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ハイパー掃き溜めマガジン#85「潰えたトッピンチョコ」

こんにちは。3連パックのヨーグルトを1日で食いつくす者、kaLです。


みなさんは、こんなパッケージのシリアルをご存じだろうか。


チャーリーブラウンやスヌーピーは問題ではない。


今から15年ほど前、カルビーから発売されていたコーンフレークの一種「トッピンチョコ」である。

僕は、このシリアルがとにかく大好きであった。大好きすぎて連続して毎朝食い続けているにも関わらずおやつにも食べるほどであった。


このシリアルは、香ばしいコーンフレークにほのかにチョコ味が香る、当時のコーンフレーク界を統べる最強のコーンフレークであったのだ。

他のシリアルと比べてみると分かるのだが、他のチョココーンフレークはガッツリチョコすぎてコーンフレークの良さが活かされておらず、あまりおいしくないものが目立つのだが、これはコーンフレークとチョコの味がほぼ半分で構成されており、コーンフレークのサクサク感、香ばしさを保ちつつ、チョコのコクのある甘さがプラスされている。


故に、最強なのだ。


牛乳をかけて食べてもよし、おやつに単品で食べてもよし。

どちらかだとおいしいということはなく、どちらでもおいしい。


故に、最強なのだ。

誰も敵う者はいなかった。


だが、それは等身大の相手の話。

運命には、敵わなかったようだった。



ある日、トッピンチョコはスーパーからこつぜんと姿を消した。


最初は信じなかった。

単に売り切れなだけだとか、スーパーが売らなくなったのだと思っていた。

しかし待てども入荷せず、別のスーパーに行けどもどこにもない。


そうしているうちに、自分が買っていた分のトッピンチョコは尽きてしまった。

代わりのものをと言っても、前述したようにトッピンチョコに敵うシリアルは存在しない。朝食がジャンルから変わることになるまで、そう時間はかからなかった。



月日は流れ、薄皮チョコパンを食べる朝が続いたある日、スーパーに行くと見慣れないコーンフレークが鎮座していた。その名は、「マイ朝フレーク」。


「なんだお前?」と言うより早く、僕の目は一点に吸い寄せられた。


Calbee。


コイツは、カルビーが販売するチョココーンフレークだったのだ。


そこに気付いた僕がコイツを買って食べるまでの時間は、思い返せばとても短かったような気がする。


そして、コイツは僕の期待を全く裏切らなかった。

その味は、あの時から離れ離れになったトッピンチョコと全く同じだったのだ。

僕は感動した。

感動しすぎて、今後ずっとそれを食うことになるほどに。

僕は生まれ変わったトッピンチョコを食いに食いまくった。

最強のコーンフレークの帰還をたたえ、凱旋するかのように。




しばらくして、マイ朝フレークも店から姿を消した。


運命は、カルビーの作るコーンフレークが心の底から嫌いらしい。シスコーンの回し者なのだろうか。コーンフレークの神さまは、どうやら日清に魂を売ったようだった。神さまが魂を売るのっておかしくない?


マイ朝フレークは、そのまま帰ってこなかった。トッピンチョコと同じくどこにも入荷することなく、とうとう終売となってしまった。


子どもの頃からの朝食だったトッピンチョコ/マイ朝フレークは、2017年に死んだ。

この日初めて僕は、食べ物に「死」という永遠の喪失を覚えた。


コーンフレーク界最強のシリアルは、死んだ。

それを生み出すカルビーも、コーンフレーク界からは引退した。


僕の人生に寄り添ってくれたあのチョココーンフレークは、もうどこにもいないのだ。

僕のシリアル人生は、この時終わりを告げたのだった……。

















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