ミトリアとの通信が途切れ、部屋に静寂が戻る。

 シルクは一瞬だけ考え込むように立ち尽くしたが、すぐに気を取り直して部屋のベッドに腰を下ろした。素肌そのままのお尻に触れたベッドシーツがひんやりとした冷たさを伝えてくるが、質のいい肌触りのおかげで不快感を感じることはない。


「実践って言っても……いったい何をするんだろう……」


 シルクは改めて室内を見回す。

 連れ込み宿のような雰囲気からは、どうしても〝そういった行為〟を連想してしまう。


「大丈夫、これは訓練なんだから……それに……エロトラップダンジョンに挑むって決めたんだから、はやくそういうことに慣れなくっちゃ……!」


 シルクは自分に言い聞かせるように、決意を口にした。

 それから緊張をほぐそうと、深呼吸を繰り返す。


「はぁ……はぁ……」


 しばらくするとシルクの身体に変化が起こり始めた。

 最初の変化は、身体の内側から沸き上がるような熱さと痺れだった。

 体全体がじわじわと熱を帯び、肌に汗がにじみはじめる。

 その一方で痺れは身体の局所――股間から広がるようにピリピリと響いていた。


「もしかして……これが、訓練……?」


 実は、この空間には催淫効果を持つ気体――いわゆる『媚薬ガス』が充満している。

 心を落ち着けようと深呼吸をしたことで、シルクの身体は知らず知らずのうちに性感の高まった物へと変わりつつあったのだ。

 むろん、ミトリアが外部から操作を行い、そのような設定にしたことは言うまでもない。


『だいぶ効いてきたみたいですね……♡』


 タブレットの画面に、落ち着きなくもじもじと動くシルクの様子が流れる。

 恥じらいに染まった頬は艶めいたように染まって瞳は潤み、熱のこもった吐息をこぼす喉が煽情的にこくりと鳴る。初心な貴族の少女は、いつのまにか蠱惑を湛えて劣情を誘う姿へと変貌しつつあった。


『さて……それじゃあそろそろこっちの準備も……っ♡』


 ミトリアは小さく呟くと、近くの棚からピンク色の丸い塊を取り出した。

 手のひらに収まるほどの大きさで、なめらかな表面が光を受けて艶やかに輝いている。

 彼女はそれを床の中央にそっと置き、魔術を発動させた。


 途端に、ピンク色の塊が反応を示す。

 ぷくぷくと膨らみ始め、空気が吹き込まれるように形を変えていく。

 その膨らみは次第に大きくなり、伸び、やがて一人の女性の姿を形作った。


 背中にそってやわらかく流れる亜麻色の髪に、片手でちょうど包み込めそうな大きさのお椀形の美乳。くびれた腰つきとぷにぷにとした秘唇によって作られた一本のすじの女性器。


 シルクと瓜二つの姿を形作ったこの存在の名は【マネキンスライム】

 ミトリアが作り上げたオリジナルのモンスターであり、外部から入力したデータに合わせて、自在に姿かたちを変えるという生態を持つ。


『大丈夫ですか?』


 シルクそっくりの人形ができたところで、魔導具を使って〝本人〟に話しかける。


「あの……先ほどから妙に体が熱く感じられるのですが……?」

『ええ、実はその部屋には〝媚薬ガス〟を放出しています――感度を上昇させて、受ける刺激に対する反応を鋭敏にしてしまう、エロトラップダンジョンにおけるもっとも基本的なトラップの一つですね』

「な、なるほど……話には聞いたことがありましたが……つまり、この状況でもしっかりと意識を保って冷静に行動できるようにするための訓練、というワケですね……」

『その通りです、気分の方はどうですか?』

「今のところ、特には……」


 と、会話を交わす最中、ミトリアは不意にマネキンのお尻に手を這わせた。


「……ひぁあっ♡」


 ミトリアの手がマネキンを撫でるのと同時に、シルクの目が見開かれる。

 慌てた様子でベッドから立ち上がり、辺りをきょろきょろと見回しだす。


『どうかしましたか?』

「い、今っ、何かに触られた、ようなッ……」

『なるほど……どうやら次の訓練が始まったようですね』

「次って……どういうことですかっ?」


 ミトリアはすっとぼけた会話を続けたまま、マネキンのお尻をもう一撫でする。


「やっ、ま、またッ……」


 お尻を触られる感触に、シルクがふたたび身をよじらせる。

 空間内にいるシルクの身体をスキャンした【マネキンスライム】は、外見を完璧に模倣し、肉体のやわらかさをも完璧に再現している。

 そこに感覚を別の場所へと転送する【遠感魔法】が加わることで、マネキンに対して行われた刺激がそのまま本人の身体でも感じるようになる。


 【マネキンスライム】と【遠感魔法】。

 二つを組み合わせたこの状況こそ、ミトリアが作り出したお楽しみの一つ。

 名づけるならば【遠隔痴漢プレイ】である。


「はぅっ……うぅううっ……!」


 シルクはお尻を撫でられる感触から逃れようと体を動かす。

 しかし、どんなに動いてもお尻を触られる感触から逃れることはできない。


『シルクさん。これは平常心を保つための訓練。エロトラップダンジョンでは身体を触られたり撫でられたりするのはよくあること――まずはその感覚に慣れていかないと……一度ベッドに座って、じっと耐えるところから始めてみてください』

「は、はいっ……」


 ミトリアのアドバイスに従って、シルクはベッドに腰を下ろす。


「んっ……ふ、ふぅん……」


 お尻を撫でられている、と分かっているのに我慢しないといけない。

 羞恥心とは違った居心地の悪さをシルクはじっと耐え忍ぶ。


『一生懸命耐えてる耐えてる……♡ ほうら、どこの誰だか知らないひとにお尻触られてますよ~♡ キモチワルイ悪いですよね~♡ でも我慢しましょうね~これは訓練ですからね~♡』


 ミトリアは舌なめずりをしながらマネキンを触る手つきを変えていく。


「やっ、んんん……ッ」


 下半身、という形そのものを確かめていくような執拗な手つき。

 他人に触られたことのないところを触られる感覚に、思わずシルクは手で払おうとする。

 しかし、シルクの身体が感じているのは、マネキンから届けられた感覚だけ。

 厳密には自分の体そのものには何も起こっていない以上、どうすることもできない。


 そしてそれはミトリアの方も同じだ。


『あははっ♡ 嫌がってる嫌がってるっ♡ 内股の付け根触られるのイヤですよね~♡ でも触っちゃうぞ~♡ うりうり~♡ ここ手触りすべすべしててめっちゃ気持ちいいんですよね~♡』


 シルクが身をよじったり手を伸ばしたりしてきても向こうの反応がこっちには返ってこないので、マネキンはピクリとも動かずにただ突っ立っているがまま。何も言わずに柔らかな手触りを存分に提供してくれる。


『はぁ゛~♡ やっぱ作ったヤツの中でもこのスライムマネキンは大当たりです……♡ 女の子の身体を安全なところから触りまくれるって最高過ぎますって……しかも本人の反応まで見られるとか……私ってやっぱ天才ですね~……♡♡♡』


 背徳的な興奮に促されるまま、ミトリアがマネキンの後ろから抱き着く。

 そのまま両手をわきの下から差し入れ、両胸を下から揉みし抱いていく。


「ひぃっ?! あ、あのあのッ! こ、今度は胸のほうにも……ッ!」

『エロトラップダンジョンでは、肉体的な快感を与えてくるモンスターがたくさんいますからね。もちろん胸に対して攻撃をしてくるモンスターも両手の指では数えきれないほど……千差万別の責めに対処するためには、なによりもまず〝自分の身体で覚える〟ということが必要になるんですよ』


 ミトリアの冷静な言葉に、シルクはぐっと口をつぐむ。


『うはぁあ゛~♡ おっぱいやわらけ~♡ デカパイもいいけどやっぱ美乳おっぱいぐらいがちょうどいいですね~♡ この手の中にキレイに収まる感じ……はぁ゛~♡♡♡』


 汗ばんだ乳肉の上に指を這わせ、指先を沈めるように押し込む。

 媚薬が効いているシルクが「はぅうッ……♡」と声を漏らす中、ミトリアの指が乳首の方へと伸びる。柔らかな双丘に下三本の指を喰い込ませたまま、親指と人差し指で乳首を挟む。


「ひゃああんッ♡」


 乳首をつままれるが否や、シルクがベッドの上に仰向けに倒れた。

 丸くなって胸をかばおうとするがなんの意味もない。


『ほーらほら~♡ 隠そうとしてもダメですよ~♡ おおっ♡ なんだなんだこの勃起した乳首はぁッ♡♡♡ お綺麗な貴族ヅラしといてこんな勃起ビーチク隠してたのかッ♡♡♡ うりゃうりゃっ♡ ピンピン乳首カリカリ攻撃だぞっ♡♡♡』


 ミトリアの二本の指が乳首をカリカリとひっかく。

 快感をこらえようと、シルクは身体を一層丸く縮めて、太ももに力を込める。


「そ、そこっ……さきっぽがぁ゛ッ……♡ くはぁふ……っ、くっ、ふぅうう……はぁうっ……!」


 乳首を中心にしてビリビリと電流のような快感が走る。

 半開きになった口から吐息とともに涎がこぼれ出る。

 冷静にならないと、これじゃ訓練の意味がない。

 呼吸をして冷静になろうとするシルクの努力をあざ笑うかのように、ミトリアの指が乳首の先端を押しつぶした。


「ひぃあぅっ♡ あ、あああっ……ふぁああっ♡♡♡」


 何かがくる、と思ったとたん、丸まっていた身体が反対側にぐんっ、とが反りかえる。

 落ち着こう、などという考えは一瞬にして吹き飛び、それよりもっと大きな衝動が奥からあがってくる。


「ふぅう゛ッ……くっひぃゅぅう゛ぅ゛ううぅう………ッ♡♡♡」


 喉から嬌声を漏らしながら、浮きあがった腰ががぴくっぴくっ、と痙攣する。

 人生で初めて経験した絶頂――シルクはそれが何なのか理解していない。

 しかし内側で起こった巨大な衝動が全身をかけめぐっていることは分かる。

 そしてそれが圧倒的な〝快楽〟であるということも。


「はっ……はぁっ……♡ ッ……はぁ……っ♡ はぁあ……♡♡♡」


 浮かせていた腰がへたっ、とシーツの上に落ちる。

 上気した頬は桃色に染まり、口の端からこぼれた唾液の線がしたたる。ぽかん、とした様子で天井を仰ぎ見て絶頂の余韻に浸るシルクの頭の中に心地よい浮遊感がたゆたう。


「ああもう゛ッ……♡ そんな恰好見せられたら……ッ♡ く゛ぅうう゛ッちんぽ衝動が加速してェ゛ッ……♡ んぎぃいい゛ッ♡ ちんぽの根っこでザーメン張りすぎるッ♡♡♡」


 熱で蕩けたシルクの表情に、ミトリアの股間にビキン、と圧がこもる。

 一刻もはやく雌の穴っぽこをハメほじくりたくなる衝動を堪えながら、マネキンの肩に手を置き、軽く体重をかける。

 直立していたマネキンが、ミトリアの意志をくみ取ったかのようにガニ股中腰ポーズとなり、さらにそのまま下半身を後ろに突き出すような恰好となっていった。

 まさに後ろからハメて、と言わんばかりのポーズとなったシルクそっくりのマネキン。

 その後ろに立ったシルクは、右手の人差し指と中指の腹を、股の間に触れさせる。


「きゃあッ!?」


 ぐったりとしていたシルクが、ベッドの上で体を跳ねさせる。

 衝撃の根源たる場所を見下ろすように視線を向かわせ、そこがどこなのかを理解する。


「そこっ、そこはッ……! み、ミトリアさんッミトリアさぁんッ!!!」


 瞬く間に混乱しはじめたシルクは、訓練だということも忘れて叫ぶ。


「あの、あのあのッ! わたし、そのっそういうこととか経験したことなくてッ……そのっ初めてで……ッ!!!」

『大丈夫ですよ。これはあくまでも感覚だけですから、身体には一切の傷は残りません』


 シルクの耳元に、なだめるように優しいミトリアの声が聞こえてくる。

 ――だが、それはすでにミトリア本人の声ではない。

 シルクに手渡された魔道具には『音声を補正する』という機能があり、伝えられた声は違和感のない声として調節された上で転送される仕組みとなっている。


「ああもうッ! うっさいですねぇッ! そもそもエロトラップダンジョンに挑むとかぬかしてんだからこんなことでいちいち大騒ぎするなってのッ……♡ まんこイジられる覚悟もないヤツがエロトラップダンジョンに挑むなッ♡♡♡」


 実際のミトリアの声は、とっくの昔に偽りの仮面では誤魔化しきれない下衆な言動へ変わり果てていても、魔導具の補正機能はそこから冷静な声色を拾い上げて、美貌の天才女魔術師としての存在を保ち続けてくれている。

 自らが作り出した恩恵を思う存分に受け取っているミトリアは、欲望にまみれたひとり言を漏らしながら無防備な肉唇の粘膜を指先でまさぐっていく。


「んぅぅう……! ぅうっひゃぅうう……!」


 自分でもろくに触ったことのない部分を他人に触られ、声を震わせるシルク。

 だがそれは、自分の身体が穢されることにおびえる乙女のものではない。

 未知の感覚を受け、それに引きずり込まれそうになる恐怖に対するものだった。


「は、ふぅっ……あ、はっ……はぁあ……ッ」


 下半身を撫でられるたびに、先ほど乳首をイジられた時とは比べ物にならない快感がのぼってくる。その場所を庇うように手を伸ばしたところで、内股からじわ……とこぼれ、太ももをトロリと流れ落ちる感触に気が付いた。


(わたし……っ、こんなっ……)


 ぬらついた液体で濡れた指。

 初めての淫靡な行為。

 それに由来する反応を見せてしまう自分の身体。


(これが、エロトラップダンジョン……甘く見過ぎていました……)


 自分の認識が甘かったことを思い知らされ、絶望的な気分を抱くシルク。

 だが、だからといってここでへこたれてしまうシルクではない。

 改めて今の自分の状態を認識し、甘い痺れにほだされそうになる身体を支えようとする。


「ひあっ……な、なにッ……?!」


 その時、シルクの下半身に新しい違和感が生まれた。

 ナニかが押し付けられているような感覚。

 熱く硬く張り詰めたようなモノは、指とはまったく違う。

 入り口に押し付けられたモノが見せるのは、内側に挿入ってこようとする動き。

 一人の女として、シルクは次に何が起きようとしているのかを本能的に察知した。


「あ、あのっちょっと待って……ッ、待ってください……ッ!!!」

『シルクさん。それでは訓練になりませんよ?』


 ミトリアの冷静な――魔道具によって補正された口調がピシャリと遮る。


「待てるワケないだろッ♡♡♡ こちとらさんざん我慢してきたっつーのッ♡♡♡ オラッいいくぞッ……挿入っそうにゅぅう゛ッ♡♡♡ あっあ゛――挿入る挿入るぅッ……♡♡♡」


 ついにたどり着いた秘所を踏み荒らす期待感を口にしながら、ミトリアが腰を押し進める。

 マネキンの秘所を貫かんとする肉竿にぐぐっ、と圧力がかかり海綿体にため込まれた衝撃が、ぴったりと閉じた秘所の扉をこじあけんとしなる。


「大丈夫大丈夫ハメても本物の処女膜の方はノーカンだからッ……♡ いくぞっいくぞぉ゛ッ♡♡♡ 交尾するぞぉ゛ッ♡♡♡」


 ミトリアが一気に腰を突き出した。

 突き立った肉の槍が、シルクのぴったりと閉じた秘所を押し破り、さらに何物も受け入れたことのない狭い蜜壺の中を蹂躙していく。


「ひぅう゛ッ……♡ おぉおお゛ッ!??♡♡♡」


 もし本当にシルクが貫かれ、剛直によって処女膜を散らされていたならば、乱暴な挿入による破瓜の痛みによって悶え苦しむハメになっていただろう。

 しかし、今、シルクの身体に襲い掛かっているのはマネキンが受けた衝撃をリアルに転移させた感覚のみ。挿入による強烈な異物感と圧迫感は感じても、それによって一緒に引き起こされたはずの苦痛は一切伝わってこない。


「うぉっ……熱っつ……ぅ♡ 処女まんこブチ抜いた時のうねりっやっぱ段違いッ……♡ これこそ処女膜いただいた時の醍醐味ですよねぇッ……♡♡♡ ごちそうさまですシルクちゃんっ♡」


 竿の根元までを挿入したところで、ミトリアは腰をピタリと静止させる。

 シルクの肉体を忠実に再現したマネキンは、処女膜を強引にブチ破られた乙女の反応を鮮明に再現し、少しでも破瓜の痛みを和らげようと膣粘膜をトプトプ……♡ と分泌し、膣壁をむにゅむにゅ動かして、ちんぽに絡みついてくる。


「は、はぁッ……はあぁ……ッ」

『大丈夫ですか?』

「は、挿入ってぇ……ッ」

『最初は違和感があると思いますが、慣れれば落ち着きますさぁ深呼吸して……』


 竿の根元までを挿入したまま、アドバイスをするミトリア。

 いっぱいいっぱいのシルクは唯一、頼ることができるミトリアの言葉にすがっていく。

 まさか身をゆだねている当の本人に挿入されている、などとは思いもよらないであろうシルクが大きく深呼吸をし――そのタイミングでミトリアが大きく腰を打ち抜いた。


「んひぃいお゛ぉお゛おッ♡♡♡」


 完全に不意を突かれたシルクが、腰をぐんっ♡ と跳ねあげる。

 膣天井をエグるような亀頭の一撃は、室内に充満している媚薬ガスによってすっかり出来上がった身体をあっけなく陥落させていく。


「ちょ゛ッ……♡ ま゛ッ……♡ まって待ってまって゛ッ、あお゛んッ♡♡♡」


 張り詰めた肉竿が肉壁をぐりぐりと押すたびに快楽が背中を走る。

 秘部を責め立てるモノに抗おうとシルクが手を伸ばす。

 しかし、守ろうと伸ばした股間には何もない。

 キツくて苦しいほどにまでモノがぴっちりと押し入ってきているのを感じるのに、その場所は何かが挿入っているどころか、一度も誰の侵入も許したことのないいつもどおりのぴったりと閉じた姿を保っている。


「なんでっ、なんでぇっ……!」

『感覚だけを再現してるからですよ』


 ――その感覚ってのは私が挿入してるヤツなんですけどね♡

 内心でその事実を噛みしめつつ、ミトリアはマネキンまんこからちんぽを引きぬいていく。


「はッ、ひぃおぉオ゛……ッ♡ ぬ、抜けッ……抜けぇ……ッ♡♡♡」


 膣壁の肉ヒダの流れに反発するように、逆反りされる感覚に、媚薬漬けとなったシルクがゾクゾクと声を震わせる。


「こ、このぉっ……この期に及んでちんぽにキく声漏らしやがってェッ……♡♡♡」


 イライラ感がさらに募っていくちんぽが、引き抜けるギリギリのところまで到達――したところで再び怒涛の勢いでの挿入が行われる。


「はひぃいい゛ッ♡ ぉん゛っ♡ ひぃい゛ぅうん゛ッ♡♡♡」


 一時の休息を得ていた閉じかけまんこが再び押し開かれ、激しい快感が脳ではじける。

 太ももをピンッ、と突っ張らせ、まるでブリッジをするかのようにベッドの上で身体をのけ反らせる様は、シルクの絶頂が近づきつつある合図だった。


「ぅうう゛ッ……射精感アガッて……まだ味わってたいのにこのまんこが気持ちよすぎてッ……くっくぅうッ……も、もういいッ♡ もういいもうハメるッ♡ もう射精するためのパコパコしちゃうんだからぁっ♡♡♡」


 ミトリアの腰フリ速度が上がり、ばちゅんばちゅん、と水音が打ち鳴らされる。

絶頂への準備を始めつつあった身体に続けざまに快感を叩きつけられたシルクは、ベッドの上で声をあげると、強すぎる衝動に振り回されるように身もだえし始めた。


「んほぉ゛っ♡ へぉい゛ッ♡ いっふづぅうう゛ッ♡ んのオ゛ッ♡♡♡」


 結合部から吹出した愛液がぷしゅぷしゅ、とベッドシーツの上に飛び散る。


「おらッ♡ くらえ゛ッ♡ ちんぽくらえぇ゛ッ♡♡♡」


 そこに叩きつけられるミトリアの全力ピストン。

 ここまで溜まってきたちんぽのイラ立ちをすべてぶつけるような強烈なハメ動きだ。


「はひぃいい゛――ッ♡ あぐっ♡ あひゅ゛うぅうう゛――――ッ♡♡♡」


 逃がれようとしても逃れられない。

 目に見えず存在もない肉竿によって犯される感覚は、なすすべもない蹂躙に等しい。

 頭ではミチミチと押し広げられて、奥までずちゅずちゅとえぐられている感覚がするのに、カラダ自体は全く何の変化もない。まんこの入口はいつも通り、ぴったりと閉じたままで何も挿入っていない。


「う゛――゛゛ッ♡ ううぅう゛――ッ♡♡♡」


 せめて快感をどうにかしようと、健気にもベッドシーツにしがみついてうなる。

 ミトリアは、自分のちんぽによって乱れるシルクを前に、さらに征服感を募らせていく。


「ちょっとハンドル借りますねッ♡ おッ♡ やわっこくていい掴みごこちしてるじゃないですかッ♡♡♡ こりゃいいハメ取っ手ですねぇっ♡♡♡ おお゛~~ッ♡ 届くとどくっ♡♡♡ まんこ穴の奥~までズッポリ行けるようになりましたね~~♡♡♡」


 マネキンの両胸に手を伸ばし、両胸をハンドル代わりにしてピストンを叩きつける。

 未知の感覚にされるがままになっていたシルクの思考に、両方の乳房が放つ甘くもハッキリとした快感が加わっていく。


「あ゛――――ッ♡♡♡ あっあ゛ッア゛ッ♡♡♡ ああ゛あ゛――――ッッッ♡♡♡」


 上と下、両方から行われる快感の波にシルクの性感が限界を超えて押し上げられる。

 仰け反った背中は限界まで達し、完全にブリッジ状態。

 逆さまになった顔に浮かぶのは、黒目がひっくり返った白目の悶絶顔。


「いぎあ゛ッ♡ イぃぐっひぃイいィい゛い゛゛――――ッ♡♡♡」


 受け止めきれない快感の最上部に、ついにシルクは到達。

 つま先立ちの足ピンをキメながらこわばる全身。

 対照的に、膣肉がうねるような動きでやわらかな肉ヒダを竿の上で躍らせる。


「でるっ、でるでるでる精子でる!!! でりゅ、うぉ゛あ゛――――ひぅうう゛ッ♡♡♡♡」


 ミトリアが子宮口に向かって濃厚なザーメンを放つと同時に、絶頂感の真っただ中にいるシルクの脳内に新たな快感が押し寄せた。

 子宮口に奔流が叩きつけられ、熱い粘液が肉ヒダの隙間にしみ込んでいく。


「あぁ゛あ゛――――――……んへぇ……ッ♡♡♡」


 キャパシティ―を超え、限界に達したシルクは、かくり、と首から力を脱いてうつぶせのまま動かなくなってしまう。


「やっべ……ちょっとやり過ぎちゃった……あ゛ッ、でもまだ精子出るッ……うぅうッ♡♡♡」


 ミトリアはそれを見ながらも、竿に残った精子を絞りだすようにして膣壁に押し付ける。


「んひ゛ッ♡♡♡」


 気絶しているシルクの口から無意識に声が漏れ、気絶したままビクンっ、と痙攣する。


「お゛……ぉおう゛……くひぃッ……ふぅ、ふぃ~♡ えがったぁ……♡」


 マネキンまんこからちんぽをひきぬいたミトリアは射精し終えた感覚にため息をつきながら、よろよろと後ずさって椅子に腰かけ、スッキリとした心地よさに思いをはせるのであった。


 ◆◆◆


【4】


 目を覚ましたシルクは、頭がふわふわとする感覚を抱えながら周りを見回す。

 白いシーツに爽やかな木の香りが、丸太小屋のベッドにいることを伝えてくる。


「おはようございます」


 掛けられた声の方を振り向く。

 椅子に座り、タブレットを手にしたミトリアがほほ笑みを向けてきている。


(私……なんで――――あッ!)


 シルクの脳裏に訓練中に意識を手放し、気を失ってしまった瞬間がフラッシュバックする。シルクは顔を赤くしながら、慌ててベッドから起き上がった。


「すみません、私は……」

「気を失っちゃっていましたからこちらまで運んできたんですよ」

「その、本当にすみませんでした……」

「気にしなくていいですよ、最初から上手くいくことなんてそうあるものではありません」


 恐縮するシルクにかけられる言葉には、暖かさに満ちている。

 気を使ってくれる嬉しさはあれど、同時に心の中では悔しさが渦巻いている。

 自分の無力さをここまで思い知らされることになるなんて。


「大丈夫。シルクさんならきっと乗り越えられます」


 シルクの手をミトリアが優しく包み込む。

 顔を伏せていたシルクは再び顔を上げると、決意を込めて両手をぎゅっと握り返した。


「また特訓しにきます」

「いつでも来てくださいね。こっちも全力でサポートしますから」


 ミトリアは、シルクの決意に応えるような微笑みを浮かべる。


(は゛~♡ ハメてる瞬間もいいですけど、この終わった後の何されてたのか全ッ然分かってないところ見るのもたまりませんね~♡ 見比べるってのがこっそりハメる時の真の醍醐味ですよねぇ~♡♡♡)


 そのほほ笑みの裏では、邪な淫欲がこれでもかと渦巻いていた。



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