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Yanaponte
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The style I like -ショート・ストーリー 前編-

「立て続けの緊縛強盗・・あー、ヤダヤダ、物騒ねー」 智恵(さとえ)は棒読みでそう呟いた。 彼女以外誰もいない事務所には、いくつかの机が置かれ、その上は書類で雑に散らかっている。それを、やたらと明るい蛍光灯が照らす。 築20年程度の少し寂れた事務所。そこが彼女の職場である。 帰ってもすることが無いため、皆が帰った後も『残業』と称し、智恵は独りネットサーフィンに興じていたのだった。 「しかも全部この近辺じゃん・・。出くわしたらどうしよ、っかな!」 智恵は椅子に座ったまま、思い切り背伸びをした。 ―その時である。 「へぇ、僕の話を読んでてくれたんだ。嬉しいな。」 背後から若い男の声がした。咄嗟に振り向いた彼女の眼前で、鋭利なナイフの切先が煌めいている。 「抵抗しなければ何もしない。金も興味はない。―ま、積もる話は君を大人しくさせてからだ。」 その手には大きなテープが一束握られている。ナイフをしゃくり、無言で座れと指示を出している。 目的はわからない。だが、抵抗したら終わりだ。 混乱と不安の中、彼女は成すすべなく拘束されていくのだった。 ―続く

The style I like -ショート・ストーリー 前編-

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