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【ブログ】内緒でコミティアに参加してみた

お世話になっております。若林です。


5/5のコミティア144にサークル参加しておりました。

(当日のスペースの様子)


今回頒布した新刊『わちゃ☆わちゃ』の内容はこちら。(支援者限定公開)

【マンガ】わちゃ☆わちゃ



サークル参加の経緯

実は今回、「少女漫画飯店」の椿えながという、別名義でサークル参加してました。

前々から少女漫画を描いてみたいという気持ちがあり、やるなら名義も絵柄も変えてやってみようというのが、今回のサークル参加の動機でした。


本当は少女漫画絵にするつもりだった

ただ、本当は絵柄ももっと変えて描くつもりだったんです。

でも絵柄を変えるのって、難しいんですね。

最初は、目と髪の描き方だけ変えれば何とかなるかと思ったのですが、目を変えるとキャラの表情も変わってしまうんです。

そのため、普段のネームからキラキラ目で作画すると、普段と同じ芝居なのに、妙にシュールな世界観になっちゃうんですね。

(『ぱちん娘。』の中で描いたキラキラ目)


髪にしても、少女漫画みたいにサラサラの髪にするには、線量を増やすのがわかりやすいと思うのですが、頭だけ線量を増やすと、作画全体のバランスがちょっと変わるんですよね。


そういうわけで、絵柄を上手く変えられず、模索してる時間も無かったため、結局いつもの絵柄で描くことになりました。

ただ「少女漫画絵」って、ぼんやりイメージするものはあるけど、実際は作家さんによって全然違うし、「こうじゃないといけない」というのも無いので、「俺の少女漫画はこれだ!!」っていう気持ちで描くのが大事なんじゃないかとも思うんですよね。

なので今回書いた絵も、「少女漫画絵です!!」って言い張ってればなんとかなるんじゃないでしょうか。どうでしょうか。


(今回の同人誌の中の1本)


とはいえコミティアでは、一目で僕の絵柄だとわかるらしく、買っていった人のほとんどは若林だとわかった上で買ってくれてました。


久しぶりのモノクロ作画

そもそも、普段カラー原稿ばかり描いてるので、モノクロ原稿をやること自体が久しぶりで、絵柄を変える以前にモノクロ作画の感覚を取り戻さなきゃいけなかったんですよね。

しかもこの4コマ、『徒然チルドレン』と同様、1Pに2本のオーソドックスな4コマスタイルなので、1コマが小さいんです。

普段のカラー原稿と条件がいろいろ違うため、思うように描けず、作画も最初の方は何回かやり直しました。

『徒然』と同じように描こうとも思いましたけど、完結してからもう4年近く経ってるので、描き方なんて覚えてないんですよね……。


最初につまづいたのは線の太さでした。普段は輪郭線だけ太くしているのですが、小さいモノクロの絵でそれをやると、ベタを入れた時にキャラのシルエットのエッジが無くなるため、今回はほとんど0.4mmの線で描きました。目の細い線だけ0.2mmで描いてますね。

それから、『徒然チルドレン』の時はベタはただ入れるだけだったのですが、今回カケアミの素材を置いて簡易的に立体感を出しています。


キャラデザのこだわり

今回の話、キャラは全員中学生のつもりで描いています。

なので普段より頭身を低めにしているのですが、キャラの頭身バランスっていちいち測るわけではなく、慣れで描くので、描いてるとどうしてもブレるんですよね。

それに、中学生の年齢感って描くの難しいですよね。子供っぽすぎると小学生みたいになるし、ちょっと大人感出そうとすると高校生っぽくなるし……。


そこで今回、キャラが着ている制服で幼さを出そうと思い、袖口を広く作ってみました。

「袖口が広い=体に対して服が大きい」ということを表現できるため、これはまあまあ有効だったのではと。

あとリボンやボタンを大きめにデフォルメしています。これも体に対してパーツが大きいという見せ方で、幼く見せるためです。

これでキャラの描き方がちょっと大人っぽくなっても、服の幼さでバランス取れるだろうと。

男の子の学ランもそういうデザインではあるのですが、ベタで埋もれるのと、袖口が見えるポージングが無かったので、ほとんどわかりませんね。

表紙のカラーでは、セーラーやスカートの色を明るいブルーにしています。これは作業中ずっと『こどものおもちゃ』を観てて、中学生編の制服がかわいかったからです。

(ちなみに今回のカラーは妻に塗ってもらいました)


子供向け少女漫画をつくろう

キャラを中学生にしたのは、今回の想定読者が小学生女子だったからです。

そもそも僕は少女漫画をそんなにたくさん読んでるわけではないのですが、読んだものを振り返ると『姫ちゃんのリボン』とか『カードキャプターさくら』とか『学園アリス』とか、子供が主人公のものが多いんですね。

主人公が高校生とか大人の少女漫画は、出てくるイケメン男子がみんなエロい目で私(俺)のことを見てくる感じがあって、ちょっと感情移入できないんです。

『君に届け』とかも読みましたけど、風早君は明らかに童貞なので読めました。

だから、たまに少女漫画を読んでみたいと思っても、そういうテイストで読めるものってなかなか無く、やっと見つかってもガチ子供向けすぎて好みのものではなかったりするので、「だったら自分で描こう」って思ったんですね。


僕の中の少女性に響くもの、あるいは、僕を少女の気持ちにさせてくれるものを描こうというのが、今回の方向性です。

キャラは中学生か小学生かで迷いましたが、小学生は中学生に憧れを持って読むっていうし、プリキュアもみんな中学生なので、中学生にしてみました。

そして感じには全てルビをふりました。コミティアに小学生なんてほとんど来ませんが、形が大事なので、子供向けに作るならルビは必要だろうと。


それと、なるべく会話劇に終始しないように、キャラの動きを入れるようにしました。子供的には、会話のやり取りより、物理的なやり取りのほうがわかりやすくて面白いだろうと。あと『こどものおもちゃ』を観てたので、その影響で「ありえないアクションをもっと入れてみたい」っていう気持ちもありましたね。


4コマ群像劇ものへのこだわり

今回の話、元々は以前考えていたネタでした。

【マンガ】見てるものが違う二人の話(仮)

これも仕事の企画用に描いたのですが、 やっててやっぱり新しさが無いのと、 これで勝負するのも怖くなってきたので、 ここで供養します。 気付いたら幽霊ものばかり描いています。 もちろん幽霊ものが好きなのもあるんですけど、 幽霊ものってなんかすぐ思いつくんですよね。 そしてキャラクターの性格や組み合わせも...


最初はこれを、短くまとめて描くつもりだったんです。

でも少女漫画として考えてく中で「世の中には少女漫画の4コマが少ない」「普通のコマ割り漫画より4コマのほうが子供にも読みやすい」と思ったんですね。

それに少女漫画を描いてみたいからって、普通に描いてもそれは「少女漫画のパロディ」になってしまう気がして、あんまりやる気が出ないなと。

やるなら普段通り、あんまり人がやってないことをやってみたかったので、4コマで描くことにしました。


さらに4コマで描くにあたって、予定していたネタをそのまま4コマにしても、予定していた面白さは出せないので、キャラを増やして群像劇としてまとめることにしました。

今回改めて思ったのですが、僕はやっぱり群像劇が好きなんですよね。キャラがわちゃわちゃしてるのが楽しいんですよ。なのでタイトルも『わちゃ☆わちゃ』です。

そして4コマと群像劇の相性が抜群で、これは普通のコマ割り漫画だとめんどくさくなるため、もう4コマを描くなら群像劇でしょって感じです。

また、『徒然』の時みたいに、1組の話で1本のつくりだと芸が無いため、2組のキャラで1本の話にしてみました。

『徒然』の時も、単行本描き下ろしとかでそういう話はありましたけど、今回はそれをメインにしてみた感じです。


キャラの設定

キャラはそれぞれ適当に思いついたものを描いているのですが、今回意識したのは、全員のキャラがちゃんと際立つようにすることでした。

『徒然』の時は、2人一組のうち、どちらかのキャラをプレーンな子にして、もう一方を際立たせるという見せ方が多かったのですが、今回はなるべく全員に際立つポイントを入れて、全員が魅力的になるようにしてみました。

ただ、結果的にはそれぞれの魅力を出し切れなかったかもな……という反省もあります。ここは場数を踏んで技術を上げたいところです。


SNSを使わない売り方

漫画ができたら、あとは売り方をどうするかだったのですが、今回事前の告知や宣伝を一切しない売り方を試してみることにしました。

最近の主要SNSの動向は、先行きがよくわからないので、そこに依存する売り方しかできないと危ないなって思ったんですよね。かといって新しいプラットフォームに随時移動するのも疲れるので、なんとかSNSを使わない売り方はできないかと、ここ最近考えています。

たぶん、ローティーンの子供向けに売ろうと思ったら、Twitterやpixivだと無理で、YouTubeかTikTokでの発信が必須になる気がしています。ただ、静止画を動画にするのって、どうコストを抑えてもお金と手間がかかる上に、継続力を求められるので、キツいんですよね。外部スタジオに制作を委託するパターンもありますけど、それも一長一短なので、難しいところです。


とりあえず、現状いい方法は全く思いつかないので、まず「SNSを使わないとどうなるのか」だけ知りたかったんですね。

そこでコミティアで、ただスペース参加して、自分のことを一切知らない人にどれくらい売れるかを見てみたかったんです。

結果、僕の絵柄は僕が思ってた以上に知名度があったらしく、ファンが通れば大体バレるという結果になりました。

部数は100部持って行って93部売れたので、ほぼほぼ完売なのですが、そのほとんどが僕の知名度ありきで買ってもらったものなので、変な話、実力で勝った気がしないです。


次回への反省

次はちゃんと絵柄を準備して挑みたいですね。

もっと少女漫画絵を完成させたいです。

そして群像劇4コマも、もうちょっとパターンがある気がするので、次はもっと描き方を変えたいです。

何にしても、同人イベントはやっぱり楽しいので、コロナも明けましたし、これからはマメに参加したいですね。


あとは単純に、この子達の話をもっと描きたいです。描いてて楽しかった。

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Comments

ポスターを見て若林先生じゃないかと思って購入してやっぱりそうでした! 面白かったです🥰

水樹慎


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