XaiJu
alexilaiho
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スケベ要素なしのヘヴィな話(読んでも絶対に得はしない話。

……なんだろ、もうどっから話せば良いのかわかんないんだけど… 俺は先日、可愛がってた後輩を自殺させてしまいました。 そいつが自殺ほのめかすなんてわりといつもの事だったし 踏切の写真と「さよならです」なんて送ってきたLINEが まさか本気だなんて思わなくて。 「あーはいはい無理無理そういうのいいから」なんて 突き放して冷たく返信しちまって。 それがそいつとの最後のやり取り。 それからいつもどおりツイッターの垢消しとかしてたから ため息付きながらしばらく仕事しててさ。 「飛び込みなんて路線情報ですぐやってねぇってバレるっつーの」 って休憩がてら確認したらさ。 そいつの最寄り駅で人身事故発生でその路線運休になってんの。 マジで血の気が引くってのはこのことなんだなってくらいに 頭だけ貧血みたいグラッとして吐き気がした。 それから数時間気が気じゃなくてひたすらツイッターとか踏切のライブカメラとかで情報集めた。 性別とか、年代とか、とにかくそいつじゃないって確証が欲しかった。 タイミング的に俺との最後のやり取りから15分そこらで 最寄り駅での発生だから望みは薄いのは内心ではわかってたけど、 なにか救いが欲しかった。 しばらくして 「バキバキってすごい音した」なんてツイートを読んで とりあえず確実に誰か死んだことだけはわかった。 もう目の奥がグラグラしてさ、手なんかずっと震えちまうし、 ペットボトルの水は飲みこぼしちまうし。 演技とかじゃなくてマジでこうなるんだなーって 変なトコ冷静に思ったりしちまってすでに感情はグッチャグチャ。 そんなこんなで夕方になってさ、 繋がりのあったそいつの婚約者さんから 「亡くなりました」って連絡来て。 もう俺はなんて返信していいかわかんなかったよ。 だって多分…っていうかほぼ俺のせいじゃん。 それまでに100回はした後悔をまた1000回くらい繰り返した。 「あの時マジになってちゃんと止めてやれば」って。 そいつん中じゃ100%決まってたのか、 75%くらいだったのか、 はたまた50%くらいで迷ってたのかはわからないけど 少なくとも俺は数%背中を押しちまったんだって。 だから正直に言ったんだ 「最後にLINEしてたの多分俺で、本気だと思わなくて突き放しちまいました。」って。 それからしばらくして返ってきた返信は 「ご両親も「みんなベストを尽くした」と仰っておりますので、 荒岸様もあまり責任を感じすぎませぬよう」 だいたいこんな感じ。 そう、両親からそう思われるくらいには そいつの「いつものこと」だったんだよ。 そいつは俺の作風がすげぇ刺さったらしくてさ 結構初期の方から「ファンです!」って猛烈にアピールしてくれてたんだ。 ぺーぺーの漫画描きがそんな事言われりゃそりゃあ素直に嬉しいワケで、 そのうち可愛い後輩みたいな扱いになってさ、 そいつもイラスト描いてたから弟子みたいな扱いでもあった。 高校卒業して地方から上京して今まで10年くらい1人で頑張ってた子でさ。 感情表現が素直で、悪く言えばすぐに顔に出る、 思慮が浅いし、妙にプライドだけ高い。 「発言する前にそれを言われたらどう思うか相手の気持ちを3秒間だけ考えろ…!」 って何回マジ説教したかわからないくらい本当に直情的。 とにかくなにをやらせても不器用なヤツで。 学生時代はいじめられて不登校だったって話を聞いて、 「そりゃあ地元でも友達関係上手く行かないよな…」って 内心納得な感じだった。 だから上京しても上手く行くわけなんて無くてさ、 最初に目指してた演劇の道もそんなんじゃ 養成所でも仲良くできるわけもなくすぐ諦めちまって。 それからはバイトしながら東京の片隅で細々と生きてたみたい。 言うて俺だってこんな好き勝手生活できるようになったのわりと最近だから最初の頃は安いメシ喰わせてやったくらいなのに すげぇ喜んでくれてさ。 根は絶対に悪い子じゃないなってのは感じてたんだ。 だから失礼な態度をとられてもずっと付き合ってし、 正直そこそこ稼げるようになってきた最近は (皆様のおかげです(土下座)) 車であっちこっち連れ回したり PCとか液タブとか買い与えるくらいに可愛がってたから マジで兄弟みたいな感覚だったんだ。 金曜日にそいつの葬儀に呼んでもらえてさ、 地元の山奥まで行ってきた。 遺体は当然損傷が激しくて、地元に移送されて即日火葬。 なのでお別れ会という形の小さな家族葬だったんだけど、 両親も婚約者さんもみんな揃いも揃って優しい良い人でさ。 「だからあいつがああ育っちまったんだな…」とも正直思ったよ。 癇癪持ちのそいつは 全然叱ってもらえて来なかったんだ。 癇癪起こしてめちゃくちゃするたび周りは 腫れ物に触るように接するか、黙って離れるか。 そのどっちかだったんだ。 そのうちリストカットとかするようになったっていう ある意味お決まりのパターン。 地元とか両親の話を聞くたび何となくそう思ってたけど そこで確信したよ。 そんな風に感じてたから、俺はずっと 「やっちゃダメな事はダメだと、失礼なことには失礼だとマジで怒るぞ」と伝えて付き合ってきた。 だからそいつが筋の通らない事しでかした時には絶対に甘やかさなかった。 俺もそいつもプライドが高いからいつも最初はぶつかり合ってたけど、 最近は「冷静になって自分が悪いと思ったらちゃんと謝る」までの間隔が短くなってきて、 すげぇ性格が丸くなってきたんだ。 「よし、子供のままで止まってるこいつの対人スキルの遅れを、 俺が取戻させてやろう」なんて思ってた。 そんな風に俺は調子に乗ってたんだ。 結局のトコ自殺の原因は、 ツイッターのそいつの属するお絵かきの界隈で その界隈で幅を利かせてるやつにケンカを売っちゃって 吊るされた事らしいんだけど、 本人としてはそれなりの正義があって、 俺に協力を求めてきた。 もちろん聞いてるとわからんでもない話ではあった、 でもそいつがケンカを吹っかけたのもたしか。 両成敗だなって印象だったし、 正直言ってその大物さんでフォロワー数千人くらいの小さい界隈の話だったから、 「そんなしょぼいトコ見てないで、もっと先を見て、今はとにかく修行して、それから見返してやれ」なんて言っちまった。 そんな風に話を聞いてると、とりあえず落ち着いたんだけど、 次の日にはLINEが来てて、また繰り返しの堂々巡り、それが3日くらい続いた。 そもそも年末にも年をまたいで説教からの大喧嘩したばっかで さすがに俺もだんだんめんどくさくなってきた。 そう、めんどくさかったんだ。 ちゃんと話を聞いてやればよかったのに、 「ここで厳しく突き放すのが本人のため」 くらいに思ってた。 ただの思考停止だったくせに。 無駄な悩みだって切り捨ててた。 でもそいつにとってはめちゃくちゃ大事なことだったんだ。 たぶん俺にちゃんと聞いてほしかったんだ。 もちろん幸いなことにそいつには 婚約者さんという理解者も居たので、 そっちにも泣きついてはいたんだと思う。 あまり関わりがないし、聞いてもいないけど、 多分同じような対応をしちまったんじゃないかな。 (そうであれば俺が救われるという気持ちは正直ある) で、迎えちまった限界に俺は気付いてやれなかった。 散々偉そうに説教垂れといて、 「俺が導いてやる!」くらいに調子こいといて、 結局コレかよ。 本当に助けが必要だった時に助けてやれなかったんだ。 俺に冷たくあしらわれて線路に飛び込むまでの数分間、 アイツがどれだけの孤独感と絶望感を感じていたのか想像もつかない。 めちゃくちゃ泣いてたのか、もはや感情も無かったのか。 どうやったらそんなツラい死に方を選べるのか、 俺はそんな絶望の縁に立たされたコトなんて無いから想像もできない。 そんなヤツが今までなにを偉そうにしてたんだ。 俺が深く関わらなきゃ、 もしかしたらあいつは今頃死んでなかったかもしれない。 誰かが死んだことに対して、「もし」は無意味。 死のうとしている人間の意志を止めることなんてできない。 そんなどこかの慰めを読んでも、 夜になればぐるぐるぐるぐると後悔が頭を巡る。 せめてあいつを追い詰めた連中に断罪を、 そう思っても、 遺族が望んでない以上「一体だれが幸せになるんだ?」って話で、 そんなの結局は俺の無力の責任を誰かに押し付けたいだけでそれこそ、 「そんな事をしたってアイツは帰ってこない」なんて どっかのフィクションで100万回聞いたようなセリフで帰結してしまう。 あれからまだ一週間。 毎晩酒を飲んで酩酊しないと眠れないし、 それでも夜中に目を覚ましたらそこからまた眠れない。 睡眠時間が短いせいで1日がめちゃくちゃ長いのに 絵を描いてみても 「アイツならコレこう褒めてくれるだろうな」 なんてコトが頭をよぎってまともに仕事もできない。 この仕事じゃなきゃ完全にクビだけど そもそもこの仕事をしてなきゃアイツは死ななかった。 ほらまたこんな感じ。 後悔と自己嫌悪の堂々巡り。 気分転換に買い物に出かけても、アニメや映画を見ようと思っても、 「コレあいつが好きだったよな」とかそんな感じで ダイソーに置いてあるキャラグッズ見て吐きそうになっちまったのは 「かなり重症だなw」とあまりの自分の貧弱さに笑えすらした。 そんな感じの日々を送る中での今日のイラストは どうにか一歩乗り越えられた証でもあったりする。 こういう時普通の絵師様なら 「アイツの好きだった○○です」 とか描くんだろうけど俺は本当にヒネくれてるので そんな自己満足の罪滅ぼしみたいな絵は描かない。 そんなもんアイツが生きているうちに描いてやるべきだったんだ。 だから今まで通り全力でアイツが好きだった俺が好きな絵を好きなように描く。 ツイッターはせめてものケジメとして四十九日明けまであのままの予定。 あそこはアイツと出会った場所だしアイツなら絶対見てる(本人いわく監視してるだった)から。 でもここは「金無いんだから入らなくていいよw」って 入らせなかったし見せてないので、 独白の場に選ばせてもらったわけです。 てなワケでコレはマジでここだけの話な。 これを書き綴っているだけでかなり吐き出せました、 長々とめちゃくちゃな文章を最後まで読んでくれた人が居たら 心から感謝を。 もし優しいコメントを頂けても 返信できる自信はないので そっとハートを押してくれると 一番救われると思います。 変な逃げ方なんてしない。 俺はちゃんと一生背負って生きるぞ。

スケベ要素なしのヘヴィな話(読んでも絶対に得はしない話。

Comments

コメントもハートマークも優しさに溢れてて本当に救われました。 本当にありがとうございます。 病院で寝れる薬を貰って2日くらい泥のように寝てたらわりと大丈夫になってきたんでぼちぼちお仕事に復帰していこうと思います。 みんなにもらったこの優しさは忘れないぞ( ˘ω˘)

はじめて、こういう場で投稿させて頂きます。 私も年上の友人を自殺で亡くしています。 疎遠になっていき、気がつけば…でした。 ただ、亡くなった後に気づくのですが、その友人には私は何でも思ったことを話していたのです。 失礼なこと、傷つけるようなこと、いくらでも言っていました。 それでも笑って許してくれていました。もう私は何でも思ったことを話せる人間を失ってしまっています。失言をしない訳ではないですが、常に相手の顔色を見て、喋っています。抽象的な話ですが、彼が亡くなる前に見えていたものも、全く見えなくなってしまいました。 自死を選んだ人の隣にいた人達は皆このような自分の世界を変えられてしまう影響を受けるのだと思います。 僭越ですが、「メイドのおしごとⅣ」の冒頭の11ページ迄で、以前付き合っていた彼女を思い出し、ボロボロ泣いてしまいました。漫画でこうした表現ができる方なので、お辛い気持ちの時は本当に苦しいと思います。私が気持ちを分かち合えるとは思いません。 しかしながら、どうか、ご自分の人生を少しずつでも癒やしていけるようになれることを祈っております。 長文乱文、失礼致しました。

そよかぜ

読ませて頂きました。 私は荒岸さんの作品が好きなので支援し続けます。FANZAにある作品も買ってます。以上です(*´∇`*)

自分も友人を自殺という悲しい結果で失いました。 高校卒業して友人は働いていたのですが自分が大学を卒業して自衛隊に入った時に偶然再会したのですが「俺は辞めるから辞めたら飲もうや!」 と話していた友人も同時期に退職する予定だったのですが上司からの嫌がらせで退職が伸び伸びになってしまって遂にはという感じです。 最後に話した時の表情や会話を忘れられないし今でも何か出来たのではないかとふと思う時が多いです最後のことを知った時も「そうか」としか言えませんでした。

ぴっぷー

あくまで個人的な意見ですが、聞いてください 命の使い方は人それぞれです 自殺は世間一般的には遠ざけられるものですが、それも一つの命の使い方ではないかと思います もちろんこれは自殺を肯定したり、推奨するようなものではありませんが、自殺をしてしまった人のその行為を悔やんでしまうよりも、受け入れてあげるような道・考え方もあると思うのです またお話を聞かせていただいた限りでは、今回そのような結末にならなかったとしても、この先もずっとそれを避けられていたかというと、なかなか難しい話のようにも感じましたし、荒岸さんがきっかけであるとも思えませんでした(物事の始まりを辿れば、それこそ「風が吹けば桶屋が儲かる」です) 長く続く人付き合いでその一時一時に全ての情熱を注げる人はいません 同じことが続けば、その終わりの見えなさにうんざりしてしまうのが人間と言うものです 今回のお話で私は荒岸さんの心の強さをひときわ感じました 荒岸さんのように、へこたれる出来事に出会っても逃げずに前を向き、自分を貫ける人もいます 逃げる人もいます そしてその自分の貫き方も、逃げ方も、また人ぞれぞれだと思うのです

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